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2025年1月26日日曜日

次期空軍長官にNROのトロイ・マインクを指名(Breaking Defense)―大統領就任前の記事なのですみません

 250116_meinke_testimony_DVIDS

2024年5月1日、議会で証言する国家偵察局のトロイ・マインク主席副長官。 (DVIDS)


この人選は、トランプ大統領の盟友イーロン・マスクにとっても興味深いもので、スペースXは新空軍長官と直接取引されることになる


ナルド・トランプ次期大統領は、国家偵察局(NRO)の主席副局長トロイ・マインクTroy Meinkを次期空軍長官に指名した。

 「トロイは、ピート・ヘグセス国防長官候補とともに、我が国の空軍が世界で最も効果的かつ殺傷力のある軍隊となり、『力』による平和の確保が確実になる」と、トランプは自身が所有するソーシャルメディアアプリ『トゥルース・ソーシャル』への投稿で述べた。

 マインクは、1988年にROTCを経て入隊した空軍を含め、政府機関での勤務経験が深い。オバマ政権で空軍副次官(宇宙担当)を務めたこともある。 マインクは、2020年に現在のNROでの職務に抜擢された。

 エイビエーション・ウィーク誌が最初に報じたマインクの抜擢は、天空が戦闘領域になったというフランク・ケンドール空軍長官の警告を受け、宇宙が次期政権の焦点になることを示唆している。マインクは、NRO在任中、宇宙軍と緊密に協力し、例えば、共同SILENTBARKER宇宙領域認識衛星計画や、商業宇宙画像の取得に関する問題などに取り組んできた。

 マインクにコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。NROの広報担当者は、マインクの指名についての質問に対し、「提供できる情報はない」と答えた。

 すべての候補者が承認されると仮定すれば、トランプ大統領はこれで軍の長官職の補充を完了したことになる。国防総省は、元フォックス・ニュースの司会者で陸軍州兵将校のヘグセスが、承認公聴会では紛糾したものの、指揮を執る見通しだ。

 空軍と宇宙軍の両方を監督する民間人のトップとして、マインクは、次世代ステルス戦闘機の運命のような大きな決定と、宇宙プログラムへの支出を増加させる圧力を継承することになる。また、トランプ大統領の盟友であるイーロン・マスクのスペースXが支配する重要な宇宙開発への有利な契約も監督することになる。

 トランプ大統領はマインクに関するポストでは発表しなかったが、エイビエーション・ウィークとディフェンス・ワンは本日、次期大統領がマシュー・ローマイヤーMatthew Lohmeierを空軍次官に狙っていると報じた。ローマイヤーは元宇宙軍中佐で、「マルクス主義」思想が軍に蔓延していると主張する本を執筆し、2021年5月に指揮官を解任された経緯がある。

 この熱血中佐の抜擢は、現在の米宇宙軍司令官であるスティーブン・ホワイティング大将 Gen. Stephen Whitingの寿命に疑問を投げかけるものだ。ホワイティングは、宇宙作戦司令部のトップとして、コロラド州バックリー空軍基地にある第11宇宙警戒飛行隊の司令官職からローマイヤーを解任している。

 ローマイヤーは、2024年5月に同軍のNo.2官僚として承認されたメリッサ・ダルトンの後を引き継ぐことになる。■


Trump picks NRO official Troy Meink as next Air Force Secretary

The selection of Meink is likely of interest to top Trump ally Elon Musk, whose SpaceX business will deal directly with the new Air Force secretary.

