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2017年4月4日火曜日

★★日本の北朝鮮先制攻撃は韓国との共同作戦になる?



日韓共同作戦ですか。実施できたら美しいですね。記者は日韓間のボタンの掛け違いのような対立をご存知なのでしょうか。いくら国民感情が優先するのが韓国の国情とはいえ存亡がかかった事態でまだこれが理由で共同作戦が実施できないとすれば大きな不幸ですね。有事には先に作戦実施し国民への情報開示は後回しの可能性もありますね。せめて軍組織間は別の話であってほしいのですが。

Here’s how Japan could attack North Korea’s missile facilities

これが日本の北朝鮮先制攻撃想定だ
2009年の共同演習に参加した三菱F-2A。通常爆弾搭載に注意。 (USAF photo)
  1. 北朝鮮が3月にミサイル連続発射テストに成功し国防長官ジェイムズ・マティスが北朝鮮の緊急性はイランより上と述べたとFoxNews.comが伝えている。英新聞サンによれば日本が北朝鮮への先制攻撃を合法化しようとしている。ほぼ75年に渡り日本は先制攻撃はおこなっていない。実施するとしたらどんな形になるのか。
  2. 航空自衛隊にはF-2Aが62機、F-4E/RF-4Eが71機あり、このうちF-4は伝説の多用途戦闘機で兵装を多量に搭載できるが、新たにシステム導入の必要がある。F-2AはF-16ファイティングファルコンをステロイド注射したような機体だ。空中給油機5機がある。(KC-767が4機とKC-130H1機)
  3. 日本に足りないのは精密空対地ミサイル運用の熟練度だ。F-2はAGM-65マーヴェリック他ミサイル多数を運用可能。また赤外線誘導爆弾GCS-1を Mk 82およびM117を元に開発中だが、対水上艦攻撃の想定だ。ただし航空自衛隊にとって対地攻撃は得意分野とはいえない。
  4. だが日本が韓国と組めば攻撃が可能だ。日本はF-15JとF-2で上空援護にあたる。またヘリコプター空母が救難捜索任務を提供できる。韓国はF-15KやF-16編隊で対地攻撃に専念できる。
  5. 法改正に踏み切れば日本もGPS誘導爆弾JDAM共用直接攻撃弾を導入でき、JASSM導入も可能だろう。日本には同等性能の兵装の国産化も可能であり、専守防衛を旨とする法体系が障害なだけであり、技術上は問題ない。
赤外線誘導爆弾GCS-1の模型. (Photo from Wikimedia Commons).
  1. その場合、F-2が攻撃部隊の中心となるだろう。海上自衛隊もトマホークミサイルで防空施設を攻撃するだろう。(こうごう級あたご級は米アーレイ・バーク級駆逐艦と同様に Mk 41 垂直発射管を装備)そしてF-2がJDAMでミサイル発射施設を叩くはずだ。
  2. ただし世界は息を殺して事態をながめるはずだ。金正恩は性格が不安定なことで世界有数の人物であり、自国ミサイル(核)が攻撃を受ければ次に何をするか明らかだ。■


2017年3月26日日曜日

OPLAN 5015はそのまま実施できないのではないか


伝えられる作戦内容が実は異なり、情勢の変化を反映した全く違う内容かもしれません。米韓演習は3月から4月にかけてですのでこの間に空爆作戦中心の展開が始まってもおかしくありません。作戦実施の場合は長期戦も覚悟する必要があり、斬首作戦が本当に実施できるかわかりませんが後継政権の樹立もめどが立たないと困ります。こうしてみると金正男の殺害が痛いですね。実は OPLAN 5015 そのものが欺瞞策かもしれません。核実験、ICBM発射の兆候が出た段階が危険です。

The National Interest

OPLAN 5015: The Secret Plan for Destroying North Korea (and Start World War III?)


