ラベル 北朝鮮人民軍海軍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 北朝鮮人民軍海軍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年7月16日日曜日

北朝鮮が開戦に踏み切れば悲惨な結果しか生まれないはずだが....



自国民が飢餓に苦しんでも(現在の世界で飢餓が発生している国も稀有ですが)平気でミサイル開発を進め、さらにその動機が自己の権力基盤の維持という狂った思想に支配され、偽札、麻薬、密輸、殺人などあらゆる悪行を正当化している北朝鮮は史上最大の反社会的勢力と言っていいのではないでしょうか。その体制の温存などもってのほかで、自浄努力が期待できないのなら正当性のない体制を破壊してもいいと考えるのですがいかがでしょうか。



How North Korea Could Go to War

北朝鮮が開戦するとしたらこうなる

The National InterestRobert Farley
June 29, 2017

  1. 朝鮮半島で熾烈な戦闘が止んで60余年たつが半島の分断状態は冷戦の遺産のままだ。韓国が経済繁栄と民主政体を確立したのに対し北朝鮮は冗談の種といったところだ。.
  2. にもかかわらず朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)は弾道ミサイル技術開発を進め核兵器開発に成功し世界最大規模の兵員数を維持している。平壌は韓国への挑発的態度を隠そうともせず海防艦天安を撃沈したほか、韓国内に砲撃も加えている。
  3. 1950年代以降の半島は比較的平穏な状態だが米韓両国は恐れているのは北朝鮮が問題解決には開戦しかないと判断する事態が来ることだ。
  4. 北朝鮮が開戦しか解決策がないと判断したら韓国を制圧し、米国や日本の動きを抑えられるのか。
タイミングがすべて
  1. 資本主義が世界で崩壊するのを北朝鮮が一貫して望んでいる。楽観視すぎるが、韓国が1997年のアジア金融危機で大きく傾いたことを思い出してほしい。2008年の金融危機でも世界各国が大損害を被り、日本は経済苦境を乗り越えられないままのようだ。
  2. 世界規模の経済崩壊で資本主義が終焉しなくても別の形の危機が日米間の関係を厳しくする可能性がある。
  3. 北朝鮮が望む戦闘状況では米国を関与させずにおけるかがカギでこのため高度の抑止力を使うか、既成事実を突きつけるかのいずれかで実現する。
  4. 日本との状況は一層複座だが、日本は北朝鮮を脅威対象と見ており、開戦となれば韓国軍支援以上に何らかの直接介入に向かうのは確実だ。
  5. 北朝鮮が攻撃に踏み切るとしたら米韓連合軍が北への総攻撃に出るのが必至と判断するときだろう。軍事バランスは先制攻撃に出る側に圧倒的に有利になる。
戦闘では…
  1. 北朝鮮の勝利条件は韓国軍をどれだけ迅速に打破できるかで左右される。ただし北朝鮮が中国の後ろ盾を得ていると米国と日本が認識するのが条件となる。
  2. 北朝鮮の攻撃方法は古典的といえる20世紀型の強襲で火砲で韓国防衛線を寸断し、脆弱な位置を割り出し、(あるいは民間人のパニックを作る)、歩兵部隊が防衛線を突破し、機械化部隊が脆弱地点を蹂躙するというものだ。
  3. 朝鮮人民軍の空軍部門は装備が老朽化しており、ロシアや中国の近代技術もここ数年導入していない。韓国空軍と比較すれば制空能力はごく限られており、戦闘機は訓練の行き届いた韓国パイロットには容易な標的になる。朝鮮人民軍も航空支援はほとんど期待できず空爆下で悲惨な状況になるだろう。
  4. 解決策として北朝鮮は大量の対地攻撃巡航ミサイル、短距離弾道ミサイルで韓国空軍基地を攻撃し、多数の機体を地上で破壊し施設機能を奪おうとするだろう。
