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2015年5月29日金曜日

★対中戦で米陸軍に期待される沿岸からのミサイル抑止力



エアシーバトルのころから米陸軍が太平洋で任務があるのかわからなくなっていましたが、ハイテク沿岸ミサイル砲兵隊への転換と積極的な役割を想定し、防御より抑止力を重視するというのが今回の議会から提案の構想のポイントでしょうね。ロールモデルの変換に陸軍の内部で抵抗があるのでしょうか。

SASC Pushes Bigger Army Role In Pacific Vs. China

By SYDNEY J. FREEDBERG JR.on May 27, 2015 at 4:17 PM

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  1. WASHINGTON:  上院軍事委員会も太平洋で米陸軍の役割拡大を太平洋で求める動きに賛同している。だが皮肉にも陸軍はその気になっていない
  2. なぜ陸軍が太平洋で役割を拡大すべきなのか。太平洋はこれまで空軍、海兵隊、海軍の独壇場であった。太平洋は広大な海洋であるが、島嶼も多数ある中で大規模な島嶼国家(日本、フィリピン、台湾)と米国は条約を取り交わしている。陸軍のミサイル防衛レーダー(レイセオンAN/TPY-2)は日本に配備済みで、韓国にTHAAD弾道弾迎撃ミサイルを導入する可能性もある。
  3. だがなぜ防衛装備にとどめるのかと議員連は疑問を呈する。その中には下院のシーパワー小委員会委員長ランディ・フォーブスがあり、中国の第二砲兵隊へ米国本土を攻撃可能な長距離陸上配備ミサイルがすでに導入されており、米海軍艦船の攻撃も可能だという。であれば米国と同盟国も陸上配備の対艦ミサイルを配備すればよいとの主張だ。実現すれば中国が尖閣諸島やスプラトリー環礁の奪取に向かってくるのを抑止あるいは撃退できるというのだ。
  4. フォーブス議員に押される形で下院版の国防予算執行認可法案ではペンタゴンに「対艦攻撃用の移動式陸上配備装備の導入可能性、有益性、選択肢を」報告させることにしている。チャック・ヘイゲル前国防長官もこの発想を同意していた。
  5. だが上院法案はもっと先に行っている。米陸軍部隊が西太平洋の島嶼部分で将来的に担うべき任務の総合作戦評価を行い、接近阻止領域拒否l(A2/AD) 能力を受入国と共同で実現し、該当領土への侵攻を抑止挫折させる任務を想定する。以下想定する装備の一覧。(イタリックは編集部のコメント)
  6. 「(A) 対艦機雷および移動式ミサイルを敵海軍部隊の威力減衰手段として想定し、敵揚陸部隊の移動を封じ、受入国沿岸および友好国海軍部隊と補給活動を守ること (米海軍は第二次大戦で機雷により日本の海運に致命的被害を与えたのは事実だが、その後この機能をほぼ停止している
