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2024年9月28日土曜日

海上自衛隊艦艇が台湾海峡を初通過 (Naval News,USNI News)―なぜ岸田首相はもっと早く実施を指示しなかったのか。小学生殺害事件に対する日本からのメッセージか。西側諸国はともかく「小日本」には中共は我慢ができないだろう。

 Photo of JS Sazanami.

JS Sazanami. JMSDF picture.


海上自衛隊の駆逐艦「さざなみ」(DD-113)が9月25日、中国と台湾の間の海域である台湾海峡を通過した


上自衛隊の艦船が1954年の創設以来、東アジアで最も紛争が多い海峡のひとつを通過した初めての出来事となった。 

 この動きは、岸田文雄政権がこの地域における日本の航行の自由を行使する権利を強化し、日本の領空侵犯を含む日本領土周辺での中国の軍事的活動の激化に対抗することを目的としている。

 読売新聞と共同通信は、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」(DD-113)が水曜日に台湾海峡を南下し、オーストラリアとニュージーランドの艦船を伴って10時間以上かけて航行したと報じた。 

 台湾海峡の通過は、岸田文雄首相の指示で行われた。両メディアはまた、艦船は南シナ海で合同演習を行うために向かったと報じた。  

 中国政府は、自国が「台湾海峡の主権、主権的権利、管轄権を有する」と主張し、「特定の国が台湾海峡を国際水域と呼ぶのは虚偽の主張である」と烙印を押した。 

 1982年国連海洋法条約によれば、各国の領海は海岸から12カイリ(22.2キロメートル)とされている。台湾海峡の最狭部が130キロメートルであることを考えると、台湾が指摘しているように、少なくとも85キロメートル幅の海域は、国際法の「公海の自由」の原則が適用される国際水域とみなされるべきである。 

 たかなみ型駆逐艦の4番艦「さざなみ」はこの日、東シナ海を南下し、台湾海峡を通過して南シナ海に出た。オーストラリアとニュージーランドの海軍艦艇も合同で海峡を通過した。3カ国の海軍は南シナ海で演習を行う予定だ。 

 これまで日本のどの政権も、海上自衛隊の艦船が同海峡を通過することを控えてきた。 

 日本は西側諸国とともに航行の自由演習に参加することになった。 

 これまでに台湾海峡を通過した国の海軍には、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツが含まれる。 

 これらの海軍は、台湾海峡を通過することで、国際法に基づく公海上の航行の自由をアピールしてきた。 

 「さざなみ」は、基準排水量4,650トン、乗組員数約175名。今年2月に母港の広島県呉基地を出港し、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で海賊対処活動を実施した。アデン湾での情報収集が任務だった。また、インド海軍やフィリピン海軍との共同訓練も行った。今年8月に日本に帰国した。 

 なぜイージス艦やいずも型護衛艦ではなく、比較的小型の護衛艦が海峡を通過することになったのか? 9月26日、海上自衛隊の元艦長は本誌取材に次のように答えている:「さざなみは訓練の一環として海峡を通過したのだろう。共同訓練に参加する艦は、最初からある程度事前に決まっている。もちろんイージス艦を指定する場合もありますが、訓練内容や他国海軍の派遣艦艇との兼ね合いもありますので、今回はむらさめ型、たかなみ型、あきづき型が妥当と判断されたのだと思います。この時期の艦艇は多忙で、様々な任務に対応しなければならないため、数少ない準備艦艇の中から任務を割り振らなければならない。JS「すずつき」の一件を考えれば、それなりにしっかりした艦をと考えても間違いではない」。

 海上自衛隊の広報担当者は9月26日、本誌取材に対し、"海上自衛隊の艦艇運用に関することなので、コメントできない"と答えた。中国軍は予想通り、海上自衛隊の駆逐艦が台湾海峡を通過したことを非難した。


