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2018年11月13日火曜日

韓国向けA330給油機一号機のフェリー飛行完了

RoKAF’s first A330 MRTT arrives in South Korea for acceptance trials 韓国空軍向けA330 MRTT初号機が韓国に到着

Gabriel Dominguez, London - IHS Jane's Defence Weekly
12 November 2018
  
スペイン・へターフェを離陸する韓国向けエアバスA330MRTT初号機。 Source: Airbus

国空軍(RoKAF)が4機発注していたエアバスA330多用途給油輸送機(MRTT)の初号機が韓国釜山の金海 Gimhae航空基地に到着し、受領公試が行われる。
エアバスはエアバスとRokAF混合乗員が同機を操縦し、エアバスの最終組立ラインのあるスペイン・へターフェからカナダ・ヴァンクーヴァー経由でフェリーフライトを完了したと11月12日に発表。
同機は金海で地上及び飛行テスト各種を受ける。RoKAFはエアバス派遣のチームから正式な同機納入まで支援を受けると同社は述べつつ、テスト期間の長さについては言及していない。
A330MRTT四機の納入完了は2019年末の見込み。供用開始でRoKAFの北朝鮮攻撃で有効範囲が広がり、朝鮮半島外での作戦も視野に入る。
韓国は2015年にA330 MRTTを4兆ウォン(12億ドル)で採用し、ボーイング案、イスラエル航空宇宙工業(IAI)案を退けた。ボーイングはKC-46Aペガサス、IAIはボーイング767-300多任務給油輸送機(MMTT)案を提示していた。■

コメント:さて韓国空軍は念願の空中給油機で何をするのでしょうか。同国政府を見ると早く北朝鮮に統合されたいと思っているとしか見えませんが、さすがに国防の第一線を担う軍は違う味方をしているのでは。しかし相互の見解の相違が度を越すと何十年ぶりで軍事クーデターも発生しかねませんが。軍も「国民感情」の前に屈服することはないよう祈るしかありません。A330を選択したのは日本のKC-46の後追いはしたくないという理由だったら笑止千万ですね。

2015年7月1日水曜日

★韓国がエアバス給油機を採用、次の焦点は日本



次の焦点は日本だと、エアバス、ボーイング両社は見ているようです。KC-767を導入済みとはいえ、KC-46Aは別の機体と言っても良い存在なので、一からの商戦になるのではないでしょうか。米国装備中心の日本のため、エアバス採用は考えにくいと見る向きが多いと思いますが、逆に考えれば価格面でボーイングが譲歩すれば日本としてはよい買い物になるチャンスかもしれませんね。

South Korea Selects Airbus for $1.33B Tanker Contract

By Aaron Mehta and Agence France-Presse4:15 p.m. EDT June 30, 2015
FRANCE-EUROPE-DEFENCE-MILITARY(Photo: Pascal Pavani/AFP)
SEOUL and WASHINGTON — エアバスが総額13.3億ドルの商戦を勝ち取り、韓国に空中給油機を納入する。ボーイングは敗退した。
  1. 1.488兆ウォンでエアバス・ディフェンスアンドスペースはA3300MRTTを4機2019年までに韓国空軍に納入する。
  2. A330MRTTはA330-200旅客機の派生型でボーイングKC-46Aに競り勝ったと韓国政府が発表した。
  3. 韓国初の空中給油機をとなりジェット戦闘機はより多くの兵装を搭載して離陸できる。
  4. 韓国の国防調達計画庁によればエアバス提案が価格と性能さらに搭載量で高得点だった。
  5. 韓国の空軍装備調達ではこれまで圧倒的に米国製装備が多かったのは、米韓両国の密接なつながりが背景にあった。しかし欧州勢もエアバスはじめ一定の契約受注に成功している。
  6. たとえば2005年にはエアバス・ヘリコプターが輸送ヘリ「スリオン」で韓国航空宇宙工業(KAI)との提携関係を樹立しており、スリオン1号機は2009年に発表されている。
  7. 今年3月にはエアバス・ヘリコプターは16億ドルでこれもKAIと提携して300機以上の民生・軍用ヘリコプター生産の契約を調印している。
  8. KC-46で海外の買い手を探している中でのエアバス選定はボーイングには痛手だ。
  9. ボーイング広報からは選定結果に「失望」したが、「今後も韓国とのパートナーシップを維持する」と発表している。
  10. A330給油機型は海外市場ではボーイングより成約数が多い。韓国は英国、UAE、サウジアラビア、シンガポール、オーストラリアに続いて同機の運用国となる。インド、フランスでは契約はまだないが、同機導入に傾いている。
  11. エアバス、ボーイングの次の商戦の舞台は日本で、この国もずっと米国装備の導入実績が圧倒的だが、選定では価格が決め手になりそうだ。■