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2026年5月22日金曜日

ホワイトハウスで建設中のボールルームは強力な防御陣地にもんる設計だと判明―トランプの企画に反発していた民主党など反対勢力はこれを知っても態度をあらためないのでしょうか

 WASHINGTON, DC - MAY 19: U.S. President Donald Trump speaks to the media alongside posters of his proposed White House ballroom amid construction at the White House on May 19, 2026 in Washington, DC. The Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for Trump’s White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

(写真:チップ・ソモデヴィラ/ゲッティイメージズ)

建設中のホワイトハウス舞踏場は実は堅固な要塞だった

この建物は地下6階まで伸びており、屋上には「ワシントンを守る、これまでに見たこともないような巨大なドローン帝国」が設置されることが明らかになった。


ランプ大統領のホワイトハウス舞踏室が尽きることのない論争の的となっているが、単なる舞踏室やオフィス以上のものとなるだろう。これは当初から予想されていた。ホワイトハウスの一翼全体を取り壊すことは、アメリカで最も有名であり、最も脅威にさらされ、最高レベルの警備体制を誇るこの建物に、近代化された強固なインフラを整備する、数世代に一度の絶好の機会と見なされるはずだった。さて、トランプ大統領による驚くほど詳細な独白と質疑応答のおかげで、舞踏室のセキュリティや軍事的な機能に何が含まれるのか、またその施設がどれほど奥深くまで及ぶのかについて、本誌ははるかに多くのことを知ることになった。重要なポイントは、表向きは舞踏室と称されているが、実際には要塞でもある――しかも、極めて特殊で、ある意味不可解な能力を備えた要塞である。

この舞踏場が、公称の機能と同様に軍事・警備施設としての側面を強く持っている事実は、政権がUSシークレットサービスの新たな資金として議会に10億ドルを求めて明らかになった。うち、2億2000万ドルが同施設に充てられ、残りは複合施設周辺の警備強化に向けたその他の取り組みに充てられる。この舞踏場プロジェクトの総費用は、以前4億ドルと見積もられていた。トランプは以前、建設費は民間寄付者によって賄われると述べていたが、これもまた本プロジェクトの物議を醸す側面の一つである。

舞踏場の完成予想図。(ホワイトハウス)

舞踏場の完成予想図。(ホワイトハウス)

ホワイトハウスの敷地下に大規模なバンカー複合施設が設置されたのは、約15年前、バラク・オバマ大統領の時代が最後だった。当時、大規模かつ極秘のプロジェクトにより、ノースローン(北庭)の下に、深さ5階建てとされる広大な地下施設が建設された。この施設は、現在は取り壊された東翼の下に建設され、一部は第二次世界大戦頃に遡る「大統領緊急作戦センター(PEOC)」よりはるかに大規模かつ精巧なものであった。この施設は、9.11の悲劇的な事件でその名が広く知られることとなった。

9.11当日のPEOC内部。(米国政府写真)

あの危機への不手際な対応で得られた教訓に基づき、PEOCはブッシュ政権時代を通じて、そしてその後も段階的に改良されてきた。ホワイトハウスに現存するバンカー施設の詳細については、こちらのリンク先にある以前のレポートで読むことができる。

東棟が撤去され、歴史あるPEOCも姿を消したものと見られ、その跡地にはるかに壮大な地下空間の迷宮が建設されている。これらの深部地下エリアは、巨大な舞踏場棟の床面積の相当部分を占めるようで、単なる新しいバンカーではなく、膨大な広さとなる。防空壕というよりは、地下数階建てのオフィスビルを想像してほしい。

WASHINGTON, DC - MAY 13: Construction on the proposed White House ballroom, at the site of the former East Wing, on Wednesday, May 13, 2026 in Washington, DC. President Donald Trump has spent the fist half of his return to power leaving his mark on our nation's capital. He ordered the repainting of the Lincoln Memorial Reflecting Pool, demolished the White House East Wing to make way for his $250 million, 90,000-square-foot ballroom, and renamed the Kennedy Center to feature his name first, to name a few. (Photo by Al Drago for The Washington Post via Getty Images)ワシントンD.C. – 5月13日:ワシントンD.C.の旧東翼跡地で、ホワイトハウス舞踏場の建設が進められている。ドナルド・トランプ大統領は、政権復帰後の前半期を、首都に自らの足跡を残すことに費やしてきた。彼は、リンカーン記念館の反射池の塗り替えを命じ、2億5000万ドルを投じた9万平方フィートの舞踏場の建設用地を確保するためにホワイトハウス東棟を解体し、ケネディ・センターの名称を自身の名前を先頭に置くように変更するなど、数多くの施策を打ち出している。(写真:Al Drago/The Washington Post via Getty Images) ワシントン・ポスト

