ラベル MUM-T の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル MUM-T の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年11月27日木曜日

ボーイングMQ-28Aゴーストバットが12月にAIM-120AMRAAMを発射予定で成功すればCCAとして一歩先の存在になりそうだ(The Aviationist)


無人戦闘用機材の世界はどんどん進歩しており、CCAとして実証試験の段階に入りつつあります。あり、かに日本は遅れを取っており、これまで無人装備に対し注意を払ってこなかったツケをこれから払わされそうですね。

公開日: 2025年11月20日 14:16

パース・サタム

MQ-28 AIM-120 December2025年4月のカールスバッド演習で離陸するMQ-28Aゴーストバットのブロック1(画像提供: Defence Australia)

ーイング・ディフェンス・オーストラリアとオーストラリア空軍(RAAF)は、ゴーストバットを同軍の主要プラットフォームと連携させる重要な試験を実施し、実弾射撃試験を次回行う予定だ。

ボーイング・ディフェンス・オーストラリア関係者が以前発表した、MQ-28Aゴーストバット CCA(共同戦闘機)からの空対空ミサイル実弾射撃試験は、2025年12月に実施される。同社は3月に、試験は2026年末から2027年初頭にかけて実施予定だと明らかにしていた。

ボーイング防衛宇宙セキュリティ部門のスティーブン・パーカー社長は、ドバイ航空ショーで記者団に対し、ミサイルがAIM-120 AMRAAMであることを明らかにした。これにより、ACP(自律型共同プラットフォーム)は、空対空ミサイル発射を行う初の忠実なウィングマン無人戦闘機となる可能性がある。

パーカーは3月のアバロン・オーストラリア航空ショーで初めて空対空ミサイル試験を公表した

ゴーストバットと空対空ミサイル試験

ゴーストバットがミサイルの代表試験体(通常は無効な訓練用弾)をキャッティブキャリー試験で搭載していたかは不明だ。これは有人・無人問わず、空対空兵器と運搬機を統合する際の標準的な手順である。またMQ-28Aの内部兵器庫も現時点で把握されていない。

パーカーは、この試験が「戦術的に意味のあるシナリオ」のもと、ウーメラ射撃場複合施設で実施されると説明した。ブロック1型MQ-28Aゴーストバットを捉えた最近の写真では、2機がIRST(赤外線探索追跡)センサーと思われる装置を装備しており、試験中の目標捕捉に関与する可能性がある。

4機のMQ-28ゴーストバット。中央の2機は機首に赤外線探索追尾(IRST)モジュールが搭載されていることが確認できる。(画像提供:ボーイング)

別のコンセプト図では、ゴーストバットの機首部が交換可能で、ISR(情報・監視・偵察)や電子戦/電子情報収集任務用のペイロードを搭載できると示されている。実弾AMRAAM発射試験は、おそらく無人標的機を標的に行われ、基本的な外部センサー運用能力と外部兵器発射能力を実証するだろう。

オーストラリア空軍のE-7Aウェッジテイル、MQ-4Cトライトン、F-35AライトニングII、EA-18Gグラウラーなどの他の資産が使用されるかどうかは明らかではない。とはいえ、無人戦闘機で空対空ミサイルを運用できる能力は、対等な敵との通常戦争において必要不可欠な大量攻撃をもたらし、敵にジレンマを生み出すのに役立つ。これにより状況認識が向上し、作戦のペースとテンポを支配できる。

試験の進捗状況

ボーイング・ディフェンス・オーストラリアとオーストラリア空軍は、MQ-28AがE-7、MQ-4C、F-35、EA-18Gとネットワーク接続し連携する能力を実証済みで、無人システムの急速な進展が伺える。

最も重要なのは、ボーイングが6月に発表した試験で。2機のゴーストバットがE-7Aウェッジテイルと協力し、E-7のオペレーターによる制御下で模擬空中目標に対する任務を遂行した。AI搭載のゴーストバットはタキシング、離陸、着陸で自律運用が可能だ。

