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2024年12月26日木曜日

米空軍はF-35計画を縮小する可能性があるとSECAFが発表(Defense One)―ロッキードの実績に不満ながら、マスクの有人戦闘機不要論にも我慢ができない様子、トランプが国防分野と関係ない人事を進めるのにも不安があるようです。

 Two U.S. Air Force F-35 Lightning IIs from the 388th Fighter Wing at Hill AFB taxi to the runway for takeoff to participate in a training mission at the Utah test and training range on September 20, 2024.

2024年9月20日、ユタ州の試験訓練場で行われる訓練に参加するため、滑走路にタキシングして離陸するヒル基地の第388戦闘航空団所属の米空軍F-35ライトニングII 2機。. U.S. AIR FORCE / SENIOR AIRMAN NICHOLAS RUPIPER



退任するフランク・ケンドール長官はイーロン・マスクによる最近の発言に反発している



退任が迫る空軍長官はF-35戦闘機の購入を縮小する可能性が空軍にあると発言した。

 「F-35の調達目標は1,763機だが 最終的に何機購入するかはわからないし、今は誰も予測できない。 もっと買うつもりだし、ある程度の期間買い続けるつもりだ。しかし、その準備ができているとは思わない」とフランク・ケンドールはミッチェル航空宇宙研究所開催のイベントで語った。

 ケンドールは、F-35がすぐに消えるわけではなく、仮にNGADプログラムの下で第6世代戦闘機の製造を決定したとしても、それは「非常に高価な機体」であり、数量を実戦配備するには少なくとも「数年」を要するだろうと強調した。

 しかし、国防総省はロッキー社に「より良いパフォーマンス」を求めている、とケンドールは言う。 同社は、F-35のアップグレードパッケージの技術開発の問題のため1年にわたりF-35納入の一時停止を余儀なくされている。

 「ロッキードは約束したものを提供できていないし、そのスピードも圧倒的に劣っている」とケンドールは語った。

 ロッキードとF-35プログラム室は最近、次の2つのF-35生産ロット-18と19について合意に達した。 これらのジェット機は、「さまざまな要因から」以前のロットより高価になるだろうとケンドールは述べ、ロッキード関係者の以前のコメントを繰り返した。

 トランプ次期政権は、F-35に関する計画を発表していない。トランプ大統領の重要顧問であり、「政府の効率化」を目指す取り組みの共同リーダー、イーロン・マスクは最近、同機を「時代遅れ」「クソデザイン」と酷評している。

 ケンドールはマスク発言を批判し、本人の軍事経験のなさを指摘し、「挑発的な」発言をする前に軍についてもっと学ぶよう促した。

 「イーロン・マスクはエンジニアとして尊敬している。 だが戦争の経験はないし、あそこまで壮大な発表をする前に、ビジネスについてもう少し学ぶ必要があると思う」とケンドールは語った。

 ある時点で、軍は有人戦闘機の代わりに自律型ドローンだけに頼るようになるかもしれないが、それは「何十年も先の話」だとケンドールは言う。 他の空軍首脳も同様に、有人航空機の時代は終わりつつあるとの指摘に反発している。

 新政権の発足まで、ケンドール空軍長官の任期はあと数週間しかない。 ケンドールはすでにトランプ政権移行チームと会談しており、国防総省を回り始めたと伝えられている。

 トランプはまだケンドールの後任を発表していない。 ポリティコは今週初め、トランプの大口献金者で小規模な投資顧問会社の代表アンドリュー・マッケナAndrew McKennaが最有力候補だと報じた。 もしマッケナが指名されれば、国防総省での経験がほとんどないトランプが国防総省のトップに指名した数人のうちの一人となる。

 ケンドールは、彼の後継者は、その人物が国家安全保障コミュニティ出身であろうとなかろうと、「学習モード」に身を置き、国防総省の専門家のアドバイスに耳を傾けるべきだと述べた。

 「このコミュニティーのことをよく知らない人が入ってくるのであれば、アドバイスとしては、キャリアを積んできた人たちの話に耳を傾け、できるだけ早く多くのことを学ぶことだ」。■


Air Force may curtail F-35 plan if newer tech pans out, SECAF says

Outgoing secretary Frank Kendall also clapped back at recent comments by Elon Musk about manned vs. unmanned systems.


