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2021年1月22日金曜日

注目の機体 ジェネラルアトミックスのステルス無人機アヴェンジャーがロッキードのリージョンポッド搭載で敵ステルス機を探知、排除する可能性。忠実なるウィングマンの一例となりそう。

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A General Atomics Avenger drone carrying a Lockheed Martin Legion Pod.

GA-ASI

 

 

ェネラルアトミックスが自社のアヴェンジャー無人機にロッキード・マーティンのリージョンポッドLegion Podを装着し飛行テストを実施した。リージョンポッドは赤外線探知追尾センサー(IRST)を搭載し、遠距離の探知追尾に加え、その他各種センサー装備も搭載可能だ。リージョンポッドの搭載でアヴェンジャーは「忠実なるウィングマン」となり、単独または他の無人機との自律飛行も可能となる。

 

ジェネラルアトミックスの航空機システム部門GS-ASIがフライトテスト実施を2021年1月15日に発表したが、実際の時期・場所は明らかにしていない。フライトは90分間でアヴェンジャー主翼下のパイロンでポッドを搭載した。GA-ASIはロッキード・マーティンとの共同作業は「コンセプトから飛行まで」三ヶ月未満で実施できたという。

 

GA-ASI

フライトテストでロッキード・マーティン製リージョンポッドを搭載したジェネラルアトミックスのアヴェンジャー無人機。

 

 

「今回の飛行実証でアヴェンジャーRPA(遠隔操縦機)は迅速反応性能を示した」とGA-ASI副社長戦略開発担当J.R.レイドが報道資料で述べている。「アヴェンジャーはソフトウェア、ハードウェアでセンサーを統合し必要とされる性能を発揮できる偉大な機体になった」

 

ロッキード・マーティンのミサイル火器管制装備開発部門で固定翼センサー事業を担当するケネン・ネルソンは「アヴェンジャーRPAへのリージョンポッド搭載でリージョンポッドシステムの柔軟対応能力の一例となり、戦闘機から無人機まで対象に防御機能を改めて実証できた」とコメントしている。

 

リージョンポッドのアヴェンジャー搭載が両社の独自企画なのか発注元の要望に沿うものかも不明だ。1月6日、GA-ASIから別の発表があり、空軍が改装アヴェンジャー2機を借り上げ、スカイボーグ事業の代理機にするとあった。

 

この2機は「改良型データリンクとスカイボーグ・システム・デザインエージェント(SDA)の中核ソフトウェア含むペイロード」を搭載すると同社は発表。「両機は2021年2022年にわたり各種試験に投入され、有人機からアヴェンジャーを操作し、有人・無人機間でデータ情報を交換する」とある。

 

スカイボーグは空軍研究本部(AFRL)が統括し、人工知能(AI)による「忠実なるウィングマン」無人機の制御に加え、完全自律運用無人戦闘航空機(UCAV)の実現を最終的にめざす。

 

2020年12月にGA-ASIはボーイングクレイトスと並び個別契約交付を受け、スカイボーグシステム搭載新型試作無人機を開発する。空軍が昨年公表した映像の無人機モデルは機首にIRSTセンサーを搭載している。

 

同じく2020年12月に同社は国防高等研究プロジェクト庁(DARPA)が開発のソフトウェアをアヴェンジャーに搭載しフライトテストを実施したと発表していた。テストでは半自律飛行のアヴェンジャー5機と模擬空対空戦を行い、脅威対象の探査も行った。

 

アヴェンジャーは機内兵装庫で空対空兵器が運用でき、リージョンポッドも搭載すれば空対空戦用機材になる。ポッドにはデータリンクが付き、敵機情報を有人・無人機に伝える。IRST21センサーは標的情報の発信も可能で、IRST21搭載機が複数あれば三角測量で正確に把握でき、忠実なるウィングマンや自律飛行無人機の仕事を助ける。

 

IRSTはパッシブ方式なので敵機は探知されていることに気づけない。同時にIRST運用機の存在、位置を示さない。レーダーに代わる手段として電子ジャミング環境でも敵機探知が可能となり、ステルス機材やミサイルのレーダー波回避機能にも影響を受けない。

