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2022年1月13日木曜日

中国との緊張が高まる中で、米沿岸警備隊がユニークな存在としてミッションを実行していることに注目。

 


2021年8月、米沿岸警備隊カッター、マンローが台湾海峡を通過した。米海軍駆逐艦USSキッドが随行した。US Navy

 

  • 中国と競合が強まる中で米軍は太平洋地区へ関心を強めている

  • 米沿岸警備隊が海軍で実行不能の任務にあたっており、カギとなる

  • ただ、世界規模で展開する必要があり、太平洋で需要が高まる中で沿岸警備隊の資源を使い切る可能性がある



国との競合でペンタゴンはより多くの装備を太平洋に振り向けているが、なかでももっとも目立つ米軍プレゼンスは国防総省下の組織ではない。


米沿岸警備隊の艦艇人員は国土安全保障省に所属し、長期間にわたり配備され、軍部隊では実施が困難な任務をこなしている。


沿岸警備隊司令官カール・シュルツ大将 Adm. Karl Schultzは「警備隊の業務は大規模ではなくても大きく役立っていると思う。どこへでもアクセスでき移動できるからだ」と12月の海軍連盟主催イベントで語っていた。


シュルツが例示したのはカッターの一隻マンローで102日にわたるインド太平洋方面任務を終え10月に本国へ戻ってきた。マンローは東シナ海・南シナ海で同盟国協力国との訓練を展開し、台湾とは「覚書」に従い行動したとシュルツが説明している。マンローは台湾海峡を航行し、その他の航行例同様に中国の非難を買った。


中国側は「沿岸警備隊が台湾側と一緒に訓練していると、かなり興奮する」と先月シュルツは語っていた。


「大歓迎を受ける」

米沿岸警備隊のカッター、マンロー乗員がフィリピン沿岸警備隊に敬礼した。8月に西フィリピン海を通過した際のこと。 US Coast Guard/PO3 Aidan Cooney


米沿岸警備隊は、古くから太平洋地域で活動している。2つしかない米沿岸警備隊の海外司令部の1つが「極東本部」で、70年前から日本に置かれている。また、米領をはじめ太平洋各地では、それ以前から船舶によるパトロールが行われてきた。


「米国沿岸警備隊は、150年以上にわたり太平洋地域で活動している」と沿岸警備隊太平洋方面総監のマイケル・マカリスター中将Vice Adm. Michael McAllisterは9月の記者会見で、「我々はそれを非常に誇りに思っている」と述べていた。


米海軍が、中国に対抗する米軍の取り組みをこの地域で主導しており、日本に拠点を置く第7艦隊は、マンローを指揮下に置いた。



海軍当局は沿岸警備隊などと協力してカッターのスケジュールを計画し、「作戦目標、優先順位、目的を慎重に取り入れた」と、第7艦隊広報官マーク・ラングフォード中尉Lt. Mark Langfordは9月にInsiderに語っている。


「沿岸警備隊は第7艦隊活動区域に独自の能力とスキルをもたらし、米海軍を補完してくれる」とラングフォード大尉は述べた。



沿岸警備隊は新造3隻をグアムに昨年7月に配備した。US Coast Guard/PO1 Travis Magee


ユニークな能力として、法執行権限や捜索救助、海洋環境対応、人道支援に関する専門知識が含まれる。


マカリスター中将は9月、沿岸警備隊を海軍の防衛力を「補完する存在」と位置づけ、「米海軍やその他軍の任務とは異なる」と述べている。


中国と緊張が高まる中で、沿岸警備隊の専門性が重要性を増している。不法漁業では、特に中国の海外漁船団が大きな懸念材料で、沿岸警備隊は各国による自国海域の取締への支援を強めている。2020年12月には、パラオの排他的経済水域で違法漁中の中国船の捕獲に協力した。


沿岸警備隊はこの夏、カッター3隻をグアムに配備し、前哨部隊の名称を変更した。新名称「沿岸警備隊ミクロネシア・セクター・グアム」は、「前方展開活動の拠点であることを示す」意味があると、副司令官リンダ・フェイガン中将Vice Adm. Linda Faganが9月に述べた。


沿岸警備隊の活動は、島しょ小国に限ったものではない。マンローはフィリピンやインドネシアと訓練を行い、日本の自衛隊と初の海上での補給活動を行った。


米沿岸警備隊カッター、マンローはインドネシア沿岸警備隊KNプラウダナとシンガポール海峡を航行した US Coast Guard/US Marine Corps Sgt. Kevin Rivas


また、退役カッターをベトナムに寄贈したことで米越関係改善に大きく寄与したと、2014年から2017年まで駐ベトナム米国大使のテッド・オシアスTed Osiusが述べている。