  5. 朝鮮人民軍海軍は二つの役割を果たすはずだ。攻撃面では韓国海軍の主要艦(独島級揚陸艦、世宗大王級誘導ミサイル駆逐艦)を潜水艦と巡航ミサイルで狙い、港湾機能も破壊するだろう。防衛面では沿岸地防御とともに揚陸作戦阻止をねらうはずだ。ともに1950年戦で懲りたはずだからだ。
  6. 攻撃は韓国内港湾施設に向けられ大規模な増強装備の入港を阻止する目的がある。通常型弾頭の弾道ミサイルが用いられるはずだが重要目標には核あるいは生物化学兵器も選択するかもしれない。釜山がその例だ。
  7. 運が良ければ(北朝鮮には相当の幸運が必要だが)朝鮮人民軍は米軍韓国軍を敗退させソウル進入路数か所を占拠することができ、ソウルを陥落させ半島各地への進軍を狙うだろう。あるいはそこで進軍を止めて自国に有利な立場で和平交渉に出るかもしれない。決断は戦術状況次第だが北朝鮮の目指す目標が半島再統一なのか現政権温存なのかでも決まるだろう。
外交の出番も残る…
  1. 戦闘が長引けば北朝鮮は不利となる。そうなると平壌は中国の支援がないと終戦させられず戦闘で獲得した成果も保持できなくなる。
  2. だが北京が北朝鮮の侵攻で生まれた成果を保障する役割を受け入れるのはなぜか。
  3. 北朝鮮政権への親しみが理由ではなく、これ以上の混乱や不安定な状況が自国近くで生まれるのを防ぎたいとの願望が理由だろう。
  4. この状況で対中(ロシアも含む)開戦の可能性から米国が韓国解放を目指さないことを北朝鮮は期待するはずだ。この計算は金日成が1950年当時に目論んだ内容に近い。今回は北朝鮮が核兵器を保有し日本に標的を合わせており抑止効果が出てくるのではないか。
平和を守れるか...
  1. そうなれば北朝鮮にとって最良の条件だが、北朝鮮軍事力では韓国軍を敗退させられないと見るアナリストが大部分であることをもう一度思い出す必要がある。非武装ラインに配置された防衛体制は韓国軍の移動力と高性能軍事力で構成されており、韓国侵攻はソウル陥落前に補給支援で行き詰まりそうだ。その時点で北朝鮮国内では政権指導部への重攻撃とともに指揮命令拠点網が攻撃されているはずで、前進部隊は寸断され絶好の標的になるだろう。
  2. 北朝鮮の防空網は広範囲かつ頑強だが特に高性能ではない。国境付近に配置された火砲部隊が喧伝されているが、超精密な誘導弾による対抗攻撃で急速に排除されるだろう。KPA部隊がいったん敗退すれば米韓連合軍が圧倒的に有利となり北朝鮮指導部の終焉は決定的となる。
  3. 北朝鮮軍関係者は以上をすべて理解しているし、攻撃に踏み切っても長期短期双方で成功の可能性が限りなく低いことも確実に把握しているはずだ。とはいえ政治状況の変化で北朝鮮が自暴自棄になり開戦に踏み切らないとは断言できないし、「最後のチャンス」と判断してしまう可能性も排除できない。少なくとも対応準備しておいて損はない。■
Robert Farley is a Senior Lecturer at the Patterson School of Diplomacy and International Commerce. His work includes military doctrine, national security, and maritime affairs.He blogs at Lawyers, Guns and Money and Information Dissemination and The Diplomat. Follow him on Twitter:@drfarls.
This first appeared in 2015 and is being reposted due to reader interest.

