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2026年1月30日金曜日

中国の超大型AAMのPL-17の全体像が流出 – 中国は米軍の高価値支援機材を長距離から狙う作戦構想のようだ

 

中国の巨大空対空ミサイルPL-17を間近で捉えた写真が出てきた

全長約6メートル兵器の模型と思われる写真が公開された

TWZ

トーマス・ニューディック

公開日 2026年1月27日 午後7時15分 EST

One of the most enigmatic weapons in the arsenal of the Chinese People’s Liberation Army Air Force (PLAAF), the PL-17 very long-range air-to-air missile, appears to have been shown for the first time at close quarters.via X

国人民解放軍空軍(PLAAF)の兵器庫の中で最も謎に包まれた兵器の一つPL-17超長距離空対空ミサイルが、初めて間近で公開されたようだ。このミサイルは比較的長い間存在しているが、詳細はほとんど公開されていない。一方、同ミサイル含む中国製空対空ミサイルがもたらす脅威から米国で武器開発の急増を引き起こしている。

こうした画像によくあることだが、PL-17の写真が本物に見えることは認めつつも、確証はない。撮影日時や場所も不明だが、展示会か見本市で展示台に載せられたPL-17(正確には実物大のモックアップ)が写っている。ミサイルの前には顔が検閲された男性がポーズをとり、武器の背後にはJ-20ステルス戦闘機を宣伝する看板が掲げられている。

中国から新型軍用機や兵器の設計図が「リーク」される現象には、長年にわたり慣れ親しんできた。PL-17が約10年前に初めてぼやけた写真で公開された事実と相まって、展示会に登場したとしても必ずしも驚くべきことではない。

一方、中国人民解放軍空軍(PLAAF)はPL-17の公式画像を公開している(ただし、ミサイルはかなり離れた位置に写っており、詳細な部分は確認できない)。2023年に公開された以下のPLAAF写真は、このミサイルがJ-16戦闘機に搭載され、実戦配備されているか、あるいはその段階に近いことを裏付けるものと見なされた。

PLAAFが公開した画像には、異なる構成の空対空ミサイルを搭載した4機のJ-16編隊が写っている。うち2機はPL-10×4、PL-12×1、PL-15×4、そして大型のPL-17×1を搭載。この装備構成は短距離から超長距離までの交戦圏をカバーし、PL-17が前例のない射程を提供している。PLAAF

2016年に初めて公開された際、西側諸国ではPL-XXと呼ばれていたが、その後PL-20という呼称が提案された。しかし少なくとも新写真に基づけば、PL-17が正式名称であることが確認された。実戦配備時には西側報道名CH-AA-12オーガー(Auger)が与えられたとの報告もある。

当初から、PL-17はその驚異的なサイズ(全長約6メートル)から超長距離空対空ミサイルと見なされていた。この射程を持つミサイルの主要標的は、給油機や空中警戒管制機を含む高価値で大型の資産である可能性が高い。

この2016年の画像がPL-17の初公開となった。中国インターネット

別の2016年画像ではPL-17の詳細が確認できる。中国インターネット

詳細を見ると、PL-17は二重パルス式ロケットモーターを搭載し、制御は比較的小型の尾翼4枚と推力偏向ノズルによって行われる。報道によれば、射程は約250マイルとされるが、この数値は膨大な要因に依存し、実際の射程は交戦状況で大きく変動する。最高速度は少なくともマッハ4と推定される。

誘導方式は双方向データリンクと、電子妨害対策に極めて強いとされるアクティブ電子走査アレイ(AESA)シーカーの組み合わせによるものと見られる。主シーカーを補完する受動式対放射シーカーの存在も報告されている。これは特に空中早期警戒機や地上移動目標指示(GMTI)レーダー搭載機に対して有効と考えられる。

ただし、射程面でPL-17の性能を最大限に発揮させるには、スタンドオフ資産(例:自軍の空中早期警戒機(中国が巨額投資している能力群)、目標に近い位置の他機、地上・艦載レーダー、さらには衛星など)から提供される目標捕捉データを利用した交戦が想定される。