 

リージョンポッドはモジュラー方式のオープンアーキテクチャー構造なので性能の追加が可能だ。

 

LOCKHEED MARTIN

ロッキード・マーティンはリージョンポッドの性能を紹介している。 

 

以上まとめれば、リージョンポッドのアヴェンジャー搭載で新しい可能性が広がることになる。また空軍が期待するスカイボーグ性能の一端がわかる。

 

ステルス、ネットワーク化無人機にIRSTを搭載すれば敵陣営の高性能ステルス機も脅威に感じるようになる。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

General Atomics' Stealthy Avenger Drone Flies With Infrared Search And Track Pod

BY JOSEPH TREVITHICK JANUARY 15, 2021

 


2017年10月13日金曜日

この謎の新型機はアヴェンジャーと関連があるのか


コメント:アヴァンジャーと似ているとは思えないのですけどね。別の意図があるのではないでしょうか。新しい機体が登場してくるのは航空業界の活性化につながりいいことですね。


Check Out Scaled Composites' New Exotic And Stealthy Test Aircraft

スケイルドコンポジッツから新型ステルス試験機が登場

A pair of the aircraft is destined for a undisclosed customer but the design sure looks a lot like a General Atomics' Avenger unmanned aircraft.

社名不明の顧客向けだが機体設計はジェネラルアトミックスのアヴェンジャー無人機に酷似
SCALED COMPOSITES
BY TYLER ROGOWAYOCTOBER 11, 2017

「開発最先端企業」と呼ばれる特化航空機設計企業すスケイルドコンポジッツScaled Compositesノースロップ・グラマン子会社)から新型有人テスト機が突如発表され、呼称はモデル401と控えめだ。
以下同社発表の報道資料から
「スケイルドコンポジッツが最新の実験機モデル401のロールアウトと初飛行をお知らせします。当社は顧客とともに二機を製作し、高性能低価格生産技術の実証に用い、機体を飛行技術調査用で業界並びに米国政府に提供します。二機は内容は同じ柄でプラット&ホイットニーJTD-15D-5Dエンジン推力3,045ポンドを一基搭載します。
「最高速度マッハ0.6で実用高度限界30千フィートで翼幅38フィート、全長も38フィートです。空虚重量40千ポンド最大離陸重量は8千ポンドで、最大三時間飛行が可能です。主任技術者アーロン・カセビアは『興奮している。スケイルドは実験機の最前線にあり今回その開発にたずさわれて幸運です。テストは今後も続けていきます』と語っており初飛行は一号機のテスト飛行開始を飾り、当社チームは今後も同機の性能限界を探っていきます。二号機も初飛行の準備中です」
機体はジェネラルアトミックスのアヴェンジャー/プレデターC無人戦闘航空機に酷似しているが機体寸法は半分に近い。そうなると同社が述べた顧客とはジェネラルアトミックスと思われるが確実なことはわからない。
GENERAL ATOMICS
Predator C/Avenger.

アヴェンジャーは国際商談があと一歩で制約しそうだ。インドが調達に前向きなためだ。同社はステルス性を一部省いて海軍の求める無人空母搭載給油機の競作に提案しているところだ。
有人機版を代理でテストに使えば無人機の実用性能を早く把握でき有利だ。言い換えれば有人機利用でテストを迅速に進め無人機だけの場合より早く技術開発できる。そうなるとジェネラルアトミックスはアヴェンジャー小型版をつくろうとしているのか。そのための有人代理機材なのか。
いいかえれば同機は低視認性機のテスト用なのかステルス性の中高度中程度滞空(MAME)の複製機でたまたまアヴェンジャーに似ているだけなのか。その他同社の機体がこれまでも同様にテスト用に投入されている。超小型のエアリーズと高高度飛行用のプロテウスだ。
同機の情報は入手次第公開していく。■
Contact the author: Tyler@thedrive.com
エアリーズ http://aviationintel.com/rutans-ares-emerges-from-paul-allens-hangar-at-kbfi/
プロテウスhttps://en.wikipedia.org/wiki/Scaled_Composites_Proteus