BY AUDREY DECKER

STAFF WRITER

DECEMBER 19, 2024


https://www.defenseone.com/defense-systems/2024/12/air-force-may-curtail-f-35-plan-if-newer-tech-pans-out-secaf-says/401794/?oref=d1-homepage-river


2024年7月23日火曜日

NGAD再設計: 空軍長官が仕様の見直しが進行中と認める―米空軍の姿を根本的に変える決断がなかなかできない(Breaking Defense記事より)

 これまでの戦闘機の概念を延長しているところに問題があるのでしょう。戦闘環境の変化についていけなくなってきているのに、伝統の延長と云う概念を捨てきれないまま、すべて詰め込むと価格はとんでもないものになってしまうのでしょう。ステルス万能思想も限界に達してしまったようです。要は思い切った決断が必要なのに組織内でそこまで踏み切れないというのが現時点の姿なのでしょうね。

Lockheed Martin Skunk Works concept art of a sixth-generation fighter

Lockheed Martin Skunk Works concept art of a sixth-generation fighter. (Lockheed Martin)


ケンドール長官は、次世代航空優勢(NGAD)戦闘機の決定は、想定よりもはるかに先になると示唆した

戦に革命が起こる中、米空軍のトップは土曜日に、アメリカの次世代戦闘機にはパイロットが搭乗すると「合理的に確信している」と述べた。「第6世代戦闘機にはパイロットが搭乗すると確信している」。

パイロットが必要かどうか、そしておそらくはパイロットを収容するコックピットが必要かどうか、空軍が確信が持てていないということは、空軍が次世代航空優勢(NGAD)戦闘機の最も基本的な要件まで見直す必要があることを示唆している。変更の可能性についてケンドールは、空軍がNGADの設計と能力要件について、より実質的な分析を行う必要があると結論づけるのが "合理的 "だと述べた。

「何をすべきか、どのように前進するかについて、今話をしている」とケンドールは、NGADのダウンセレクションは2024年に来る可能性が高いという航空戦闘司令部のボス、ケン・ウィルスバック大将の最近のコメントを否定した。「ウィルスバックが言ったことは、そのことに関する最後の言葉ではない」。

ケンドールは最近、NGADに重大な変更が加えられるとの見通しを示しており、以前のインタビューでは、空軍が適切なコンセプトで、しかもリーズナブルな価格でNGADを導入できるよう取り組んでいることを示唆していた。ケンドールは、その考えを拡大し、重要な検討事項は、航空機とエンジンを含む全体的な価格であると述べ、パワープラントは"単なる一部"であり、"それ自体は大きなドライバーではない"と指摘した。

戦闘機の再設計の必要性に関する彼の発言をきっかけに、無人NGADの可能性が浮上したことは、空軍のパイロットの伝統に誇りを持っている空軍の悪名高い "戦闘機マフィア"の間で警鐘を鳴らすかもしれない。しかし、ティール・グループのアナリスト、J.J.ガートラーは、ケンドールが "チームを一方向に追いやる"ことを避けるために、あらゆる選択肢を検討するという真剣なアプローチをとっていることの表れだと言う。

「空軍が)システムの設計を再検討していることは知っていた。優秀なパイロットなら誰でもそうであるように、彼らは飛行に入る前に最終チェックリストを実行している」とガートラーは言った。

というのも、"無人であることを前提に設計されていない現代の戦闘航空システムであれば、オプションで搭乗することもできる "からだ。

例えば、ネットワークやフライ・バイ・ワイヤ制御のような最新技術は、「オペレーターがどこに座っているかは関係ない」。実際、無人プラットフォームにするという決定よりも、有人プラットフォームにするという決定の方が、設計や能力を大きく左右する。だから、現実的な意味では、プラットフォームに人を乗せる理由がない限り、無人状態がデフォルトになる」とガートラーは説明する。

