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2026年5月19日火曜日

米国がキューバへの軍事行動に踏み切る可能性は意外に高い―背景にしぶとく米国の求める改革を拒み露中と連携しようとするハバナの姿勢がある

 

キューバは、米国の石油禁輸措置などが一因で停電に悩まされており、まもなく米国の軍事行動に直面する可能性がある。

トランプがキューバ攻撃に踏み切っても驚くに値しない

米政権が経済・政治で大幅改革を行うようキューバ政権への説得に苦戦する中で方針転換が出てきた

ランプ政権は、キューバへ軍事攻撃を行うかどうかという問題について、曖昧な態度を取り続けてきた。しかし、政権内で強硬措置を講じる意向が強まってきたと伝えられている。

数ヶ月前から著しい変化だ。当時は、当局者が主に経済的・外交的圧力を用いてハバナの共産主義政権を締め上げることに注力していた。

政権内でキューバに詳しい米国政府高官によると、ドナルド・トランプ大統領と側近たちは、燃料の供給を断つなどした米国の圧力キャンペーンにもかかわらず、キューバ指導部が重要な経済・政治改革に同意していないことに苛立ちを募らせているという。そのため、彼らは軍事オプションを以前よりも真剣に検討している。

「雰囲気は間違いなく変わった」と、協議に詳しい関係者は語った。この人物も、他の関係者と同様、デリケートな問題について話すため匿名を条件とした。「当初のキューバに対する考え方は、指導部が弱く、制裁執行の強化(実質的な石油封鎖)と、ヴェネズエラやイランにおける米国の明確な軍事的勝利を組み合わせれば、キューバを脅して合意に追い込めるというものだった。しかし、イラン情勢は思わぬ方向へ進み、キューバは当初考えられていたよりはるかに手強いことが証明されている。そのため、以前と異なり、軍事行動が現実的な選択肢として浮上している。」

報道によると、米国は故フィデル・カストロ元キューバ独裁者の弟で、94歳のラウル・カストロ元大統領を起訴する方向で動いている。これを受け、1月にヴェネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に行ったのと同様の手法で、米国がカストロの拉致作戦を実行する可能性もあるとの憶測が広まっている。

しかし、米軍の計画担当者らは、1、2人の人物を拘束する以上の幅広い選択肢を検討していると、記者は聞いている。軍事行動の範囲は、政権を威嚇して譲歩を引き出すための単発の空爆から、政権を根絶やしにする地上侵攻に至るまで多岐にわたる可能性がある。

米南方軍はここ数週間、「一連の計画策定会議」を開催した――つまり、潜在的な軍事行動に向け作戦計画の草案作成を開始した――と、米政府高官および協議に詳しい関係者が記者に語った。

差し迫った行動はない。国防総省はこの地域に十分な戦力を保有している。人口1000万人のキューバは、フロリダ州の海岸からわずか90マイル(約145キロ)の距離にある。

極めてあり得ないシナリオの一つとしてキューバ亡命者の活用がある。「当局は、亡命者には応援団や厄介者としての役割以外には何もないと判断している。『ピッグス湾事件2.0』にはしない」と、その関係者は述べた。

ホワイトハウスの当局者は、キューバがまもなく「崩壊」し、「我々は彼らを助けるためにそこにいる」というトランプの主張を記者に改めて強調した。同高官は付け加えた。「最高司令官に最大限の選択肢を与えるための準備を整えるのは国防総省の役目だ。それは大統領が決定を下したという意味ではない。」

政権高官はすでに、軍事行動に向け広報の地ならしを進めている。

マルコ・ルビオ国務長官は先週のフォックス・ニュースとのインタビューで、不吉な予感をほのめかした。「彼らに機会を与える」と、国家安全保障担当補佐官も兼任するルビオ長官は述べた。「だが、それが実現するとは思わない。これらの人物が権力を握っている限り、我々がキューバの進路を変えることはできないだろう」

先週末、Axiosは、キューバが数百機の軍用ドローンを入手したこと、そしてワシントンとハバナの間で敵対行為が勃発した場合の活用方法について協議していたと報じた。国家安全保障アナリストには、この報道を、米国によるキューバへの軍事攻撃を正当化するためのリークと見る向きがある。在ワシントンのキューバ大使館は、記者のコメント要請に応じていない。