工事現場の騒音が空気を満たす中、舞踏場の基礎の前に立ったトランプは昨日、記者団に対し、舞踏場の地下に何が建設されているかについて詳細を語った。言及した機能の一部は以前から知られていたものの、詳細が明かされていなかったものもあり、新しいものもあった。それらは以下の通りである:

  • 軍病院

  • 研究施設 — これらが何であるかは不明であり、シークレットサービスや軍の関係施設なのか、あるいは全く別のものなのかも定かではない

  • 軍用の会議室および「密接に関連する」部屋

トランプはさらに、舞踏場はこれらすべての機密エリアを守る「盾」であると宣言した。全体として、トランプはこの施設が「すでに約6階分の深さまで掘削されている」と述べた。彼はその後、この複合施設が実際に6階分地下に及んでいることを改めて強調した。また、全体的な構造について議論する中で、トランプは記者会見で「地下部分は地上部分よりもはるかに複雑だ」と語った。

WASHINGTON, DC - MAY 19: U.S. President Donald Trump speaks to the media alongside posters of his proposed White House ballroom amid construction at the White House on May 19, 2026 in Washington, DC. The Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for Trump’s White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)ワシントンD.C. – 5月19日:ワシントンD.C.のホワイトハウスで、建設中の現場を背景に、ドナルド・トランプ米大統領が、自身が提案したホワイトハウス・ボールルームのポスターを横に並べてメディアに語っている。上院議事運営委員は今週、予算調整法案に含まれる納税者の資金を、トランプ氏のホワイトハウス・ボールルームの警備費として充てることを目的とした10億ドルの予算に充てることは不可との判断を下した。(写真:Chip Somodevilla/Getty Images) Chip Somodevilla

WASHINGTON, DC - MAY 19: Construction continues on the lower levels of the White House ballroom on May 19, 2026 in Washington, DC. The U.S. Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for U.S. President Donald Trump's White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)ワシントンD.C. – 5月19日:2026年5月19日、ワシントンD.C.のホワイトハウスで、舞踏場の下層階の建設工事が続いている。米上院の議事運営官は今週、予算調整法案に含まれる納税者の資金を、ドナルド・トランプ米大統領のホワイトハウス舞踏場の警備費として計上された10億ドルの予算に充てることはできないとの判断を下した。(写真:Chip Somodevilla/Getty Images) Chip Somodevilla

トランプは、舞踏場施設の防御機能についてさらに詳細を説明した:

  • ドローン対策について、「ドローンが衝突しても跳ね返るだけで、何の影響も与えない」

  • ミサイル対策

  • 「優れた狙撃対策能力」(USSS(米大統領警護局)の対狙撃チームは、ホワイトハウス屋上に常駐している)

  • 屋根は「軍用」設計で、その高さゆえワシントンD.C.の360度を見渡せる

Trump calls construction of new White House ballroom 'a gift' thumbnail

トランプ、ホワイトハウス舞踏場の建設を「贈り物」と称賛

ここからが本当に興味深く、奇妙な部分だ。トランプは屋上には「巨大なドローン収容能力」があると述べた。その後、「ドローン・ポートとしても機能し、ワシントン全体を守る」と付け加えた。また、「ドローン・ポートとして使用する。「そこには無制限にドローンを配置できる。今まさにドローンが主流になっている」

別の発言で、トランプは再び屋上に触れ、「屋上には、ワシントンを守る、これまでに見たこともないような最高のドローン帝国を築く」と語った。また、舞踏場施設の下にあるシステムを「ドローンとミサイル対応能力のために」屋上に設置すると述べた。

発言は実際に何を語っているのだろうか?

