2019年5月29日水曜日

ズムワルト級、シーハンター等を運用する先進技術実験隊が米海軍に誕生

Navy Stands Up Surface Development Squadron for DDG-1000, Unmanned Experimentation

米海軍がDDG-1000、無人艦艇等で水上艦開発部隊を新設

May 22, 2019 12:00 PM • Updated: May 22, 2019 2:28 PM

就役前艦マイケル・マンソー(DDG 1001) がサンディエゴ海軍基地に到着した。2018年12月7日。USSマイケル・マンソーとなる同艦はズムワルト級誘導ミサイル駆逐艦の二号艦で今後各種試験を展開する。. US Navy photo.

海軍に無人艦艇、新型兵器含む水上艦艇の将来戦力実験戦隊が本日発足した。

ズムワルト戦隊1 ZRON-1としてズムワルト級駆逐艦(DDG-1000)3隻の配備先となり、将来は水上開発戦隊SURFDEVRON1に変更となる。

SURFDEVRONはまずズムワルト級DDGの試験に主眼を起き、当初の対地攻撃任務が余りにも主砲が高額となり放棄され水上艦攻撃任務へ変更されたので同艦の全電動統合発電システム他の機能を活かすかを検討する。SURFDEVRONにはシーハンター中型無人水上艦艇(USV)も配属され、シーハンター2号艇も2020年度に完成次第編入される。

中大型USV建造事業で無人艦艇が今後艦隊に加わる。SURFDEVRON
がズムワルト級DDGとUSV各艇を組み合わせて戦力の最大化を模索することになる。

本日のSURFDEVRON編成式典に先立ち海軍水上部隊司令官兼太平洋水上艦部隊司令官のリチャード・ブラウン大将は「機密情報はお話できないが無人装備をズムワルト級駆逐艦の支援につければ相当の効果がでkると思う。ズムワルト級と無人艦艇を組み合わせた運用は自然の成り行きだろう」と記者団に語っていた。

将来にMUSVsやLUSVsが通常の艦艇や打撃群に随行する、あるいは地上司令部の指揮下に入るだろうとブラウン大将は述べ、「可能性は無限だ。可能性を引き出すためにも新組織を作り専任させる。

式典で ZRON-1の組織が発表されスコット・キャロル大佐が指揮をとり今のところは名称のみ先行するSURFDEVRONのハンク・アダムズ大佐が同隊を吸収する。

サンアントニオ級揚陸ドック輸送艦USSアンカレッジ (LPD 23)がズムワルト級駆逐艦USSズムワルト(DDG 1000)(写真左)とUSSマイケル・マンソー(DDG 1001)の間を航行した。サンディエゴ海軍基地にて。2019年3月1日 US Navy photo.


ブラウン大将はSURFDEVRONは三段階を経ると発表。まず本日名称が代わり、秋までにミッションや任務の詳細を記した書類を米太平洋艦隊がまとめる。当面は人員配備、訓練、装備習熟をズムワルト級で行う。現時点ではUSSズムワルト(DDG-1000)しか配備されていないが、USSマイケル・マンソーが今年早々に就役したが戦闘システムがまだ稼働していない。さらにリンドン・B・ジョンソン(DDG-1002)はメイン州のジェネラル・ダイナミクスのバスアイアンワークスで建造中だ。

第二段階は2020年度から2023年度にかけてでズムワルト級駆逐艦3隻とシーハンターUSV2隻で実験を開始する。人員増も図る。

2024年度からの第三段階ではMUSVsおよびLUSVsの隻数が増える。現時点の予算見込み通りならSURFDEVRONは無人艦艇を配備されミッションを完全に展開できるはずだ。さらに初期建造の沿海域戦闘艦(LCS)四隻がSURFDEVRONに編入される。各艦は試験艦として建造されている。

「LCS試験艦4隻がSURFDEVRONに編入されるのは自然の流れで、試験活動を一つの組織で行えるようになる。試験成果はLCS戦隊にも伝えられる」(ブラウン大将)


無人水上艦の新しい姿を示すシーハンターは海軍研究本部 (ONR) が国防高等研究プロジェクト庁 (DARPA)と共同開発し、サンディエゴからハワイまでの自律航行に成功した。シーハンターはONRが進める中規模排水量無人水上艦艇(MDUSV)事業の一環。 US Navy photo.