2014年5月11日日曜日

韓国、北朝鮮、第七艦隊の戦力バランスはどうなっているか


日本の安全保障を考えると休火山のような朝鮮半島の情勢にはいつも関心を示しておく必要があります。今回は関連する三カ国の海軍兵力を海軍協会が紹介していますのでお伝えします。


Two Koreas, Three Navies

USNI News By: Kyle Mizokami
Published: May 8, 2014 3:25 PM
Updated: May 8, 2014 3:25 PM


朝鮮戦争(1950年―53年)は休戦協定により終結したが、平和条約は結ばれておらず、三カ国(韓国、北朝鮮、米国)は技術的に戦闘状態にある。朝鮮半島であらたな軍事対立が発生すれば、再活性化された韓国海軍、老朽化が進み弱体化した北朝鮮海軍、に加わり弾道ミサイル防衛能力を有する米海軍が関与することになる。

  1. 朝鮮半島をめぐる海軍力の均衡は韓国と米国に移っており、韓国の産業基盤により大型の建艦が次々に実現している。同時に北朝鮮は経済衰退により200トン以上の艦船は建造不可能になっている。

  1. 南北朝鮮のめざす目標は異なっており、韓国経済は海上交通路の確保が不可欠で、その結果韓国海軍 (ROKN)は大型ハイテク艦船で海洋海軍をめざしている。一方、ずっと小規模な北朝鮮の人民軍海軍(KPN)のミッションは、現政権を外部からの攻撃より防衛することだ。そのため、北朝鮮海軍は小型かつローテクの警備艇を多数建造して、南側に非対称戦を求めている。

  1. その背景に巨大な存在を示すのが米第七艦隊であり、その威力は南北朝鮮の規模をはるかに超えている。日本に本拠地を構える同艦隊は空と海で戦力を投射し、地域大で弾道ミサイル防衛を提供する能力を有している。

韓国海軍(ROKN)
Naval jack of Republic of Korea Navy
Naval jack of Republic of Korea Navy

  1. 韓国海軍は規模を拡大中で、国内の造船産業を活用し小型戦闘艦艇から大型ヘリコプター搭載艦まで進化してきた。ROKNは海軍戦力として重要な存在になっており、朝鮮半島を超えてより広範なアジア太平洋にも戦力を投射する能力を有しているが、有事の際は船舶航路の確保、防空、機雷対応、後方確保ならびに韓国海兵隊の支援が任務となろう。

  1. ROKNの規模は人員68千名、艦船120隻、航空機70機で、隻数では北朝鮮を下回るが、トン数では上だ。組織構造は米海軍と類似し、艦隊三つを作戦部長が統括している。長距離、国外作戦運用は新設の戦略作戦行動艦隊Strategic Maneuver Fleetが行う。

  1. 以前は旧米海軍アレン・M・サムナー級、ギアリング級の駆逐艦を運用していた。国産水上艦の一号は蔚山級フリゲートで1980年に進水している。その後の韓国海軍艦艇はすべて国産艦船。

ROKS Sejong the Great (DDG-991) in 2012. US Navy Photo
ROKS Sejong the Great (DDG-991) in 2012. US Navy Photo

  1. 戦力構成は駆逐艦12隻(うち三隻は世宗大王Sejong the Great 級誘導ミサイル駆逐艦)であり、世宗大王級にはSPY-1Dイージスレーダーが搭載されており、ほぼ米国のアーレ―・バーク級に匹敵し、ハープーンまたはヘソン対艦ミサイル8発、発達型シースパローおよびSM-2MR防空ミサイル発射セル128、5インチ砲1、ゴールキーパー近接防衛兵器1、ローリングエアフレームミサイルシステム1、324mm魚雷発射管6およびスーパーリンクスASWヘリ2機を搭載する。

  1. ただし各艦はイージス弾道ミサイル防衛(BMD)能力を付与せずに建造されているので、弾道ミサイルの追尾はできても交戦は不可能。北朝鮮のミサイル脅威を考えるとこの点は実に興味深い。

  1. 次に汎用駆逐艦忠武公李舜臣 ROKS Chungmugong Yi Sun-Shin 級6隻があり、ヘソンミサイル8発、SM-2MRミサイル用垂直発射セル32、5インチ砲1、ゴールキーパーCIWS1、RAMシステム1、魚雷発射管6およびスーパーリンクスASWヘリ2機を搭載する。さらにイージスレーダー搭載駆逐艦6隻を2019年から2026年にかけて建造する。

  1. これより旧型の広開土大王Gwanggaeto the Great 級駆逐艦は三隻で終了している。初の国産駆逐艦としてシースパロー防空ミサイル16発、ハープーンミサイル8発、Oto-メララ5インチ砲1、ゲイトキーパー1、魚雷発射管6およびスーパーリンクスASWヘリ2機を搭載する。

Republic of Korea Ulsan-class frigate ROKS Seoul (FF-952) in 2011. US Navy Photo
Republic of Korea Ulsan-class frigate ROKS Seoul (FF-952) in 2011. US Navy Photo


  1. フリゲート戦力には蔚山Ulsan級9隻がある。1980年代から90年代にかけて建造された同級は武装は砲中心で76mmのOto-メララ方とハープーン8発、40mm連装砲4、30mm連装砲3を搭載。蔚山級は仁川Inchon級で交替される予定。建造中の仁川は2,000トンで広開土大王Gwanggaeto the Great 級駆逐艦の武装からシースパロー発射装備を省いたものを搭載する。