気まぐれなトランプが何をするかを予測するのは常に無謀なため、まだ予測史上カルシへ急いで向かうのは控えたほうがよいかもしれない。

また、イランとの戦争によりガソリン価格が急騰し、支持率が低下している現状を踏まえ、トランプ政治的な側面も考慮せざるを得ない。仮にキューバへの軍事作戦を実行するとしても、その規模は、彼が「MAGA(アメリカを再び偉大に)」支持者がどこまで許容するかと判断した結果に左右されるだろう。

「ごく小規模な作戦を試みるかもしれないが、もしそう考えているなら、達成できることをまた過大評価している可能性がある」と、キューバ担当の元CIA高官ブライアン・ラテルは述べた。

しかし、ここ数週間で、政権の対キューバ姿勢がますます強硬になっていることは疑いようがない。政権内部やその周辺からは、標的を絞ったメディアリークを含む米国の動きは、キューバ指導部に対する本気の苛立ちによるものだという話を聞いている。

「キューバ当局者は、自国がどれほど経済的に機能不全に陥っているかを十分に把握していないようだ」と、ある米政府高官は述べた。彼らは米国の圧力に対し、ホテルへの海外投資を認めるといった案を提示して応じているが、彼らの真の問題は老朽化した送電網など、構造的なものにある。

また、ハバナで誰が実際に実権を握っているのか、あるいはカストロ家がどれほどの権力を保持しているのかは、必ずしも明確ではないと、同高官は付け加えた。

「体制はあまりにも硬直しており、合意形成に依存している。彼らは現実離れした世界に生きており、キューバ国民のことを全く気にかけていない」と、この米国当局者は語った。

キューバ当局者はロシアに対し、追加支援を要請していると、この米国当局者は述べた。モスクワはすでに燃料を積んだタンカー1隻を送っており、米国は3月下旬に同船の島への入港を許可し、一時的な猶予を与えた。

キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は月曜日、X(旧Twitter)に投稿し、米国によるキューバへの軍事攻撃は「計り知れない結果をもたらす大虐殺を招く」と述べた。

これは、焦りを明らかにしているトランプ政権の一連の最近の動きに対する反応と見られる。

ドローンに関する報道やラウル・カストロ起訴の可能性に加え、以下が含まれる:キューバに対する米国の制裁拡大;先週、ジョン・ラトクリフCIA長官が同島を訪問し、ハバナに要求を行ったことの公表;米国が同島上空での監視飛行を増加させているとの報道;そして、米国による1億ドルの支援提案に付帯する条件をめぐる米キューバ間の応酬。

国防総省当局者は記者のコメント要請に応じなかったが、国務省報道官は、キューバがテロリストや米国の敵対勢力の温床であるという政権側の主張を繰り返した。

ルビオ上院議員の公的なメッセージは、政権内部の思惑の変化に伴い変化してきた。

ルビオはキューバ移民の米国生まれの子であり、抑圧的で腐敗したハバナ政権を長年にわたり嫌悪してきた。しかし、ヴェネズエラへの石油輸出停止につながったヴェネズエラ作戦直後、ルビオは政治的変革よりもキューバにおける経済的変革の重要性を強調していた。

こうしたメッセージは、当時ルビオが、突発的な政治的崩壊による混乱を最小限に抑えるため、キューバにおいて慎重かつ計画的に進めたいと考えていたことを示唆していた。(あるいは、これこそがトランプが望んだことであり、ルビオが同調したのかもしれない。政権の広報担当者は、どちらの説についても記者に明言しなかった。)

その狙いは、現政権を説得し、本格的な経済改革を行わせることだった。そうした改革には、国有資産の民営化、キューバ国民へのインターネットアクセス拡大、そして外国資本の受け入れ拡大などが含まれる。

しかし、協議に詳しい関係者によると、ハバナ政権側はこうした動きを自らの存続に対する脅威と見なしていた。政権側の見解――全く根拠のないものではない――は、キューバの経済問題の多くは、数十年にわたる米国による経済制裁やその他米国の圧力に起因しているというものだ。また、経済改革を許容することが権威主義者の権力を弱体化させる可能性には、確かに前例がある

月日が経つにつれ、ルビオのメッセージは変化した。彼は経済改革に加え、政治改革も強調し始めた。最近では、具体的な言及を避けつつも、「権力者たち」を排除する必要性について語っている。

