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2022年4月4日月曜日

公開待たれるB-21レイダーと並行し、無人機版の開発構想を空軍長官が明らかにした.....

 

USAF/MODIFIED

 

米空軍長官がB-21と同様の航続距離を有する完全無人機版の構想を明らかにした

 

空軍は、B-21レイダーを補完する将来の無人爆撃機開発の可能性を模索しており、数年内で作業開始の可能性がある。このプロジェクトは、現在構想中の米空軍のスカイボーグ構想、DARPA国防高等プロジェクト計画局のAir Combat Evolutionプログラム、オーストラリアのAirpower Teaming System 「忠実なるウィングマン」無人機プロジェクトがめざす最先端の自律型無人機および人工知能システムに関する研究を活用する。

 

 

フランク・ケンドール空軍長官は、先週開催された空軍協会(AFA)シンポジウムの基調講演で、無人爆撃機のコンセプトを明らかにした。また、次世代航空優勢機材(NGAD)プログラムに無人戦闘機(UCAV)が存在していると強調した。ケンドール長官は、NGADの無人機版の開発状況は、「空軍の戦術的航空計画の一部とするには...時期尚早」と述べた。長官が言及した無人システムが、2021年12月に存在を明らかにされた機密無人機プロジェクトに関連しているかは不明だ。

 

NGADは「有人型と、低価格自律型無人戦闘機を組み合わせ、センサー、武器、その他のミッション機器を分散使用する」とケンドール長官は説明し、さらに、「システム多数で構成するシステム」コンセプトであり、個々の機材に焦点を当てる取り組みではない、と発言した。

 

ケンドール長官は、無人爆撃機コンセプトについて「まだ未完成」とし、「熟考が必要」と説明し、基本コンセプトを固める段階にあると述べた。

 

しかし、長官は、B-21は当初から任意有人飛行が可能な設計で、無人機版を言及しているわけではないと明らかにした。長官は、少なくとも現時点の無人爆撃機の基本想定は、レイダー同等の航続距離を持つとしながら、「ペイロードは未定」とした。

 

これと別に、B-21プログラムを担当する空軍の迅速戦力整備室Rapid Capabilities Office(RCO)の責任者ランドール・ウォルデンRandall Waldenは、Air Force Magazineに対し、ケンドール長官の無人爆撃機コンセプトは、レイダー同様の「航続距離、耐久性、スピード」が必須とした。

 

特に重要なのは、無人爆撃機を「作戦上価値があり、費用対効果が高い」機体にすることだとケンドール長官は発言した。2016年、空軍はまず100機のB-21の購入予算として約800億ドル、2022年ドルで940億ドルと見積もったが、この数字には開発費や運用・保守費は含まれていない。昨年、ブルームバーグは、100機購入し、2050年まで運用すると約2030億ドルかかるとの試算を報じた。だが試算は、長官が進めたい45機購入計画は考慮していないようだ。

 

「B-21の機体単価を半分以下にしたい。4分の1か8分の1にしたい」と、ケンドール長官は記者団に語った。「現時点で目標の最低ラインは、現在の価格帯の半分だ」と付け加えた。

 

「兵器システムと費用について豊かな経験がある」 空軍長官は、現在のコストの2分の1を目標とした理由を尋ねられて、このように述べた。2019年、2011年から2017年にかけて国防次官(調達・技術・兵站担当)を務めた後で、ケンドールは、B-21のスケジュールとコストに疑問を呈していた。

 

あらゆる観点でB-21は、先進的航空機として、予想コストとスケジュールを可能な限り守る模範的な調達プログラムとなっている。現在、生産段階の6機のうち1機の初期試作機は、初飛行に向けた校正テストに入っている。

 

RCOのウォルデンはAir Force Magazine取材に応じ、レイダーの推定単価は、2010年に中止となった次世代爆撃機プログラムの想定の約半分である明らかにした。

 

とはいえ、B-21より能力が多少劣っても、補完効果があり、ステルスの低コスト無人爆撃機に空軍が興味を持たないはずはない。このような航空機は、有人B-21と同時運用し、追加攻撃能力を提供したり、純粋な無人部隊として重要な効果を実現できる。

