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2015年9月8日火曜日

中国の新型UAVはリーパーそっくりだが中身は....


中国のハードウェアが西側装備と極めて類似することが多々ありますが、ソフトウェアの性能こそ西側がなんとしても死守すべき砦であることは明らかですね。

New China Drone: Looks Like A Reaper But…

By RICHARD WHITTLE on September 02, 2015 at 11:29 PM

rainbow5_55
WASHINGTON: 中国最新の無人機 Caihong-5 彩虹が北京軍事パレードに登場した。中国メディアは米国のMQ-9と比較している。リーパーは最大四発のヘルファイヤミサイルを搭載し、500ポンド精密誘導爆弾二発もあわせ最大の殺傷能力を有する。
  1. (軍事パレードの趣旨は抗日勝利70周年と中国は言うが、西側には第二次大戦終結のほうがわかりやすい。 日本の打倒への中国の貢献はわずかで、蒋介石は米国が供与した多量の資金と兵器を温存し連合国が日本を破った後で毛沢東率いる共産党の打破を狙っていたというのが事実だ。編集部注)
  2. 一般人が見れば2機は全く同じ機体に写るだろう。だが匿名が条件の専門家は彩虹5とリーパーの類似点は表面だけという。この専門家は極秘無人機開発に参画中で、公的に発言ができない。
  3. 彩虹5はレドーム付き機首と上向きV字尾翼がリーパーと似て、翼幅66フィートはアメリカ機と全く同寸である。中国メディアによれば彩虹5の最大離陸重量は6,000ポンドほどで、リーパーの1万500ポンドより相当低い、また北京版リーパーの最大ペイロードは900キログラム(1,984 lbs.) でMQ-9の外部搭載3,000 lbsおよび内部搭載 850 lbs に及びもつかない。リーパーは合計1,749キロを搭載でき、彩虹5の2倍近い。
MQ-9 Reaper heavily loaded
  1. 彩虹5の製造元・中国航天技集団China Aerospace Science and Technology Corporationは中国メディアに対し同機はミサイル6発を搭載し30時間滞空可能と紹介している。リーパーの通常の滞空時間が18から27時間なのでこれ自体はすごい。設計主任 Ou Zhongming 應仲明?によれば同機には「壁を突き抜ける強力なレーダーがあり、対テロ作戦に投入される無人機の役割を変えてしまうかもしれない」と述べている
  2. そうかもしれないが、実際に見てみるまで信用できない。「たしかにそういう性能があるという話はあちらからよく聞こえるが、完成度は低い」と感想を述べる専門家もいる。どちらにせよ、リーパーの「能力と同等のセンサーはあちら側にない」
  3. 外部ハードウェアのコピーは一部にすぎない。プレデターやリーパーが搭載するソフトウェアがコピーできれば中国に大きな一歩となる。このソフトウェアのおかげで地上操作員は地球の反対側にいながら追跡攻撃ができるのだ。これは衛星放送受信テレビの設定のように簡単なことではない。無人機の専門家を自称する向きでも米国が運用する遠隔分割操作方式 Remote Split Operations を支えるのが光ファイバーケーブルで機体制御とデータを信号に変え米本国からヨーロッパの衛星リンクを経由してプレデターやリーパーに届いている事実を理解する人は少ない。最大1.3秒の信号伝達の遅れが発生するのはこのためだ。
remote-split-operations-usaf.
  1. 中国がこの性能の重要性にどれだけ真剣に取り組んでいるかは不明だが、彩虹5の外観を見る限りでは「オリジナルにこだわっていないことは明白」とリーパー専門家は言う。■

2012年12月23日日曜日

フランスもリーパー無人機導入を検討中

France In Talks with U.S. Air Force On Reaper Buy



aviationweek.com December 19, 2012

フランスの国防調達機関DGAが米空軍とジェネラルアトミックス製MQ-9リーパー General Atomics-built MQ-9 Reaper の取得を目指して協議中であり、フランスが求める中高度長時間滞空UAVの候補機として有望とみている。 
  1. DGA長官ローラン・コレビヨンLaurent Collet-Billonは同機の購入を米海外軍事製品販売 Foreign Military Sales (FMS) 制度により検討していると報道陣に明らかにした。
  2. フランスはリーパーをとりあえず調達するものの次世代MALE無人機を英国等と共同開発する。
  3. リーパー(別名プレデターB)はDGAが検討した選択肢の一つで、イスラエル航空宇宙産業製ヘロンTP Heron TP も候補だった。
  4. フランス議会筋からはリーパー導入が購入価格と「ヨーロッパ化」改修に適しているのため望ましい選択だとの意見が出ている。
  5. 「ジェネラルアトミックスとは同機にヨーロッパ製のセンサー類、武装を取り付けて生産する検討が継続中」と議会から報告が出ているが、コレビヨン長官はジェネラルアトミックス(本社サンディエゴ)とはリーパーの検討はしていないと発言している。
  6. リーパーがすでに英国およびイタリアで運用中であること、ドイツ、ポーランドも購入を検討していることを勘案すると、「望ましいシナリオはヨーロッパ製装備をまず装着して、無人機も域内で調達する道に次第に歩むこと」と同長官は発言した。
  7. 駐仏英国大使ピーター・リケッツU.K. Ambassador to France Peter Ricketts はヨーロッパ共同開発のMALE無人機の開発をリーパーを原型として進める可能性をほのめかしている。英国はリーパーをアフガニスタンで運用中だ。■

コメント アメリカ製装備の調達を認めざるをえないのがフランスの事情でしょう。いよいよ日本もUAVの運用を深刻に考えるべき立場にあるのですが、まだ国産開発にこだわるのでしょうか。尖閣諸島などパトロールに無人機を導入するのは政治的にも好ましいオプションでは。