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US Air Force defends F-15X buy to skeptical Inhofe, Reed
懐疑的な有力上院議員に対しF-15X導入方針の弁護に必死の米空軍
By: Joe Gould
米空軍のF-15Cイーグル。不朽の決意作戦の航空支援に投入された。 Feb. 11, 2019. (Staff Sgt. Clayton Cupit/U.S. Air Force)
米空軍は第4世代機ボーイングF-15Xの調達を再開してもロッキード・マーティンF-35の導入に変わりはないと方針の正当性を強調した。
空軍の2020年度予算要求を検討する上院軍事委員会で空軍トップがF-15X8機の調達は短期つなぎだと述べた。またF-15C退役の穴を埋める方法としては費用対効果が最大の選択とし、ハンガー、機材、整備要員がそのまま使えるとした。
「F-35事業は軌道に乗っており、変更はない。F-35から一銭たりと予算流用はしない」と参謀総長デイヴィド・ゴールドフェイン大将がF-35を「統合侵攻部隊の主力」と述べた。
ゴールドフェイン大将はロッキードF-22ラプター調達中止の二の舞にならないと議員に保証した。また2040年代までに第5世代機を8割の機材構成にする方針には変更ないとした。
委員長ジム・インホフェ上院議員(共、オクラホマ)と有力議員ジャック・リード上院議員(民、ロードアイランド)から今回の空軍方針に疑問の声が出ていた。これまで長くF-15やF-16向け予算を要求していなかったのに突如2020年に11億ドルをF-15X用に求めてきたもので、2020年度予算要求ではF-35は48機、F-15は今後5年で80機を79億ドルで調達するとある。
「これまで第4世代機は消える存在と思っていたが調達再開のようだ」とインフォフェ議員は述べ、「F-22事例を忘れていないか、当初750機調達のはずが187機に終わったしわ寄せが今も残っている。こんな大失策は繰り返してはならない」
公聴会終了後にインフォフェ議員は空軍関係者は自ら納得していない方針を擁護していると報道陣に感想を述べた。「空軍も不本意なのではないか。それは当方も同じだ。第5世代機が第4世代機に逆戻りとなる、ということではないか」
リード議員は公聴会の席上でA-10、コンパスコール、U-2、グローバルホークで空軍が方向を急に変更したこととF-15Xを関連付け「これで正しい調達といえるのか」と問題提起した。
機材老朽化が進む中でミッション実施のため空軍は年間72機調達を必要とするとゴールドフェイン大将は議員に説明した。四機種ある第4世代戦闘機のうち三機種は2030年代まで稼働可能だが、F-15Cはここに含まれないという。
F-15派生型は第4世代機の供用継続で費用対効果が最大の機種と認められており、最近ではサウジアラビアとカタールが導入している。
さらにもうひとり懐疑的なタミー・ダックワース上院議員(民、イリノイ)からの質問に対しゴールドフェイン参謀総長はF-15Xは2万時間稼働が可能としつつ、F-35への影響は皆無と自信を見せた。
「F-15取得でF-35を犠牲にするのでは悪い選択になります」「F-15はF-35とは違いますし、絶対にF-35になれません」.
公聴会場を出たダックワース議員は国防予算が今後削減されればF-35よりF-15導入が魅力的になるのではと危惧していると記者団に語った。「今回の决定は過去二年間の予算動向を念頭にしているのではと危惧している。「数年先を考えると現実乖離の决定ではないか」(同議員)■
このブログの読者でもF-15の調達再開を疑問視する声が強いのですが、空軍内部の反対を押し切ったペンタゴンの考え方が正しかったという結論があと数年すれば出てくるのではないかと思います。ステルスは戦闘機サイズでは限界もあり、F-35に至っては戦力化した段階で使い出が限られる機体になってしまう危惧もあります。意見が別れるのはあまりにも第5世代と言う言葉に振り回されているからと思います。これもロッキードが売り込んだコンセプトなのですが。それよりも別記事にて紹介しますが、B-21の性能に期待が募ります。それにしてもさすが上院議員ですね。優秀なスタッフに支えられているのでしょうが、事実をもとにした見識を制服組に堂々とぶつけています。回答する側も真剣になり、言語による応酬が知的にくりひろげられているようです。