これに先立ち、4月にはオーストラリア空軍(RAAF)とボーイングがテストを実施した。ティンダル空軍基地で1週間にわたり行われたこのテストは、初飛行以来南オーストラリア州のウーメラ訓練区域のみで運用されてきたゴーストバットが、初めて同区域外で運用されたことを示すものだ。

カールスバッド演習では、ボーイングとオーストラリア国防省が公開した画像・動画に、RAAFのF-35Aおよびトライトンと共に行動するゴーストバットが映っていた。ボーイングは以前、ウェッジテイルとの試験中に、今後の演習にはF/A-18FおよびF-35戦闘機も参加すると述べていた。

ボーイングのコンセプト図では、ゴーストバットがE-7Aウェッジテイルと飛行する様子が示されており、F-15EXやEA-18Gグラウラーの横に描かれている。ボーイングは、AI搭載のゴーストバットが「既存の軍用機とスマートチームを組み、航空任務を補完・拡張できる」と説明している。

また、E-7AやKC-30空中給油機といった高価値支援資産の護衛任務にも従事し得る。オーストラリア国防省の説明によれば、MQ-28Aは「有人プラットフォームと連携し、戦闘機に典型的な任務役割と責任を遂行する。これにより空中任務を補完・拡張すると同時に、状況認識能力と生存性を向上させる」ことを主目的としている。

カールスバッド演習中のRAAFティンダル基地滑走路に駐機するF-35AライトニングII、MQ-4Cトライトン、MQ-28Aゴーストバット。(画像提供:Defence Australia/LAC Blake Thompson)

RAAFの作戦構想は、ウェッジテイル、MC-55Aペレグリン信号情報収集機、グラウラー、F-35Aといった空中電磁感知プラットフォームを単一ネットワークに統合することを中核としている。ゴーストバットはこのネットワークで重要な要素として台頭しつつある。

将来への展望

RAAFとボーイングはゴーストバットの基本的なMUM-T(マルチ機体統制)能力を主要プラットフォームで実証済みであり、これは国際市場での同機の将来性を大きく高めるだろう。

TWZはさらにパーカーの発言を引用し、プログラムの現状について詳細を共有した:「顧客の先取りをするつもりはないが、当社は十分に準備が整っており、能力実証のテストを既に実施している。ウェッジテール(ボーイングE-7空中早期警戒管制機)が実機MQ-28を2機、さらに仮想MQ-28を編隊に組み込み、標的を伴った統制を既に達成したことは周知の通りだ。つまり複数機による活動は既に数多く行っている」。

潜在的な顧客は米空軍であり、空軍はこれまで少なくとも 1 機のゴーストバットを試験用に受け取っているが、ボーイングはこれが導入につながることを期待していた。一方、米海軍は最近、ボーイング、アンドゥリル、ロッキード・マーティン、ジェネラル・アトミックスを選定し、空母搭載型 CCA の概念設計を作成することを決定した。

2025年12月の実弾射撃試験が成功すれば、ゴーストバットはYFQ-44AYFQ-42AXQ-58ヴァルキリーと競合するが、商業的に優位に立つことになりそうだ。■

パース・サタム

パース・サタムのキャリアは、2つの日刊紙と2つの防衛関連出版物で15年に及ぶ。彼は戦争という人間の活動には、どのミサイルやジェット機が最速かといった次元を超えた原因と結果があると信じている。そのため、外交政策、経済、技術、社会、歴史との交差点で軍事問題を分析することを好む。彼の著作は防衛航空宇宙、戦術、軍事教義と理論、人事問題、西アジア・ユーラシア情勢、エネルギー分野、宇宙まで幅広い。


Boeing’s MQ-28A Ghost Bat Will Fire AIM-120 AMRAAM in December

Published on: November 20, 2025 at 2:16 PMGoogle News IconFollow Us On Google

 Parth Satam

https://theaviationist.com/2025/11/20/mq-28a-to-fire-aim-120-in-december/


2025年11月25日火曜日

日本も連携型ドローン航空機の技術開発に取り組んでいる様子を防衛装備庁が公表、有人無人連携技術、自律飛行航法、スバル

 