現職・元職員は、沿岸警備隊の責任とその行動はこの地域で規範で、パートナーとして求められているとアピールしている。


トランプ政権時代にインド太平洋安全保障問題担当国防次官補を務めたランドール・シュライバーRandall Schriverは9月、「両手を広げて迎えられるのは、我々が良きパートナーになりたいと願う各国にとって、想定する任務が非常に重要だからだ」と述べた。


「つまるところ、われわれは通商をオープンに保ち、紛争を平和的に解決し、貴重な資源を保護し、不法活動に対抗するという一種の行動をモデル化したい」とマカリスター中将は述べ、同地域の各国組織が 米沿岸警備隊のデザインに酷似したストライプ を自国艦艇につけていると指摘した。


「投入資源の問題」

沿岸警備隊カッター、キンボールの法執行チームがフィリピン海で昨年2月に初の臨検取り締まりを行った。 US Coast Guard


国内外で沿岸警備隊への要望がかつてないほど高まっているとシュルツ氏は述べ、バイデン政権下でその傾向は強まりそうだと語った。


国家安全保障会議の東アジア・オセアニア担当上級部長エドガード・ケーガンは9月、「沿岸警備隊は極めて重要な手段であり、沿岸警備隊による関与のレベルを拡大する方法を検討している」と述べ、「多くの場合、太平洋地域の各国にとって重要な問題は、沿岸警備隊の任務と一致している」と述べた。


しかし、沿岸警備隊は限られた能力で需要に応えることになる。


「4万2,000人の現役隊員を世界中に展開するにはどうすればいいのか」とシュルツは12月に述べ、2019年に実施したようなインド太平洋での5カ月間のカッター二隻の展開を続ければ「達成可能レベルより上を目指すことになる」と述べ、この地域にカッターを年間100~150日配置するほうが可能性が高いと述べた。


需要が高まる一方の中、沿岸警備隊に十分な予算が計上されて必要な任務遂行が可能なのか懸念が寄せられている。


米沿岸警備隊カッターのアレックス・ヘイリーの臨検隊が底引き網を使い不法漁業の疑いのある漁船に接近した。北海道東方860マイル地点。2018年。US Coast Guard



老朽艦船の入れ替えとして「第二次世界大戦後最大の資本増強計画」とシュルツが呼ぶ事業を展開中だが、2010年代の運営予算は横ばいのままで、近年の国防予算増強の恩恵は受けていない。


シュライバーは、「沿岸警備隊を国際的に関与する手段として真剣に使うつもりなら、もっと多く投資しなければならない」と述べた。


沿岸警備隊の法定任務11種のうち、国防総省を支援する防衛準備任務は小規模で、議員から沿岸警備隊が国防総省をどれだけ支援できるのか、厳しくチェックしている。


メリーランド州のアンソニー・ブラウン下院議員はインサイダーに対し、「沿岸警備隊が国防準備任務から外されて国防総省支援を求められると、今でさえ薄い資源をさらに薄く引き伸ばことになるとの懸念を抱き続けている」と伝えてきた。


シュルツは、近年の沿岸警備隊は資金需要面で前進しているが、「国家が必要とする沿岸警備隊の実現のため、毎年3%から5%の持続的な予算増を要求している」と述べている。


ブラウン議員は海軍と沿岸警備隊双方を監督する議会の委員であり、沿岸警備隊を効果的に機能させるためには、議員や政策立案者が「正しいバランスを取る必要がある」と述べた。


「沿岸警備隊に必要な資金を確保するために戦い続ける。しかし、資金は正しく、戦略的に管理されなければならない」とブラウン議員は述べている。■



In Competition With China, the US Coast Guard Takes on Unique Missions

Christopher Woody


2019年3月28日木曜日

台湾海峡を米海軍、沿岸警備隊が無害通航:中国が例によって猛烈抗議したが国際社会に受け入れられず

中国にとって国際規範、国際法、国際慣行は意味がないのでしょう。自国の権益、メンツがすべてなので平気で台湾海峡を無害通航する外国艦船に対して恫喝してくるのでしょう。沿岸警備隊が今回からこの地域に配備されてきたのは北朝鮮制裁の執行を強化する狙いがあり、北朝鮮はともかくシンパシーを全面に出す韓国にも状況は刻一刻と厳しくなってきたようです。

U.S. Navy Destroyer, Coast Guard Cutter Transit Taiwan Strait

米海軍駆逐艦、沿岸警備隊カッターが台湾海峡を通行


March 25, 2019 12:58 PM

USS カーティス・ウィルバー (DDG-54), USCGC バーソルフ (WSML-750)



海軍のアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦、沿岸警備隊の大型カッター各一隻が3月25日台湾海峡を縦断した。同海峡の米艦船通行は半年で5回目。この動きに中国が即座に反応した。