  1. 一時は多数を誇ったコルベット艦は退役の方向にある。浦項Pohang級21隻は1985年から建造が始まった。排水量950トンの同艦にはエクゾセあるいはハープーン2発、76mm砲1、30mm連装砲2、魚雷発射管6、機雷敷設2条を搭載。同級は漸次退役あるいは海外売却される。

  1. 大型警備艇としてチャムスリChamsuri (Dolphin) 級74隻があり、各113トンで34ノット走行が可能、40mmと20mm砲を搭載する。後継はコムスクドリGumdoksuri級20隻で440トンに拡大され、ヘソン対艦ミサイル4発、76mm砲1、40mm連装砲2を搭載。

  1. 1990年代から9隻のドイツ製タイプ209潜水艦部隊を維持している。排水量1,100トンの同級は潜水時11ノット、浮上時22ノット航行が可能で、50日間の作戦が可能。SUT Mod.2魚雷または潜水艦発射パープーンを搭載する。

ROKN Type-209 submarine
ROKN Type-209 submarine
.
  1. これにタイプ214潜水艦9隻が加わる。ドイツによる技術援助のもと韓国が建造した同級は209級より70パーセント大型化しているが、性能はほぼ同一。214級には非大気依存型推進を搭載。インドネシアが建造元の大宇に三隻を発注しており、2018年に引き渡し予定だ。

  1. 上陸作戦能力は独島級Dokdoヘリコプター空母三隻の建造で大幅に戦力増強される。独島級は排水量13,200トンで全通型飛行甲板、昇降機2、ドック型格納庫を有する。UH-60 ブラックホークヘリ10機と国産LSF-IIホバークラフト2隻を運用する。(後者は米海軍のLCACと外観上同一)兵員は700名、トラック10台、戦車6両、AAV6両、榴弾砲3を搭載可能。このうち完成したのは独島だけで、二番艦は予算計上済み、三番艦は計画中だ。

  1. 韓国海兵隊(ROKMC)は兵員2万5千名、二個師団と一個旅団編成だ。師団の構成は米海兵隊に類似し、歩兵連隊3、砲兵連隊1、戦車大隊、強襲上陸大隊1で成り立つ。AAV7A1強襲上陸車両124台、K1A1戦車50両、国産K-9ととKH-179榴弾砲が支援する。

北朝鮮人民軍海軍(KPN)

  1. 北朝鮮人民軍海軍(KPN)は約46千名420隻体制で、沿岸用潜水艦から港湾警備艇まで保有している。韓国海軍との最大の相違点はKPNは沿岸海軍の域を脱していないことだ。
.
  1. 司令部はピョンヤンにあり、黄海艦隊(西海岸)と東海艦隊(東海岸)を統括している。有事の際は上陸作戦、情報集活動の支援、機雷敷設、沿岸防衛、後方治安維持の任務が与えられよう。

  1. 経済が不振な北朝鮮は海軍機能を小型警備艇、ミニ潜水艦、情報収集艦の三つに集約している。経済衰退で北朝鮮の海軍は従来の価値観では弱体化しているが、中核任務の遂行では今でも能力を保持しているといえる。
.
  1. 北朝鮮は韓国海軍に対し、非対称的作戦を実行することで自国海軍の能力を最大限活用している。艦船は小口径銃砲やロケット砲で武装してあるが、小規模の戦隊で韓国海軍との軍事衝突を起こしている。韓国の天安Cheonan がミニ潜水艦により沈没した2010年の事件がこの例である。韓国の大型艦はKPNに有効に対応できなくなっている。

Soviet OSA-1 missile boat similar to the type used by the North Korean navy
Soviet OSA-1 missile boat similar to the type used by the North Korean navy
.
  1. 小型艦艇ではまずソジュSoju級誘導ミサイル戦闘艇10隻がある。これは1950年代のソ連製Osa-1のコピーで、SS-N-2Aスティックス対艦ミサイル4発を搭載する。200トン超の哨戒艇は10隻に満たず、多くは40トンから80トンの範囲だ。武装には85mm砲、57mmないし30mm砲、重機関銃、BM-21ロケット発射装置を対艦用途に改造したものもある。大部分が30年以上前の装備で昨年だけで2隻を演習中に喪失したといわれる。