空軍関係者は、NGADが高価になると何年も前から予告しており、ケンドールはすでに高価なF-35統合打撃戦闘機の「何倍もの」コストがかかるという指標を頻繁に使っている。しかし、差し迫った近代化ニーズと他の重要なプログラムのための膨れ上がるコストで、当局者は今、彼らの野望が手頃な価格であるかどうかを公然と疑問視している。

「現在議会に提出されている)5カ年計画で我々が行っていることと、今後数年間の我々の基礎的な勘定を見れば、我々が持続不可能なことをしたのは明らかだ。「その問題も解決しなければならない。だから、5カ年計画の間に、対処しなければならない多くの値ごろ感の問題があった。また、(NGADの)コンセプトが正しかったかどうかも検証しなければならない」。

ケンドールによれば、もうひとつの考慮点は、戦闘機の運用を支える施設である。「F-22クラスの航空機をサポートするために必要なインフラは、脆弱性につながる。例えば滑走路の長さだ」。

ガートラーは、ケンドール長官含む関係者のこれまでのコメントから判断すると、「NGADの中心的な機体コンポーネントに何らかの遅れが生じる可能性があるばかりか、すでに進行中である」と述べた。

「過去には一般的でなかったかもしれないが、プログラムを開始したときの世界や40年後の世界ではなく、現実を含めて設計することに多くの意味がある。「現実の変化に適応できないような調達スケジュールでは、適切なシステムは生まれない」。

脅威の「蓄積」

F-22プログラムの登場以来、制空権を獲得するための空軍のコンセプトは、敵の防空網をすり抜け、発見される前に脅威を排除できるステルス性のセンサーシューターというアイデアが中心だった。

ケンドールによれば、このコンセプトは1990年代初頭、当時国防長官だったディック・チェイニーに、F-22が直面しうる最も深刻な脅威と考えられていた、シリアのソ連防空システムについてのブリーフィングを行ったときからほとんど変わっていないという。

しかし、戦場はその後数十年で変化し、ケンドールによれば、空軍は現在、ますます洗練された防空、高度な対ステルス技術、標的を探知し破壊できる範囲を大幅に拡大するために構築された新しいセンサーや武器を含む中国の脅威のリストを凝視している。

NGADのコンセプトを鈍らせる可能性のある新技術が出現したのかどうかという質問に対し、ケンドールh交換は増大する脅威を "時間の経過による蓄積"と表現した。しかし彼は、別の作戦コンセプトがNGAD要件の変更を促す可能性も示唆した。

「ある世代のものがあれば、その次の世代を購入し、似たような特性、似たような運用コンセプトでも、すでに持っているものより優れていると考えるのは自然なことだ」とケンドール氏。

「その哲学が、NGADの方向性を決定づけた。しかし、我々はもうシリアを相手にしているわけではない。もうソ連が相手ではないのだ。「我々は、主に中国をペース配分の課題としている。そして、我々が正しいことをしていることを確認しなければならない」。

AeroDynamic Advisory社の航空宇宙アナリスト、リチャード・アブラフィアは、NGADの運用要件に対する空軍の困惑について、「真の航空支配と航空優勢はもはや実現不可能なのかもという考えを示している」と指摘した。「殺傷能力が高くなり、脅威が拡散し、相手の防空網を消滅させる可能性が低くなった世界を物語っている」。

結局のところ、アブラフィアは、空軍には乗員付きの第6世代戦闘機が必要だと考えているが、空軍は設計要件と予算における「根本的な矛盾」に直面しており、それが遅延を引き起こす可能性があると述べた。「どちらが(正しい選択肢なのか)私にはわからないし、彼らにもわからない可能性もある」。

ケンドールは、NGADはプラットフォームの能力そのものだけではなく、CCA(コラボレイティブ・コンバット・エアクラフト)と呼ばれるドローンのウィングマン、宇宙機能、そして新たな兵器を同期させるキル・ウェブの芽にどうフィットさせるかが重要だと語った。

「CCAと連携する必要がある。宇宙からの支援や機外からの支援、最新鋭の兵器を使用するアーキテクチャーが必要になる。「だから、最終的なコミットメントをする前に、本当に注意深く、正しい道を歩んでいることを確認する機会にしているのだ」。■