過去には、ミサイル機首側面の光学窓が追加赤外線シーカーを示唆する可能性が推測されていたが、実物大モックアップにはその兆候は見られない。

現時点でPL-17が搭載されているのはJ-16のみだが、J-20への外部搭載も想定されている。

外部ミサイル8発を搭載したJ-20(PL-17ではない)。中国インターネット

確かに、J-10シリーズやJ-35への搭載には大きすぎるように思われ、その輸出可能性について大きな疑問を投げかけることになるだろう。一方で、このミサイルは将来の中国戦闘機、特にJ-36第六世代戦闘機(豊富な内部兵装容量を特徴とする)の兵装として想定される可能性が高い。

いずれにせよ、PL-17の存在は、他の先進的な中国製空対空ミサイルの開発と相まって、米軍にとって極めて深刻な問題となっている。中国が西側諸国との「ミサイル格差」を縮めているとの懸念から、AIM-260 ジョイント・アドバンスト・タクティカル・ミサイルをはじめとする長距離空対空ミサイル計画が、極秘レベルのまま進められている。

昨年、米海軍は少なくとも限定的な規模で、スタンダード・ミサイル6(SM-6)の空中発射型をAIM-174Bの名称で導入した。この兵器の射程は機密扱いだが、AIM-120D先進中距離空対空ミサイル(AMRAAM)を大幅に上回るとみられ、大型目標に対しては少なくとも2倍、場合によっては3倍の射程を持つ可能性がある。これは数百マイル(約400~640km)を超える距離から特定の航空目標を攻撃できる能力を示唆している。

現時点では、PL-17の能力や技術的特徴について多くの疑問が残る。しかし、新しい写真が本物ならば、北京がこの大型ミサイルをより広い層に公開する意思があることを裏付ける。この点を踏まえ、近い将来この兵器に関し追加情報が明らかになる可能性が高い。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマスは防衛分野のライター兼編集者であり、軍事航空宇宙トピックや紛争を20年以上取材してきた。数多くの書籍を執筆し、さらに多くの書籍を編集し、世界の主要航空出版物に多数寄稿している。2020年にThe War Zoneに参加する前は、AirForces Monthlyの編集長を務めていた。


China’s Massive PL-17 Air-To-Air Missile Seen Up Close

A photo has surfaced that appears to show a mock-up of the roughly 20-foot-long weapon on display at an exhibition.

Thomas Newdick

Published Jan 27, 2026 7:15 PM EST

https://www.twz.com/air/chinas-massive-pl-17-air-to-air-missile-seen-up-close



2025年3月2日日曜日

これが機密扱いのAIM-260ミサイルだ、米空軍が確認(The War Zone)―AMRAAMに変わり今後主役の対空ミサイルとなる。射程はますます長距離化していく

 The U.S. Air Force has confirmed that a recently released rendering from the AIM-260A does indeed reflect the actual design of what is also known as the Joint Advanced Tactical Missile (JATM).  

USN




国防総省はAIM-260について口を閉ざしてきた。AIM-260はAIM-120と同じサイズながら、AIM-120よりはるかに長い射程距離を持つミサイルだ

空軍は、最近公開されたAIM-260Aのレンダリングが、Joint Advanced Tactical Missile(JATM)の実際の設計を反映していることを確認した。JATMの詳細は極秘だが最終的に AIM-120 Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile (AMRAAM)に取って代わると予想されている。

新しいAIM-260Aのレンダリングは、米海軍が今月初めにオンラインに掲載した未公開の業界ブリーフィングに含まれていた。このブリーフィングは、海軍航空システム本部(NAVAIR)の無人航空・打撃兵器プログラムエグゼクティブオフィス(PEO U&W)の広範な傘下にあるプロジェクトの概要を説明するものである。JATM は、より具体的には PEO U&W の空対空ミサイル室(PMA-259)の管轄下にある。 昨年正式に発表されたばかりのスタンダード・ミサイル-6(SM-6)のAIM-174B空中発射バージョンや、AIM-120、AIM-9サイドワインダー、AIM-7/RIM-7スパロー・ミサイルもPMA-259のポートフォリオである。