March 11, 2017

北朝鮮の予測不可能な指導者金正恩には周辺国への戦闘開始で選択肢が多数ある。特殊部隊、サイバー、大量破壊兵器とあるが、世界が自分の思い通りにならないと悟れば何をするかわからない。
ただ金正恩が生きて結果を見られるかは別の話だ。
  1. 米韓特殊部隊により抹殺されるか、バンカーバスター爆弾で生き埋めになるかもしれない。スマート爆弾で指揮命令所や核施設が破壊されるかもしれない。北朝鮮は指導者を精密攻撃で斬首され国家指導力を失う。
  2. 米国には次の朝鮮戦争を戦う計画があるようだ。北朝鮮が弾道ミサイル実験を繰り返す中、米韓軍は北朝鮮核施設破壊をめざす演習を展開中で、戦争計画は現実味を帯びてきた。
  3. 米作戦案5015(OPLAN 0515)の詳細は極秘扱いだ。部分的に日韓の報道機関が明らかにしているが、2015年には北朝鮮を標的にした新しい戦闘方法が浮上しており、好戦的な北朝鮮の有する膨大な通常兵器核兵器にどう対応するかというおなじみの課題に真正面から取り組んでいる。
  4. これまで次回の朝鮮戦争は初回同様に通常戦が大規模に展開し、米韓が敵を食い止めた後、北朝鮮に進軍すると見られていた。だがOPLAN 5015は21世紀型の限定戦といわれ、特殊部隊、精密兵器を投入するらしい。2015年に朝日新聞がゲリラ戦に近く特殊部隊が暗殺と中核施設を攻撃すると報道した。従来の戦闘案をまとめつつ、死傷者を最低にし北朝鮮政権の崩壊の可能性に備えるのが目標だ。
  5. なかでも重要なのは OPLAN 5015 が北朝鮮への先制攻撃を想定していることだ。
  6. 「新作戦案は安全保障環境の変化を反映し今までより迅速かつ高機動の軍事対応を目指し、先制攻撃構想を取り入れた」とGlobalsecurity.org がまとめている。北朝鮮の挑発が高まる中、エスカレーションの危機は増している。
  7. その現れが米韓合同演習フォールイーグル2017で300千名超が2ヶ月にわたり実弾演習とコンピュータ・シミュレーションに参加している。ワシントン・ポストは韓国聯合通信を引用し「演習では新しい『4D』作戦構想で先制攻撃により北朝鮮核ミサイル施設の探知、撹乱、破壊をおこなう」と伝えている。
  8. 問題は OPLAN 5015 にどこまで信憑性があるのかだ。デイヴィッド・マックスウェルは退役米陸軍特殊部隊大佐で現在はジョージタウンの安全保障研究所で教鞭をとり、OPLAN 5015 を文字通り受け止めることに警鐘を鳴らしている。
  9. 軍事作戦立案者は最悪の事態を想定するものだが同時に国家指導部に複数の選択肢も提示して敵の行動による最悪の事態を念頭に置く。緊急事態では選択肢がA,B,Cと複数ある中で実施されるのが実際には敵評価をもとにA-C案から生まれたD案になるのが普通だ。
  10. Globalsecurity.org も以下述べている。
  11. 伝えられる新作戦案では全面戦争でなく限定戦とのことだが、先制攻撃は全面開戦にエスカレートする可能性はある。開戦となれば南北朝鮮の軍の統制がなくなり、両軍は地上戦に釘付けとなる一方で米軍が海空から支援すると専門家が見る。これに対し南朝鮮は作戦案の再考を求めている。
  12. 北朝鮮の攻撃で被害を被りそうな国では政治の要素が入る。南朝鮮議会は2015年に政府がOPLAN 5015の詳細を明らかにするのを躊躇したことに怒りを爆発させた。
  13. 「新作戦案は全面戦争ではなく限定戦を想定していると言うが、先制攻撃に踏み切れば不必要かつ危険なエスカレーションにつながり、小規模衝突が大規模戦になってしまう」と Korea Times 社説は述べている。
  14. 韓国軍が中心的役割を果たせるのか見通せないが、開戦となれば韓国に統帥権がないことは周知の事実だ。となれば韓国軍は地上戦に投入され、米軍が海空から支援を行うことになるので、構想は再検討の必要があろう。
Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.