NGAD redesign: Air Force Secretary cracks door for unmanned option (EXCLUSIVE)

By   MICHAEL MARROW and VALERIE INSINNA

on July 22, 2024 at 4:08 AM

https://breakingdefense.com/2024/07/ngad-redesign-air-force-secretary-cracks-door-for-unmanned-option-exclusive/



2022年4月29日金曜日

NGAD有人機型の単価が「数億ドル」になる予想が出てきた。空軍長官がNGADの最新状況を下院で話した。

 

ボーイングのコンセプトアートは、Next Generation Air Dominance戦闘機のデザインの可能性を示している。空軍長官フランク・ケンドールは、有人NGAD戦闘機の単価が数億ドルになる可能性があると述べた。 (Boeing)

 

空軍が秘密裏に開発中の次世代戦闘機「Next Generation Air Dominance」は、史上最も高価な航空機になる可能性があり、有人操縦型では機体単価が数億ドルになる予想が出てきた。

 

 

 水曜日の下院軍事委員会で、NGADの価格について質問されたケンドール長官は、予想水準を明らかにしなかったが、空軍では数億ドルになると見ていると発言。

 ケンドール長官は、「皆さんの注目を集めて当然の数字です」と述べた。「高価な機体になる」とした。となると、8000万ドルというF-35の2倍以上となる。

 長官は、NGADは「信じられないほど効果的」であるが、戦闘効果を拡大するためには、安価なプラットフォームを伴う必要があるとし、自律無人機との同時投入を想定していると述べた。

 NGADの自律型ウイングマンのコスト情報は不明だが、フロリダ州オーランドで3月開催された空軍協会イベントで、ケンドールは、空軍は戦闘無人機のコストが有人機の半分以下になるのを望むと述べていた。

 ただし、NGADの有人機型が1機あたり数億ドルなら、無人ウィングマン機はF-35と同等かそれ以上のコストになる可能性があることになる。

 NGADプログラムは長期的に維持費を抑えるため開発段階で適切なステップを踏んでいる、とケンドール長官は述べた。機体がアップグレードやメンテナンスを容易に受けられるよう、政府管理のモジュール設計とインターフェースを使用することで実現する。

 ケンドール長官は、この戦略は競争につながり、さらなるコストダウンが実現すると語った。

 「NGADの初期段階で正しく理解することに時間と労力を費やす価値があります。その結果は、後々の維持管理で、はるかに大きな金額効果をもたらすからです」「NGADプログラムは、このアプローチを採用しています」。

 ドナルド・ノークロス議員が提起した、NGADのスケジュールが「右にスライドしている」との懸念に対し、ケンドール長官は、空軍は2030年代初頭のNGAD配備を想定していると述べ、それまではF-22戦闘機を改修し飛ばし続ける予定とした。■

 

Future NGAD fighter jets could cost 'hundreds of millions' apiece

By Stephen Losey

 Apr 29, 03:52 AM

 

2021年8月21日土曜日

「中国をビクつかせろ」ケンドール新空軍長官が就任。難航してきた旧式機材の整理も新手法で加速化するか。ケンドールはオバマ政権でDoD調達トップを経験し、ペンタゴン内部を熟知。

 

空軍長官フランク・ケンドールが宇宙軍参謀総長ジョン・W・レイモンド大将(左)、空軍参謀総長CQ・ブラウンジュニア大将、空軍次官ジーナ・オーティスと長官就任後初の打ち合わせを空軍省の各トップとヴァージニア州アーリントンで2021年7月28日に行った。(Eric Dietrich/U.S. Air Force)


空軍文官のトップとして宣誓を済ませたフランク・ケンドールはさっそく予算関係文書に向かった。

 

ペンタゴンで調達業務トップを務めていたケンドールは軍事技術に詳しく、ぎりぎりのところで2023年度空軍予算の修正を命じた。

 

ケンドールはDefense News単独取材の8月13日に狙いは「中国をびくつかせる」最新技術の配備にあるとした。だがこれが実現するかは議会が納得し、既存機材の整理が実現するか次第だ。