AIM-260Aのレンダリングを含むPEO U&Wブリーフィングのスライド全文。 米海軍

名前からも明らかなように、JATMは空軍が直接関与する共同プログラムでもある。AIM-260Aのレンダリングについての詳細と、ミサイルの開発に関するより一般的な最新情報を求められたNAVAIRはTWZに空軍に照会するよう告げた。

「これはAIM-260Aのレンダリングです。 「より高解像度のレンダリングは公開されていない。プログラムの具体的なプログラムおよび技術的な詳細は機密」とNAVAIRは付け加えた。「JATMのマイルストーンと能力は機密扱い」。

2022年、マーク・ケリー空軍大将(当時、航空戦闘司令部(ACC)トップ)も下に見える新しいステルスセンサーポッドと降下タンクを備えたアップグレードされたF-22ラプターのアートワークを共有した。そのうちの一機は、現在はJATMだと確定している当時未知のミサイルを発射している。 少なくとももう一つの公式AIM-260Aレンダリングが以前に登場しており、これもPEO U&Wブリーフィングで見られたデザインと一致している。

マーク・ケリー米空軍大将提供

3点のAIM-260Aのレンダリングはすべて、尾翼に4つのフィンがあるだけの、高速かつ低ドラッグに最適化された同じコアミサイル設計を示している。 比較のため既存のAIM-120は、4つの尾翼とそのボディの真ん中に沿って別の4つを持つ。

現在公開中のAIM-260Aのレンダリングには、ミサイル本体の前端に沿ったコンフォーマルアンテナと思われるものの数や位置など、細かいディテールの違いがある。 PEO U&Wのブリーフィングに掲載されたJATMの最新の姿には、AMRAAMに搭載されているものより長いロケットモーターを示すマーキングもある。米軍標準の弾薬マーキングでは、茶色帯は固体燃料ロケットのような低次火薬の存在を示す。ミサイルの場合、一対の茶色のバンドは通常、ロケットモーターが本体内のどこで始まり、どこで終わるかを反映する。黄色帯は、弾頭に使用される高火薬の位置を示す。不活性ロケットモーターや弾頭を搭載した訓練用ミサイルには、代わりに青いバンドが付けられている。

AIM-260Aのレンダリング画像(上)と実物のAIM-120ミサイル(下)を並べて比較。 AIM-260Aの茶色の帯の間の距離は、AIM-120で見られるものと比較して、ミサイルの全長に占める割合が著しく大きい。 米海軍/米空軍

新型ミサイルAIM-260Aを大型化すせず、AIM-120を上回る大幅な航続距離と速度を与えるには、推進剤を高充填した先進的なロケットモーターが有効であると考えられてきた。JATMの主な要件として知られているのは、F-22やF-35統合打撃戦闘機のようなステルス戦闘機の内部ベイに収まるようにするため、AMRAAMと同じ一般的なフォームファクターを持つ必要があることだ。乗員付き航空機に加えて、AIM-260Aは、空軍の共同戦闘機(CCA)プログラムの下で開発中の将来のステルス無人機を武装させることが期待されている。

NAVAIRの海軍航空戦センター兵器部門(NAWCAD)による2023年の注目すべき成果を詳述したファクトシートによると、「次世代高負荷質量プロジェクトチームは、技術を成熟させ、短距離およびタイムクリティカルなミッションのための内側境界を維持しながら、武器の範囲を最大1.5倍まで増加させることができる将来のミッションモジュラー推進システムの開発の種をまいた」。

PMA-259は近年、AIM-9Xサイドワインダーの改良ブロックIIIバージョンに向けた作業の一環として、同様に高搭載質量ロケットモーターに注目している。昨年可決・署名された2025会計年度の年次国防政策法案、すなわち国防権限法(NDAA)では、議会は空軍と海軍に対し、AIM-9XとAIM-120の射程延長型または派生型が、将来の空対空ミサイルのニーズを満たすのに役立つか検討を要求している。