 一方、セオドア・ルーズベルト空母打撃群(CSG)は、木曜日にグアムを出発する前に、物資補給のため水曜日にグアムに寄港した。また、水陸両用強襲揚陸艦USSボクサー(LHD-4)は日曜日から水曜日まで海上自衛隊の駆逐艦と太平洋上で訓練を行い、オーストラリアでは米海軍、カナダ海軍、カナダ海軍が垂直発射ミサイルの再装填を行った。 

 ニュージーランドの新聞The Postは、ニュージーランドのジュディス・コリンズ国防相の声明の中で、RNZN艦隊の給油艦HMNZS Aotearoa (A11)がRAN駆逐艦HMAS Sydney (DDG-42)と共に台湾海峡を航行したことを確認したと報じた。「これはインド太平洋のある地点から別の地点への日常的な移動であり、特定の国を狙ったものでも、特定の国から要請されたものでもない」とコリンズ海軍副司令官は語ったが、海上自衛隊の艦船については言及しなかった。 

 シドニーとアオテアロア両艦は最近、北朝鮮の海上制裁逃れの監視任務を終えていた。 シドニーは6月中旬に出港し、夏にハワイで開催された環太平洋合同演習(リムパック)2024への参加を含む派遣任務を遂行したため、間もなくオーストラリアに帰港するようだ。 

 南シナ海演習に他国の艦船が参加するかどうかは不明だが、現在この海域には、他のパートナー国の艦船が一握りしかいない。イギリス海軍のオフショア哨戒艦 HMS Spey (P234) は、現在カンボジアに寄港中である。一方、イタリア海軍の ITS Raimondo Montecuccoli (P432) は、イタリア海軍のカヴールCSGから切り離されており、月曜日にタイのレムチャバンに入港し、金曜日に出港する。 現在、空母 ITSカヴール (550)、フリゲート ITS Alpino (F594)、フランス海軍フリゲート FNS Bretagne (D655)で構成されるカヴールCSG は、 USNI News に提供された情報によると、月曜日にシンガポールを出港し、次の寄港地はインドのゴアで、Bretagne はその後、国内任務のためCSG を離れる。 

 9月13日から14日にかけて台湾海峡を通過したフリゲートFGS Baden-Württemberg (F222)と船団給油艦 FGS Frankfurt am Main (A1412)からなるドイツ海軍のインド太平洋派遣部隊も、10月1日にシンガポールに寄港する予定で、南シナ海で活動している。 

 米国防総省のメディア・ポータルDVIDSは、駆逐艦USSハワード(DDG-83)が火曜日に南シナ海で活動していることを伝えており、海上自衛隊・RAN・RNZNの訓練に参加する可能性のある沿岸戦闘艦とともに、米海軍の駆逐艦が他にも数隻いる可能性がある。 

 一方、セオドア・ローズベルト CSG は、木曜日の海軍の発表によると、貯蔵品と装備を持ち込むために予定されていたグアム訪問を終え、同日グアムを出港した。 

 同リリースには、CSGがいつグアムに到着したかは明記されておらず、短期間の訪問を行なったことだけが記されているが、パシフィック・デイリー・ニュースは、CSGが水曜日に到着したと報じている。  リリースによると、CSGは現在、空母セオドア・ローズベルト(CVN-71)と空母航空団(CVW)11、駆逐艦USSラッセル(DDG-59)とUSSダニエル・イノウエ(DDG-118)で構成されている。 

 太平洋では、強襲揚陸艦「ボクサー」が海上自衛隊の駆逐艦「こんごう」(DDG-173)とともに、日曜日から水曜日まで太平洋上で戦術訓練を実施した。 

 海上自衛隊の発表によると、訓練は水上戦とリンク訓練で構成された。水曜日、オーストラリア国防省は、RAN、米海軍、RCNが垂直発射ミサイル・システムの再装填を行ったとのリリースを発表した。リリースでは、再装填がいつ行われたかは明言されていないが、画像のリリースでは、9月19日にワラムンガがダーウィン港のイーストアーム埠頭で概念実証として、進化型シースパローミサイル(ESSM)キャニスターを取り外し、再装填することから始まった活動の日付が示されている。 

