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2025年5月1日木曜日

仏海軍のド・ゴールCSGが5ヶ月にわたるインド太平洋への展開を終了し、本国へ到着 (Naval News)



French CSG ends its Clemenceau 25 deployment in the Indo-Pacific

2025年4月25日、トゥーロン海軍基地に帰還した空母「シャルル・ド・ゴール」。 エルヴェ・デルムーヌ撮影。


ランス海軍の空母打撃群(CSG)は、同盟国やパートナー国との外交関係を強化し、海軍共同作戦を強化したインド太平洋での5ヶ月間にわたる任務を終え、母港トゥーロン(フランス南部)に帰港した。


Clemenceau 25 map


以下フランス海軍プレスリリースより


空母打撃群(CSG)が地中海から太平洋への5ヶ月間の作戦展開を終えて帰還

 約3,000人の水兵がクレマンソー25ミッションに参加し、150日間24時間体制で幅広い海軍任務を遂行した。

 クレマンソー25ミッションは、国際法に従って航行の自由を守るというフランスのコミットメントを示し、約20カ国の同盟国やパートナー国と交流する機会となった。

 空母「シャルル・ド・ゴール」を含む空母打撃群(CSG)の艦船は、地中海から太平洋までの5カ月間にわたる作戦展開を経て、4月25日、トゥーロンに到着した。空母打撃群(CSG)の艦船には、空母航空団とスタッフが乗船し、3隻のフリゲート艦、ジャック・シュヴァリエ補給タンカー、原子力攻撃型潜水艦が含まれている。

 クレマンソー25の一環として、同CSGは、6隻のフリゲート艦(時系列順にイタリア、アメリカ、ギリシャ、ポルトガル、モロッコ)を含む同盟国やパートナーの護衛艦艇を統合することで、海軍力の集合体として機能する能力を初めて実証した。各艦はジブチ、インドネシア、フィリピン、シンガポールを拠点とするアトランティーク2哨戒機の派遣によって強化された。

 地中海からは、欧州の安全保障に直接貢献するCSGが中東情勢の自律的評価に貢献し、黒海上空を飛行してこの紛争地帯の航行の自由を再確認し、NATOの集団防衛を強化するネプチューン・ストライク演習を統合した。

 インド・太平洋地域では、4つの主要な活動が我々の展開を形成した。 まず、1月のLA PEROUSE 25演習には、オーストラリア、カナダ、米国、フランス、インド、インドネシア、マレーシア、英国、シンガポールが参加し、インドネシアのマラッカ海峡、スンダ海峡、ロンボク海峡における海上安全保障に関する共同専門知識を強化した。

 同じく1月に実施されたRASTABAN投射ミッションでは、3機のラファール・マリンがCSGから約2,000km離れたインドネシア南部の弧からダーウィン(オーストラリア)へ展開し、オーストラリア空軍のF-35と共同空戦訓練を実施した。

 2月には、日米両海軍との初のマルチ・ラージ・デッキ・イベント「PACIFIC STELLER」が開催され、空母3隻と100機以上の航空機が一堂に会した高強度の演習を行い、瞬く間に高い相互運用性を達成した。

 最後に、戦略的パートナーであるインド海軍と3月に開催された第42回VARUNA多領域演習には、初めてインド空母ヴィクラントが参加した。

 空母「シャルル・ド・ゴール」にとってはインドネシアのロンボク島やフィリピンのスービック湾、補給タンカー「ジャック・シュヴァリエ」にとってはオーストラリアのダーウィンや日本の沖縄など、クレマンソー 25ミッションの寄港地は、新たな後方支援ポイントの開発を可能にした。

 また、この派遣は、戦術的・後方支援的なデータ収集と分析に関する数多くの実験のための豊かな土台になった。CSGは該当地域特有の状況に慣れ、リソースを投入し、環境とプレーヤーの両方に適応することができた。