  1. 潜水艦はミニ潜水艦(米情報部のコードネームはサンオ((サメ))Sang-o級)が中心。同級は295トンで水上7ノット潜水時8ノットで航行可能。魚雷4本と機雷16個を搭載し、国家情報機関の偵察局工作員の侵入に使われている。

Sang-o class North Korean submarine in 1996
Sang-o class North Korean submarine in 1996

  1. そのうち一隻が1996年の光陵事件 “Gangneung incident” に関与し、工作員15名が韓国江原道江陵に上陸している。艦は海岸近くで座礁して、工作員は乗員11名を殺害し陸路北朝鮮に帰還しようとした。13名が韓国軍の追跡を受けて射殺され、1名捕獲、もう一人は北朝鮮へ帰国したものと思われる。

  1. サンオ型潜水艦は38隻配備されている。新型は改良を加えサンオII級と呼ばれ、2011年に配備されている。船体が若干延長されており、潜航時13ノットで航行できる。

  1. 10隻のヨノYono-級ミニ潜水艦は潜水時130トンで2010年の韓国海軍天安の沈没はこの級の潜水艦がCHT-02D大型聴音型ホーミング魚雷を発射したためとみられる。

  1. 漁船形状の「母船」が複数型あり、韓国と日本を対象とした極秘任務に投入されている。総数は不明だが、12隻が清津を母港としており、日本向け工作活動に関与している。総数は30隻を超えているとみられる。

  1. この母船から運用される各種装置にはダイバー運搬用の半潜水型や潜水艇がある。大部分は国内調達で対レーダー用のステルス塗装がされているものがある。母船が付近まで同行し、侵入用の機材が韓国あるいは日本の領海に入るまで見守る。
.
  1. 2001年12月には身元不明の漁船が日本の情報機関により探知され、北朝鮮工作船である疑いが出た。海上保安庁が追跡し、警告射撃をしたところ銃撃戦となり、北朝鮮船が火災を発生した。乗組員15名全員が死亡したとみられ、日本の海上保安官3名が負傷した。

Kongbang hovercraft
Kongbang hovercraft

  1. 最後にコンバンII・IIKongbang II/III I級ホバークラフトがある。40名の兵員を40ノットから50ノットで輸送できる。北朝鮮が保有する艦艇では最新型となる同級にはレーダー、ガトリング銃、対空ミサイルが搭載されている。一部には対艦巡航ミサイルや57mm砲や30mm自動機関砲も搭載されている。北朝鮮はホバークラフト130隻を保有しており、人民軍年鑑では大多数がコンバンIIないしIII級であるとしている。

米第七艦隊
7th fleet logo

  1. 第七艦隊は東アジアにおける合衆国の象徴であり、横須賀に司令部を置き空母打撃集団1をUSSジョージ・ワシントンおよび遠征打撃集団(ESG)1を擁するUSSボノム・リシャールを中心に構成している。機雷対抗部隊に水雷艇6隻があり、グアム潜水艦部隊の原子力攻撃潜水艦3隻を指揮している。

  1. 朝鮮半島で有事発生の際に第七艦隊は米韓地上軍へ航空支援を提供するとともに、制空権確立の上、対地攻撃を行うだろう。上陸部隊は沖縄駐留の海兵隊部隊を前線後方に揚陸させるだろう。原子力潜水艦は情報収集任務とともに巡航ミサイル攻撃を行うだろう。

  1. 北朝鮮および中国の弾道ミサイルは米韓両軍にとってアジア全域にわたる脅威となっており、そのため弾道ミサイル防衛(BMD)が第七艦隊の任務で高い優先順位を与えられている。韓国にはBMD能力を有する艦船はないが、米太平洋艦隊全体では16隻がBMD対応可能だ。また横須賀に配備中の第七艦隊艦艇では大部分がBMD能力を有している。巡洋艦USSシャイロー、駆逐艦ステサム、カーティス・ウィルバー、ジョン・S・マケイン、フィッツジェラルド、ラッセンの各艦だ。

  1. 今年4月にはチャック・ヘイゲル国防長官からさらに2隻のBMD対応艦艇を横須賀へ2017年までに前方配備する。■