 翌日、デューイは同じエリアでスタンダード・ミサイル2(SM-2)の再装填を行い、その後西オーストラリア州ブルーム港のバンクーバーではESSMミサイルの再装填を行った。 リリースによると、米海軍、ノーザン・テリトリー政府、ダーウィン港、タレス、リンクスの代表者と、10を超える米豪陸海軍の兵器・軍需コマンドの専門家で構成される専門家チームは、開発に数カ月を要した再装備計画を、厳しい状況の中で数時間という短い時間で実行したという。 

 また、三カ国の海軍の上級代表がデューイに乗艦し、再武装活動とその意味について議論したと付け加えた。 

 北方軍司令官であるミッチェル・リビングストン海軍大佐はリリースの中で、これらの艦船の再武装により、オーストラリアとパートナー諸国は、東海岸と西海岸沿いの大型港までの輸送時間を短縮することができ、国家防衛戦略を達成することができたと述べた。 

 「ダーウィンのような)他の場所に行けることで、再装備の素早い反応が可能になります。紛争が勃発した場合、インド太平洋の様々な場所に行けることで、作戦を支援するために現場に戻るのがより早くなります」と、デューイ艦長ニコラス・マルーカ中佐はリリースの中で述べている。


Japan MSDF vessel sails through Taiwan Strait for the First Time

Kosuke Takahashi  26 Sep 2024

https://www.navalnews.com/naval-news/2024/09/japan-msdf-vessel-sails-through-taiwan-strait-for-the-first-time/


Japanese Destroyer Sails Through Taiwan Strait, Carrier USS Theodore Roosevelt Makes Guam Port Call

Dzirhan Mahadzir

September 26, 2024 1:21 PM

https://news.usni.org/2024/09/26/japanese-destroyer-sails-through-taiwan-strait-carrier-uss-theodore-roosevelt-makes-guam-port-call


2021年10月17日日曜日

再び嘘をついているのはどっち。今度は日本海で米ロ海軍の言い分が食い違う事態が発生。

 

 

米駆逐艦チャフィーをロシア駆逐艦アドミラル・トリブツが日本海のロシア領海内で2021年10月15日撮影した。Russian Ministry of Defense


  • ロシアから10月15日に太平洋ロシア領海で米海軍軍艦を排除したとの発表が出た

  • 発生場所は日本海で米国は以前もロシアの領海主張に挑戦したことがある

  • 同日にロシアと中国は同海域で共同演習を実施していたEmail address




シア国防省は10月15日ロシア、米両国の艦艇が日本海で接近遭遇した際の映像を公開し、ロシア艦が米駆逐艦のロシア領海侵入を阻止し排除したと主張している。


米海軍は同日夜にロシア見解に反論し、駆逐艦チャフィーは事件発生時に公海上にあり、安全かつプロ精神で行動したと述べた。


映像ではUSSチャフィー (DDG-90) が日本海でロシア駆逐艦アドミラル・トリブツから数百フィートで航行している様子が映っており、チャフィー搭載のヘリコプターのローターが回転しているのがわかる。


ロシア国防省は現地時間午後5時ごろ米艦が「ロシア連邦領海に接近し、国境線を越えようとした」ためアドミラル・トリブツが「警告した」と説明している。チャフィーは「承認しがたい行動をとろうとした」ため、該当水域は実弾射撃のため進入禁止だと通告された。ロシア中国の共同海軍演習が今週展開されていたためだ。


ロシア側発表ではチャフィーは航行を続け、ヘリコプター発進を告げる旗を掲げ、進路速度の変更ができないと伝えてきた。そのためロシア艦は米艦を排除する進路をとった。結局チャフィーは進路変更したが、両艦の距離は200フィートまで接近したとロシア側発表にある。ロシアは海上衝突を回避する国際取り決め、ならびに1972年の両国間の海上空中事故防止合意に「はなはだしい違反」だったと批判している。