AIM-260Aのロケットモーターも、飛行範囲全体でエナジーを保持するデュアルパルス設計になる可能性が高く、射程をさらに伸ばし、終盤の機動性を飛躍的に向上させる。推力偏向機能もまた、追加の制御面がない場合にミサイルに敏捷性を十分に与えるために必要だろう。

AIM-260Aのレンダリングが完全に正確であることが証明されれば、このミサイルは、着弾の威力で目標を破壊することを目的としたヒット・トゥ・キル設計ではなく、高爆発弾頭を搭載することになる。同時に、AIM-260AのロケットモーターがAIM-120のものより長くても、2つのミサイルのサイズがほぼ同じなら、JATM内部の他のコンポーネントのためのスペースが減ることになる。その結果、JATMの弾頭は小型化されるが、より少ない質量で適切な破壊効果を生み出す設計の高度な弾頭となる可能性がある。 AGM-88G改良型対放射線誘導弾(AARGM-ER)でも、先行するAGM-88E AARGMと比較して、ほぼ同様の内部空間の再配置が確認されている。

以前公開されたAGM-88G AARGM-ERの内部構成を示すブリーフィングスライド。 USN

AIM-260Aの能力に関する詳細はまだ限られている。 アクティブ電子走査アレイレーダー(AESA)シーカーの可能性が高い。マルチモード・シーカー能力は、画像赤外線とパッシブ無線周波数(RF)誘導能力を持つ可能性があり、拡大し続ける対策エコシステムに直面して非常に貴重なものになる可能性がある。しかし、この機能が現在搭載されているかはわからない。高度なネットワーキング機能は、ミサイルがサードパーティのソースから追加のターゲット情報を取得できるようにする重要な機能である。これは、発射プラットフォーム自身のセンサー範囲外の目標に対処するために特に重要であり、ミサイルを発射する航空機、特にステルス性の高い航空機がレーダーをオンにする必要がなくなり、結果として探知に対する脆弱性が増すのを避けることができる。ネットワーク化された複数のJATMは、協力的に交戦することもできるかもしれない。

本誌は以前こう書いていた。「米軍は過去に、長距離化する中国の空対空ミサイルへの懸念が、AIM-260に取り組む重要な原動力になっていると明言している。JATMはAIM-120Dに比べ能力が大幅に向上する。より優れた終局エナジー状態とマルチモード・シーカーは、その比較能力をさらに高めるだろう。このように、JATMは長距離空対空兵器としてAIM-120の上位に位置する。これらすべての兵器のネットワーク機能は、サードパーティターゲティングや、その機能セットに付随するあらゆる狡猾な戦術を活用する能力も与えてくれる」。

最初のJATMがいつ米軍で実戦化されるかも不明だ。 2019年にこの計画が初めて公になったとき、目標は2022年にミサイルの実戦配備を開始することだった。しかし、実弾射撃を含むミサイルの積極的なテストや、就役を支援するその他の作業にもかかわらず、公にそれが行われたことを示す兆候はない。AIM-260Aの実物の画像は現在までに出てきていない。

現在確実に分かっているのは、最近発表された海軍のブリーフィングのレンダリングや、過去に統合されたものが、AIM-260A JATMのデザインを示しているということだけだ。■

This Is What The Classified AIM-260 Missile Actually Looks Like, Air Force Confirms

The Pentagon has been very tight-lipped about the AIM-260, a missile with far greater range than the AIM-120 while maintaining the same size.

Joseph Trevithick

https://www.twz.com/air/this-is-what-the-classified-aim-260-missile-actually-looks-like-air-force-confirms


2023年12月5日火曜日

中国の狙いは西側支援機材を空から排除することなのか。大型空対空ミサイルPL-17の写真をPLAAFがあえて公開した意図を理解する必要がある。


中国は戦略思考で色々悪いことを企んでいますが、そのひとつが脆弱な米軍の支援機材の給油機などを早期に排除することです。そのため超大型の空対空ミサイルを開発しています。The War Zoneがこのたび公表されたJ-16戦闘機が搭載した大型ミサイルについて考察していますのでご紹介します。


