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2025年4月19日土曜日

B-1B ランサーが三沢基地に到着、新コンセプト爆撃機任務部隊の初の日本展開(The Aviationist /The War Zone) ―実は2機だけですが、米空軍も実証しているのでしょう。しかし日本メディアは意義が理解できていないようです

 

U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Patrick Boyle

B-1Bランサー編隊が三沢空軍基地に到着、爆撃機任務部隊による初の日本展開となった

First Bomber Task Force Japan

2025年4月15日、テキサス州ダイエス空軍基地所属のB-1Bランサーが、日本・三沢空軍基地に着陸し、爆撃機任務部隊25-2の展開を開始した。 (U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Mattison Cole)

キサス州ダイエス空軍基地所属の第9遠征爆撃中隊の航空機と人員が、2025年4月15日に三沢空軍基地に着陸した。米軍の長距離爆撃機が日本に長期間駐留するのは、ベトナム戦争以来初めてだ。

 B-1Bランサー戦略爆撃機部隊が、インド太平洋地域で数週間にわたる共同訓練演習と戦略的抑止任務を実施する日本への初の爆撃任務部隊(BTF)による展開となり、BTF25-2としてベトナム戦争以来、久しぶりに米国戦略爆撃機が同国領土に数日以上にわたり展開する。

 爆撃任務部隊のコンセプトは、空軍は2018年に、これまでの継続的な爆撃機の海外ローテーション配備に代わるものとして導入した。 派遣期間はさまざまで、数週間から数カ月に及ぶ場合もある。これらの派遣は、搭乗員に戦場での慣熟を提供し、世界のさまざまな地域にいる同盟国やパートナーとの航空機統合の機会を提供する。全体として、戦略的航空戦力を前進させるためのより予測不可能で柔軟なアプローチであると空軍は説明している。


 空軍の爆撃機が日本に到着するのはこれまでもあったが、爆撃任務部隊の配備の一部として日本に到着したことはなかった。


 今年2月、グアムへの爆撃機機動部隊配備に参加するB-1が、「ホットピット」給油のために三沢に着陸した。「ホットピット」とは、地上クルーが給油する間、エンジンを作動させておく方法である。クルーが入れ替わることもある。この戦術は、出撃率を高めるだけでなく、戦闘機への迅速な給油、再武装、新しい乗組員の入れ替えを行い、より早く戦闘に復帰させるためにも有効だ。エンジンを停止させると、起動時に重要な機器に不具合が生じる可能性もある。そのため、特に複雑な航空機の場合は、稼動させ続け、すべてのシステムを稼働させておくことで、その資産をより確実に維持することができる、2024年4月、B-52Hが日本の横田基地に着陸したが、その場合は予定外の緊急着陸だった

 第9遠征爆撃中隊の作戦部長であるクリストファー・トラベルステッド大佐は、「BTF25-2は、米国が脅威を阻止し地域安定を維持する決意を示しています」と述べた。

 2月のイギリス・フェアフォード空軍基地へのB-52配備もBTF 25-2と指定された。BTF 25-1の名称が複数回使用された後、太平洋とヨーロッパのBTFは連続した番号体系を共有しないことが明らかになった。欧州への任務は「Bomber Task Force Europe」と明示的に命名されていたが、2024年以降は単に「Bomber Task Force」と称されるようになった。

 「インド太平洋地域でのこれらの任務は、B-1搭乗員が高度な訓練を受け、いつでもどこでも対応できる態勢を整え、米国の利益を防衛し、同盟国を支援し、すべての国がルールに基づく秩序の下で自由に活動できる安定したインド太平洋地域を確保し、グローバルな平和と繁栄を促進するものです」とトラベルステッド大佐は述べた。

2025年4月14日、テキサス州ダイエス空軍基地から、日本・三沢空軍基地の爆撃任務部隊を支援するため、第9爆撃中隊所属のB-1Bランサーが離陸した。(米国空軍写真)

 三沢基地は、日本の最大島である本州の北端近く、東京から約425マイル北に位置する広大な施設で、航空自衛隊および米空軍・米海軍が共同で使用している。配備されている航空機には、F-16 ファイティング・ファルコンの2個中隊に加え、米海軍のP-8A ポセイドン、日本の三菱F-2、F-35 ライトニングII、E-2C ホークアイ、CH-47 チヌークなどがある。