 

「空軍にしわ寄せがきている」「本当にしたいのは高い優先順位事業に資源をまわすことだ。だが議会は旧型機の退役をなかなかさせてくれず、難航している」

 

ケンドールはFY23予算で目指す具体的な支出面の変更点について触れたくないとした。空軍参謀総長C・Q・ブラウン大将は空軍には装備近代化で大胆な構想があると述べたものの、さらに野心的な提案が控えていることをほのめかす発言をしていた。

 

ケンドール長官は「中国について長く執着してきた。特に軍事力近代化は米国の安全保障にとって大きな影響がある」と述べた。ケンドールは陸軍で長い経歴を有し、ペンタゴン勤務も長い。オバマ政権下で調達の責任者だった。

 

「復帰後に目指しているのは中国がどんな近代化を狙っているかの情報収集の拡充だ」とし、「予想以上の相手は早く動いているので、気を抜く暇がないほど忙しく立ち向かう必要がある」

 

では中国が脅威を感じそうな技術にはどんなものがあるのか。

 

ケンドールはF-35のブロック4改修をとりあげ、情報処理能力の向上に加え新型兵装やセンサーの追加も可能となる。

 

また、ネットワーク化自律装備各種や人工知能も有望だが、各軍で効果的な活用がまだできておらず、取り組むべき課題だとケンドールは指摘。

 

さらに空軍には極秘事業数点がある。

 

「まだ公表していないが進行中の事業があり、ここではお話しできない」「その中でB-21爆撃機は一部公開した。同機は高性能機材となろう。また進行中のものが数点ある」

 

「将来の敵に脅威となる装備について止まることなく考えていく必要がある」

 

空軍長官としてケンドールは空軍、宇宙軍あわせ2,070億ドル予算を管理する立場になる。(ここに挙げた金額にはその他政府官庁の「転嫁」予算380億ドルを含める)バイデン政権の国防予算は伸びがなくなる予想だが、ケンドールは空軍のミッションは実現可能と述べた。

 

「本当に必要なことに集中させてもらえれば、話題に上ることが多い装備品を活用できる」「だが基地の処分はまかりならぬ、必要度が低い機材の処分は認められないとなれば萎縮してしまい、装備近代化の阻害となる」

 

同じ状況をケンドールは以前も経験している。

 

オバマ政権からトランプ政権にかけ、空軍は次世代機、人工知能、全領域指揮統制機能、自律運航装備など新技術向け予算を確保しようと、旧型機の処分を目指した。

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空軍はA-10、U-2、RQ-4グローバルホークの全廃をFY14予算からFY17予算で狙った。だが議会の反対で、その狙いは一部でしか実現していない。

 

最近は空軍も断片的な要求の戦術に変更しており、議会はB-1爆撃機、KC-10給油機、RQ-4グローバルホークの部分的廃止を認めるに至った。ただ、節約効果は限られたものになっている。

 

ケンドールはむしろ機種全体の処分方針への復帰を支援する姿勢を暗示している。

 

「純粋な経済問題としてみれば一機種で全機廃止するほうが良い結果が得られる」「各機材には固定費用がついてくる。なかんずく、運用機数により変動費が生まれる。固定費をなくそうとすれば全機廃止するしかない」

ただし、空軍機材の削減には議会の同意が必要と本人も認識している。

 

ケンドールが議会関係者に示した構想とは複数機種をパッケージにして合意のもと廃止すれば、空軍は機種ごとに説明し同意を取り付ける必要がなくなるというものだ。

 

構想はまだ完成度が低いが、ケンドールは議会関係者のインプットを求めつつ、空軍が機材廃止を政界の同意ある形で進めつつ国内雇用や経済への影響は最小限にしたいと述べた。

 

「狙い通りにいかない場面もあるが、前に進まねば。国家安全保障はひとえに我々の動きにかかっている。逆の選択肢は長期間にかけて貧弱な戦力を有する部隊攻勢に転落することだ」■

 

この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。

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The new US Air Force secretary wants to 'scare China'

By: Valerie Insinna