ラベル イスラエル F-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル イスラエル F-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年8月29日火曜日

★イスラエルがF-35追加調達で50機体制を2024年に実現する



日本より先に進んでいますね。しかも調達を何回かに分けて都度量産効果による機体価格低下の恩恵を受けているところはさすがイスラエルですね。イスラエル独自の装備に関心が集まりますがご存知の方いらっしゃいますか ところでネタニヤフ首相の兄弟はあのエンテベ空港強襲作戦で戦死したイスラエル軍将校だった野をご存知ですか

Purchase finalized for 17 more F-35 stealth fighter jets
F-35の17機追加調達がまとまる

F-35 jets in action (Photo: IDF Spokesperson's Unit) (Photo: IDF Spokesperson's Unit) Yoav Zitun|Published:  27.08.17 , 13:35
(Photo: IDF Spokesperson's Unit)


イスラエル国防省がロッキード・マーティンとF-35追加調達で合意し、これで50機体制となる。平均機体価格は100百万ドルへ低下した。

  1. 追加調達するのはF-35A(アディール)17機で50機体制が実現すると二個飛行隊が編成可能となる。契約では引き渡しは2024年12月に完了する。
  2. 国防省調達部門が米国で米政府JSF担当長と合意書にサインし、オプション権を行使し17機導入が決まった。追加購入は先に安全保障内閣にが調達の権限を行使し承認していた。
  3. 「この十年でイスラエル国防省がF-35購入の署名をしたのはこれで三回目」と訪米団長のドゥビ・ラヴィが述べている。「米側は生産が増えるたびに機体単価を下げている。今回の契約では米側事業責任者がメーカーにうまく交渉してくれたおかげで平均機体単価は100百万ドルを切っている。前回調達した機体と比べると相当の値下げだ」
  4. 初回導入の単価は19機を単価125百万ドルで購入した。二回目は単価112百万ドルで14機を購入。イスラエルは次回交渉では90百万ドルを割ることを期待している。  
  5. 今回の値下げはペンタゴンが50機を新規発注したことを受けている。イスラエル購入の機体が米空軍向けより高いのは独自装備の搭載が理由だ。イスラエル国防軍が要望した装備である。
Prime Minister Netanyahu climbing into one of the already-delivered F-35s (Photo: Motti Kimchi) (Photo: Motti Kimchi)
ネタニヤフ首相がイスラエルに到着したF-35機内に入る。(Photo: Motti Kimchi)
  1. 国防相アヴィグドール・リーバーマンAvigdor Liebermanは今回の調達合意形成を称賛しており、「17機追加導入の意味は大きい。空軍力が大きく伸びる」と述べている。
  2. 「F-35飛行隊は技術の粋を集め、IDFの実力を引き上げイスラエルが直面する国防上の課題に応える存在だ。イスラエル国民の安全を守る中心と言ってよい。その守備範囲は国境線にとどまらずはるか先に伸びている」
  3. イスラエルは全50機のF-35Aを整備することになったが、そのうち5機がすでに引き渡されており、2021年になるとさらに33機がそろう。
  4. イスラエルが調達するのはA型通常離着陸型だがイスラエル国産の高性能装備を搭載し他にはない性能を発揮する。■

2016年6月23日木曜日

イスラエル向けF-35A一号機がロールアウト



Lockheed Martin has officially unveiled Israel’s first F-35

Jun 22 2016 -

イスラエルはF-35Aに「アディール」(強者)と呼称を与え、イスラエル空軍向けライトニングII一号機がロールアウトした。

ロッキード・マーティンは実況中継https://youtu.be/AvYEHZa_z_Uでイスラエル向けF-35初号機がロールアウトする模様をフォートワース工場(テキサス)から6月22日伝えた。初号機AS-1はイスラエル空軍(IAF)に今年後半に引き渡される。

イスラエル国防相アヴィグドール・リーベルマンは同機を「世界最高性能の機体でイスラエルに航空優勢をもたらす」と評し、イスラエルの抑止力を今後維持すると式典であいさつした。