まず第一に、これがホワイトハウス敷地内で断トツに最も堅固な構造物となることは明白だ。多くの形態の攻撃に対する受動的防御機能を備えることになる。窓から壁に至るまで、この施設は敷地内の既存の建物では見られないレベルの堅牢性を有するだろう。

また、能動的防衛機能も備える。ドローン問題は明らかに重大な課題であり、長年懸念とされてきた。この施設は、日常業務を行うための安全な拠点として機能する。トランプコメントに基づけば、屋上に防空システムを配備することで重要な能動的防衛拠点としても機能し、そのシステムは極めて局所的な点防御にとどまらず、少なくとも限定的な範囲の「エリア防衛」が可能なものとなるようだ。ここでドローンが関与してくる可能性がある。ドローン迎撃機(他のドローンを迎撃するドローン)は、付随的被害が大きな懸念となるホワイトハウスおよびモール地区全体防衛における特有の課題に対処するのに極めて適している。これらのシステムには、弾頭を使用するものもあれば、使用しないものもある。後者は、物理的に標的に激突させたり、電気パルスやその他の非伝統的な効果を用いて標的を破壊したりする。ドローン迎撃能力は現在急速に拡大しており、前線基地軍艦に配備されている。これらは、最近の戦争においてイランの攻撃から米国の利益を守る上で極めて重要であることが証明された。また、ウクライナでは、ロシアのシャヘド型ドローンの波状攻撃に対抗する上で不可欠であることが証明されている

つまり、少なくとも対ドローン用途においては、ボールルーム屋上がこの地域における防空施設となる見込みであり、迎撃ドローンが電子戦や、おそらく指向性エナジー兵器と併せて、この能力の少なくとも一部を担うことになるのだろう。地対空ミサイルも配備される可能性がある。現在、この目的のためにホワイトハウス近くにFIM-92スティンガーを発射するアベンジャーミサイル砲塔が屋上に設置されていることは知られているが、これは9.11テロの直後に設置された。しかし、少なくとも危機時や特別な行事の際には、この能力を新施設の屋上へと拡大することが可能だろう。さらに長射程のシステムを配備することさえできるかもしれない。現在、首都圏には米国で唯一の恒久的な地対空ミサイル網が整備されており、中距離防衛用のNASAMSシステムを中核とし、発射機が地域一帯に配置されている。

とはいえ、上述したように、ドローン対策に限っても、首都上空を低空飛行するロケットに高爆発性破片弾頭を搭載して発射することは、新たな代替手段に比べればはるかに危険な行為である。いずれにせよ、トランプ氏は、舞踏場の地下にシステムを保管し、保護のために屋上へ移動させることができるとほのめかした。仮に彼の説明が正確であるとしても、何らかのリフトシステムで必要に応じシームレスに行えるかどうかは不明だが、その時々の脅威に応じて屋上で防空体制を整えられることは、極めて有利である。

大統領が将来、新施設の屋上を利用してドローンで貨物や人をホワイトハウス敷地内へ、あるいは敷地外へ輸送することを想定しているかどうかは定かではないが、少なくともその構想の一部であるようには聞こえる。東翼が取り壊されて間もなく、本誌はホワイトハウスに対し、舞踏場の屋上が「マリーン・ワン」のヘリポートとして機能するかどうかを問い合わせた。この問い合わせは、新型VH-92A「マリーン・ワン」ヘリコプターで発生した着陸エリア問題がきっかけだった。回答は得られなかったが、今週、この問題を理由にホワイトハウスがヘリコプター着陸場の建設を検討しているというニュースが報じられた。舞踏場がこの役割を果たせるか、あるいは少なくとも代替の着陸場所として使用できるかは、完全には明らかではない。■


The White House Ballroom Is A Deep Fortress In Disguise

We now know the building goes six floors underground and will have "the greatest drone empire you've ever seen that's going to protect Washington" on its roof.

Tyler Rogoway

Published May 20, 2026 7:20 PM EDT

https://www.twz.com/news-features/the-white-house-ballroom-is-a-deep-fortress-in-disguise



2014年11月25日火曜日

ヘイゲル長官辞任:その背景と次の国防長官候補有望な三名の紹介



オバマ政権にいろいろ問題があるようですね。国家安全保障ですから軽い話題ではないのは重々承知としても、そもそも外部の声を聞く耳をもたないというのはいかがなものでしょうか。 また、国防長官に口出しをしてくる安全保障会議の存在が見え隠れしていることが下の記事から分かります。国防長官職というのは大変な仕事のようですね。


Breaking Defens

Hagel On Way Out; Can White House Listen To Criticism?