これは、彼の地元であるフロリダ州のキューバ系アメリカ人活動家たちをなだめるための政治的駆け引きではないと記者は聞いている。むしろ、ルビオはハバナの政権が更生不可能であるとますます確信するようになっている。

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ここ数週間で最も興味深いのは、ルビオがキューバが米国に対して国家安全保障上の脅威をもたらすとの主張を強めている点だろう。この主張は、南米軍司令部(SOUTHCOM)が提供した示唆に富む写真に裏付けられている。

この見解は政権内の他の関係者からも繰り返し出ており、彼らはハバナがモスクワや北京と結びついていることが特別な危険要因だとし、キューバが米国の「テロ支援国家」リストに載っている点を指摘している。(アナリスト多数は、キューバが米国に脅威を与えるという考えは極端に誇張されていると述べている)。

ラトクリフ長官の最近の訪問に関する背景情報を共有したCIA当局者によると、同長官は「キューバが、敵対勢力が我々の半球で敵対的な目的を推進するための足場として機能することは許されない」と明言したという。

キューバ情勢を注視する人々に警告したい。トランプ大統領がイランで苦戦しているからといって、対キューバ軍事作戦の実行を控えると信じるべきではない。

イランでの混乱により、大統領は新たな勝利を早急に手に入れたいと焦る可能性がある。彼はキューバを容易な勝利と見なすかもしれない。

元米政府高官やアナリストらは、それが誤算となる恐れがあると警告した。「現地には真の信奉者がいる」と、キューバ担当だった元国務省高官は述べた。

もちろん、単純ではない。決してそうではない。だが、それでトランプが止められることはめったにない。■


Yes, Trump Might Really Attack Cuba

The shift comes as administration officials struggle to convince the Cuban regime to make major economic and political changes.


Cuba is mired in blackouts caused in part by a U.S. oil blockade and may soon face American military action. | AFP via Getty Images/Yamil Lage

By Nahal Toosi05/18/2026 04:55 PM EDT

https://www.politico.com/news/magazine/2026/05/18/the-odds-of-trump-attacking-cuba-are-going-up-00926317


2026年1月13日火曜日

キューバが次の標的? ヴェネズエラの生命線を絶たれカリブの社会主義国がついに姿を消す日がくるのか

 

次はキューバか?

19fortyfive

ロバート・ファーリー


概要:米国によるヴェネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束を受け、アナリスト陣には次に倒れるドミノはキューバと見る向きがある。

  • ハバナ政権は存亡の危機に直面している。米国がヴェネズエラ産原油と財政支援の遮断に乗り出したことで、既に4%縮小した経済がさらに悪化しているためだ。

  • カストロの遺産崩壊を外交政策上の「戦利品」とトランプ政権が捉えていることから、米国は脆弱な島国キューバへ経済的圧力と不安定化策を強化すると予想される。

外交政策上の「戦利品」:トランプがマドゥロを掌握した後、キューバ政権を標的にする可能性がある理由

キューバは次に倒れるドミノになるのか?

ヴェネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束は、この地域に引き続き混乱をもたらしている。

マドゥロの後継者(デルシー・ロドリゲス副大統領)は短期的には権力を掌握したようだが、米国政府はヴェネズエラの経済・通商政策の将来に関する条件を引き続き打ち出している。