By   Michael Marrow and Theresa Hitchens

on January 16, 2025 at 3:17 PM

https://breakingdefense.com/2025/01/trump-picks-nro-official-troy-meink-as-next-air-force-secretary/


2025年1月17日金曜日

次期空軍長官にNROのトロイ・マインクを指名(Breaking Defense)

 250116_meinke_testimony_DVIDS

2024年5月1日、議会で証言する国家偵察局のトロイ・マインク主席副長官。 (DVIDS)


この人選は、トランプ大統領の盟友イーロン・マスクにとっても興味深いもので、スペースXは新空軍長官と直接取引することになる


ナルド・トランプ次期大統領は、国家偵察局(NRO)の主席副局長トロイ・マインクTroy Meinkを次期空軍長官に指名した。

 「トロイは、ピート・ヘグセス国防長官候補とともに、我が国の空軍が世界で最も効果的かつ殺傷力のある軍隊となり、『力』による平和の確保が確実になる」と、トランプは自身が所有するソーシャルメディアアプリ『トゥルース・ソーシャル』への投稿で述べた。

 マインクは、1988年にROTCを経て入隊した空軍を含め、政府機関での勤務経験が深い。オバマ政権で空軍副次官(宇宙担当)を務めたこともある。 マインクは、2020年に現在のNROでの職務に抜擢された。

 エイビエーション・ウィーク誌が最初に報じたマインクの抜擢は、天空が戦闘領域になったというフランク・ケンドール空軍長官の警告を受け、宇宙が次期政権の焦点になることを示唆している。マインクは、NRO在任中、宇宙軍と緊密に協力し、例えば、共同SILENTBARKER宇宙領域認識衛星計画や、商業宇宙画像の取得に関する問題などに取り組んできた。

 マインクにコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。NROの広報担当者は、マインクの指名についての質問に対し、「提供できる情報はない」と答えた。

 すべての候補者が承認されると仮定すれば、トランプ大統領はこれで軍の長官職の補充を完了したことになる。国防総省は、元フォックス・ニュースの司会者で陸軍州兵将校のヘグセスが、承認公聴会では紛糾したものの、指揮を執る見通しだ。

 空軍と宇宙軍の両方を監督する民間人のトップとして、マインクは、次世代ステルス戦闘機の運命のような大きな決定と、宇宙プログラムへの支出を増加させる圧力を継承することになる。また、トランプ大統領の盟友であるイーロン・マスクのスペースXが支配する重要な宇宙開発への有利な契約も監督することになる。

 トランプ大統領はマインクに関するポストでは発表しなかったが、エイビエーション・ウィークとディフェンス・ワンは本日、次期大統領がマシュー・ローマイヤーMatthew Lohmeierを空軍次官に狙っていると報じた。ローマイヤーは元宇宙軍中佐で、「マルクス主義」思想が軍に蔓延していると主張する本を執筆し、2021年5月に指揮官を解任された経緯がある。

 この熱血中佐の抜擢は、現在の米宇宙軍司令官であるスティーブン・ホワイティング大将 Gen. Stephen Whitingの寿命に疑問を投げかけるものだ。ホワイティングは、宇宙作戦司令部のトップとして、コロラド州バックリー空軍基地にある第11宇宙警戒飛行隊の司令官職からローマイヤーを解任している。

 ローマイヤーは、2024年5月に同軍のNo.2官僚として承認されたメリッサ・ダルトンの後を引き継ぐことになる。■


Trump picks NRO official Troy Meink as next Air Force Secretary

The selection of Meink is likely of interest to top Trump ally Elon Musk, whose SpaceX business will deal directly with the new Air Force secretary.

By   Michael Marrow and Theresa Hitchens

on January 16, 2025 at 3:17 PM

https://breakingdefense.com/2025/01/trump-picks-nro-official-troy-meink-as-next-air-force-secretary/


2021年4月30日金曜日

新空軍長官に元国防次官フランク・ケンドールを指名したバイデン政権。オバマ政権時の懐かしい人物が再びスポットライトを浴びる。空軍次官には非白人女性ジョーンズを指名。議会は難なく承認するのでは。

  

 

英国向けF-35の引き渡し式典(2012年)でフォートワース(テキサス州)で招待客に祝辞を述べるフランク・ケンドール(調達、技術、補給活動担当国防次官、当時)。(Tom Pennington/Getty Images) 

 

 

