ラベル #Su-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル #Su-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年1月29日水曜日

イランがテヘランがロシアのSU-35を購入したと発表(Breaking Defense)

 


Russian Military Aircraft Unsafe and Unprofessional Conduct in Alaska ADIZ

A Russian Su-35 flies near an American F-16 on Sept. 23, 2024 in what US officials called an unsafe manuever. (Department of Defense video)



新鋭戦闘機がイスラム共和国に加われば、「イランの核や軍事インフラに一撃を加えようとする構想に難題を突きつけることになる」と専門家は語った


ランとロシアの関係強化の新たな兆候か、イラン軍高官は、ロシアのスホーイSU-35戦闘機の購入を完了したことを確認した。

 ロイター通信やロシアのタス通信によると、イスラム革命防衛隊のアリ・シャドマーニ将軍は、イランのこの取引の意義を強調する発言をニュースメディアにしたという。

 「空軍、陸軍、海軍を強化するために必要に応じ軍事装備品の購入を行う。軍備の生産も加速している」とロイター通信によると、シャドマーニ将軍は述べた。「敵が愚かな行動をとれば、われわれのミサイルに撃たれるという苦い味を味わうことになり、占領地における敵の利益は何一つ安全なままではいられなくなる」と、テヘランの敵であるイスラエルを指して警告した。

 2023年11月、イランはロシアとの合意を取りまとめたと報じられている。シャドマーニ発言は、テヘランとモスクワが包括的戦略的パートナーシップ条約に調印し、防衛を含む多くの領域での協力を強化した数日後のことだった。

 民主主義防衛財団のベーナム・ベン・タレブルー上級研究員は、シャドマーニ発言について次のように述べた。

 「Su-35とイランに関する多くの誤報、初期報告、噂、誤報を考えると、イランで飛行機を見ることが、取引の成立を示す最も真実な証拠になるだろう」と本誌に語った。

 タレブルーは、訓練、支払い、または最終的な取引に関するこうした報道は、「ロシアとイランの関係についての期待を管理する一方で打撃を受けた、テヘランの抑止力を強化するのを政治的に助けるねらいがある」と述べた。

 しかし、機材がイランで使用されるようになれば、イランの領土防衛を大幅に強化することができる、とベン・タレブルーは言う。

 イランは現在、Su-24 MKやMig-29 Aを含むロシアの戦闘機や、F-4やF-5Eを含む旧式アメリカ製戦闘機を多数運用している。2014年に導入されたSU-35は、米陸軍のデータベースによれば、「主に航空優勢戦闘機だが、(副次的な)空対地能力を持つ」単座戦闘機である。

 米陸軍データベースによれば、SU-35は「主に航空優勢だが、二次的な空対地能力を持つ」単座戦闘機である。この購入により、イスラム共和国は中東におけるハイブリッド戦闘機としての性格を強め、「イスラム政権の核や軍事インフラに打撃を与えようとする者にとって、さらなる難題を突きつけることになる」。

 とはいえ、イラン政権が無人システムを重視しており、空軍要員を訓練するのに時間がかかることを考えれば、イランの長距離攻撃能力に一夜にして革命が起きることはないだろう。■


Iranian official says Tehran has purchased Russian fighter jets: Reports

Should the jets join the Islamic Republic's fleet, they could pose “an additional layer of challenges for those seeking to land an uncontested blow against the regime’s nuclear or military infrastructure," one defense expert said.

By   Agnes Helou

on January 28, 2025 at 12:54 PM

https://breakingdefense.com/2025/01/iranian-official-says-tehran-has-purchased-russian-fighter-jets-reports/


2020年3月16日月曜日

Su-35が米軍の脅威となる理由、ロシア・中国だけではない



戦末期の米軍ジェット戦闘機はソ連機材各種に対し大きく優位だった。1988年登場のSu-27も例外でなく、F-15の相手にならなかった。だがSu-27最新版は真剣に対応すべき脅威だ。       
スホイSu-35SはSu-27の改良型第二弾で前身のSu-35M同様の単座双発高度操縦性を誇る機材だ。35S型は大型カナード翼がついて、ユーロファイターのように見える。NATO呼称「フランカーE」の同機は第4++世代機としてF-15イーグル、F-18、さらにF-35ライトニングIIも油断できない対決相手だ。
Su-35の武装にはGSh-30-1(30m自動機関砲、150発発射可能)以外にペイロード17,630ポンドまでを外部ポイント12箇所に搭載する。空対空、空対地、対レーダー、対艦の各種ミサイルや、TV誘導、レーザー誘導、衛星誘導の爆弾を搭載する。これに対し米空軍のF-22の主翼下強化ポイントは4箇所しかなく、内部兵装庫は3発しか搭載できない。
サトゥルンAL-41F1Sターボファン双発の推力でほぼ全機の第4世代機を上回る操縦性で危険を離脱できる。最高速度 1,550 mph、上昇限度59,050フィートで同機は重武装かつ高速力の機材だ。
ただし国防アナリストにはSu-35最新型はロシア第5世代機のスホイPAK FA(Su-57)の生産が軌道に乗るまでのつなぎに過ぎないとの見方がある。
ロシア空軍以外にも同機を運用する国があり、域内のパワーバランスの変更につながる。もともと同機は輸出仕様だったが、ロシア空軍が2009年にローンチカスタマーになった経緯がある。
中国人民解放軍空軍(PLAAF)、インドネシア空軍が同機を発注しており、うち中国は初期納入4機を2016年に、10機を2017年それぞれ受領し、24機まで増える。Jane'sは25億ドルの商談と見る。中ロ合意には支援機材、予備エンジンも含まれ今年中にすべて実施となる。
中国がSu-35初の海外導入国となり、米国の敵勢力に制裁対応する米議会措置の立法(CAATSA)で中国は制裁対象となった。それでもPLAAFはSu-35を2018年4月から部隊編入している。
昨秋にトルコも同型機36機の導入でロシアと最終商談に入った。この動きはトルコがF-35事業から除外されたためで、もとはといえばNATO加盟の同国がロシアからS-400防空ミサイル装備を購入したためだ。
その他導入希望国にはアルジェリア、エジプト、インド、アラブ首長国連邦がある。ロシア空軍ではつなぎ機材だとしてもSu-35は世界各地の空の優位を覆しかねない機体になる。■

この記事は以下から再構成しています

Russia's Su-35 Should be Seen as A Real Threat. Here's Why.