 

RCOのウォルデンは、「有人システムほど高価でない無人システムがリスクを多く負うことになる」とAir Force Magazineに説明し、B-21の前方を飛び「攻撃能力を拡張」できると付け加えた。同時に、将来のハイエンド紛争シナリオでステルスのレイダーの生存性を空軍がどう考えているかがわかる。

 

無人爆撃機が通常兵器のみの武装なら、ステルス性の高い侵攻機材が必要となるミッション多数に活用される可能性がある。これにより、空軍は、核三本柱の爆撃機部分となるB-21の総数を削減しながら、非抑止的任務に利用可能な高性能機材数を確保できる。

 

無人爆撃機は多機能機になるかもしれない。空軍は過去に、B-21のような機材を、半自動の「忠実なるウイングマン」無人機と協調運用する大型空対空プラットフォームとして使用する可能性を提起していた。強力な統合防空網を突破し、敵陣深くにステルスで侵入できる爆撃機サイズの無人機は、情報収集、監視、偵察(ISR)機材、あるいは電子戦機や通信中継機などに利用できる可能性を十分に備えている。レイダー自体も、多用途に投入されるという予想がある。

 

無人爆撃機に、スカイボーグとAir Combat Evolution (ACE) の作業を活用できるという指摘から、ケンドール長官が本当に注目しているのは、爆撃機版の「システム多数で構成するシステム」としてのNGADかも知れない。Skyborgの一部として無人機が開発されている一方で、ACEやその他の取り組みもあり、すべて、各種の有人・無人機用の拡張性のあるシステムと基礎技術開発に重きを置くものだ。

 

また、「各プログラムが具体的にどう移行していくかは、未整理だ」「しかし、明らかに、この方向に進むことを決めた際の全体像の一部だ」(ケンドール長官)

 

オーストラリアのATSプログラムも一部であるとするケンドール長官は、無人爆撃機が同盟国に輸出できるかとの疑問を提起している、B-21では極めて難しい。昨年、今後の太平洋地域における安全保障環境で、中国の脅威が増大することから、オーストラリアがレイダーを取得するべきという、議論が一部に出たのを思い出すと、二重に興味深い。

 

無人爆撃機コンセプトは進化し続けているが、ケンドール長官は、2024年予算から開発が具体化されることを望むと述べた。このプロジェクトは高度にまで機密案件なので、新情報が出るかは不明だ。

 

いずれにせよ、空軍が新無人化コンセプトを模索していることをケンドール自らが明らかにしたのは、重要な進展であり、空軍の爆撃機部隊の今後の姿に大きな影響を与える可能性がある。■

 

 

Stealth Bomber Drone To Complement The B-21 Raider Could Be Pushed Into Development Soon

The Secretary of the Air Force outlined a vision for a strictly unmanned aircraft with the same range as the B-21 stealth bomber.

BY JOSEPH TREVITHICK MARCH 8, 2022


よくわからないのですが、有人、無人機の組み合わせ用の「機能省略形」の機体になるのでしょうか。消耗覚悟の無人機ではないようですが、もともとLRS-Bとして構想されているのがB-21であり、有人爆撃機型以外のモデルを指しているのかもしれません。B-21は派生型含め相当数の調達事業になりそうですね。


2022年1月21日金曜日

主張 オーストラリアはB-21を導入すれば原子力潜水艦より安価・短期間で抑止力を実現できる。米国があてにならないので自国で整備を検討すべき。では日本は?