日本のドローン開発の一端を公表:スバルのドローンをMUM-Tおよび自律飛行試験でテスト(The Aviationist)

公開日: 2025年11月24日 13:51パース・サタム

2025年10月の試験中に滑走路に並んだスバルの実験用ドローン5機。(画像提供: 防衛装備庁/防衛省)

防衛装備庁はヘリコプターからドローンの遠隔操作と自律飛行航法の実証試験を実施したと発表した


コメント:これまで遅れを取っていた日本のドローン開発ですが、連携運用を想定した技術開発を進めていることが明らかになり、これからどこまで加速できるかが注目されます。一方で、原発はじめ重要施設に「謎のドローン」が侵入する事件が発生しており、多数のドローン飛行への防衛対策の確立も急務です。変化への対応スピードが問われる事態です。

衛装備庁(ATLA)は2025年11月21日、小型ジェット推進無人航空機5機により協調機動を行う「有人・無人チーミング(MUM-T)」実証試験の動画を公開した。試験は10月に実施され、同庁航空システム研究センターが管理した。

同庁は7月9日に技術提携先スバルから提供を受けた5機の無人固定翼機を用いて試験を実施したと、11月20日述べている。無人航空機は「有人戦闘機との連携が可能な無人航空機の研究」の一環として、ヘリコプター内からタブレット端末で制御された。

具体的には「遠隔操作支援機技術」と「無人機自動航路生成技術」に焦点を当てたと。これはタブレット上で人間が設定した地図ルートに沿った自律的なウェイポイント航法、およびパイロットが自機を操縦しながら協力型ドローンを制御するための兵站・戦術・手順の確立を指す。

タブレットによる操作体系は、現行航空機から連携無人システムを運用する最初の仕組みとして進化している。F-22ラプターパイロットによるMQ-20アベンジャーの遠隔操作試験でも、タブレットベースのパイロット・ビークル・インターフェース(PVI)が使用された。

ドローンと試験内容

クランクドカイト翼と傾斜V字尾翼を備えた無人機は航空装備研究所施設内で検査を受けた後、複数機ずつ試験に投入される。機体上部には吸気口が配置され、長い傾斜面が吸気口へと続いている。

まず2機のドローンが離陸し、海上を協調編隊飛行した後、全5機による飛行が続いた。この映像はATLAが10月に実施した全試験の合成映像と思われる。

実験用ドローンの吸気部(画像提供:ATLA/防衛省)

また、無人機の腹部に未確認のペイロードを装着する作業員の姿も確認できる。ペイロードの性質は不明だ。

日本の自動車・技術大手スバルのマークが入ったベル205ヘリコプター内部の短い映像では、パイロットが太ももに固定したタブレットを装着している様子が映っている。タブレットには、ドローンのウェイポイント経路に関連すると思われる航法マップが表示されている。

スバルUAVの離陸。(画像提供:航空技術研究所/防衛省)

航空技術研究所の動画説明文にはこう記されている:「航空装備研究所は有人機と連携可能な無人機の研究を進めている。遠隔操作支援機技術の研究の一環として、無人実験機と有人ヘリコプターを用いた飛行試験を実施し、任務機動及び5機編隊飛行を模擬した」ドローンは小型で、小型ホビー用RC(遠隔操作)飛行機と同程度の大きさだ。

航空装備研究所の声明はさらに次のように述べている:「2025年10月まで無人実験機と有人ヘリコプターを用いた任務機動及び5機編隊飛行の模擬飛行試験を実施し、生成された飛行経路や無人実験機を操作するパイロットの作業負荷など、研究に必要なデータを取得した。今後は取得したデータを分析し、技術の有効性を検証するとともに、将来の無人航空機実現に向けた研究開発を着実に進めていく」。

ヘリコプター内部の様子。無人機を制御するタブレットが確認できる。(画像提供:航空技術試験所/防衛省)

試験の目的

こうした試験は通常、試験範囲を拡大する前に制御ソフトウェアやアルゴリズムを検証し、データを精査する。本プロジェクトが航空技術試験所(ATLA)の監督下で行われたことを踏まえると、軍事用ドローン向けの標準的な状態検証済み半自律/自律制御ソフトウェア及びインターフェースの試験・検証が目的の一つであった可能性がある。