 三沢は、太平洋空軍の責任領域(AOR)に属する。同基地から、空軍は1億平方マイルに渡る兵力投射が期待されている。この広大なエリアをカバーするのは、B-1のような長距離爆撃機があればはるかに簡単な仕事だ。三沢から空軍の部隊が北朝鮮やロシアに向けた任務に就くこともあり得るが、激しく争われている南シナ海や台湾海峡に比較的近いことは、特に関連性が高い。 これは、中国を抑止するための国防総省の広範な計画の一部である。


 B-1B爆撃機はステルスAGM-158C長距離対艦ミサイル(LRASM)の武装が可能になった。同兵器の導入は、B-1爆撃機がキャリアの黄昏時を迎えつつあるが、太平洋における潜在的危機時の作戦に重点を置きつつ、海洋の脅威に対してB-1爆撃機を使用する方向への傾斜の一部である。

 コールサイン「LOFT 11」と「LOFT 12」で飛行したB-1B爆撃機2機が同基地に到着したことが確認されている。過去のBTFで初期展開後に追加機が派遣されるケースがあったため、実際の航空機数は不明だ。。

 爆撃機任務部隊(BTF)の概念は、迅速前方展開を通じ動的部隊運用(DFE)技術の開発を目的とした2018年の取り組みに遡る。米空軍は、この実践を「戦略的には予測可能だが、作戦的には予測不能」と説明している。

 ただし、この概念自体は、RAFフェアフォードやグアムのアンダーセン空軍基地などへの定期的な展開を基盤として発展したものだ。これらの基地はBTF展開の定期的な受け入れ拠点となっている。

テキサス州ダイエス空軍基地に所属するB-1Bランサーが、2025年4月15日に日本・三沢航空基地に着陸後、滑走路に駐機する様子。(米国空軍写真:エアマン1級マットソン・コール)(米国空軍写真:エアマン1級マットソン・コール)

 日本は、米海軍の航空母艦が米国本土以外で母港を置く唯一の基地を含む、数多くの恒久駐留米軍部隊と装備をホストしているが、これまで爆撃機部隊の派遣をホストしたことはない。これまで遣部隊に所属する航空機は一時的に日本を訪れ、日本軍と共同で運用されたが、同国に長期駐留したことはない。

 米軍の駐留は長年、日本社会で議論の的になってきたが、1955年以来6年間を除いて日本の政府を率いてきた自由民主党(LDP)は、同盟の継続に強く同意している。

 北朝鮮からの地域的脅威に加え、中国政権が推進する拡張主義的な政策は、日米同盟をさらに強化している。2024年、駐留米軍を管轄するインド太平洋軍(INDOPACOM)のサブコマンド「在日米軍」が、任務と作戦責任を拡大した「統合部隊司令部」に進化することが発表された。

 当時の米国防長官ロイド・オースティンは「これは在日米軍創設以来最も重要な変更であり、日米軍事関係における70年間で最も強力な改善の一つとなる」と述べた。新政権はこの分野における政策変更は示されていない。

太平洋でのプレゼンス

現在日本駐留中のB-1Bランサーは、インド太平洋地域に展開中の戦略爆撃機部隊をさらに強化する。一方、ディエゴ・ガルシアでの6機のB-2Aスピリットステルス爆撃機の突然の展開も継続中だ。

 今後数週間で、展開中のB-1Bランサーが示す多様な作戦が確認される見込みだ。これには、太平洋諸国の同盟国航空機や現地展開中の米軍部隊との協力任務、米空軍の国際空域での自由な活動権を行使する「航行の自由作戦(FONOPS)」、および地域内の射撃場での不活性または実弾の投下が含まれる可能性がある。

 欧州のBTF展開と同様に、B-1Bは到着飛行中に韓国上空を飛行する出撃を実施した。この任務には、韓国空軍のF-16とF-35、および米空軍のF-16も参加した。

 B-1がいつまで三沢に駐留し、どこでどのような任務を遂行するかは、時間が解決してくれるだろう。しかし、この初めての配備が、インド太平洋地域とこの地域の同盟国の安全保障に対する米国のコミットメントを非常に意図的に示すために計算されたことは明らかだ。■



Lancer Arrivals at Misawa Air Base Mark First Bomber Task Force Deployment to Japan(The Aviationist/The War )

Published on: April 17, 2025 at 10:40 PM Follow Us On Google News

 Kai Greet

https://theaviationist.com/2025/04/17/first-bomber-task-force-japan/


B-1B Bones Make Unprecedented Bomber Task Force Deployment To Japan

U.S. long-range bombers haven’t been stationed in Japan for any extended period since the Vietnam War.

Thomas Newdick

Published Apr 17, 2025 6:53 PM EDT

https://www.twz.com/air/b-1b-bones-make-unprecedented-bomber-task-force-deployment-to-japan