これに対し金曜日発表の米海軍声明文ではロシア発表を「虚偽」と呼んでいる。


ロシア艦はチャフィーから65フィート以内まで接近して来たが、チャフィーは国際公海上にあり、ヘリコプター発艦準備中だったとし、さらに「両艦は安全かつプロ意識を発揮した」とあり、その時点で演習は実施されていなかったと述べている。


「USSチャフィーは一貫して国際法・慣習に則り行動した。米国は今後も国際法が許す範囲で飛行、航行、作戦を継続する」と米海軍は発表。


米駆逐艦チャフィー艦上のヘリコプターをロシア駆逐艦アドミラル・トリブツが日本海のロシア領海内で2021年10月15日撮影した。Russian Ministry of Defense



米ロ艦艇の遭遇事例は今回が初めてではなく、両陣営はそれぞれの主張で食い違いを示している。


2020年11月には米駆逐艦USSジョン・S・マケインが航行の自由作戦を日本海近くのピョートル大帝湾付近で実行し、ロシアの過剰な海上領有主張に挑戦した。ロシア駆逐艦が出動し米艦を排除したとロシアは発表し、警告ののちに衝突も辞さない行動を示したところ米艦は国際公海に戻っていったとした。


だが米海軍はこの説明を否定し、ロシア発表を「虚偽」と断じ米艦艇が「排除された」事実はないとし、作戦は「国際法に則り」実行されたと発表していた。


米国、NATO加盟国、ロシアは海上での挑発行動を非難しあうことが多い。今夏もロシア軍から英海軍駆逐艦がクリミア付近の航行を続けたため警告射撃と爆弾投下を行ったとの発表があった。クリミアはロシアが2014年に占拠している。


英国はロシア説明を否定し、「偽情報」と断じた。英国防省は当該艦HMSディフェンダーは「ウクライナ領海内で国際法に則り無害通航を実行中だった」とした。


金曜日発生の事態はロシア、中国が共同海軍演習を同海域で始めた翌日のことで、演習は17日日曜日までの予定で、通信業務、共同運用、海上実弾射撃、対機雷戦、対空、対潜戦を試すと両国発表にある。


ここにきてロシア軍中国軍は軍事協力を拡大しており、共同演習もその一環だ。両国の爆撃機が日本海を二回パトロール飛行し周辺各国が警戒した。


米軍関係者は両国の軍事協力を「表面的」とするものの、西側各国は懸念をもって情勢を見ている。■



Russian Video Shows Close Encounter With US Warship in Pacific

Christopher Woody 

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2021年9月9日木曜日

環球時報が米国の航行の自由作戦に対し強硬な反論を展開。西側は犯罪者の開き直りの論理とみるだろうが....中国の仕掛ける「思想戦」に対抗できる論理、表現の力が必要ですね。

 真実とは何か。事実とは自分の見たいもののことであり、この論理を使えば世界は自分の価値観で見ることになります。おなじみの環球時報英語版ですが、先にお伝えした米駆逐艦ベンフォールドの南シナ海航行でとうとうこんな主張を展開してしまいました。われわれとしては敵の論理を打破するためにまず相手の言い分を聞くというのが妥当だと思われますが、こちらの価値観をくずされないためにも強い信念が必要と考える次第です。ウイグル問題で中国非難決議を阻止した日本政界の有力者がいますが、今話題の高市候補が自民党総裁、さらに総選挙に勝利し首相の座に就けば、まっさきにこうした中国の論理をつぶしにかかるでしょう。このため、中国としては高市候補の当選はなんとしても阻止しなければなりません。日本の報道陣も理由こそちがいますが、同候補の存在を最小化しようとしていますね。

   

 

 

ご注意 以下はCCPのメディア、環球時報の社説のご紹介です

 