By COLIN CLARKon November 24, 2014 at 12:10 PM
Hagel resignation handshake
WASHINGTON: 人気低下、混乱した世界、自身の戦略思考の不足を疑われ、国防長官チャック・ヘイゲルが退場しようとしている。
ホワイトハウスがヘイゲルを更迭する形だが、オバマ大統領は本人を罷免しておらず、ホワイトハウスから公式な声明が出ていない。これは2006年に民主党が大勝し、ブッシュ大統領がドナルド・ラムズフェルド国防長官を更迭した際とは対照的だ。事実、オバマがヘイゲルを閣僚に招いたのであり、今回も国防長官辞任の発表の直後にオバマはヘイゲルをハグしている。
ラムズフェルドの後任はいまも称賛を集めるビル・ゲイツで、退任するラムズフェルドの隣に立っていたが、ヘイゲルの後任は未定だ。
「タイミングが難しい」と内情に詳しい退役将官は言うが、中間選挙は民主党には残酷な結果に終わったとはいえ、ヘイゲルの後任も共和党主導の上院で承認公聴会に臨まなければならない。しかし、なぜこの時期に長官人事なのか、2016年度予算編成、強制削減の再来、ヨーロッパと中東で危機が続く中である。
「不思議に思われるでしょう」と上記将官は語る。この時期に交代させるホワイトハウスの思惑ななにか。実は「もっと深い事情がある」というのだ。
一つの疑問は対シリア・イラク戦略への批判にホワイトハウスは耳を傾けられるのか、と言う点だ。ヘイゲルは公然とホワイトハウスの方法論に賛同できないと発言し、立ち去ろうとしているが、中間選挙では国家安全保障は争点にならなかった。オバマ政権で国防長官を前に努めたレオン・パネッタ、ビル・ゲイツ両名とも回顧録や公式発言でホワイトハウスが外部の意見を聞かない傾向をはっきりと指摘している。そもそも我が国の制度では補佐官やトップ将官が大統領にときには厳しく隠すことのない助言を提供することで大統領の選択が最高のものとなり、政策運営の方向を最良にするよう考えられている。
そこで今回のヘイゲル更迭をラムズフェルドの事案と比較すると大きな違いがわかる。ラムズフェルドはブッシュ政権のイラク政策そのものを体現する人であり、その政策は選挙の洗礼を受け否定された。
シリアや国防支出を巡りオバマ政権に対する公然の批判が統合参謀本部議長マーティン・デンプシー将軍がから出たのがヘイゲル更迭につながったのだろうか。国防関連で経験豊かなある民主党関係者は次期国防長官は統合参謀本部の手綱をしっかり握る必要があると見ている。この発言はホワイトハウスの視点を反映している。
もう一つの疑問はスーザン・ライス国家安全保障担当補佐官の業績と評価だ。経験豊かな民主党国防関係者はライスについて「後にいつも波乱を残すが、政策を首尾一貫して形成する観点では決して望ましいことではない」と評している。
共和党の議会スタッフは国家安全保障会議が「マイクロマネジメント」で細かい点まで干渉してきたのがヘイゲル辞任の要因と指摘する。「共和党の大勢は今回の辞任に落胆させられています。長官は前に進もうと努力していたのに、また全力を尽くしたのにNSCのマイクロマネジメントと国家安全保障を政治の道具にすることに勝てなかったと見ています」
上院軍事委員会の委員長に就任する予定のジョン・、マケイン議員は次期長官公聴会でも議長を務める予定で、今回のヘイゲル辞任に対して次の声明を発表している。
「チャックとは一緒に仕事をして、ふたりで最大の国家安全保障上の課題に注意を払ってきた。ISISであり、シリア内戦であり、中国の台頭であり、なんといっても予算強制削減だ。チャックが現政権の国家安全保障に不満を持っていたのは知っている。前任者も過剰なまでのマイクロマネジメントの経験を語っており、チャックの場合も同じだった」
「大統領には次回指名する国防長官には芯の強い、正しい判断ができ、独立独歩の人、ボブ・ゲイツ、レオン・パネッタ、チャック・ヘイゲルの各人が示した資質を持つ人物を指名するよう望む」