イデン政権は空軍長官にフランク・ケンドールFrank Kendall、空軍次官にジーナ・オーティス・ジョーンズGina Ortiz Jonesを正式指名した。

 

4月27日午後にホワイトハウスが発表し、同日朝にDefense Newsが先に報じていた。

 

ケンドールはオバマ政権で国防総省の調達最高責任者を2012年から2016年にかけて務めた。調達、技術、補給活動担当の国防次官として調達活動の機動性確保のため “Better Buying Power” を提唱した。

 

ケンドールは国防総省内で数々のポストを歴任しており、2010年から2012年には主席次官代理だった。また国防産業でも1990年代にレイセオンで技術部門副社長だった。

 

陸軍で軍歴を有する人権派弁護士のケンドールは選挙運動中のバイデンチームで早くから国防問題の顧問となり、国防総省あるいは軍の長官ポストの噂が出ていた。

 

ケンドールは陸軍出身だが、ペンタゴンで空軍向け及び航空宇宙関連の兵装調達トップ歴が長い。ロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機には鋭い批判をすることで知られ、「調達の悪例」とまで呼んだ。

 

ジョーンズはペンタゴンでは新参者だが、その他政府組織で広い経験を有する。空軍では2003年から2006年にかけ情報官としてイラクに派遣された。2008年には国防情報局へ顧問として移動している。その後、米国通商代表部に勤務した。

 

ジョーンズは2018年2020年連続して下院議員に立候補し、テキサス23選挙区で民主党候補となったがともに共和党候補に敗れている。

 

ジョーンズはフィリピン系米国人で「聞くな、話すな」の軍方針の元で同性愛者として勤務する困難な日々を過ごした。任命が確定すれば、初の非白人女性空軍次官となる。

 

両名は厳しい局面に立たされている空軍を指導することになる。空軍参謀総長C・Q・ブラウン大将は空軍の変革をめざい、高性能機材を投入するロシアや中国の脅威に対抗しようとする。ただし、本人も変革は意味のなくなった事業や既存機種の削減があってこそ実現できると見ている。

 

米空軍は議会に自らのメッセージを伝えるのに苦労してきた。ケンドール=ジョーンズ両名は空軍の戦略的意義を議員に伝えるのを助ける役目を果たしそうだ。

 

新人事の公表を受け、下院軍事委員会委員長アダム・スミス議員(民、ワシントン)は両名の指名を支持する旨の声明を発表した。

 

「フランク・ケンドールこそ公僕として空軍を率いるのが適任の人物で、空軍に多くの将来の脅威に対し模索を続けているところだ。40年に及ぶ国防、安全保障での経験に加え、オバマ政権時の調達業務への献身ぶりから、これ以上の逸材は見つからない」

 

スミス委員長はジョーンズが空軍勤務時の経験を評価し、今回の指名はバイデン政権が米国民の多様性を反映する形に国防総省を構築する動きの一環と述べた。

 

上院の軍事委員会院長ジャック・リード議員(民、ロードアイランド)もケンドール指名を支持すると述べている。両名は1971年のウェストポイント陸士卒でもある。

 

「フランクの指導力は実証済みで有効だ。本人には技量、経験、誠実さ、トップ文官として空軍を率いる性質が備わっている」との声明文を発表した。■


この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmail.comへご連絡ください

 

Biden to nominate Frank Kendall as Air Force secretary

By: Valerie Insinna and Joe Gould

Aaron Mehta in Washington contributed to this story.

 

コメント F-35に批判的な空軍長官が誕生するとロッキードには逆風ですね。これまで大きすぎてつぶせないとまで言われてきたライトニングIIですが、空軍内部にも見切りをつける動きが顕著になっています。それにしてもバイデン政権はまるでオバマ政権の延長の様相を明確にしてきましたね。


2019年3月9日土曜日

ウィルソン空軍長官が突然の辞任

トランプ政権では閣僚が次々に辞任していきますね。国防体制に混乱がなければいいのですが。

追記 ウィルソン氏は5月に異動のようです。

Air Force Secretary Wilson Heading to University of Texas

ヘザー・ウィルソン空軍長官がテキサス大へ

Insiders were blindsided by her departure. So who fills her seat in the Pentagon?