駆逐艦USSベンフォールドが9月8日、南シナ海メイジ礁付近を中国の許可なく航行した。これに対し中国は航空機艦船を動員し、同艦に警告を与え、水域から退去させた。米側は第七艦隊の報道発表でUSSベンフォールドがメイジ礁から12カイリ内を航行したことを認め、航行の自由とともに通行権を主張した。また、メイジ礁は「国際法でいう領海を構成しない」とし、「埋立て、人為的な構築、構造物」を同礁上に作っても「国際法上の要件の変更はできない」と述べていた。

 

中米両国はメイジ礁起点12カイリの定義で意見が食い違っている。世界各地にも異なる見解がある。だが国際法ではいかなる国にも他国の主権に挑戦すべく軍艦を派遣することを許していない。特に米国は国連海洋法を批准しておらず、文句を言う権利はないはずだ。

 

米国の行為はむき出しの挑発行為以外の何物でもない。これはだれの目にも明白だ。メイジ礁には中国国民多数と施設がああり、米軍艦がここまで近くを航行したことで脅威を感じた。中国側も目をつむっているわけにいかず、対抗措置を取る。これは常識だ。

 

南シナ海に波を立ててヴィエトナムやフィリピンを行動させる米国の政策は空回りしている。軍艦を派遣し、いわゆる航行の自由を主張し、中国領の12カイリ以内を航行させたのは米国の焦りの証拠だ。

 

米国は遠隔地から軍艦を派遣し中国領近くで挑発行為を働かせた。これは米国が覇権主義を堂々と主張したのと同じだ。この選択が効果を上げるのは米国政府に必要な力がある場合のみで、中国は従来より国力を強化しており、上述の条件を無力化している。したがって米国が南シナ海で挑発するのは覇権主義を公にするだけでなく、中国を戦略的に圧迫する狙いがあるのだろう。こうした圧力が強まっても中国が国力に裏付けされた対応を取る中で、中米両国の海洋衝突の危険性が高まるだけだ。

 

ご注意 以下はCCPのメディア、環球時報の社説のご紹介です

 

では中国艦艇がアジア太平洋内の米軍基地に接近したらどうなるのか。また米同盟国の沿岸近くで偵察活動を展開したり、航行の自由を主張したらどうなるか。また、南シナ海に領有権を主張する各国も同様に他国の主張する島しょやサンゴ礁付近で作戦を展開すればどうなるか。世界の海洋秩序は好転するのか、悪化するのか。

 

米国に真実だけ伝えればよいと中国は考えているわけではない。中国は直接行動をとり、上記の接近偵察を展開するべく能力整備につとめる。中国の外洋艦隊整備がこれを実行可能とする。米国に苦い薬を飲ませることで米国並びにその同盟国の神経を高ぶらせ、さらに米国が南シナ海でいじめ行為を働いていることを西側世界に知らせることになる。

 

米国は南シナ海で巧妙な挑発行為を働くのなら、逆にPLAの展開する強力な対抗策を甘受すべきだ。両陣営のゲームは極限まで進みそうだ。米国は遠からぬ将来に自国すぐそばにPLA艦艇が現れる事態を経験することになる。中国と米国は制御不可能な事態に直面することになる。両国の艦艇、航空機が海上に展開し、緊張が高まれば、両国は引くに引けなくなる。

 

こうした状況が続けば、南シナ海で中米両国の衝突が遅かれ早かれ発生する。南シナ海の平和で最大の脅威が米国であり、域内の平和が同国により崩される日が来るかもしれない。これは決して大げさに表現して脅かそうとしているわけではない。

 

中国は海上で米国と競い合っているが、両国が事態を制御できなくなった場合に備え、軍事衝突に備えるべきだ。あるいは大規模軍事衝突がその後発生するかもしれない。状況が制御できなくなり、中米両国が軍事衝突の引き金を引けば、本国に近い方が圧倒的に有利となる。戦争に勝つのは中国である。■