 

USAF

 

 

米国の助けが必要な事態にあてにならない時代になったからこそ、オーストラリアには単独で兵力投射の効果を増強する選択肢が必要だ。

 

者はStrategistにF-35による兵力投射効果について寄稿したが、インド太平洋の広大な距離に対し航続距離不足を克服する方策も検討した。ある程度までの効果は期待できるが、想定シナリオ全部で大規模投資が必要で、空中給油機から海外基地の稼働が前提となることが分かった。また、防空能力を地上に整備する必要も判明した。

 

 

 

各種想定も検討したが、決定策となるのがB-21レイダー戦略爆撃機の導入だ。ASPIアナリストのキャサリン・マグレガーによると空軍トップをつとめた二名がともにわが国には戦略爆撃機が必要と考えていると伝えてくれた。そこで、今回はこの選択肢が有効なのかを検討したい。

 

まず歴史を振り返ろう。オーストラリアは長距離爆撃機の実績があり、欧州戦線でハリファックス、ウェリントン、ランカスター各型を運用した。太平洋ではB-24リベレーターを飛ばした。

 

戦後にはキャンベラ爆撃機があった。同機の戦闘半径は2千キロと制約があり、F-111Cに交代したが、戦闘行動半径はやはり2千キロだったが、空中給油に対応した。これでジャカルタが攻撃範囲にはいったが、隣国首都を空爆する事態があるのか議論を呼んだものの、インドネシアが神経を尖らせたのは事実だ。ここにハイエンド攻撃機能の意味がある。抑止力となり、結局使わなくとも相手国の配慮を呼ぶことだ。

 

このように長距離爆撃機の必要性は以前から認識されていたわけだが、現時点で戦略爆撃機の選択肢は広くない。中古機材のB-52、B-1、あるいはB-2を導入するか、米空軍が準備中のB-21を導入するしかない。無人機も別の選択肢になるが、現時点で利用可能な機体がないのが現状だ。B-21について公開情報は皆無に近いが、米空軍は少なくともB-2並みの性能と見ているようだ。

 

となると空中給油なしでの戦闘行動半径は5千キロ程度ということか。オーストラリア内陸部からの出撃でもわが国北西部に広がる島しょ部、南シナ海、グアム、パプアニューギニアまでが入る。

 

この距離ならB-21に空中給油は不要だ。内陸部基地から運用なら、基地への敵の脅威と無縁だ。ただし、B-21には標的の正確な情報が必要となる。この実現に相当の費用が必要だ。

 

B-21は各種効果を発揮する。攻撃パッケージとして4機で40発から50発の長距離水上攻撃弾を搭載し、水上部隊・揚陸部隊に相当の損害を与える。敵の前方配備基地が対象なら、第一波攻撃の長距離スタンドオフ兵器でまず防空能力を粉砕し、その後の各機が精密誘導方式JDAM爆弾80発を投下する。あるいは小直径爆弾なら200発を運用可能だ。

 

潜水艦なら一カ月かけ母港に戻り兵装を再装填するが、爆撃機なら翌日に再び投入可能となる。これだけの威力を投入できる装備は他にない。長距離打撃力を求める国なら当然検討対象とし運用を望むはずだ。

 

B-21は戦術面でも近接航空支援機材になり、オーストラリアや同盟国の地上部隊支援に投入できる。B-21単機でF-35飛行隊なみの兵装を運用しながら、飛行距離は伸び、標的上空での滞空時間も伸びる。

 

ただすべて可能になるわけではない。B-21では対潜戦は実施できない。ただ、港湾内にある潜水艦の攻撃やスマート機雷の投下で重要航路の封鎖は可能だ。

 

公開情報を見るとオーストラリアが同機を導入可能となるのは2020年代後半以降だとわかる。したがって構想を短期間で実現できるわけではないが、潜水艦整備計画で最も楽観的な見通しより早く実現するのは確かだ。

 

もちろん、これだけの性能は対価あってのものだ。USAFは2016年価格で単価564百万ドルを目標としているが、この試算は100機調達で、かつB-2やF-22で発生した死のスパイラルとなった事業全体経費を下げるため生産数削減して価格上昇した事態を回避する前提だ。わが国としては一機10億オーストラリアドル(約830億円)とみるべきだろう。

 

わが国に何機が必要とかを把握するのは難しい。RAAFはF-111Cを24機、その後F-111G15機を調達したが、用途廃止時点で13機しか残っていなかった。USAFはB-2を20機弱運航している。そこで、12機から20機を想定しよう。通常は事業経費は機体単価の1.5倍から2倍となる。そうなると200億から400億ドルだ。相当の金額だが、次期潜水艦建造計画より安価だ。