  7. 「(B) 移動式防空監視およびミサイル発射システムで受入国の領空、領土、海軍及び空軍部隊を守る。ならびに防空圏への敵勢力侵入を認めないこと」(海軍のイージス艦のミサイル防衛任務が拡大しているが、海軍としては陸上に防衛手段が展開されるのであれば、艦隊をわざわざ連携させて友好国の領土を防衛することに及び腰となる。
  8. 「(C)電子戦能力で航空作戦、海軍作戦を支援すること」(海軍の電子戦能力は陸軍より相当先を行っているが、海軍作戦部長は陸上装備のほうが規模、出力ともに大きくできると発言している。)
  9. 「(D)強化型陸上設置通信能力を受入国の防衛体制に設置し、陸海空間並びに衛星を介した通信を拡充すること」(無線通信の妨害や傍受がハイテク型戦闘で大きな懸念材料で旧式ながら埋設型の通信線が有力代替手段として注目されている。)
  10. 「(E) 部隊展開で受入国の防衛を支援するとともに、敵勢力の移動を封じ、空海の部隊展開を安全に進める」(この項目だけが古典的な陸軍部隊の投入効果である領土保全活動である
  11. 上院版は著名な総合評価局Office of Net Assessment および四軍それぞれの大学校含む専門家による研究評価を求める点が下院版と異なる。
  12. 「比較的小規模の予算で米アジア戦略を格段に向上させる構想です」とある上院スタッフが記者に説明している。「低コストでアジア太平洋で対応する中国に高い代償を与え、ジレンマを感じさせる案が必要です。移動式、陸上配備、制海権確保、防空能力はそれぞれ簡単な解決策です」
  13. 「共和民主両党のスタッフで検討し、結論を共有しています」「超党派合意ができ、各シンクタンクも陸軍はこの方向に進むべきと考えていますが、陸軍が食指を動かしていません」
  14. 「米地上軍は現状にこだわるよりもこの方向性に向かって装備能力を整備すべきです」と下院スタッフも意見は同じだ。「陸軍には大きな機会になり、陸上部隊固有の能力を整備し、西太平洋で新しい任務にあたることができます。どうして陸軍内部で関心度が低いのか理解に苦しみます」
  15. 沿岸砲兵隊とは第二次大戦以前は陸軍の主流であり花形部隊だった。21世紀は対艦ミサイルを沿岸に配備して復活するわけだ。最新の陸軍の作戦実施要領でも「将来の陸軍部隊は陸上から海上に、空に、宇宙に、さらにサイバー空間に向け兵力投射をする」とまで書いてある。
  16. だが「ドメイン横断型シナジー効果」や「アジア重視」は戦略上の議論であり、予算管理法は現実だ。陸軍が沿岸配備ミサイル部隊を編成する予算を確保できないとすれば、別の部隊を削減する必要が生まれる。「陸軍沿岸砲兵隊とは面白いが、創設するのであればどこを犠牲にするのだろうか。歩兵部隊なのか、野戦砲兵部隊なのか、それとも短距離防空部隊なのか」
  17. 陸軍は他軍より苦しい状況にあり、そこで全く新しい部隊の創設にはおじけづいてしまう。だが陸軍に新任務ができれば、予新しい財源も出てくるはずだ。■