インサイダーも今回の退任を見抜けず。後任はだれか


By COLIN CLARKon March 08, 2019 at 11:54 AM


Air Force photo
Heather Wilson


週ヘザー・ウィルソンへ次期国防長官に就任するのか尋ねたところナゾの微笑を返された。いまその理由がわかった。テキサス大学総長就任を考えていたのだ。
「この二年間空軍の諸君とともに仕事する特権に恵まれ、その間におこなった国防体制立て直しが成果を生んでいることを誇りに思う」とウィルソン長官は公式声明を発表した。「即応体制を改善し、調達予定を前倒しし、競争効果で価格を下げ、無駄な規則を廃止し宇宙空間における抑止力・優位を強化した」
University of Texas graphic
テキサス大学の声明文では「3月8日に評議会がウィルソン氏を全員一致で選任し、氏は35年にわたり軍、政府、民間企業で素晴らしい功績を残している」
総長就任には三週間の「猶予期間」があるのでウィルソンは長官職にしばらく残りそうだ。
そこで重大な疑問は次の長官は誰かという点だ。噂はまだない。長官代行はマシュー・ドノヴァン次官でほぼ確実だ。トランプ大統領と近い位置にあり議会での騒動を避けられればドノヴァンがしばらく残る可能性もある。ウィルソンを次期国防長官に推す声も依然残っていることから、インサイダーといえども今回は油断していたとしかいいようがない。

「ヘザー・ウィルソンは親友でかつての同僚だ」と下院戦略軍小委員会の大物共和党議員マイク・ターナーは声明を発表。「離職は惜しまれる。望むらくはいつの日か初の女性国防長官に就任してもらいたい」■

2016年2月27日土曜日

ご参考)これが米空軍が2月26日に発表したB-21を紹介する声明文



Air Force reveals B-21 Long Range Strike Bomber

By Mike Martin, Secretary of the Air Force Public Affairs / Published February 26, 2016

(U.S. Air Force graphic)

(U.S. Air Force graphic)

WASHINGTON (AFNS) -- 空軍長官デボラ・リー・ジェイムズが2月26日空軍協会主催のシンポジウム(フロリダ州オーランド)で長距離打撃爆撃機の完成予想図を初公開し、制式名称はB-21と公表した。

「この機体は将来の空軍力の象徴であり、空軍隊員の声を重視する。愛称案を隊員から広く募集し、秋の空軍協会行事で名称を発表する」


現時点で試作機は存在しないが、完成予想図は初期設計検討案をもとにしている。B-21の名称は21世紀で最初に生まれる爆撃機を意味する。

今回の発表はジェイムズ長官が空軍参謀総長マーク・A・ウェルシュ三世大将とともに2017年度予算案を上院に提出した数週間後に行われ、機材の更新が空軍にとって最優先事項であることを改めて強調している。

「これまで50年間米国を偉大な国にしてきた機材や装備があり、次の50年間でも新装備が米国を偉大にする」とウェルシュ参謀総長は議会公聴会で2月10日に証言している。「この他の装備でも性能改修または新規開発で現今並びに将来の脅威に対応する必要があり...このため旧式装備は処分し新型装備に切り替えるのが唯一の方策だ」

ジェイムズ長官はB-21は将来の高度脅威内容にも対応可能で、空軍に米本土から発進して世界中のいかなる地点を空爆できると発表。またB-2の外観と類似しているのは「B-21は要求性能水準から構想されており、実用化済みで成熟した技術の利用を前提にしています」ためと説明。

同機事業は技術および生産の開発段階に入っており、初期作戦能力獲得は2020年代中頃の想定。

空軍関係者は、現役隊員、州軍隊員、予備役、民間人問わず AF.mil ならびに空軍ソーシャルメディアで愛称案の提出方法など情報提供に注意願いたい。■