条件の一つは、ほぼ間違いなく、キューバ共和国への援助の停止または大幅な削減である。

1990年代のソ連援助停止(ソ連崩壊により終結)以降、ハバナはヴェネズエラに財政支援と安価なエナジー供給を依存してきた。

その見返りとして、キューバは国内外でチャベス・マドゥロ政権の野心を支援し、経済・安全保障分野で援助を提供してきた。

キューバ人警護隊がマドゥロ大統領を保護していたが、今回の襲撃で多数が死亡した。

キューバ経済は異常な圧力下にある。トランプ政権による強硬な貿易・金融制裁と、数十年にわたる経済誤管理に苦しんでいる。

経済は過去1年で4%縮小し、エナジーと食料の深刻な不足に直面している。

キューバへの観光業はパンデミックで甚大な打撃を受け、回復していない。同時に追加の金融制裁がハバナの国際金融市場へのアクセスを締め上げている。

第28空軍遠征航空団(EW)所属のB-1Bランサー爆撃機が、爆撃任務中に給油を受けるため機動する様子。これは「不朽の自由作戦」を支援するものである。

ヴェネズエラによるハバナ支援の終結は、こうした状況をさらに悪化させるだけである。

キューバの軍事力は取るに足らない。冷戦期には強大だったが、1990年代に急速に衰退し、回復しないままだ。

推定では、キューバの現役戦闘機は24機未満で、全て旧式である。現金不足と国内優先事項への資金配分の必要性から武器輸入は縮小し、国内産業による代替もなかった。

つまり、キューバは米国の介入に対する軍事的な脅威はヴェネズエラよりも、少ないといえる。

キューバに関するトランプの見解

トランプ政権は、一貫してハバナ政府に敵対的な姿勢を示している。

2017年、トランプは、ハバナに対する圧力を緩和したオバマ大統領の決定を覆し、強力な制裁と旅行規制を再開した。

現政権では、マルコ・ルビオ国務長官(キューバ系アメリカ人)が、上院議員時代から一貫してハバナ政権に敵意を示している。

トランプ大統領の西半球支配への執着、移民や麻薬取引への注目も、キューバを標的にする一因だ。フロリダのキューバ系アメリカ人コミュニティは共和党寄りであるにもかかわらず、トランプ大統領はキューバ人の米国への移住にさらなる制限を課している

国際的な麻薬密輸におけるキューバの役割は比較的些細であり、深刻な関与の疑惑は大部分が虚偽だとはいえ、キューバのギャング団が米国への違法薬物の密輸にある程度関与してきたことは事実だ。

キューバはケネディ政権以来、米国の目の上のたんこぶであり続けてきた目障りな存在でトランプが好む問題でもある。

トランプが外交規範や慣行に敵意を抱いていることは、米国がキューバを封じ込めるために用いてきた伝統的な手段に頼る可能性が低いことを意味する。

トランプがハバナを外交政策の成功の最高の戦利品と見なすことは疑いようがなく、トランプの同盟者たちがすでにハバナ政権の終焉の可能性を喧伝しているのも驚くに当たらない。

今後の道筋

米国がニコラス・マドゥロを掌握するため用いたのと同じ軍事的資産が、キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領を掌握するために用いられる可能性があることは、ハバナも十分に認識している。ディアス=カネルは米国で起訴されていないが、本人と側近の大半は渡航・金融制裁の対象となっている。

しかしトランプ政権は、経済的圧力を強化しつつ、目立たない形で政権不安定化や社会混乱を誘導する可能性が高い。

もちろん、圧力をかけても必ずしも成果が上がるわけではなく、ハバナ政権が耐え抜く可能性もあり、(あるいは)米国の利益を損なう形で崩壊する可能性もある。

いずれにせよ、時計は刻々と進み、キューバが頼れる友は皆無に近い。

トランプがカストロ政権の遺産崩壊を歓迎するのは疑いない。たとえそれがトランプ・ハバナ・ホテル&カジノの形で現れなくとしても。ケネディ政権以来の米国目標であるハバナへの資本と影響力の回帰は、トランプ自身の心の中でその遺産を確固たるものにするだろう。■

著者について:ロバート・ファーリー博士

ロバート・ファーリー博士は2005年よりパターソン・スクールで安全保障・外交学を教授。1997年にオレゴン大学で理学士号、2004年にワシントン大学で博士号を取得。著書に『地上に縛られて:米国空軍廃止論』(ケンタッキー大学出版、2014年)、『戦艦図鑑』(ワイルドサイド社、2016年)、『特許による軍事力:知的財産法と軍事技術の拡散』(シカゴ大学出版、2020年)、そして最新刊『金で戦争を遂行する: 国家安全保障と金融領域の変遷(リン・リナー社、2023年)を著している。また『ナショナル・インタレスト』『ザ・ディプロマット:APAC』『ワールド・ポリティクス・レビュー』『アメリカン・プロスペクト』など多数の学術誌・雑誌に寄稿。さらに『Lawyers, Guns and Money』の創設者兼シニアエディターを務める。


Is Cuba Next?