 

ご注意 以上はCCPのメディア、環球時報の社説のご紹介です

 

China won't accept US hegemonic acts in the South China Sea: Global Times editorial

By Global Times

Published: Sep 08, 2021 11:39 PM


2020年8月29日土曜日

ミサイルテスト翌日、航行の自由作戦を実施した米海軍は毅然たる態度を中国に示した

 国軍が南シナ海でミサイルテストを実行したが、米海軍ははやくも翌日に誘導ミサイル駆逐艦で航行の自由作戦(FONOP)をパラセル諸島(中国、台湾、ヴィエトナムがそれぞれ領有を主張)で展開した。USSマスティン(DDG-89)が同地域を航行したと第七艦隊が8月27日に発表。

 

「航行の自由作戦は国際法が定めた海洋の権利、自由、合法的な活用を護持するのが目的であり、中国が設けた無害航行への制限という非合法措置に対抗するもの。台湾、ヴィエトナムも中国の主張するパラセル諸島を取り巻く境界線に反対している」と米海軍はUSNI Newsに語った。

 

中国はヴィエトナム沿岸から東部にひろがる島嶼のつながりに基地を数か所構築し、同地区は自国領海と主張し外国艦船の進入は許可が必要としている。

 

米海軍発表文には「該当三カ国はいずれも軍艦の『無害通航』でも許可または事前通告が必要としている」とある。「許可や事前通告を一方的に求めることは国際法上認められていない。事前通告なしで無害航行を実行することで米国は中国、台湾、ヴィエトナムの非合法要求に挑戦した形だ」

 

USSマスティンが現地を通行した前日に中国は近くにミサイルを着弾させていた。複数筋の報道ではDF-21D、DF-26Bが発射されたとあり、中国が狙う抑止力の中核となる装備だ。

 

「こうした演習も2002年南シナ海当事国宣言でうたった事態を複雑にするような行為を回避するとPRCが応じた姿勢に自ら反するものだ」との声明文をペンタゴンは発表している。

 

米中間のかけひきが忙しくなった週としては控えめな表現といえる。中国の発射テストに先立ち、U-2偵察機が「飛行禁止地帯」のある渤海上空に展開した。中国は人民解放軍(PLA)が飛行禁止地帯と通告したのは中国軍が実弾演習を同地区で展開していたためと説明。

 

中国政府は同機の飛行を「むき出しの挑発行為」と非難し、人民解違法軍海軍(PLAN)が演習を展開中の上空を飛行したとした。

 

「侵入されたため中国の演習訓練が大きく邪魔された。中米間の航空海上安全行動ルールに反するものであり、国際慣行にも違反する」と中国国防省報道官Wu Qianが声明文を発表した。「米軍による行為は意図を誤解されかねずもっと重大な事態に発展していたかもしれない」

Such accidents have occurred with tragic results, unfortunately.実際に事故が深刻な事態になった例があった。

 

2001年4月に、米海軍のEP-3スパイ機が中国のJ-10戦闘機と空中衝突し、中国人民解放軍空軍(PLAAF)のパイロットが死亡し、米軍機は海南島への緊急着陸を迫られた。米軍機搭乗員24名は11日間の身柄拘束を受け、米国政府は事態に関し謝罪せざるを得なくなった。

 

今月では先にUSSマスティンが台湾海峡を通過航行しており、海軍は「通常」かつ「国際法に則った」行為と発表していた。同艦は海上自衛隊艦船と東シナ海で共同演習を先に行っていた。

 

今年に入り台湾海峡通航は10回目となったが、これでおわりそうにない。■

 

この記事は以下を再構成したものです

 

U.S. Navy in South China Sea After China Tests Two 'Aircraft-Carrier Killer' Missiles

August 28, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: ChinaA2/adDF-21DDF-26DF-26BMilitaryTechnology


by Peter Suciu


Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.