次期長官指名公聴会は来年1月まで開催予定がない。退任する下院軍事委員会委員長バック・マッケオン Buck McKeon はCNNでヘイゲル辞任に「仰天」し、次期長官候補は大統領の移民政策のため困難に直面するだろうと発言。マッケオンは感度の高いアンテナを有した政治家だ。
「課題山積みのの中、長官は省を効率よく冷静に導いた」とマッケオンは声明を発表。「オバマ政権はこれで四人目の国防長官を探すわけだが、歴代長官が去るにあたって大統領は『悪いのは彼らか、自分か』と自問すべきだ」
先の退役将官は「もし自分で選ぶなら、ミシェル・フローノイ、ボブ・ワーク、アシュトン・カーターというところだね」と語り、内部事情に詳しい他の人と意見を共有している。三名とも両党から高い評価を受けており、面倒な任命手続きも難航しないだろうと将軍は見る。「それぞれペンタゴンでの経験があるので、省内の官僚主義の捕虜にならないはず」
ヘイゲルは捕虜となっていたのか。「ある意味でそうと言える」と先の将軍は言う。「省内をコンパクトに合理化しようとしてその他いろいろあったが、結局ISISにくぎ付けに終わり、ウクライナがあの始末でその他いろいろがうまく行かず、結局長官は参ってしまったのではないか」.
誰にとっても参る仕事だ。では次期長官候補の紹介を次にしたい。それぞれ強みと弱みがある。
Michele Flournoyミシェル・フローノイ:現政権は女性の任命をトップ人事で希望している。ミシェルは民主党内で人望が高い。それでも国防次官の職を辞したのは政策立案・調整で消耗し家族と民間人復帰を優先したためだろう。またペンタゴン退官後は現政権を適格かつ穏やかに批判している。批判そのものを受け付けない観のあるホワイトハウスが本人を登用するか、また本人も心身で重責となる長官職を引き受けるかは疑問だ。
本人をよく知る国防専門家は「ミシェルはヒラリーの下で長官職を希望するだろう」と述べており、今回は打診を断る公算が大きい。
Ash Carterアシュ・カーター: 国防副長官として調達・補給を手際よくさばいた手腕は喝采を集めたが、ヘイゲル長官任命時に選から外れている。そんな人物が任命時の公聴会を切り抜けられるか。法廷では自説を堂々と述べることで有名だ。ホワイトハウスにとって気分の良い人物ではない。民主党の国防関係者は「調達や核兵器含む戦略問題では一番熟知している人物。国防総省でも経験があり、意思決定もしっかりしている。うまく管理すればよい長官になる。ただし、統合参謀本部を抑えきれるかどうか」と評す。
経験豊かな国防関係者もカーターは「名声と称賛の中、去って行ったが、実は長官職を求めていることは周知の事実」と言う。
Bob Workボブ・ワーク:ヘイゲルの副長官は実直な管理者タイプで、国防総省に復帰後は高い地位を確保している。任命されれば議会の承認は確実だ。戦略家として知られ、海兵隊流のスタイルで政権にとっても有益な助言が期待できるが、好ましくないニュースも伝えてくるだろう。ただし現政権としては本人を副長官に留め、政策の継続性と正確性を優先する可能性が高い。
上記の民主党国防関係者は「ワークは任命の可能性がある。いきなりトップの席につくのではないか」と評す。
また先の経験豊かな国防専門家もワークなら良い業績を残せそうだが、障害もあるという。「よい人事だが本人がDCを離れたら途端に知名度が低いのが問題だ。オバマはスター級の人物を長官に据えたいと思っている」
Frank Kendallフランク・ケンドール:ペンタゴンの調達最高責任者は静かだが実効性のある指導力を備えた人物で、ペンタゴンの調達方法を効果的に変化させた。残念なことに上記民主党国防関係者はケンドールに長官任命のチャンスはないと見る。ただし、「ケンドールは管理手腕が優れ、上層部でも一番との印象がある」と優しいことばで評している。■
Sydney Freedberg contributed to this story.