イスラエルはF-35Aを33機を米政府の海外軍事装備有償援助制度で導入し、さらに17機のオプション枠がある。

機体にはイスラエル企業製の部品も採用されており、イスラエル航空宇宙工業は主翼外側、エルビットシステムズ・サイクロンは胴体中央部の複合材、エルビットシステムズはライトニングII全機向け第三世代ヘルメット内蔵ディスプレイシステムをそれぞれ製造している。

ただしイスラエルが「国内対応」改修をどこまで行うか不明で、EW電子戦ポッド、兵装類、C4システム他が機体に独自に搭載されるはずだ。このため機体はF-35I(イスラエルのI)と呼ばれる。■


2014年11月29日土曜日

★F-35:イスラエル内閣が追加購入を大幅削減



さすがイスラエルの民は論理的ですね。繰り返し主張しているようにF-35により西側陣営の空軍力は相当悪い影響を今後受けるのは必至なので、あえて「多数意見」に反対する態度を示したイスラエルにあらためて敬意を表したいと思います。筆者の考えるシナリオでは2020年代が西側空軍力のピンチでその間に第六世代機が登場するか、指向性エネルギー兵器の搭載(戦闘機とは限りません)で新しいドクトリンが生まれるのではないかと見ています。ちょっと無責任ですが。

Israeli Panel Rejects Proposed Increase Of F-35

Nov 24, 2014Alon Ben David and Amy Butler | AWIN First

イスラエル内閣の審議会が国防省提案のF-35共用打撃戦闘機追加31機購入を棄却し、第二期購入はわずか13機に削減される。
  1. 内閣が国防相承認の軍要求を逆転させるという前代未聞の結果となった。イスラエル空軍はF-35を19機発注しており、27.4億ドルで契約しているが、合計32機の陣容で我慢するしかないようだ。また二個飛行隊の編成は困難になった。
  2. 国防相モシェ・「ボウギイ」・ヤーロン Moshe "Bogie" Ya’alon はペンタゴンと44億ドルで31機追加購入をまとめていたが、今回の決定を受け削減するものの条件は同じで進めると国防省に指示している。合衆国は24億ドルの借款も提供し総額53億ドルでイスラエルが50機を導入すると期待していた。またF-35導入はイスラエルに提供する年間31億ドルの軍事援助で実施する。
  3. 購入機数が削減されたことで米側が同一条件を提示するか不明だ。国防筋は「ヤーロン大臣から若干遅れるが最終的に50機導入するとの通報がペンタゴンに入ると期待している」とAviation Weekに語っている。
  4. 予想外のF-35への反対意見だが、その中心人物は情報相ユヴァル・スタイニッツ Yuval Steinitz で「国防相や空軍の言いなりにはならない」と発言。F-35導入を検討した国防調達審議会でスタイニッツはAviation Week記事を数点示し、同機の有効性に疑いを表明した。
  5. 「ステルスのため、操縦性を犠牲にし、作戦半径は短く、ペイロードも相当小さい」とイスラエル関係者はAviation Weekに語り、「本当に同機のステルス性能が有効なのかわかるまで大量に導入すべきではない。あるいは同機への対抗手段があるのか確認したい。性能面ではF-35と第四世代戦闘機で相当の開きがあるのは事実だ」
  6. イスラエル空軍及び国防相はスタイニッツの意見は「古臭く無関係」ときりすてるが、スタイニッツはさらに発注済みの19機で打ち止めとし、代わりにF-15やF-16でもっと多くの機数を購入すべきと主張している。財務相ヤイル・ラピド Yair Lapid もF-35購入で米国からの軍事援助を使い果たしてしまい、イスラエルが独自に防衛予算を増額する結果になるとスタイニッツの側に回っている。
  7. これに対しイスラエル空軍はF-16やF-15の新型機を調達するとF-35よりも支出額が増えるとの試算結果が出した。このため閣僚の間にはF-35調達を13機に削減する妥協案が出てきた。
  8. ロッキード・マーティンにはイスラエルから正式な新調達案は届いていない。「観測記事に反応するのは避けたい」と同社広報は述べた。「当社はイスラエルの決定がいかなるものであれF-35の追加調達を支援いたします」
  9. イスラエル発注の最初の2機は低率初期生産第8バッチの一部として生産され、2016年第二四半期に納入の予定。第一期発注19機がそろうのは2018年となる。追加発注のF-35は2019年から引き渡し開始となる見込み。■