2015年2月7日土曜日

MUM-Tは米陸軍の有人機・無人機共同作戦コンセプト


無人機と有人機の融合では対地攻撃ミッションが多い陸軍が先行しているようです。ゆくゆくは敵地上空での空中戦闘や爆撃ミッションでもおなじような組み合わせがみられることになるでしょう。無人機の運用が遅れている日本は逆に早く成果を利用できるといいですね。

MUM-T Is The Word For AH-64E: Helos Fly, Use Drones

By RICHARD WHITTLEon January 28, 2015 at 4:32 PM

Apache AH-64E in Afghanistan
米陸軍に無人機革命が到来したようだ。新型装甲偵察ヘリも旧型ヘリの転用でも予算がない陸軍は、かわりにMUM-T Manned Unmanned Teaming 有人ヘリ無人機のチーム運用を前面に打ち出している。アフガニスタンではパット・デイビス中佐 Lt. Col. Pat Davis のAH-64Eアパッチ大隊では銃撃ミッションの6割で無人機の支援を得ているという。中佐は自身の経験をボーイング主催の報道陣向け朝食会で語ってくれた。
  1. 「性能にはすごいものがあります」と中佐はAH-64Eの威力にどれだけ惚れ込んでいるか語ってくれた。E型は重武装攻撃ヘリの最新型で、タリバンは「怪物」と呼んでいるという。
  2. AH-64Dから飛行速度、航続距離が伸びただけでなくE型では陸軍のMQ-1Cグレイイーグル無人機に「話す」ことができるという。これによりアパッチエコーの乗員は敵地のフルモーションビデオを目的地到着前に見られる。
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  1. 「作戦テンポはとても早かった」とデイビス中佐は言う。現地での7ヶ月中に配下の1-229攻撃偵察大隊はアフガニスタンでE型を戦闘投入するs最初の部隊になった。24機のアパッチで合計11千時間の戦闘飛行を3月から11月の間に実施し、任務完全実施率は87%という堂々たる成績だったという。
  2. 大隊にはOH-58Dカイオワウォリアー偵察ヘリコプター15機、UH-60Mブラックホーク多用途ヘリコプター10機も配属されている。このうちOH-58Dは予算強制削減による航空機再編成事業Aviation Restructure Initiative (ARI)で退役が決まっている。デイビス中佐には直属の無人機がなかったが、E型乗員は戦術共通データリンクTactical Common Data Linkを使い、グレイイーグルの撮影したビデオ映像を見るだけでなく、センサーを操作したり、ヘルファイヤーミサイルを発射できた。
  3. アパッチからはこれ以外の無人機も操作できる。小型のスキャンイーグル、RQ-7シャドウからプレデターやMQ-9リーパーまでが対象だという。リーパーはプレデターやグレイイーグルより強力な武装を搭載し、ヘルファイヤー4発、500ポンド爆弾2発を運ぶ。
  4. AH-64Hからグレイイーグルを操作しMUM-TではLol 3(Level of Interoperability 3 相互運用度3)と呼ばれるセンサーを動かした。中佐によればアフガニスタン移動前の訓練でもグレイイーグルとの協同作戦をLol 4で行い、ヘリコプターから無人機を操作し、武器を投下させている。.
  5. 陸軍は各師団にグレイイーグル一個中隊を配属し、カイオワウォリアーは退役させる方針。これもARIの一環だが、州軍に配属中のアパッチ全機を正規部隊に編入すべきかとの議論もあり、州軍にはかわりにLUH-72ラコタとブラックホーク多用途ヘリで我慢してもらう構想だ。
  6. ジェフ・ホワイト大佐Col. Jeff Whiteは陸軍訓練教導本部 Army Training and Doctrine Command (TRADOC) で偵察攻撃ヘリコプターの責任者で、ボーイング朝食会の席上で「有人無人協同運用はカイオワウォリアーが退役するつなぎとして重要な存在」と発言。ただしホワイト大佐は陸軍はまだMUM-Tで学ぶことが多いと付け加えた。
  7. たしかにデイビス中佐の1-229飛行隊のアパッチエコー各機は利用可能な装備をその場で使ったのが現実で最初から想定した使用方法ではない。「どの機体がその場にあるか次第」とデイビス中佐も言う。「その場に無人機が飛んでいてリンクできた場合もあり、その場にいなければ呼ぶしかなかった」
  8. では指揮官としてOH-58Dと無人機のどちらが偵察用途でお気に入りだったのだろうか。「ミッションの条件次第ですね」と言う。有人ヘリコプターで敵地に入れば状況認識ははるかに詳しく可能。だが無人機をはるかに高高度(1万から1万5千フィート)に上昇させても同じ偵察が可能なら敵に見つかるることのないスタンドオフでいられる。この利点は大きいですね」■

2015年1月27日火曜日

ウクライナで米陸軍が軍事訓練を実施する

ロシアをめぐる包囲網が着々と形成されてきました。、石油価格の低下でロシア経済は八方塞がりの状態です。さらにウクライナに訓練教官とはいえ現役の米陸軍部隊が入ってくると、神経過敏なロシアがどんな行動に出るのか注意が必要ですね。