SURFDEVRONの試験活動は無人装備にとどまるわけではない。「技術、戦術、装備を統合した解決策を加速度をつけて提供することが任務だ」(ブラウン)

「新規機能が利用可能になる。指向性エナジー兵器、高出力レーザー、極超音速ミサイルなどは迅速に実験を行い早期の搭載を実現し、TTP(戦術・技術・手順)を新規に確立をこれまでより迅速に進めたい」
.
ブラウン大将は水上艦隊以外に海軍水上機雷戦開発センターも統括し、独自のTTP確立を目指している。そこでは実験成果に加え現場経験も訓練内容・実務に反映し同センターの知見もSURFDEVRONに活用したいとする。

ズムワルト級駆逐艦を空母打撃群に加える予定に変更はない。CSGに加わりながら空母が母港で補修中にズムワルト駆逐艦は実験業務につく。

「特別な艦艇であり各種実験を迅速に行いたい。ズムワルト級は空母打撃群に加わりながら訓練を通じゆくゆくは現行の巡洋艦、駆逐艦同様の作戦展開に投入される。だが同級艦の性能は他に比類がないものがあり配備期間以外はSURFDEVRONで各種実験に投入する」(ブラウン大将)■

2019年5月28日火曜日

YF-23へのカルト人気とは別に米空軍は同機開発事例から次期機材開発の教訓を得るべき


The Stealth Fighter the Air Force Said 'No' To: Why the YF-23 Still Matters

米空軍が不採用としたステルス戦闘機YF-23が今も注目をあびる理由
The development and flight-testing of the YF-23 offer important lessons for the Air Force as it begins studying a replacement for the F-22.
YF-23の開発、フライトテストは空軍は重要な教訓となる ときあたかもF-22後継機の検討が始まっている
L
May 24, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: YF-23MilitaryTechnologyWorldF-22StealthAir Force

1991年に米空軍の高性能戦術戦闘機採用でロッキード・マーティンYF-22に敗れた試作ステルス戦闘機がここに来てカルト的な人気を集めている。.
ノースロップ・グラマンYF-23を取り巻く謎めいた雰囲気には不健全な趣もある。米国人に技術信奉の傾向がありこの反映といえる。
F-22ではなくF-23を採用していても米国史の流れが変わっていたとは思えない。ロシアの台頭や中国の大国化は止められずイスラム過激主義の広がりを止めれたわけではない。
だがYF-23の開発の実態やフライトテストから重要な教訓が米空軍に得られるのはF-22後継機の検討が始まるためだ。空軍は2016年に「航空優勢2030構想」の検討内容を発表し、「侵攻制空」装備をおよそ180機あるF-22に代わり2030年代初頭から整備すべきと主張した
2017年には侵攻制空航空装備の代替策検討がさらに進み、各種装備の同時投入で航空優勢を確保する「反集合型」アプローチへ関心が高まった。
これは72年も堅持されてきたアプローチとの決別を意味する。空軍は航空優勢の実現を戦闘機で実現してきたのだ。
新型侵攻制空航空装備に戦闘機が採用される可能性は高いとはいえ今までにまして戦闘機と無人機が空、宇宙、地上の各ネットワークやセンサー、他の兵器体系と一体で運用されることになりそうだ。
だがYF-23が一つの証明なら新型航空優勢装備を白紙開発すれば15年では足りない可能性もある。空軍はF-15後継機の要求性能諸元の検討を1971年に始めていたが、その時点でF-15自体が開発段階にあった。これはノースロップ元主任テストパイロットでYF-23を飛ばしたポール・メッツのことばだ。
検討は10年余りも続き空軍はその後に業界に接触してきた。1981年に9社が新型戦闘機の原案を求められ7社が応じた。1986年にロッキード、ノースロップ両社がそれぞれ試作型2機の制作を許された。1991年が締め切りだった。
空軍の要求内容はあいまいかつ野心的だった。新型戦闘機に求められたのは高速で長距離飛行、操縦性高く、そしてステルスのみだった。「今までにない機体を求められたんだ」とメッツは語る。
空軍の名誉のため記せば「高速で長距離飛行、操縦性高く、ステルス」とそのまま求めたわけではない。メッツは「空軍は優れたリーダーとなった」といい、「われわれに実行させ実験させてくれた」のだという。
同様に空軍はYF-22とYF-23の試作機を直接対決させるのではなく両社それぞれにフライトテストを別個に行わせた。「飛行性能を同じ場所で比較したわけではない」とメッツはいう。
これが功を奏した。YF-22とYF-23はまったくちがく種類の航空機で各設計では高速長距離ステルス性能のため犠牲にした要素があった。YF-23は速力で優れていた。YF-22は敏捷さで一歩先にあり、YF-23はエイビオニクス技術の限界を引上得た。YF-22は生産が容易だった。「両機は単純比較できなかった」とメッツも言う。
YF-22とYF-23の教訓を空軍は次期戦闘機構想に活かすべきだ。計画の実施段階に先だって問題を根本的に検討し、大まかな形でまとめて業界に渡し実現を求める。そして解決手段の違いに気を取られるのではなくそれぞれのメリットに着目すべきだ。
また空軍は過ちを回避すべきだ。YF-22、YF-23の時点でロッキード、ノースロップ両社は敵のスパイ衛星に探知されないよう試作機を隠し機体公開は避けるよう指示していた。
当惑したノースロップ技術陣の「解決策」はYF-23に防水シートをかぶせることだったがカリフォーニアのエドワーズ空軍基地で強風が吹くとシートが吹き飛ばされた。
「こんなばかげた処置はやはり長く続かなかったがね」とメッツは述べている。■