Chinese Flanker photographed with PL-17 very long-range air-to-air missile

PLAAF


中国J-16戦闘機に巨大なPL-17空対空ミサイルの搭載が目撃された


対空ミサイルを装備したJ-16フランカー派生機の写真を中国が公開した。J-16の4機が頭上でブレイクするパターンで最も印象的な装備は、巨大なPL-17(PL-XXまたはPL-20とも呼ばれる)長距離空対空ミサイルだ。

 画像は、各種の空対空ミサイルを搭載した4機のジェット機の編隊で、そのうち2機が特に印象的だ。問題の戦闘機はPL-10を4基、PL-12を1基、PL-15を4基、そして大型のPL-17を1基搭載している。この装備は短距離から超長距離の交戦範囲に及び、PL-17は前例のないリーチを提供する。


 下の写真のキャプションにはこうある: 「2023年11月25日、実戦訓練中に編隊を組んで飛行するPLA空軍航空旅団所属の戦闘機。(撮影:Zhao Yutong)"。


<em>PLAAF</em>PLAAF


 我々がPL-17と呼ばれるミサイルを初めて見たのは、非公式には7年前だった。それ以来、このミサイルに対する我々の分析は変わっていない。中国の空対空ミサイルに関する最新のガイドでは、PL-17について次のように述べている:

 PL-15はPL-12の後継として広く見られているが、現在開発中の別のAAMプログラムもある。

 通常、西側諸国ではPL-XXとして知られており、おそらくタンカーや空中早期警戒機のような高価値資産を主な標的とする超長距離AAMと考えられている。PL-17やPL-20という呼称もあるが、未確認のままである。

 このプロジェクトは、PL-12のラムジェットエンジン版、あるいは同じくラムジェットモーターを搭載したライバルのPL-21の計画に取って代わった可能性が高い。その代わりに選ばれた新兵器はデュアルパルスロケットモーターを採用した。

 こうして誕生したミサイルは、PL-15よりもかなり長く、幅も広く、全長はほぼ20フィート(約1.5メートル)。操縦には4つの小さな尾翼と推力方向制御の組み合わせで、航続距離186マイル以上を持ち、最高速度は少なくともマッハ4と報告されている。誘導は、双方向データリンクとAESAシーカーの組み合わせによって達成されると考えられており、電子的対抗措置に対し高い耐性を持つと言われる。このような長距離を伴うため、ほとんどの交戦では、味方の空中早期警戒機、目標に近い他の航空機、地上のレーダー、あるいは人工衛星などのスタンドオフ・アセットから提供される照準データが使用されると予想される。

 ミサイルの機首側面にある光学窓は、追加の赤外線シーカーの可能性がある。このような大型AAMのコンセプトに採用されても不思議ではない。

 PL-XXのサイズは、少なくとも今のところ、外部搭載に制限されていることを意味する。この武器はJ-16で初めて確認され、2016年11月には同型機から発射に成功している。AAMは他のフランカー・と互換性がある可能性があり、J-20に外部搭載される可能性もある。しかし、この兵器の現状はやや不透明で、2020年現在、テスト中のようだが、正式な就役は今のところ確認されていない。

 このミサイルは、他の中国の遠距離発射型空対空ミサイルの開発とともに、米軍に大きな懸念材料となっている。このような懸念から、米軍は他の長距離空対空ミサイルの構想の中でも、いまだ高度に機密化されているAIM-260統合高機能戦術ミサイルの迅速な実戦配備に取り組んでいる。

 大型ミサイルを搭載したJ-16が写った写真は、運用可能か、運用に近いことを示している。同時に、画像は中国軍が投稿したものであり、西側に見られることを意図している。そのため、情報戦の側面も否定できない。■



Massive PL-17 Air-To-Air Missile Seen On Chinese J-16 Fighters


BYTYLER ROGOWAY|PUBLISHED DEC 2, 2023 2:13 PM EST

THE WAR ZONE


 

2021年5月20日木曜日

F-15EXは「兵装大量搭載トラック」となり、新型超長距離AAMも搭載可能となる。中国、ロシアが開発中の長距離AAMへの対抗を急ぐ。

THE WAR ZONE

F-15EX LREW

U.S. AIR FORCE / U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE VIA FLIGHTGLOBAL.COM