 クレマンソー25ミッションでは、3,000人近い乗員が150日間、24時間体制で、4つの主要な多国籍海軍作戦、2,500回のカタパルト、100回の洋上給油(うち20回は外国船)、40,000海里(地球2周分)を遂行した。 このミッションは、国際法に従い航行の自由を守るフランスのコミットメントを示すものであり、海洋安全保障から複数の空母による高強度の共同作戦まで、多様なミッションにおいて、同じような野心を持つ約20の同盟国やパートナー国と交流することを可能にした。

 ミッションからの帰還は、2024年11月28日から空母海軍航空団に配備されていたレオ・スーラ兵曹の海上での死亡という悲しい出来事でもあった。フランス海軍は、模範的な同水兵の家族、恋人、戦友の悲しみに寄り添います。■


French CSG ends its Clemenceau 25 deployment in the Indo-Pacific

  • Published on 28/04/2025

  • By Naval News Staff

  • In News

https://www.navalnews.com/naval-news/2025/04/french-csg-ends-its-clemenceau-25-deployment-in-the-indo-pacific/


2025年3月8日土曜日

フランス海軍のシャルル・ド・ゴール空母打撃群が初の太平洋配備を完了し、日米海軍と演習を展開した意義(USNI News)

 

2025年2月10日、フランス空母シャルル・ド・ゴール(R 91)の飛行甲板上を移動する、打撃戦闘機隊(VFA)113の「スティンガー」所属のF/A-18Eスーパーホーネットと、打撃戦闘機隊(VFA)2の「バウンティ・ハンター」所属のF/A-18Fスーパーホーネット。 米海軍写真



フランス空母シャルル・ド・ゴール(R91)艦上にて- フランス海軍の空母打撃群は、太平洋での最初の展開を完了し、日米軍と連携を深めたと、フランス海軍関係者がUSNIニュースに語った。

 空母打撃群は、パートナー諸国と協力し、この地域に対するフランスのコミットメントを示すために派遣されたと、空母打撃群の司令官ジャック・マラール少将は火曜日に記者団に語った。

 「今回の寄港は、インドのパートナーとのヴァルナ演習のためにさらに西へ出航する前の、太平洋における任務の最終段階を意味する」と、マラール少将は語った。「フランス空母打撃群にとって、この新しい海域で行われた演習と交流はすべて、相互運用性を強化するだけでなく、自由で開かれ、安全で平和なインド太平洋地域を促進する我々のコミットメントを実証した」。

 フランスのCSGには、シャルル・ド・ゴール以外に、駆逐艦FSフォルバン(D620)、フリゲート艦FSプロヴァンス(D652)とFSアルザス(D656)、給油艦FSジャック・シュヴァリエ(A725)が含まれる。  空母の航空団には、ラファールM戦闘機22機、E-2Cホークアイ空中早期警戒管制機2機、AS365ドーフィン・ヘリコプター2機、NH90ヘリコプターを含む。CSGを支援するのは、インドネシア、フィリピン、日本、シンガポールから派遣されたフランス海軍のアトランティーク2海上哨戒機(MPA)2機である。 原子力攻撃型潜水艦もCSGの一部であると言われている。

 CSGは、ミッション・クレマンソー25として知られる5ヶ月間の配備中で、昨年12月に出発し、4月に帰還する。太平洋での演習には、ラ・ペルーズ25、日米仏のマルチデッキ演習パシフィック・ステラ2025、フィリピンとの海上協力活動(MCA)訓練などがある。シャルル・ド・ゴール、フォルバン、アルザス、ジャック・シュバリエの各艦はシンガポールに入港し、プロヴァンスはCSGから離れベトナムのホーチミン市に寄港した。

 「今回のミッションの展開は、フランスと欧州のインド太平洋地域に対するコミットメントと、自由で開かれたインド太平洋を目指すという明確な意思表示である」と、同じく記者会見に出席したスティーブン・マルキジオ駐シンガポール・フランス大使は述べ、「ミッション・クレマンソー25は、軍事・海上安全保障分野におけるフランスの専門知識、その力を誇示する能力、欧州のリーダーとしての役割を象徴している。 また、欧州諸国として推進する多国間主義の中核である航行の自由をアピールするものでもある」と述べた。