By

Robert Farley

https://www.19fortyfive.com/2026/01/is-cuba-next/


2026年1月9日金曜日

ヴェネズエラを失ったキューバは正真正銘の存亡の危機を迎える–国家崩壊となれば周辺国への影響は無視できない

 

「国外脱出が増えそう」:キューバ崩壊の可能性へ懸念高まる

トランプ政権はキューバが崩壊すると確信しているが、米国に計画がないため懸念が残る

–トランプ政権の力による平和を模索する動きが確実に世界を変えています。虚構だけで生き延びてきた独裁体制に休まる瞬間がなくなっています。世界の大掃除になりそうですが、この際イデオロギーだけで国民を不幸せにしている各国も大変革すると良いですね。もちろん、その際にはこの記事が心配するような難民も大量に発生するでしょうが、自由な経済活動が可能となれば国全体に効果が生まれ、貧民から富豪になる層もでてくるはずです

キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は土曜日、ハバナで集会に出席し、米国がマドゥロ大統領を拘束し国外移送したことを受け、ヴェネズエラへ連帯を示した。(AP通信/ラモン・エスピノサ) | AP

POLITICO

アレックス・ガンジターノメーガン・メッサーリーエリック・バザイル=エイミルダイアナ・ネロッツィ

 2026年1月7日 午後5時44分(EST)

ロリダ州の海岸からわずか90マイル(約145キロ)のキューバが経済崩壊すれば、食糧・エナジー・その他の資源不足による人道的危機が高まり、大規模な移民を招く恐れがあることから、米国に深刻な結果をもたらす可能性があるとラテンアメリカ政策に携わった元米政府高官5名が指摘している。

トランプ政権はヴェネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の失脚でキューバが崩壊すると見ているが、米国にはその余波を管理する計画がない。

トランプ政権がヴェネズエラを掌握したことで、キューバは主要な経済支援国かつ石油供給国を失った。既に経済的に窮地に立たされている島国キューバは、これまでヴェネズエラから受け取っていた石油を供給する意思のある別の政府を見つけない限り、さらに深刻な財政問題に直面する。その石油輸入は、先週まで金銭と人材との交換で賄われていた。キューバは数十年にわたり崩壊を免れてきたが、マドゥロ政権の崩壊は、ソ連崩壊以来、おそらく現体制にとって最大の脅威となる。

国家の崩壊は、米国に避難を求めるキューバ人の大量流出につながる可能性がある。

「歴史が示す通り、大規模移住が発生し、人々は脱出を試みるだろう」と、オバマ政権およびトランプ政権初期に米国大使館臨時代理大使を務めたジェフリー・デローレンティスは語る。「ここ3~4年の現地状況を見れば明らかだ」

この懸念は、「代替策がないまま国家を崩壊させるべきではないという議論の根拠となっている。なぜなら、国民は一体どこへ行くべきなのか」と、オバマ政権でのキューバとの関係回復取り組みの立案者リカルド・ズニガは述べている。

ドナルド・トランプ政権は、キューバ人移民を受け入れる意向をほとんど示しておらず、逆にバイデン政権時代に実施された「人道的仮釈放」プログラムに基づいて合法的に米国に入国した人々を国外追放する許可を、5月に最高裁判所から得ている。

第 1 期トランプ政権でヴェネズエラ担当特別代表を務めたエリオット・エイブラムスは、政権に対し、「65年間にわたる政権が崩壊した後のキューバ」について、指導力、燃料需要、国際金融機関の支援、軍と警察の地位など、「今すぐ」検討するためキューバ対策チームを設置するよう要請している。

「現在の凶悪犯たちに頼る以外、ヴェネズエラに対する計画は何も持っていない。キューバは、政権が古く、ヴェネズエラと異なり、40年にわたり民主主義、強力な民主政党、さらに自由の記憶がないため、対応はより困難になるだろう」。

トランプは、キューバの崩壊はほぼ確実と考えており、日曜日に、キューバ系アメリカ人は、マドゥロ大統領の逮捕後にフロリダ州、テキサス州、その他の地域で見られたヴェネズエラ系アメリカ人の祝賀と同様に、キューバの崩壊を「非常に喜ぶだろう」と述べた。

トランプ政権第1期の国防次官補代理を務めたシモーヌ・リーデンは「ヴェネズエラはキューバ政権を長年支えてきたが、キューバは支援者を失った」と指摘。「これが『キューバは崩壊中だ』という発言の根拠だ。もはや財政的後援者は存在しない」と述べた。