David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring and Machete Squad.

2019年5月27日月曜日

米軍中東派遣規模を拡大の真意-----米にイランと開戦するつもりがある?



U.S. Military Is Sending Fighter Jets, Recon Aircraft, Engineers, and More To The Middle East (Updated) 米軍が戦闘機、偵察機、工兵隊他を中東に追加派遣(更新あり)

The deployments are in response to supposed Iranian threats and troops in the region will also see their tours extended. 派遣はイランの脅威に対抗するとして域内に展開中部隊の派遣期間延長も含む


USAF


タゴンから約1,500のを中東増派が発表されり、戦闘機、偵察観測機、ペイトリオット地対空ミサイル一個大隊、工兵隊が対象とある。ただし米軍関係者はうち600名は中東地域に派遣中であり、移動するだけだと説明している。配備は依然として曖昧な米政府発表に基づいておりイランが代理勢力と中東の米国権益への攻撃を企んでいるとの内容だ。
パトリック・シャナハン国防長官代行は増派部隊の概要を2019年5月24日に発表したが部隊の移動先に触れていない。前日にシャナハンは米国が5千名から15千名の追加派遣を検討中との報道を一蹴していた。中東地区には米軍数万名が展開中。
国家安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンがイランの脅威を公言したのが2019年5月6日のことで米軍はB-52H爆撃機、F-15Cイーグル戦闘機、ペイトリオット追加派遣部隊を同地域に派遣し、ニミッツ級空母USSエイブラハム・リンカン空母打撃群も移動開始した。米海軍は揚陸艦USSアーリントンも急遽行き先を変えペルシア湾へ派遣した。
「米中央軍司令部の要請で追加部隊を中東に送り防御力増強でイランの軍事脅威に対抗する。イラン勢力にはIRGC(革命防衛隊)および代理勢力が含まれる」とシャナハンは声明文を発表。「米中央軍管轄地区への増派は防衛措置であり敵対行動を食い止める狙いがある」
だが米陸軍ペイトリオット部隊の現地駐留延長は「派遣」部隊の4割に相当することに関心が集まっている。その他の追加派遣部隊も予め派遣予定だったのかはっきりせず、本国帰還部隊の交代分も含まれる。
View image on Twitter
Statement from @ActingSecDef on sending 1,500 US military personnel to Mid East region after threats from #Iran  Please note, it's really less that 1,000--per Admiral Gilday at the Pentagon--since 600 troops are extending deployment w/ the Patriot battalion already in region
長官代行の発表では1,500名とあるが、600名は派遣期間延長による措置であることに注意が必要だ。