2025年2月14日、太平洋ステラ2025演習の期間中、フィリピン海の空母FSシャルル・ド・ゴール(R 91)の飛行甲板で、空母打撃群ONE司令官マイケル・ウォシェ海軍少将が、ヘリコプター海上戦闘飛行隊(HSC)4の「ブラックナイツ」所属のMH-60Sシーホークで到着した。米海軍写真

新たな作戦地域に展開しCSGは飛行作戦のため異なる条件に適応しなければならなかったと、同空母のヤン=エリック少佐は語った。海況や天候は、同空母が地中海や大西洋で慣れ親しんだものと異なっていたという。

 パシフィック・ステラ演習では、カール・ヴィンソン(CVN-70)の米軍F/A-18スーパーホーンセットとシャルル・ド・ゴールのラファール・Mがクロスデッキ着艦を行ったが、ヤン=エリック少佐によると、フランス空母のカタパルトとアレスティング・ギアの装備は米国製であり、シャルル・ド・ゴールの着陸信号士官(LSO)は米国で2年間訓練を受け、米海軍機の着陸指示に精通しているため、米海軍機との相互運用性は非常に高いという。

 米仏海軍の相互運用性には、兵站や支援も含まれる、と海軍のリリースにはある。パシフィック・ステラ演習の期間中、フランスはACSA(Acquisition and Cross Servicing Agreement:物品役務相互提供協定)プロセスを利用して、シャルル・ド・ゴールに搭載されたE-2Cホークアイに必要な部品をカール・ヴィンソンから入手し、同機を運用状態に復帰させた。

 また、海上自衛隊の護衛艦「かが」(DDH-184)はまだF-35B戦闘機を装備していないが、「パシフィック・ステラ期間中に我々が行ってきた作業は、彼らを助け、能力構築への道筋を示した」とある。

 「空母からの運用方法について、米国や日本のカウンターパートと興味深いやりとりをし、各国は、このような作戦に関する知識を共有することに興味を持っていました」と語った。


カールビンソン空母打撃群(VINCSG)とフランス空母打撃群(CSG)の航空機が、VINCSG、フランスCSG、海上自衛隊(JMSDF)、米軍シーリフト・コマンド(MSC)の艦船とともに、2025年2月11日、パシフィック・ステラー2025の期間中、フィリピン海上空を編隊飛行。 米海軍写真


データリンクや空対空の作戦行動だけでなく、クロスデッキや給油といった相互運用性も重要であり、これらすべてのセットアップが米海軍と海上自衛隊との間で行われた。


フランス海軍のリリースによると、フランスCSGはリンク11に代わる新しいリンク22戦術データリンク(LDT)を航空機でテストしている。リンク22データリンクは、リンク11の既知の欠陥を克服し、米国のリンク16を補完し、相互運用しやすくするために開発された。

 マラール少将は、フランスがCSGを派遣した全体的な目的は、インド太平洋地域へのCSG派遣を通じて、フランスにとってのインド太平洋地域の重要度を示すことであり、また、派遣により、フランスCSGは同地域での活動に関する貴重な経験と学習を積むことができたと述べた。  今回の派遣で何を変更したかと尋ねられたマラール少将は、この地域にもっと長く滞在することが変更点と答えた。■




French Carrier Charles de Gaulle Wraps First Pacific Deployment

Dzirhan Mahadzir

March 7, 2025 5:16 PM


https://news.usni.org/2025/03/07/french-carrier-charles-de-gaulle-wraps-first-pacific-deploymen


2019年2月26日火曜日

フランス海軍原子力空母ド・ゴール空母戦闘群は3月に本国出港

フランスを3月に出港し途中各国と訓練しながら太平洋で日本近くに到達するのは4月末でしょうか。香港寄港は無理と思われますので日本へやってくる可能性もありますね。また左巻きな人たちが反対の声を上げるのでしょうか

