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2016年9月28日水曜日

B-1Bにちょっかいを出すと痛い目にあうぞ 北朝鮮を睨むランサーの韓国臨時派遣飛行


なるほどB-1Bでも中国、ロシアへの侵攻は不可能になっているわけですか。でも北朝鮮なら可能なのですね。そうなれば北朝鮮もグアムを狙ってくるはずで、グアムのミサイル防衛はどうなっていましたかね。
War Is BoringWe go to war so you don’t have to

韓国オサン基地上空を飛行する B-1B ランサー。Sept. 21, 2016. U.S. Air Force photo

It’s Still a Bad Idea to Mess With the B-1B Bomber

The Lancer shows off near North Korea

by DAVE MAJUMDAR
ロックウェル・インターナショナルB-1Bランサー戦略爆撃機一機がオサン空軍基地(韓国)に着陸した。ペンタゴンは同機の臨時派遣は韓国防衛の意思を核をちらつかせる北朝鮮に示すものだ。
  1. 「米韓のつながりは鉄並に堅く、北朝鮮の強硬な態度が出てもコミットメントが揺らぐことはありません」とトーマス・バーゲソン中将(第7空軍司令官)は語る。
  2. B-1Bはグアムのアンダーセン基地から9月21日、北朝鮮が新型潜水艦発射ミサイルのテストに成功したあと韓国に飛来した。
  3. B-1B一機が9月13日に韓国上空を飛行したが着陸はしていない。
  4. 韓国空軍作戦司令官リー・ワン・クエン中将は「韓半島は深刻な安全保障上の危機状態にあり、その原因は北朝鮮が五回目の核実験、SLBM発射、弾道ミサイル発射で、国際社会の懸念を招いている」との声明を発表している。「韓米空軍部隊は状況の変化を意識し密接に情報交換し運用能力を高めている。敵が再度挑発してくれば合同空軍部隊は迅速に対応し、敵の戦闘意欲と能力を排除する」
北朝鮮との国境線付近を韓国空軍F-15Kスラムイーグル二機編隊と飛行するB-1B Sept. 21, 2016. South Korean air force photo
  1. B-1Aは1970年代に高高度をマッハ2で飛行する戦略核爆撃機として構想された。しかし当時のジミー・カーター大統領が1977年に一旦開発を取り消し、空中発射巡航ミサイル(B-52搭載)やICBMを重視した他、その後B-2スピリットとなったステルス爆撃機構想を進めた。
  2. カーター政権はこの理由としてソ連領空に高高度から非ステルス機が侵入すれば自殺行為に等しいとしていた。
  3. ロナルド・レーガン大統領はランサーを1981年に復活させたが、新型B-1Bは低空侵入に特化した機材となった。さらに空軍は同機の空気取り入れ口やその他を改良しレーダー断面積を減らした。
  4. その結果B-1Bはマッハ2の速度は失い、マッハ1.2が限度となったが、残存性は大幅に高まった。
  5. 冷戦後に空軍はB-1Bから核運用能力を除去し、通常兵器運用機材に変換した。イラク、アフガニスタンでは大きな活躍を示している。
  6. その後空軍は精密誘導兵器、データリンク、各種センサーを取り込み、今後の供用に備えさせている。また機内エイビオニクスも更新中でノースロップ・グラマンのAESAレーダー他が搭載される。
  7. ただし性能向上してもB-1Bは敵の強力な防空体制で残存は期待できない。中程度の脅威空域での運用が精一杯だ。
  8. 20機あるB-2ステルス爆撃機隊のみがA2AD体制の防空網を突破できる戦略爆撃機となっている。中国、ロシアがS-300V4,S-400あるいはHQ-9で防空を固めている。
  9. 開発中のB-21レイダーによりあらゆる防空網を突破できる能力の実現に期待する米空軍だ。
  10. だがレイダーの実用化は2030年以降となる。空軍はレイダーを100機調達する予定だが、希望として200機を想定している。■

2015年9月8日火曜日

★★イスラエルがB-1を運用する可能性



熱血な共和党上院議員ですが、ややフライング気味では。イスラエルとしてはイランをこのまま放っておくことは考えていないのでしょうが、今はあまりにもタイミングがわるいですね。世界は交渉成立で世界は平和になると信じ込んでいます。大型バンカーバスター爆弾の運用もオプションでしょうが、当面は諜報活動に軸足を移すのではないでしょうか。B-1を供与されても投下目標と投下後の評価がなければ役に立ちませんね。背景にはオバマ大統領によるイラン交渉に不満を覚える向きがいるということがあるのでしょう。

US Senator Backs B-1 Bombers for Israel

By Barbara Opall-Rome4:53 p.m. EDT September 2, 2015
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(Photo: Office of Sen. Tom Cotton)
TEL AVIV, Israel — イラン核交渉への議会承認の投票結果如何にかかわらずトム・コットン上院議員(共)は議会の大半はイスラエルの安全保障強化に賛成で、年間数十億ドルの追加援助やB-1が運用するバンカーバスター爆弾の供与も視野に入っているという。
  1. アーカンソー州の同議員は上院情報特別委員会の一員であり軍事委員会空陸兵力小委員会の委員長でもある。ベンジャミン・ネタニヤフ首相、モシェ・ヤーロン国防相とイスラエルの質的軍事優位性(QME)維持に必要な条件を話し合ってきたという。特にイラン交渉の代償で危険が増えていることに注意を喚起している。
  2. 「議員の大半はイスラエルのQME維持を全面支持している」と同議員はDefense Newsに語った。「今回の交渉成果はかならずボロを出す。なぜならイランは大規模核関連施設を温存できるようになり、イランの野望を食い止めるものが無いためだ」
  3. コットン議員はイスラエル向け海外軍事財政支援(FMF)を2018年度に失効する31億ドル規模より引き上げるよう働きかけるという。「もちろん戦略的評価次第だが、50億ドル程度がいいのではないか」
  4. コットン議員によればイスラエル向けFMFはエジプト向けおよびヨルダン王国向けとともにテロの横行する中東で安定と秩序を進める手段だという。
  5. 「イスラエル向け支援の増額は極めて合理的だと思う。ただしワシントンでは予算制約が大きいのは事実。FMFは予算赤字の要因にならない。原因は過剰支出と経済成長の鈍化だ。現政権の経済政策に欠陥がある。」
  6. イスラエルに総重量3万ポンドの貫徹式バンカーバスター爆弾およびその運搬手段を供与する件ではイスラエルからB-1Bの要望があれば議会は承認すべきだと述べた。
  7. 米国が爆撃機輸出を認可した例はないが、コットン議員はイスラエルはあくまで例外的存在で、域内で直面する多様な脅威を理由に上げる。
  8. 「B-52であれB-1であれ、イスラエル軍に機材拡充が必要だ。イスラエルから要望があれば前向きに対処したい」
  9. バラク・オバマ大統領が上院でイランとの核交渉結果の承認で支援を取り付ける中、コットン議員はイスラエルの安全保障を充実させる案は議会内でイラン交渉が承認されるのか待ってから進めると回答
  10. 「投票結果が出てからこの話題を議論する時間は十分ある。今は票の行方に全関心を向けているところだ」■