 

空軍の新型長距離空対空ミサイル搭載にF-15EXイーグルII戦闘機が最有力候補になった。米軍の空対空ミサイルとして長距離交戦兵器Long Range Engagement Weapon, LREWが数年前に登場したものの(少なくとも一般の目から)姿を消して以来の新型だ。

新型ミサイルの詳細を初めて伝えたのはAir Force Magazineで、空軍から2022年度予算要求用の内部資料を入手した。空軍は400機もの旧型機を退役させ、300機近くの新型機を導入しようとしており、次世代制空機材(NGAD)のほか、F-16後継機の「完全新型」多用途戦闘機(MR-X)が登場する。

U.S. AIR FORCE

F-35A がAIM-120 AMRAAM をメキシコ湾上空で試射した。空軍はさらなる長距離ミサイルを話題にしている

 

興味深いことに同資料では無人の「大型...空対空兵器をF-15EXに搭載可能」とあり、イーグルIIを「大型兵装トラック」と評している。これまでF-15EXで運用する最大の空対空兵器としては標準型AIM-120高性能中距離空対空ミサイルAMRAAMがあった。空軍は同ミサイルの性能を引き上げてきたが、明らかに開発の余地がなくなりつつある。

F-15EXの兵装搭載量の大きさはかねてから知られているが、極超音速ミサイル含む空対地兵装の想定だった。AGM-183A空中発射迅速反応兵器ARRWがF-15EX搭載になるといわれている。

U.S. AIR FORCE

AGM-183A ARRW のテスト用がB-52H爆撃機にに搭載された。F-15EXでもこれを搭載する案がある。

 

そこで、F-15EXに新たな兵装が搭載され、地上のみならず空中の敵を撃破することになる。いずれの場合でもF-15EXが飛ぶ空域は制空権確保が困難ではない、あるいは敵の接近阻止領域拒否の圏外となるはずだ。

ここで興味を引くのは空軍が海軍と共同で新型AAM開発にすでに着手していることが判明しており、AIM-120AMRAAMを超える射程を実現するのがAIM-260はAMRAAMと同程度の寸法になるといわれてきた。F-22ラプターに最初に搭載する。AIM-260がAMRAAMと同程度の寸法ならF-35ライトニングIIの機内兵装庫にも収まるし、今後登場するステルス戦闘機でも同様だろう。AIM-260は現在開発中だが詳細情報は非公開だ。

AIM-260以外にこれまでAGM-88G高性能対レーダー誘導ミサイル射程延長版AARGM-ERがあり、これはレーダー施設を攻撃し対地攻撃も可能なミサイルだ。これは長距離対応AAMに改装するのに適している。

U.S. NAVY

F/A-18EがAGM-88G AARGM試作型を左主翼下に搭載した

 

さらに新型兵器を「大型」としていることから空軍は別の存在について触れているのではないかとAir Force Magazineは推察しており、中国のPL-15AAMに対抗しようというのだろう。

PL-15も謎の兵器だ。J-20ステルス戦闘機の主要兵装だということ、AIM-120DAMRAAMに匹敵することは判明している。ただし、これまで射程が長距離で、制御可能なラムジェット推進方式を採用していることはわかっている。PL-15がより一般的なデュアルパルスモーターを採用しているものの、全般的な性能と搭載するアクティブ電子スキャンアレイ(AESA)方式のレーダーは米国および同盟国側に課題となる。

CHINESE INTERNET

J-20の機内にダミーのPL-15ミサイル4本が見える。

 

一方で中国は超長距離射程AAMを開発中で、J-16フランカー多用途戦闘機の主翼下に搭載した写真が浮上している。画像から全長約18フィートとされ、AMRAAMは12フィートだ。 The War Zoneでは同ミサイルは空中商機警戒機他の支援機材を攻撃する想定と推察してきた。