France's Only Aircraft Carrier Is Back in Action (And Headed Asia) フランス唯一の空母が現役復帰し、アジアへやってくる

The French navy's only aircraft carrier is back in action following an 18-month, $1.5-billion overhaul that compelled French aviators to practice aboard an American flattop.フランス海軍唯一の空母は18ヶ月15億ドルの大改修を終え現役復帰する。この間はフランス航空部隊要員は米空母で技量を維持していた。

February 25, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: FranceAircraft CarrierNavyU.S. NavyMilitaryTechnology
ランス海軍で唯一の空母が工期18ヶ月15億ドルの大修理を終え復帰する。フランス航空部隊はその間米空母で技量を維持していた。
フランス海軍は排水量42千トンの原子力空母シャルル・ド・ゴールを2018年11月にフランス調達機関Direction Générale de l’Armementから受領した。
「大修理近代化改修はフランス南部ツーロンで行われ戦闘システム、航空整備施設、艦体を対象にした」とJane'sは報じていた。
『新装備の長距離3D航空探知レーダーほか高性能航法レーダー、ネットワークのデジタル化、指揮命令所は全部入れ替え通信装備も近代化された」とある。
航空機整備用ハンガー、機体格納スペース、着艦装備は「ラファール対応」に全部切り替えられ、シュペル・エタンダール退役後に主役の座についたラファール戦闘機の海軍仕様に対応する。操舵関係の自動化装備も更新され、冷却系統ふたつも交換されている。
フランス国防省はシャルル・ド・ゴール戦闘群(駆逐艦3、潜水艦1、補給艦1含む)はインド太平洋地区に向け2019年3月に出港と発表。派遣期間は5ヶ月だ。
派遣中、同戦闘群は海上自衛隊との演習の他、エジプト軍、インド軍とも訓練を展開するとNHKワールドが報道している。
「フランスはここ数年に渡りインド太平洋でプレゼンスを強化してきた。南シナ海への艦船派遣もそのひとつ」とNHKワールドが伝えている。
大改装前にシャルル・ド・ゴールは中東に三回派遣されている。2015年に二回、2016年一回でイスラム国を標的とする連合国作戦に参加した。
その前にはアフガニスタン戦で2001年に、またリビアでのNATO作戦に2011年投入された。
全長860フィートの同空母は40機ほどを搭載し、ラファールM戦闘機、E-2Cホークアイ早期警戒機、EC725カラカル、AS532クーガーの両ヘリコプターが航空戦力だ。
大改装中は航空要員の技量維持が課題になる。このため空母二隻を保有するのが通例であるが、フランスとロシアは一隻しか保有していない。
そこで大改修がはじまった2017年からフランス航空部隊が米海軍の空母航空隊に初めて編入された。
フランス海軍航空士官27名と要員350名が2018年4月にヴァージニアに移動してきた。ラファール12機とホークアイ1機は陸上訓練後にUSSジョージ・H・W・ブッシで洋上訓練をした。
「フランス航空隊二個を米航空団に統合した」と第八空母航空団司令ジム・マッコール大佐が Navy Timesに語っている。「ラファールはF-18隊としてまたフランスのE-2はこちらのE-2隊に加わった」
1994年進水のシャルル・ド・ゴールは2040年代まで供用される。2018年にフランス国防相フローレンス・パルリは後継艦の仕様を2020年に決めると語っている。新型空母は2080年代まで供与されよう。
「新型空母の検討課題には原子力推進にするのか、ドイツと共同開発の新型機をどう運用するのかがある」とAFP通信が伝えている。
「フランスは今も大国としての意識が強い」とRANDのマイケル・シャキーンがNational Interestに語っている。「原子力推進空母はこの願望に叶う」■
David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels   War Fix , War Is Boring  and Machete Squad .