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2022年3月20日日曜日

F-15JのJSI仕様改装作業をボーイングへ契約交付。電子戦装備を最新のEPAWSSへ換装。作業はセントルイスで実施。

 


Graphic: Boeing

ンタゴンは日本向けF-15ジャパン・スーパーインターセプター(JSI)事業で24.5百万ドル相当の内容非公開契約をボーイングへ交付したと2022年3月16日に発表した。

契約では海外軍事販売を利用し電子戦装備に関する初期技術作業を追加する。

F-15JのJSI仕様への改装での経費根拠として、日本発表で現有のALQ-239デジタル電子戦装備(DEWS)を新型イーグル・パッシブアクティブ警戒防御装備(EPAWSS)に交換するとしていた。

(メディア関係者の皆様へ。F15などという事実と異なる機種名称の報道はしないようお願いします。)

以下、国防総省発表の2022年3月16日付契約内容の紹介より。

ボーイングカンパニー(ミズーリ州セントルイス)に上限$24,550,000 の内容非公開契約をF-15ジャパンスーパーインターセプター改装事業に交付した。改装内容は海外軍事販売制度の要求に合致する形で電子戦装備品を初期技術作業で付与し、航空自衛隊で供用する。作業はミズーリ州セントルイスで実施し、2028年12月31日までに完了する。本契約は海外軍事販売制度のみにより日本を対象として、指名随意契約とする。海外軍事販売として$12,029,500を交付時点で交付する。オハイオ州ライトパターソン空軍基地内の空軍ライフサイクル管理センターが契約行為(FA8634-22-C-2705)を担当する。

Boeing awarded contract to add EW suite to F-15JSI – Alert 5

Posted on March 19, 2022 by alert5

 


2020年9月6日日曜日

F-15JSI改修に見えるステルス、非ステルス機同時運用構想は日米が共有している

 F-15JはF-35と併用して大威力を発揮する機体となる。

本は最高45億ドルでボーイングF-15J合計98機を大幅改修し、「日本向けスーパー迎撃機」(JSI) 仕様とする案件で米国務省の承認を2019年10月末に受けた。

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JSIは日本が導入中のロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機と併用され、相互補完の関係になる。一方で米空軍は独自にF-15、F-35混成運用を模索している。

 

日米の空軍がステルス、非ステルス機材の長所短所をバランスさせようとしているわけだ。

 

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通常型なら探知されてもステルス戦闘機なら回避できるが、あくまでも兵装を機内搭載の場合だ。ただし、ステルス機は兵装庫で燃料搭載量が犠牲となり、航続距離が短く、ペイロードも非ステルス機より少ない。

 

他方で非ステルス機は最新の「極超音速」ミサイルも含む兵装を大量搭載できる。

 

両国政府はバランスのとれた機材編成の重要性を実感しつつある。こうして見ればF-15近代化改修が突飛な発想ではないことがわかる。

 

JSI改修は広範囲で、レイセオン製AN/APG-82(V)1アクティブ電子スキャンアレイレーダー、BAEシステムズ製AN/ALQ-239デジタル電子戦装備(レーダージャマー)を含む。また新型ミサイルも導入する。

 

「日本にはAESAシーカーがつく高性能AAM-4Bがある。ただ日本が米製AIM-120AMRAAMの導入も検討中との報道もある」と War Zoneのジョセフ・トレヴィシックが以下伝えている。

AIM-120はAAM-4Bより小型で交戦距離も短いというが、F-15JのJSI仕様にAIM-120を多数搭載することに意味がある。性能不足を数で補えるからだ。それ以外に日本は欧州のミサイル共同事業体MBDAの英国事業部と共用新型空対空ミサイルの開発にあたっており、シーカー他部品をAAM-4Bから流用しながらMBDAのラムジェット推進ミーティアの機構を取り入れるといわれる。

 

日本はF-35A(105機)、F-35B(42機)を発注しており、米英両国に次ぐ第三位の導入規模となる。2020年代中ごろの日本の戦闘機部隊はF-35とF-15JSIが中心となる。

 

「F-15JのJSI仕様機はF-35Aとの組み合わせで効果を発揮し、防空出撃で重宝されるはずだ。F-35との併用では、F-35が先を飛び標的情報を非ステルス機に伝え、非ステルス機の兵装搭載量が威力を発揮するはず」(トレヴィシック)

 

米空軍も同様にF-15とF-35の同時運用を狙い、新規生産のF-15EXを144機発注し1980年代製造のF-15Cを更新する。同時にF-35も導入しステルス機1000機超の運用とする。

 

F-15EXは「F-15C/D部隊がこなしているミッション範囲を広げるユニークな機材になる可能性がある」とWar Zoneのタイラー・ロゴウェイが伝えている。

 

「兵装運搬トラックとして、極超音速巡航ミサイルや超長距離空対空ミサイルのような大型兵器の搭載機として、さらに無人機編隊の統制用に、また第五世代機と第四世代機間の通信中継機として戦闘空域で重宝されるはずだ」

 

わずか数年前まではこれからは全ステルス機編成になるとの見方が主流だったが、今や混合編成が常識になりつつある。日米以外にもロシアや中国もステルス機調達は小規模としつつ非ステルス機材で改修を進めている。■

 

この記事は以下を再編成したものです。

 

A F-15J “Super Interceptor” Could Be Just What Japan's Air Force Needs

September 4, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Reboot  Tags: F-15JapanF-15 FighterMilitaryTechnology

A F-15J “Super Interceptor” Could Be Just What Japan's Air Force Needs

by David Axe 

David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring and Machete Squad. This article first appeared in 2019.

Image: Wikipedia