 

課題はキャッシュフローで、予算をいかに確保するかだ。次期潜水艦建造事業は40年を想定しているが、B-21なら5-6年に圧縮し、50-60億ドルの毎年支出になろう。だが、これだけで国防省の装備整備予算の半分に相当する。またアンタッチャブルとされる南部造船所での建造事業の総経費を上回る。

 

国防省がこれだけの予算を獲得できるか予測がつかないが、政府が戦略環境の悪化を真剣に受け止めれば、B-21は真剣な投資対象となる。

 

米国からの支援があてにならない時代だからこそ、オーストラリアは自国で兵力投射能力の整備を検討すべきだ。■

 

Who Wants to Buy a B-21 Raider? | The National Interest

The B-21 could deliver a broad range of effects.

by Marcus Hellyer

January 20, 2022  Topic: B-21 Raider  Region: Australia  Blog Brand: The Reboot  Tags: AustraliaB-21 RaiderStealth BombersMilitaryStealth

 

This article by Marcus Hellyer first appeared at the Australian Strategic Policy Institute. 

The article is being republished due to reader interest.

 


2016年9月25日日曜日

日曜特集 B-21名称募集にこんな応募が....米空軍隊員の考えは多様です



アメリカ文化の広がり多様性を物語るようなエピソードであり、空軍という軍組織でも隊員はいろいろな価値観を持っていることを伺わせます。かつて航空自衛隊でも機体愛称をつけておりF-104が栄光だったりした時代があったのですが定着せず中止になりました。今回、F-35一号機に航空自衛隊内部に限り愛称を公募したらどんな結果になるでしょう。その応募こ組織文化を反映するものになるはずです。一部よくわからない名称もあり、ご存じの方は教えて下さい。