しかし、トランプ政権はキューバの今後の展開について公表しておらず、ヴェネズエラが米国の支配下でどのように運営されるかについて依然として疑問が残っている。

マルコ・ルビオ国務長官は日曜日に NBC ニュースの「ミート・ザ・プレス」で、「今後の具体的な措置や政策について現時点ではお答えできない」と述べ、政権は「キューバ政権の大ファンではない」と付け加えた。

キューバが崩壊した場合の計画について尋ねられたホワイトハウスは、トランプ大統領が日曜日、「何の行動も取る必要はないと思う」と述べた発言を引用した。

ホワイトハウスのアナ・ケリー報道官は、トランプ大統領は「毎年何万人ものアメリカ人を死に至らしめる違法薬物から祖国を守り続けるため、多くの選択肢を自由に使える」と述べ、コロンビアでの政権交代の可能性に関する質問に対して彼女が答えた内容を繰り返した。

しかし麻薬問題は専門家の大半が最も懸念する点ではない。トランプ政権初期に在キューバ米国大使館臨時代理大使を務めたローレンス・ガンビナーは、軍事・治安機構が支えなければ「混乱を招く」と警告した。

「経済が衰退し続ける中、政権が締め付けを一層強化する戦術を取れば、キューバ国民はこれまで数十年間行ってきたように、海路や空路でメキシコや中米、米国へ、経済的機会を求め脱出しようとするだろう」。

近年、キューバは米国の厳しい制裁にもかかわらず経済崩壊を回避してきたが、土曜日のマドゥロ大統領の拘束と米国によるヴェネズエラの実質支配は、電力不足と生活必需品の不足を悪化させると予想される。

キューバ政府はここ数日の電力不足の悪化を認めたものの、崩壊が差し迫っているとの見解は否定している。火曜日のX投稿で、ブルーノ・ロドリゲス・パディージャ外相は、ハバナの政治的終焉を宣言したトランプを「キューバに関する完全な無知を示しており、キューバ系アメリカ人政治家の嘘の主張を繰り返している」と非難した。

米国本土でも、キューバ崩壊という見方に懐疑的な見方が広がっている。キューバ経済は停滞しているが、抗議運動は政治的変化を強いることに失敗しており、キューバ政府の差し迫った崩壊に関する予測は、現体制がほぼ70年にわたり続く特徴となっている。

「窮地に立たされているが、破産状態が崩壊を意味するわけではない」と、キューバ系アメリカ人民主党員で元下院議員、キューバ系アメリカ人全国財団元代表のジョー・ガルシアは述べた。

それでも、明確な計画の欠如はトランプ批判派の格好の餌食となっている。彼らはこれを次々と関心対象を飛び移る大統領の姿勢の象徴と見なしている。

「ヴェネズエラへの計画すらなく、ましてやキューバへの計画などない。最終目標も戦略もない」と、軍事委員会所属のリチャード・ブルーメンソール上院議員(民・コネチカット)は指摘する。「文字通り、彼らはその場しのぎで、時間単位で対応している。キューバが崩壊するという考えは、願望を超えた、思考の欠如だ」

しかし共和党には、キューバ移民の息子ルビオ長官に期待を寄せ、彼がキューバ問題の次の段階に備えていると信頼している。

フロリダ州の元共和党下院議員カルロス・カーベロは「ルビオほどキューバを理解している者はいない。時機が熟すまで行動せず、万全の準備を整えるだろう」と述べた。■


‘People would attempt to flee’: Concern grows over possible Cuba collapse

The Trump administration is expressing confidence Cuba will fall, but there are concerns the US doesn’t have a plan.


Cuban President Miguel Diaz-Canel attends a rally in Havana, Cuba on Saturday, in solidarity with Venezuela after the U.S. captured President Nicolas Maduro and flew him out of Venezuela. (AP Photo/Ramon Espinosa) | AP

By Alex Gangitano, Megan Messerly, Eric Bazail-Eimil and Diana Nerozzi01/07/2026 05:44 PM EST

https://www.politico.com/news/2026/01/07/following-venezuela-raid-fears-grow-of-economic-collapse-in-cuba-00714716