ラベル PAK FA の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル PAK FA の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年12月10日火曜日

Su-57にNATOが与えたコードネーム「フェロン」の意味は?

NATO Code Name “FELON”: Russian Su-57 Gets Its Reporting Name, And It Couldn’t Be Better.NATOコードネーム「フェロン」となったロシアのSu-57にぴったりだ




MAKS 2019の最終日にはボグダンの操縦するSu-57がアフターバーナー全開で離陸を大観衆の前で見せた。 (All photos: Tom Demerly/TheAviationist)

 

まるでトム・クランシーの小説から借用したようなやばい名称がロシアのステルス戦闘機についた。


故トム・クランシーの筋書きみたいな展開で故人もあの世で微笑んでいるかもしれない。最新のロシア第5世代「ステルス」戦闘機スホイSu-57にNATOが呼称を制定した。「フェロン」という。(フェロンとは重罪犯人の意味)
NATOでは英単語を使ってロシア軍用機を特定する名称を使っている。兵装システム、艦船、地上車両にも名称をつけている。コードネームともばれ通信のほか航空ファン含む一般でも使われているのが現状だ。
MAKS 2019ではSu-57「フェロン」が珍しい編隊飛行を披露した。

NATOは一定のルールを使っている。まず、「F」つまり軍用通話用アルファベット「フォックストロット」ではじまるのは戦闘機だ。MiG-25じゃ「フォックスバット」、Su-27は「フランカー」という具合だ。また派生型に枝番のアルファベットがつく。
Su-35の新型は原型Su-27を抜本的に改良しており、「フランカー-E」と呼ぶ。トム・クランシーの「レッド・オクトーバーを追え」ではロシアの長距離哨戒機を「ベア・フォックストロット」と記していたのを覚えているだろう。これはツポレフTu-95の「ベア-F」という機体だ。

スホイSu-57 “FELON” がMAKS 2019の大観衆の前でロシアのテストパイロットでロシア連邦英雄の称号を持つセルゲイ・ボグダンの操縦で離陸している。

公式にはNATOは「NATO航空機ミサイル名称規則」1.1で定義している。
「航空機コードネームはASIC(航空宇宙共同作戦協議会、2005年にASCC航空標準化調整委員会に改称。メンバーはオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国、英国)が選定するが、ミサイル名称(あわせてレーダー等の装備も)は別の組織が名称を与える。ただし、コードネームは全部NATOが一元管理する」
更にコードネームには細則がある。
「固定翼機では任務の種別に応じたコードレターをつける。プロペラ機は短音節(例 「ベア」)とし、ジェットは長音節(例 「バックファイヤ」)とし、ヘリコプターや誘導ミサイルもこれにならうが単語長はとくに定義していない」

興味をそそられるのはロシア側、とくに航空機スポッターはNATOコードネームを使わない傾向があることだ。MAKS2019航空ショーに行ったが、ロシア側の専門家、写真家、ファンはおしなべてSu-57のことを生産前名称で呼んでおり、「パークファー」と発音していた。また「す~フィフティセブン」とスホイの「Su」をそう呼んでいた。

一体誰が「フェロン」の名称を思いついたのかわからないが、NATOもSu-57にすごい名称をつけたものだ。数年たてば西側の機体スポッターもスホイSu-57「フェロン」の実機を見て興奮する日が来るのだろうか。■

2014年9月19日金曜日

インド・ロシア共同開発で新型第五世代戦闘機開発へ

インドとロシアの第五世代戦闘機共同開発ですが、思惑通り進むのか興味津々ですね。
ロシアが狙うのはインドのエイビオニクス等高度技術のようですが、果たしてどうでしょうか。
交渉事ではタフそうな両国ですから途中で意見が衝突しそうな気もします。




Indo-Russian Jet Program Finally Moves Forward

Sep. 15, 2014 - 02:50PM   |  
By VIVEK RAGHUVANSHI   |   Comments
RUSSIA-AEROSPACE-MAKS-2013
第五世代戦闘機をロシアのT-50を基にインドとロシアが共同開発する。写真は2013年モスクワ上空を飛行する同型機。 (KIRILL KUDRYAVTSEV/ / AFP/Getty Images)
NEW DELHI — インドとロシアが第五世代戦闘航空機Fifth Generational Fighter Aircraft (FGFA) 共同開発で残っていた課題を解決したと在印ロシア外交筋が述べている。計画では200機を300億ドルで生産する。
  1. 課題がすべて解決したとインド国防省は認めておらず、両国間の作業分担率で合意できていなかった。
  2. ただナレンドラ・モディ首相Prime Minister Narendra Modi とウラジミール・プーチン大統領がこの問題を7月にブラジルで協議したことを外務省が認めており、FGFA事業の前進を確認していると消息筋が追加している。
  3. 2010年に初期設計合意がインド国営ヒンドゥスタン・アエロノーティクス・リミテド Hindustan Aeronautics Ltd. (HAL) とスホイ設計局の間で成立しており、FGFAを共同生産するとしていた。ただしこの最終版で生産を開始する予定だったが、インド空軍から設計案の承認が取れず、一方で両国の間で作業分担の合意が取れず棚上げになっていた。
  4. インドは分担率を25パーセント以上に引き上げる変更を求めている。両国は295百万ドルを投入ずみ。
  5. 上記ロシア外交官によればインドの作業比率はインド産業界の成熟に伴い40%まで増加し、高度技術の機体搭載が期待されるという。
  6. インドとロシアは今年末までに最終合意にサインする予定と外務省は説明している。ロシアもインド空軍の要求内容を認め、複座機体とすることを認めているといわれる。試作型は単座機となる。
  7. HALとスホイ設計局はシステム、サブシステムをそれぞれ整理中とHAL関係者が述べている。合意内容ではインド、ロシアは共同で推力方向変更システムを開発し、HALはミッションソフトウェアおよびハードウェア、エイビオニクス一式を供給する。
  8. インド開発の視界外有効射程ミサイル、アストラはインド国防研究開発機構 Defence Research and Development Organisation が開発中で、インド・ロシア共同開発のBrahMos超音速巡航ミサイルも別にある。これらをFGFAに搭載するのがインド空軍の目論見だ。
  9. スホイ設計局とHALの案はロシアのT-50を改良するもので、同機はまだ試作段階にある。T-50試作機あ計4機でテスト飛行回数は300回を上回っている。
  10. インド空軍としてはFGFA試作機一号機を2016年までに取得し、公試を実施し、2018年19年に一機ずつ引き渡しを受けるというもの。量産は2021年までに開始する。
  11. インドが第五世代機開発に参入したことからロシアにも恩恵が出てくる。インド空軍は「本来ならFGFAの設計段階から参画したかったが、インドのFGFA開発がロシアの第五世代機開発の資金になっているようだ」としている。
  12. インド外務省関係者によればプーチンーモディ合意ができたことで事業が迅速に進み、技術上の課題がHALとスホイ設計局間で整理できたことで両国はともに利益を享受できるとする。 ■