USSカーティス・ウィルバー(DDG-54)と沿岸警備隊USCGCバーソルフ(WSML-750)が約110マイル幅の同海峡を月曜日早朝に航行したと The Japan Timesがまっさきに報じた。

第7艦隊報道官クレイ・ドス中佐は「台湾海峡通行を3月24日-25日(現地時間)に国際法に則り実施した。今回の台湾海峡通行は米国が進める自由で開かれたインド太平洋の堅持に向けた取組の一環」と発表。


2013年東シナ海を通行するUSS カーティス・ウィルバー (DDG 54). US Navy Photo



中国関係者は米艦船の台湾海峡通行に異議を唱えた。

「中国は事態を注視し米軍艦の台湾海峡をはじめから終わりまで監視した。我が国は米国内の代表部を通じ一つの中国原則および中米共同声明三原則の遵守を守り、台湾関連問題に対し慎重かつ適正な対応を求め、中米関係への悪影響を回避し両岸の平和安定を妨げないよう求めたところである」と中国外務省報道官耿爽Geng Shuangが月曜日の定例記者会見で述べたと同省英語公表資料にある。

国務省によれば中国の台湾関連の主張に米外交政策は異議を唱えていない。中国は外国海軍艦船の同海峡通行では事前通告を求めているが国際海洋法で根拠がない要求だ。


米海軍は艦船通行は国際法に則っており中国の要請は無視している。国際法では艦船は領海内でも軍事行為をしないかぎり通行を認めているからだ。

カーティス・ウィルバーは前方配備駆逐艦戦隊15に所属し、横須賀を母港としているバーソルフは母港カリフォーニア州アラメダから西太平洋に長期展開中だ。

バーソフルは一週間前に東シナ海哨戒を終えており、国連安保理決議に基づき北朝鮮向け物品の海上での船舶間移送を防止した。沿岸警備隊総監カール・シュルツ大将は沿岸警備隊年次活動報告で以下延べていた。

バーソフルの現地展開は「重要な国家活動で、国際的にも重要」とシュルツ総監は述べ、同カッターが米インド太平洋司令部のもとに活動する様子を伝えた。「海軍が活用している。暦年の2019年一杯は支援を続け、その後どうするかは別途お知らせする」とした。■

2018年2月24日土曜日

北朝鮮制裁措置の違反船舶の海上取締を米沿岸警備隊が実施か

米沿岸警備隊に対応させるのは政治的に正しい方針でも、北朝鮮関連の国際常識に反する行動を見ると貧弱な警備船で大丈夫なのか、臨検に応じない場合どうするのか、さらに各水域に派遣するだけの余力があるのか疑問です。ヴィエトナム戦争では沿岸警備隊も動員されていましたが。そうなると海上保安庁も急に期待されそうですね。ただし尖閣等の警備が手薄になれば喜ぶ国があらわれそうですが。制裁はかなり効果を上げてきているので実効性を引き上げるべきで、北朝鮮封じ込めは今後何年も続く可能性があることに日本も注目すべきでしょう。

US reportedly planning high-seas crackdown on North Korea sanctions evaders by deploying Coast Guard force

米国が北朝鮮制裁措置逃れへの対応を沿岸警備隊に実施させる模様


us coast guard
夜間機関銃射撃訓練にあたる米沿岸警備隊カッター・ストラットン。US Coast Guard/Petty Officer Bryan Goff
  • トランプ政権はアジア内同盟国と北朝鮮制裁措置違反の疑いのある船舶を洋上摘発する準備に入った
  • 報道では米沿岸警備隊を投入するという
  • 2月23日に米国は北朝鮮海上輸送を対象に追加制裁措置を発表し国連にブラックリストも渡した
  • 北朝鮮は海上封鎖は戦争行為と受け取ると警告