US Trainers To Deploy To Ukraine

Also Will Begin Shipment of US-funded Armored Vehicles

By Paul McLeary4:16 p.m. EST January 21, 2015
http://www.defensenews.com/story/defense/land/army/2015/01/21/ukraine-us-army-russia/22119315/WASHINGTON — アメリカ軍部隊が今春にもウクライナに派遣され、ウクライナ防衛隊の訓練に当たることがわかった。在欧州米陸軍ベン・ホッジス中将Lt. Gen Ben Hodges がキエフにて表明した。
  1. ポーランド国境から40マイルほどのリヴィーヴ L'viv のヤボリフ演習地へ派遣されるが、兵員規模は未定
  2. 米陸軍が担当する訓練は国務省によるウクライナ法執行体制強化、領土保全、法秩序維持の総合支援策の一環とペンタゴン報道官ヴァネッサ・ヒルマン中佐がDefense Newsに説明している。
  3. ホッジス中将はウクライナ国軍司令官アナトリ・プシニャコフ中将Lt. Gen. Anatoliy Pushnyakov 、防衛隊司令官代行オレクサンドル・クリヴィエンコLt. Gen. Oleksandr Kryvyenko とそれぞれ面会し、「同国の改革に向けた軍と政府指導層の意気込みに感銘を受けた」
  4. ウクライナ政府から訓練要請が来たとヒルマン中佐は付け加えた。予算は議会が創立させたグローバル安全保障緊急基金 Global Security Contingency Fund (GSCF) から拠出する。基金はオバマ政権の要請で2015年度予算で創設したもので、各地の同盟国軍向け訓練や装備提供に使う。
  5. ウクライナ防衛隊向けにはすでに19百万ドルが事前に確保済みだ。
  6. 「今回は第一歩で今後はウクライナ軍の訓練につながる」とデレク・チョレット国防次官補(国際安全保障担当)Derek Chollet, former assistant secretary of defense for international security affairsは退任直前にDefense Newsに語っている。ただし、今回の訓練がきっかけでウクライナに米軍がプレゼンスを増大させることにはならないとも発言。
  7. チョレット次官補によればロシアのクリミア併合とウクライナ東部侵攻で米国は同地域への関心をふり向けることになったという。「ロシア、ウクライナ間の対立でヨーロッパ全体の安全への脅威が意識され冷戦終結でやり残していた課題が浮上した格好だ」
  8. 今回の訓練は東欧各国でロシアによる強攻策への懸念が増す中での実施となり、ウクライナ東部ではドネツク Donetsk で政府軍とロシア支援を受けた分離主義反乱勢力が交戦中だ。
  9. ダボス会議でウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコ President Petro Poroshenko がロシア軍9千名が東部で反乱分子を支援中とロシアを名指しで非難している。この点はNATO関係者も認めているが、ウクライナ国内に展開するロシア軍の規模は明らかになっていなかった。
  10. 訓練の実施以外に米政府は重軍事装備をウクライナに供与する。その先陣を切り、19日には装甲つき「コサック」"Kozak" 車両の試作型がウクライナ国境警備隊に送られたと米大使館が発表。米政府関連の調達情報サイトでは189千ドル相当となっている。
  11. この車両はイタリアのIveco製のシャーシにV字型の車体を載せ、地雷や道路脇の爆発物に対応する。大使館によれば「米国はすでに装甲トラック、バン数台をウクライナ国境警備隊に寄贈しており、コサックはこれまでの車両より大型で防護力も高い」。■

2014年10月25日土曜日

日米共同演習オリエントシールドにアパッチE型投入



本件、陸上自衛隊発表が9月に概要を発表していますね。「日米共同訓練(国内における米陸軍との実動訓練)」として11月7日まで北海道で実施するとの音です。空海につづき、陸でも共同作戦体制がすすめられているようですすね。ストライカー戦闘車両が日本に来たことはあるのでしょうか。陸のことはよくわからずすみません。

US Army Helos Set for Joint Exercise in Japan

Oct. 22, 2014 - 07:35PM   |  
By JOE GOULD   |   Comments
Apache Flight Ops
オリエントシールド演習にE型アパッチが加わる。艦上運用可能でリムパックではUSSペリリューから発艦していた。(MC3 Dustin Knight/ / Navy)
WASHINGTON — 米陸軍のストライカー戦闘旅団が日本で来週から合同演習に参加する。陸軍が進めるパシフィックパスウェイズPacific Pathwaysによる三回目の移動で陸軍航空戦力が演習に参加するのはこれが初めてとなる。
  1. 日米合同演習ではAH-64アパッチ4機、UH-60ブラックホーク4機、HH-60ペイヴホーク3機が参加し、航空強襲ミッションをストライカー戦闘装甲車23両とともに実施すると米関係者が伝えている。
  2. これまではオリエントシールド Orient Shield 演習として陸上自衛隊のヘリコプターがキャンプ座間配備の米軍ブラックホークと参加していた。
  3. 今回投入するのはアパッチE型で艦上運用が可能、先行してリムパックにも参加している。
  4. 演習開始は10月27日で、北部方面隊第7機甲師団第11普通連隊1,300名と米軍850名(大部分は歩兵第2師団第二ストライカー旅団所属、ワシントン州ルイス・マッコード統合基地より参加)が投入される。米軍部隊は9月以来順次到着しており、その前にはインドネシアとマレーシアでそれぞれ共同演習(ガルーダシールド、ケリスストライク)をパシフィックパスウェイズの一環で実施していた。
  5. オリエントシールド演習は1982年から始り、今年は軽歩兵の分隊規模で市街戦の訓練も含まれるという。
  6. 今回ストライカー部隊を派遣するが米陸軍はパシフィックパスウェイズによる派遣を今後も増やす意向で、2015年には三個旅団をローテーションで三回派遣する。■