War Is BoringWe go to war so you don’t have to

Here Are the Names the Air Force Didn’t Pick For the B-21 Raider

Bomber McBombface didn’t make it

by JOSEPH TREVITHICK
9月19日のこと、101歳の退役中佐リチャード・E・コールは有名なドーリットル日本爆撃隊(レイダーズ)の生き残りの一人でジミー・ドーリットルの副操縦士を務めた人物でB-21を「レイダー」と命名した。
高齢の元中佐が数千におよぶ名称提案すべてに目を通すなくてよかった。
四ヶ月前に空軍は異例な決断で空軍隊員に爆撃機名称をインターネットで広く集めることとした。レイダーは4,600件を超える応募で重複を除くと2,100件の名称から選ばれたものだ。
その後空軍は名称候補を15件に絞ったとしていた。コールが発表したのは空軍協会主催の年次大会の席上だった。
本誌は情報公開法でその他の候補内容の開示を求めていたが9月21日に空軍から完全な一覧表が示された。
多くの提案が真面目な内容で空軍の伝統や歴史にふさわしいものだったが、ふざけたものや侮蔑的な名称もあった。空軍広報部門のアン・ステファネックは上位15件の名称を教えてくれた。
アルファベット順にならべると、ブーメラン、ゴースト、ホライゾン、ルメイ、リベレーターII、ミッチェルII、ナイトフューリー、フェニックス、レイダー、シャドウ・フォートレス、スティングレイ、ヴァルキリー、ヴィクトリー、レイス(幽霊)、ゼウスIIであった。
中にはなるほどと思える候補もある。カーティス・ルメイ大将の名前は物議を醸し出しそうだが、その名前はステルス爆撃機としての血統を思わせる。同将軍が核爆撃機の基礎を1940年代50年代に作った。リベレーターとミッチェルの各初代は第2次大戦に米空軍力の象徴として北アフリカ、欧州、太平洋の各戦線で活躍した。
A B-25 Mitchell flown by the Doolittle Raiders takes off from the USS ‘Hornet’ to attack Tokyo in 1942. ‘Mitchell II’ and ‘Raider’ were both on the list of B-21 names. U.S. Air Force photo
空軍は明らかに過去の時代を想起させる名称を模索したようだ。ノースロップ・グラマンがB-21レイダーを製造するが、競争相手のボーイングにはB-17空飛ぶ要塞からB-52ストラトフォートレスまで米爆撃機として鮮やかな記憶が残っている。
ゴースト、ホライゾン、フェニックス、ヴァルキリーという名前ははるか遠くまで飛ぶステルス爆撃機にふさわしいものがある。B-21の想像図はB-2と同様にブーメランに見える。
最終候補には採用済み名称もある。米海軍はスティングレイを開発中の偵察空中給油無人機につけており、レイスはRQ-170偵察無人機の非公式名称である。
選外となった名称も同様の分類が可能で、自由に関連した名称がある一方、空軍の過去の機材名称からドーントレスII、ドラゴンII、ハヴォックII、フライイングフォートレスIIやファントムIIIの応募があった。空軍隊員はダーク、グローバル、シャドウ、ピース、サイレント、スィフトの付いた名前を多数応募している。
一方で冗談としか思えない候補も挙げられており、Badasswhoopass, Zoomfist, Bomber McBombface, Plane McPlaneface, Stealthy McStealthfaceが見られる。
A B-2 stealth bomber. Air Force photo
アクション俳優のチャック・ノリスは空軍憲兵隊勤務の経験があり、今回の名称リストに含まれる。同様にパット・ティルマン(フットボール選手)やクリス・カイル(海軍シールズの名狙撃者)の名前もある。またユリシーズ・グラントやセオドア・ローズヴェルトの元大統領の名前を提案したものもある。
その他有名人の名前ではレスリング界のスーパースター、ジョン・セナやシンガーソングライターのケニー・ロギンス(「Danger Zone])があり、実在しない人物としてキャプテン・アメリカ、C-3PO、ダースヴェイダーなどがあった。
スターウォーズ映画からはデススター、ミレニアム・ファルコンなどがあり、バード・オブ・プレイを推薦したのはクリンゴン宇宙船(スタートレック)で姿を隠す装置がついていたことからの連想だろう。
商標名もあり、ドリトス、チートスの他ベイコネーター(ダブルチーズバーガー)と言うのはウェンディファストフードチェーンからだろう。確かにB-21初めて極秘ステルスジェット機は三角形のドリトスチップと形状が似ている。
だが何よりもポップカルチャーの流れを組む名前には独創性がない。また、独創的と思える名称には空軍に受け入れがたいものもあった。
優雅さでは劣るA-10ウォートホグの名称での応募も二人からあった。空軍は直線翼で丸鼻の同機を何度となく退役させようとしており、うわべ上はF-35やB-21用の予算を確保するためと説明している。
その他「F-35で金をドブに投じたね、ハハハ」とか「予算を飲み込む空に開いた穴」とか「この機体に使える予算があるのかな」という表現も名称として応募されており空軍の選択への疑問が表現されている。その他「国家債務」とか「この機体がどれだけ税収を食いつぶすかわからないだろう」という案も提案されていた。
その他に「無人機の方がマシだが無駄遣いは好き」というのもあり、空軍が無人機で長い間複雑な関係を作ってきたことを思い起こさせる。グローバルストライク軍団司令官のロビン・ランド大将はB-21を無人機にする案はないと公言している。
「国立保険研究所に予算を回せ」とか「この機のせいでデイドにろくな装備がそろわない」というものもあった。「デイド」とはアル・ウデイド空軍基地(カタール)のアメリカ式ニックネームだ。
2月から空軍は同基地の劣悪な居住環境でたたかれている。この二年間でアル・ウデイド基地から9千名を超える隊員がメディアを通じ、あるいは自らソーシャルメディアで水源の汚染、電気系統の危険などを訴えている。
異色をはなつのは陰謀説に関連した9/11やリベラル派慈善事業家ジョージ・ソロスに関する激烈な内容だ。応募には隊員の氏名をつけて空軍所属であることを示す必要があるのだが、こういった応募をした隊員は氏名を明らかにしていない。■