WASHINGTON (Reuters) -トランプ政権は北朝鮮制裁違反の疑義がある船舶の取り締まりをアジア主要同盟数か国と検討中で、米沿岸警備隊がアジア太平洋海域で臨検を行うと米高官が述べている。
ワシントンは日本、韓国、オーストラリア、シンガポールの各国と取り締まり強化を協議中で北朝鮮が海上から核ミサイル開発に必要な物資入手を阻止しようとしている。
疑わしい船舶がすでに確認されているが、今回の戦略はさらに活動範囲を広げるものの海軍力で北朝鮮を封鎖する一歩手前で止めるのがねらいだ。平壌は海上封鎖を戦争行為と受け止めている。
戦略では疑わしい船舶を個別に追跡し禁制品を搭載していれば拿捕すると米高官は匿名条件で述べる。活動規模が拡大されれば太平洋軍の海軍艦船、航空機の投入も検討するという。
米主導のこの動きが報道されるのは今回が初めてで北朝鮮を交渉に向かわせ核兵器等の放棄実現に追い込みたいとするワシントンの問題意識を反映している。
北朝鮮が米本土攻撃可能な核ミサイルを完成させるまで数か月といわれる中、同国は国際制裁措置をかいくぐる密輸や海上での船舶間搬送で禁制品を入手していると米政府は把握している。
north korea ship to ship
米財務省発表の写真で北朝鮮とのつながった船舶間の物資搬送が確認された。US Treasury
「直接軍事行為以外のすべてで強化の必要があるのは間違いない。金正恩へこちらの真剣さを示す必要がある」と政府高官が語った。
ホワイトハウスは論評を避けている。
適用範囲は公海のみならず協力各国の領海内も対象とするがアジア以外はどこまでを範囲にするか不明だ。
また同日に米国が北朝鮮むけ貿易輸送に関与する企業・船舶を追加した制裁措置を発表し、国連にブラックリストを通告したのは、原油を入手し、石炭を販売する北朝鮮の不法活動をやめさせるのが米国の狙いだと示すものだ。
制裁強化に加え海上行動の追加で外交が辛うじて進む南北朝鮮で緊張要因になる。また米軍も各地に展開すればそれだけ戦力が薄くひきのばされ、域内関係国の負担増となるかもしれない。

相手船に乗り込むのか

対応策はまだ検討中だが北朝鮮の報復措置を引き起こす危険もあり国際社会も分断化されそうだ。
中国、ロシアは北朝鮮向け阻止行動の実力行使を国連の場で阻んできたが、新規措置でも踏み込みすぎだと反対しそうだ。匿名条件で中国関係者はこのような措置は国連主導のみで行うべきだと語った。
だがワシントンはすぐにでも措置強化に踏み切ると見られ、同盟各国との協議が不調に終わっても実施すると米高官は述べている。
さらに制裁逃れ船舶をへの法的措置も米国は検討中で、国連安全保障理事会決議を理由に公海あるいは関係国領海内での船舶臨検は可能と主張する。
ワシントンは海上での武力衝突を回避する観点で交戦規則を準備中だと関係者は述べる。
スティーブ・ムニューチン財務長官は2月23日ワシントンで記者団に船舶検査では係官乗船も排除しないと語った。
だが米関係者は個人的発言として臨検隊乗船には特に注意が必要だと述べる。
沿岸警備隊艦船の火力は貧弱で基本的に法取締が役割なので軍艦の代わりに投入されるとリスクがあることを米関係者は認める。
沿岸警備隊はアジア太平洋地区への所属艦船派遣の可能性について言及を避けているが、該当各国との連携は認める。「将来に警備船を配備するかは米外交政策の目標次第であり、船舶の稼働状況にも依存する」と広報官ディヴ・フレンチ少佐 Lieutenant Commander Dave French が述べた。

「協力国は多数ある」

韓国政府高官は「海上取締行動の強化」で協議があることを認め、先月のヴァンクーバー外相会議で米国務長官レックス・ティラーソンから各国に検討要請があったという。

「米韓両国含む各国と制裁措置の完全履行を検討中だが各国合同部隊の枠組みの話は聞いていない」と政策面に明るい日本の防衛省関係者が語った。
トランプ政権は東南アジア各国へ一層の協力を求めており、軍事力では期待できないものの船舶の動きでは情報提供が役立つと米政府関係者は解説してくれた。
US Coast Guard
沿岸警備隊カッターガラティン所属のMH-68スティングレイの銃手がサウスカロライナ州沖の麻薬輸送ルートで警戒中。Chief Warrant Officer Donnie Brzuska/US Coast Guard
「提携国が増えればそれだけ多くの資源を投入できる」とクリス・フォード Chris Ford 国際安全保障・非拡散政策担当国務次官補が述べる。ただしどの国と協議中かは明かしていない。
米政府が特に関心を示すのが洋上の船舶間物資搬送で北朝鮮はアジア各国港湾での貨物輸送が出来なくなったためこの手段をとることが増えている。
ロイターは昨年12月、ロシアのタンカーが洋上で北朝鮮に原油を受け渡した制裁違反を報じてた。ワシントンも中国含む数か国船籍の輸送船が原油製品、石炭の受け渡しに関与していることを突き止めている。中国は否定している。
中国領海付近では米国による臨検は避け、中国官憲に禁制品輸送を伝え中国による対策を求めると米政府関係者は述べた。
「すべての流れを止めるのは不可能に近いが、北朝鮮の代償を増やすことは可能」とバラク・オバマ大統領の下絵で国防次官(アジア関係)を務めたディヴィッド・シアー David Shear が語っている。■
Additional reporting by Michelle Nichols at the United Nations, John Walcott in Washington, Linda Sieg and Nobuhiro Kubo in Tokyo, Josh Smith and Hyonhee Shin in Seoul; Editing by Mary Milliken and Paul Thomasch