シャナハンから派遣機材の機種で言及はなかった。今年はじめには米空軍はF-22戦闘機隊をアル・ダフラ航空基地(UAE)から撤収させかわりにF-15C及びF-35A部隊が現地入りしていた
イランが与える中東での米国並びに同盟国の権益への脅威の米政府説明は曖昧さを増しており、どこまで危急の事態があるのか疑問が増えている。ロケット弾一発が5月19日にバグダッドのグリーンゾーン米大使館近くに着弾したが、イラク当局は国内のシーア派勢力がイラン支援のもと実行したと見ている。ただし犯行を認めた勢力はなく被害も最小限にとどまっている。
さらに米国等はイランと代理勢力イエメンのフーシ勢力が原油タンカー四隻に損傷を与えたと非難を強めている。ノルウェー船籍M/V Andrea VictoryがUAE沖合で5月13日に攻撃を受けた。ただし犯行勢力を特定する証拠は乏しくイエメン勢力も犯行を認めていないが、同勢力がサウジアラビアへの攻撃を強化しているのは事実で弾道ミサイルや無人機を投入している。
ペンタゴンからの増派発表のタイミング自体に興味をそそられる。シャナハンはわずか数日前に脅威水準を下げる意向を示していた。
「脅威は高いままだが我々の仕事はイランに誤った判断をさせないこと」と記者団に5月21日に述べていた。「イランがちゃんと読み取ることを期待する。同地域では課題が多いがイランと戦火を開くことにはならない」
イランも米国との対決は望まないとしているが、必要なら防衛措置を取るとし、両陣営が追加部隊の動向で誤解する心配が増えている。今回の米軍増派にイランがどう反応するかは不明だ。
5月24日、民主党上院議員二名、ボブ・メネンデス(ニュージャージー)およびクリス・マーフィー(コネチカット)は報道陣にトランプ政権がイランの脅威を理由に軍事装備輸出規制法に緊急事態条項を適用しサウジアラビア他に議会の同意なしに輸出を急がせていると批判した。
サウジアラビアおよびアラブ首長国連邦向けの案件数点が上院で差し止めになっているのは両国がイランが支援するフーシ派とイエメン国内で戦闘を展開していること、サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギの惨殺が尾を引いている。
本件については情報が入り次第更新していく
更新 UPDATE: 3:30pm EST—
ウォールストリート・ジャーナルがトランプ政権がイラン側と裏で接触しており外交手段での緊張緩和を図っていると報道した。米国とイランには正式な外交関係が存在しない。
As US sends more troops to Middle East and fast tracks weapons sales to Gulf allies, diplomats are working back channels to try and defuse tensions and provide an exit ramp:
2
Diplomats Launch Backchannel Talks to Defuse U.S, Iran Tensions

Diplomats Launch Backchannel Talks to Defuse U.S, Iran Tensions

更新 UPDATE: 3:55pm EST—
Military.comが匿名米政府関係者の言として今回の増派部隊の情報が詳細さを欠くのは立案作業が完了していないためとした。同関係者によれば人員の相当部分は米陸軍関係だが合計人数同地域に展開中の600名が含まれているのか不明だという。
The mission is still in the planning stages; but an official w knowledge of the op said most of the additional troops will come from the Army. The boost will also include an Air Force fighter squadron and manned and unmanned ISR aircraft >
3
More US Troops Are Deploying to the Middle East to Counter Iran

More US Troops Are Deploying to the Middle East to Counter Iran

更新 UPDATE: 4:05pm EST—
トランプ政権が緊急事態を理由にAECA手続きを省略しサウジアラビア、UAE、ヨルダン向け武器販売を急ぐ理由の説明を入手した。予想通り、イランの脅威ならびにイエメンのフーシ勢力への支援を理由としている。また域内米軍部隊への攻撃危険性という「脅威報道」も引用されている。
View image on Twitter
NEW: Trump admin cites "fundamental threat" of "Iranian malign activity" to justify end-run around Congress in arming #SaudiArabia #UAE #Jordan
Contact the author: jtrevithickpr@gmail.com