Can it take on the best in the U.S. Air Force?
March 14, 2020  Topic: Security  Region: Europe  Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaSu-35Air ForceMilitaryNATO


2018年10月3日水曜日

★★ロシア機迎撃に投入して露呈したF-22の弱点とは---F-22は迎撃機には不適なのか

米軍もF-22をわざわざロシア機の眼の前に見せることの愚かさはわかっているのですが、機材が不足しているのでしょう。迎撃機としてF-22が決して使いやすい装備ではないことは明らかで、これは現在企画中のPCAと呼ばれる第六世代機でも同じことでしょう。つまり迎撃機と敵地侵攻機は異なるということですね。では日本はなぜF-22に未だに憧れるのか不思議と言えましょう。

 

US F-22s came face-to-face with Russia's top fighter near Alaska and were at a major disadvantage アラスカ付近まで進出したロシア最精鋭戦闘機と遭遇した米F-22が痛感した不利な立場とは



Sep. 13, 2018, 12:41 PM
  • 米ロの精鋭戦闘機がアラスカ近辺で接近遭遇したが、本当の開戦ならロシアが優位性を享受していたはずだ
  • 米F-22は兵装を搭載せずステルスだけが武器で、ロシアの高性能戦闘機とまともに対決していたら不利な立場に追いやられていただろう
  • 交戦規則の制約で米側が第一撃を受けやすい弱点がある

ラスカに接近してきたロシアTu-95核運用爆撃機とSu-35戦闘機の編隊を米F-22編隊が9月25日に迎撃したが、あらためて米精鋭戦闘機の弱みを露呈した格好となった。
F-22は驚くほどのアクロバット性能を空で発揮し、全アスペクトのステルス性能により敵も遠距離で探知が難しく米軍で最大の威力を誇る戦闘機であることに変わりはない。
F-35は空のクォータバックとしてドッグファイト、地上空爆、情報収集、偵察まで一機でこなすが、F-22は一つの仕事だけに特化している。空対空戦だ。
迎撃では領空侵犯機の横に付き、無線交信で「引き返せ、さもないと大変なことになるぞ」と伝える。
この際に主翼を傾け主翼下の満載のミサイルを領空侵犯機に視認させるのが通常だ。だがF-22はこれができない。ステルス機能のためF-22はミサイル、爆弾は全部機内に搭載するためだ。
米領空あるいは米軍が守る領空に侵入するパイロットはF-22が武装しているかわからない。ロシアのSu-35はF-22を上回るミサイルを搭載し誰が見てもわかるように見せびらかす。
通常の迎撃行動がエスカレートし本当の機動飛行になればF-22は大きく不利なまま戦闘を開始することになる。

ステルスの特性をわざわざ殺すのか

Sukhoi su-35Su-35が2013年パリ航空ショーで見せたアクロバティック操縦の合成写真。パイロットはセルゲイ・ボグダン。M0tty via Wikimedia Commons
もし今回のような迎撃行動中に本当の戦闘が始まれば、ロシア機パイロットはF-22を視野に入れた状態で大いに有利になる。さらにSu-35の操縦性能はF-22を上回る。
デイヴィッド・「チップ」・バーク中佐(退役)は米海兵隊でF-22とF-35両機の操縦経験がある唯一ノパいいロットで、F-22では敵側機と「戦闘に入るのが目的ではない」とし、F-22が本来持つステルス性能でドッグファイトそのものを回避することが狙いとBusienss Insiderに語っていた。
Su-35の旋回性能が優れミサイル搭載本数が多いからと言ってもそのままドッグファイトの勝利が保証されているわけではない。F-22の性能と空軍トップレベルのパイロットの技量が空戦で勝利をおさめるのは確実だろう。
王立合同軍事研究所で空軍力の専門家、ジャスティン・ブロンクはF-22含む第5世代戦闘機は兵装が機内搭載でステルスに頼り、F-35は迎撃には「必要ではない」とし「その他の安価な迎撃機に仕事をさせるべき」とBusiness Insiderに語っていた。

本当のリスクとは

米側が米領空付近まで進出するロシア機を迎撃する機会が増えており、安全かつプロとして取り扱うのが通例だ。米国とロシアは相違点が多々ありウクライナ、シリアを巡る対立から緊張が増えてきているが、世界の二大核大国が直接軍事衝突するとなれば軽々しく決断できない。
シリアでは米ロ軍用機がそれぞれ近接空域で飛行しており、両国は対立回避用に通信回線で他方に自軍機の接近を事前に教えるて戦闘を回避している。
米空軍がF-22にそもそも期待したのは的に探知されずに長距離から敵を抹殺する性能であり、わざわざ姿を相手に見せる迎撃に投入すれば不利になるのは当然と言える。

ブロンクはBusiness Insider にこのためF-15の方が迎撃に適すると語っている。