こうした中国製兵器は開発段階のまま数年が経過しており、ロシアも同様でAMRAAMの絶対的優位が脅かされつつある。昨年は超長距離射程のR-37M(AA-13アックスヘッド)をSu-35Sフランカーからの初の発射に成功し、R-77(AA-12アッダー)の射程拡大版にラムジェットが採用され、Su-57フェロンステルス戦闘機でテストが始まっている。

RUSSIAN MINISTRY OF DEFENSE SCREENCAP

ロシアの Su-35SがR-37M ミサイルを発射した

 

こうした中国とロシアの新型ミサイルの存在はかねてから知られており、R-37MはMiG-31フォックスハウンド迎撃機での運用を2011年に行っている。ここからこちら側はLREWを想起させられるが、米空軍も超長距離AAMで米海軍のAIM-54フィーニクスが2004年に廃止となって以来の性能上の穴を埋めようとしていた。

NASA/TOM TSCHIDA

NASA所属のF-15Bに不活性フィーニクスミサイルが搭載され、極超音速飛翔のデータ収集に使われた

2017年の国防認可法によりペンタゴン予算書類では翌年LREWに言及し、「今後登場する技術として開発を進める」とあった。

その時点で The War ZoneはLREWについて次のように伝えていた。

同事業はコンセプト、技術、キルチェーン構造、基本要求内容を詰めるべく始まっており、新型長距離空対空ミサイルあるいはミサイルのファミリー構造の実現を目指す。公式には同事業は「米国の航空優勢の維持」が目的だ

LREWのコンセプト図では二段ミサイルでF-22から発射するとある。二段式にしたのは極長距離ミサイルを迅速に実現するための選択だろう。ただラプターの機内兵装庫に収まるサイズなのかが疑問だ。

U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE VIA FLIGHTGLOBAL.COM

空軍公表の想像図で゙F-22が二段式LREWを発射している。

 

このコンセプトは多分に画像としての効果を狙ったものだろうが、直近の空軍の発言ではサイズが大きすぎることは明らかだ。LREWが実現してもF-22の機内兵装庫には入らないのではないか。そのため、新型ミサイルはLREWとは別の装備品となるのか、あるいはこの別装備品が別の型式の兵装に変身しているのか、いずれにせよ当初想定より大型化しているはずだ。

さらにLREWの存在が初めて判明した時点で、F-15を「兵装トラック」に使う構想があり、比較的安全な地点からステルス戦闘機部隊が発信する標的情報をデータリンクで得て長距離ミサイルを発射する構想が注目を浴びた。F-15から発射されるミサイルには標的情報の更新をステルス機から受ける。この構想ではミサイル発射をステルス機から行わなくてもよいことになる。

VIKING AERO IMAGES

米空軍向けF-15EX の一号機

 

空軍作成の予算関連資料からさらにわかることがある。新型ミサイルの用途だ。資料では「あらゆる面での残存性、高速度、高性能兵器、航続距離の延長」の語が見える。また作戦構想では「一時的な機会の窓」が「高度な敵脅威環境」で実現するとある。ここから想像できるのは超長射程AAMを遠方から発射し、ステルス機含む各種手段で飛翔を管制し、一見堅固なA2/AD体制に隙間を開ける狙いがある。たとえば台湾をめぐる交戦でこれが試されるはずだ。

F-15EX以外にはB-21レイダーステルス爆撃機でも新型ミサイルが運用できる。2019年にスコット・プレウス少将(当時太平洋空軍で航空cyber作戦部長)が「B-21では空対空戦能力も実現可能」とし、「各種システムを使い、自機を防御してステルス性を活かす」と発言していた。

とはいえ、F-15EXで進展が急速に進む中で、空軍がめざす次世代超長距離AAMのさらなる詳細が判明するのにさほど待たなくてもすむのではないか。新型ミサイルがどんな姿になろうと、中国やロシアのミサイル開発が続く中、空軍には喉から手が出るほど必要な攻撃手段の追加になるはずだ。■

この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmailまでご連絡ください。


F-15EX To Carry New Oversized Air-To-Air Missile

The disclosure of the mysterious weapon reflects U.S. plans to challenge China’s long-range missile developments.

BY THOMAS NEWDICK MAY 17, 2021