Scaled CompositesModel 437やGA-ASIのMQ-20 Avengerといったプロジェクトでは、「政府参照アーキテクチャ」と独立した「自律スタック」が重視されている。これらのプロジェクトも、将来のCCA向け自律飛行・戦闘技術の完成を目指している。

今年初頭のATLA文書には、政府が実施する防衛分野の研究開発計画が列挙されており、現行プロジェクトの一つとして「無人航空機向けAI技術の研究」が言及されている。

概要説明にはこうある:「次世代戦闘機(2035年度配備予定)など他航空機との共同任務遂行を実現するため、意思決定・状況認識に関する人工知能(AI)関連技術及び有人・無人機効果的連携に必要な技術の研究を実施中である。無人航空機の意思決定へのAI技術応用に関する米国との共同研究は、2023年12月から継続中である」。

この文書には、電磁レールガン、高出力マイクロ波や高エナジーレーザーなどの指向性エナジー兵器(DEW)、GCAP(英国・イタリアとの共同グローバル戦闘航空計画)など、他の装備品の概念図も掲載されている。

ATLA のパンフレットに掲載された、同機関が監督する防衛研究開発プロジェクトに関する一節。(画像提供:ATLA/防衛省)

米国と防衛省との合意計画

前述の米国との共同研究は、ATLA が 2025 年 9 月 9 日に発表した、米国国防総省防衛革新ユニットとの覚書に関連するものである。「防衛イノベーション協力」を目的としたこの取り組みでは、競争を促進し、スタートアップ企業を支援することで、「最先端の商業技術を防衛システムに迅速かつ効率的に統合し、防衛生産および技術基盤を強化する」ことを目指している。

興味深いことに、8月21日に発行された『Asian Military Review』誌には、NSBT Japan によるレポートが掲載されており、その中には、ATLAが監督する将来の防衛研究開発プロジェクトについて詳述した 2018 年度の防衛省文書からの画像が含まれていた。

2018年度の防衛省文書からの図。ヘリコプターからタブレットで操作するドローンを示している。(画像提供:NSBT Japan via 防衛省)

同報告書には、「高機動飛行制御技術」の試験、「遠隔操作実験機」による「MUM 航空機連携の遠隔操作」およびヒューマンマシンインターフェースの試験に関する図が掲載されていた。また、ヘリコプターとタブレットの写真も掲載されていた。■


パース・サタムのキャリアは、二つの日刊紙と二つの防衛専門誌で15年に及ぶ。彼は戦争という人間の活動には、どのミサイルやジェット機が最速かをはるかに超えた原因と結果があると信じている。そのため、外交政策、経済、技術、社会、歴史との交差点における軍事問題を分析することを好む。彼の著作は防衛航空宇宙、戦術、軍事教義と理論、人事問題、西アジア、ユーラシア情勢、エナジー分野、宇宙に至るまで幅広い。

Japan Tests Subaru’s Drones in MUM-T and Autonomous Flight Trials

Published on: November 24, 2025 at 1:51 PM Parth Satam

https://theaviationist.com/2025/11/24/japan-mum-t-and-autonomous-flight-trials/



2015年2月7日土曜日

MUM-Tは米陸軍の有人機・無人機共同作戦コンセプト


無人機と有人機の融合では対地攻撃ミッションが多い陸軍が先行しているようです。ゆくゆくは敵地上空での空中戦闘や爆撃ミッションでもおなじような組み合わせがみられることになるでしょう。無人機の運用が遅れている日本は逆に早く成果を利用できるといいですね。