いずも級2隻では何ができるのか、戸惑う海自幹部の声に耳を傾けるべきだ

コメントは下にあります。

Japan Doesn’t Know What to Do With Its New F-35 Armed Aircraft Carriers F-35空母の任務を日本が理解できていないことが問題だ

That's a problem.
May 24, 2019  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Skeptics  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarJapan


空母で日本に迷いがあるようだ。日本は空母で何がしたいのか。
日本政府関係者にもいずも級二隻の取扱に自信がないようだ。建前で「ヘリコプター駆逐艦」と呼称される両艦は20千トン超の小型空母そのものだ。日本に根強い平和主義が問題で第二次大戦後の新憲法で空母は「攻撃的」装備の一つとして保有を禁じている。安倍晋三首相率いる現政権は二隻をF-35B約10機運用可能に改装する命令を下した。
空母保有と空母ミッションの定義は意味が違う。「いずも改装で日本が堅持してきた『専守防衛』政策に反しないのか、また中国への対抗以外に改装空母で何をするのか、意見の総意ができていない」とJapan Timesは報じている。
一部防衛関係者が同紙に公然たる秘密を明かしている。日本が空母を必要とするのは中国の軍事力増強が原因だ。「公には国名を名指ししないが中国海軍が宮古海峡を通過し太平洋に進出しているのは事実だ。この5年で太平洋での中国海軍の活動が増加している」(関係者)
政界や元指揮官には空母で日本が強硬策に出るのではと憂慮する声がある。「いずもに戦闘機が搭載されれば日本は海上から自由に圧倒的攻撃をしかけるのではないか」と共産党議員が疑問をなげかけた。
小型空母二隻の20機程度の戦闘機で「圧倒的」と言えるのか、は別の議論だ。「防衛省・海上自衛隊幹部には運用目的を巡り混乱が見受けられる」とJapan Timesは指摘。「疑問の中心はいずも級改装で意味のある戦闘作戦が展開できるのか、あるいは日本の軍事プレゼンスを見せつけることだけが目的なのかという点である。空母部隊運用で効果をあげるのであれば三隻以上でローテーション投入が通常は必要となるからだ」
「3隻あれば1隻を作戦投入し、1隻を訓練に残りをドックで整備できる」と防衛省幹部が同紙に述べている。
米海軍では今年2月に空母USSハリー・S・トルーマンの退役案がリークされ大論争が起こった。実施すれば現役空母が11隻から10隻に減る。11隻でもあるいはペンタゴンが企画する12隻でも米海軍は世界各地への空母配備に苦労しており、各艦に必要な整備と乗員の休息の時間をひねり出すのも大変だ。
伊藤俊幸元海将は空母は四隻必要と試算している。「2隻だと離着艦訓練にしか使えない」「率直に言って現行案には海自関係者も疑問を持っている」
もうひとつはいずも級ではF-35Bを10機程度しか運用できない点だ。平和維持任務なら充分だろうし、商船護衛任務が政治的に日本で受け入れられればこれにも充分だろう。だが海自艦船部隊の防御や島しょ部防衛では中国の海空軍力増強を見れば不足すると言わざるを得ない。■
Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.
Image: Reuters
この記事を読んで思うのは 1- 憲法改正は待ったなし。このまま自衛隊を中途半端な立場に置くといざというときに実力が発揮できない。自衛隊員が公務員という扱いもなんとかしたいものです。 2- その上で日本の国防戦略を明確に示すこと、そこでは聞こえの良い表現ではなくそもそも国家として国民の生命財産を守る責務と言う至上命題から目的、手段を展開し国民に率直に説明すべき。 3- 議論は結構だが決まったことは着実に実行すべく国内も心構えを変えるべき 4- いずも級は空母運用の「習作」ではないか。次世代大型艦を最初から空母として整備すればいつものことで同型艦を2隻建造すれば、改いずも級とあわせ4隻体制になる。という点です。皆さんの意見はいかがですか。