2013年10月4日金曜日

米陸軍向け次期汎用ヘリ競作にカレムが可変速度式ティルトローター機で参入

Karem Unveils Variable-Speed Tiltrotor For U.S. Army JMR Demo

By Graham Warwick graham.warwick@aviationweek.com
Source: AWIN First
aviatonweek.com October 02, 2013
Credit: Karem Aircraft
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カレムエアクラフト Karem Aircraft が米陸軍の求める多用途回転翼機 Joint Multi Role 構想にティルトローター機で参画する。共用多用途機技術実証の第一段階契約を交付された。
  1. JMRとは陸軍が企画中の将来型垂直離陸輸送機Future Vertical Lift (FVL)の一部でまず中型機を開発し、現行のシコルスキーUH-60ブラックホーク多用途ヘリの後継機とし、その後ボーイングAH-64 アパッチ攻撃ヘリの後継機種とさせる構想で、実現を2030年代中ごろとしている。
  2. 陸軍の航空ミサイル研究開発技術司令部が技術投資契約 technology investment agreements (TIAs) をAVXエアクラフトベル・ヘリコプター、カレム、シコルシキー・ボーイング合同事業体とそれぞれ締結している。
  3. JMR構想に参入するカレムはTR36TD実証機を最適速度制御型optimum-speed tiltrotor (OSTR) のティルトローター機として設計中で、同機は直径36フィートの可変速度ローター二基を既存のターボシャフトエンジンで駆動させる。
  4. これに対してベルは「第三世代型テイルトローター機V-280ヴァラーの設計をしており、AVXは同軸ローターを抱くテッドファンと組み合わせたヘリコプターを開発中、さらにシコルスキーは同軸固定ローターと推進用プロペラを組み合わせた機構の機体を開発する。
  5. JMRの技術実証は巡航速度最低 230 kt.wを求めており、これは通常型ヘリコプターより50%早い。カレムによるとTR36D生産型は水平飛行で 360 kt.が可能だという。ベルV-289の巡航速度は280-kt.でAVXとシコルスキー・ボーイングは各230 kt.をめざしている。
  6. 四社に交付済みのTIAでは9ヶ月以内に一次設計完了を求め、その後陸軍が各設計を審査し、二社に機体製造させ2017年に実証機の初飛行を実現させるもの
  7. カレムによれば可変速度式OSTR機で実現する長所に機体重量、駆動機構、空力特性、推進効率に加え高速度があるという。TS36TDには「十分な」ホバリング性能、上昇率、操縦性、飛行距離で他の垂直離着陸機よりも優れた性能が実現すると同社は説明。
  8. またOSTRは機構の複雑度を減らし、安全性で優れ、保守点検を簡略化し、総費用を下げることが可能という。
  9. 数々の発明で知られるエイブ・カレム Abe Karem はプレデター無人機の原形を設計したほか、(現在はボーイングの)A180ハミングバード長時間飛行可能無人ヘリコプターで速度最適化ローターを採用している。2004年に起業したのが現在のカレムエアクラフト社。
  10. 2005年から2010年にかけてカレムは200,000 lb. 超の各種OSTR仕様を陸軍の共用大型ヘリ開発資金により検討している。そのうちTR75は直径75フィートの可変速度式ローター複数を使い、ロッキード・マーティンが共同参画して陸軍向け大型ヘリ開発を進めていたが、同計画が資金不足で棚上げになっている。
  11. 同社は自社資金で民間向けOSTR種を90席のエアロコミューター AeroCommuter と180席ノエアロトレインAeroTrain の二機開発中だ。■