MUM-T Is The Word For AH-64E: Helos Fly, Use Drones

By RICHARD WHITTLEon January 28, 2015 at 4:32 PM

Apache AH-64E in Afghanistan
米陸軍に無人機革命が到来したようだ。新型装甲偵察ヘリも旧型ヘリの転用でも予算がない陸軍は、かわりにMUM-T Manned Unmanned Teaming 有人ヘリ無人機のチーム運用を前面に打ち出している。アフガニスタンではパット・デイビス中佐 Lt. Col. Pat Davis のAH-64Eアパッチ大隊では銃撃ミッションの6割で無人機の支援を得ているという。中佐は自身の経験をボーイング主催の報道陣向け朝食会で語ってくれた。
  1. 「性能にはすごいものがあります」と中佐はAH-64Eの威力にどれだけ惚れ込んでいるか語ってくれた。E型は重武装攻撃ヘリの最新型で、タリバンは「怪物」と呼んでいるという。
  2. AH-64Dから飛行速度、航続距離が伸びただけでなくE型では陸軍のMQ-1Cグレイイーグル無人機に「話す」ことができるという。これによりアパッチエコーの乗員は敵地のフルモーションビデオを目的地到着前に見られる。
grey-eagle-uav-in-iraq
  1. 「作戦テンポはとても早かった」とデイビス中佐は言う。現地での7ヶ月中に配下の1-229攻撃偵察大隊はアフガニスタンでE型を戦闘投入するs最初の部隊になった。24機のアパッチで合計11千時間の戦闘飛行を3月から11月の間に実施し、任務完全実施率は87%という堂々たる成績だったという。
  2. 大隊にはOH-58Dカイオワウォリアー偵察ヘリコプター15機、UH-60Mブラックホーク多用途ヘリコプター10機も配属されている。このうちOH-58Dは予算強制削減による航空機再編成事業Aviation Restructure Initiative (ARI)で退役が決まっている。デイビス中佐には直属の無人機がなかったが、E型乗員は戦術共通データリンクTactical Common Data Linkを使い、グレイイーグルの撮影したビデオ映像を見るだけでなく、センサーを操作したり、ヘルファイヤーミサイルを発射できた。
  3. アパッチからはこれ以外の無人機も操作できる。小型のスキャンイーグル、RQ-7シャドウからプレデターやMQ-9リーパーまでが対象だという。リーパーはプレデターやグレイイーグルより強力な武装を搭載し、ヘルファイヤー4発、500ポンド爆弾2発を運ぶ。
  4. AH-64Hからグレイイーグルを操作しMUM-TではLol 3(Level of Interoperability 3 相互運用度3)と呼ばれるセンサーを動かした。中佐によればアフガニスタン移動前の訓練でもグレイイーグルとの協同作戦をLol 4で行い、ヘリコプターから無人機を操作し、武器を投下させている。.
  5. 陸軍は各師団にグレイイーグル一個中隊を配属し、カイオワウォリアーは退役させる方針。これもARIの一環だが、州軍に配属中のアパッチ全機を正規部隊に編入すべきかとの議論もあり、州軍にはかわりにLUH-72ラコタとブラックホーク多用途ヘリで我慢してもらう構想だ。
  6. ジェフ・ホワイト大佐Col. Jeff Whiteは陸軍訓練教導本部 Army Training and Doctrine Command (TRADOC) で偵察攻撃ヘリコプターの責任者で、ボーイング朝食会の席上で「有人無人協同運用はカイオワウォリアーが退役するつなぎとして重要な存在」と発言。ただしホワイト大佐は陸軍はまだMUM-Tで学ぶことが多いと付け加えた。
  7. たしかにデイビス中佐の1-229飛行隊のアパッチエコー各機は利用可能な装備をその場で使ったのが現実で最初から想定した使用方法ではない。「どの機体がその場にあるか次第」とデイビス中佐も言う。「その場に無人機が飛んでいてリンクできた場合もあり、その場にいなければ呼ぶしかなかった」
  8. では指揮官としてOH-58Dと無人機のどちらが偵察用途でお気に入りだったのだろうか。「ミッションの条件次第ですね」と言う。有人ヘリコプターで敵地に入れば状況認識ははるかに詳しく可能。だが無人機をはるかに高高度(1万から1万5千フィート)に上昇させても同じ偵察が可能なら敵に見つかるることのないスタンドオフでいられる。この利点は大きいですね」■