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2025年5月13日火曜日

シンガポールが218SG型潜水艦をTKMSに2隻追加発注(Naval News)

 Singapore orders two additional Type 218SG submarines to TKMSI

MDEXアジア2025のTKMSブースに展示された218SG型潜水艦のモックアップ



ィッセンクルップ・マリン・システムズは、シンガポール国防科学技術庁(DSTA)と218SG型潜水艦2隻の追加購入契約を締結し、シンガポール海軍のインヴィンシブル級潜水艦を6隻に増やすと発表した。


以下TKMSプレスリリースより


5月7日、ティッセンクルップ・マリン・システムズとシンガポール国防科学技術庁(DSTA)は、218SG型潜水艦2隻の追加建造契約を締結しました。この受注により、ティッセンクルップ・マリン・システムズの受注記録はさらに増加し、現在約160億ユーロに達します。海洋セクターの市場も引き続き好調です。

 ティッセンクルップ・マリン・システムズのオリバー・ブルクハルト最高経営責任者(CEO)はこう強調しております:「今回の受注拡大は、海軍造船における全般的に良好な市況のあらわれであり、当社の非常に充+実した受注残高をさらに拡大する機会を与えるものです。また、当社のパートナーシップは潜水艦の製造にとどまりまらず、シンガポールが再び当社に信頼を寄せてくれたことを誇りに思います。 私たちはこの国と深いつながりを感じており、当社製品で顧客の国の安全保障と防衛能力に貢献しています」。


Singapore orders two additional Type 218SG submarines to TKMS

IMDEXアジア2025でのTKMSブース


既存の生産能力内での生産

ティッセンクルップ・マリン・システムズによると、2040年代までの高い稼働率にもかかわらず、ドイツ国内の既存能力内で受注延長に対応できるという。2024年12月、同社はドイツ海軍向けの212CD型潜水艦4隻の追加、新型調査砕氷船「ポーラシュテルン」、新世代のフリゲート「F127」のプロジェクト立ち上げのための資金調達など、数十億ドル相当の大型受注を獲得した。


最高の技術要件

ティッセンクルップ・マリン・システムズは、シンガポールからの受注拡大に向けて、最高の技術要件にも注力している。 218SG型潜水艦の設計は、シグネチャーを最小限に抑えるように設計されている。 また、空気非依存推進システムにより、長時間の潜航ができる。「Invincible」、「Impeccable」、「Illustrious」、「Inimitable」に続き、合計6隻の潜水艦がシンガポール向けに建造されることになる。


本誌コメント

2025年3月、シンガポールのン・エンヘン国防相は、2028年までに運用開始予定の4隻に加え、さらに2隻のインヴィンシブル級潜水艦を調達する計画を、国会での供給委員会の討論で発表した。

 シンガポール海軍(RSN)は、4隻のインヴィンシブル級潜水艦のうち最初の2隻を2024年9月に就役させている。昨年4月に進水した最後の1隻は、今年後半に引き渡される予定だ。

 各潜水艦は2,200トン(潜水時)で、水中速力は15ノットを超える。 全長70メートル、直径6.3メートル。武装は8本の533mm魚雷発射管から展開される。218SG型は、TKMS214型をベースに、212A型の要素(Xルーダー部など)を取り入れたものだ。


Singapore orders two additional Type 218SG submarines to TKMS

  • Published on 08/05/2025

  • By Naval News Staff

  • In IMDEX Asia 2025, News


https://www.navalnews.com/event-news/imdex-asia-2025/2025/05/singapore-orders-two-additional-type-218sg-submarines-to-tkms/


2025年4月29日火曜日

フィリピンが潜水艦を取得する日が来る ― 潜水艦プロジェクトでフィンカンティエリとTKMSが提携(Naval News)

 Italy's U212NFS

イタリアのU212NFSの水上走行。 Fincantieri image.


タリアのフィンカンティエリとドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)は、フィリピン海軍に潜水艦分野における先進的なソリューションを提供することを目的とした、広範な戦略的パートナーシップとなる産業協力協定を締結した。

フィンカンティエリのプレスリリース

ホライズンIII軍事近代化構想の下、フィリピン海軍は最先端の兵器システムの獲得を通じて列島の防衛を強化することを目指している。その中で潜水艦の導入は、領海、特に南シナ海の防衛において画期的な変化となる。

 ティッセンクルップ・マリン・システムズとフィンカンティエリ両社の協業は、それぞれの専門知識と最先端技術を組み合わせ、現在フィンカンティエリがイタリア海軍向けにイタリアの自社造船所で建造中のU212 NFS級潜水艦に、最も効率的で競争力のあるソリューションを提供する。このパートナーシップはまた、現地のインフラを強化し、フィリピン海軍艦隊の運用能力を拡大することも目的としている。

 U212A潜水艦に関するイタリア海軍とドイツ海軍の協力関係は1996年にさかのぼる。この長年のパートナーシップを基盤に、フィンカンティエリとティッセンクルップ・マリン・システムズは、共同輸出プロジェクトの可能性も含めて協力関係を拡大した。

 U212 NFSは、U212A HDW級潜水艦を進化させたもので、音響、磁気、視覚シグネチャーが極めて低く、極めてステルス性が高いのが特徴だ。ティッセンクルップ・マリン・システムズが主要技術と必須部品を提供することで、最高の品質基準と最も厳しい規制要件を満たす。

 U212Aで初めて導入され、今回U212 NFSに統合された空気独立推進(AIP)技術により、フィリピン海軍は戦略的に大きな優位性を得ることになる。さらに、アマノックス非磁性鋼の使用は、他の重要な技術的特徴や新しいステルス技術と組み合わされ、U212 NFSを事実上検出不可能にしている。

 フィンカンチエリの最高経営責任者兼ゼネラルマネジャー、ピエロベルト・フォルギエーロは次のように述べた:「潜水艦建造における10年以上の経験から、フィンカンティエリは高性能な海軍ソリューションを提供する上で確固たる専門知識を培ってきました。今回のコラボレーションは、最新の最先端技術とイタリアとドイツを際立たせる資質を活用し、当社の国際戦略を推進する上で重要な一歩となります」。

 ティッセンクルップ・マリン・システムズのオリバー・ブルクハルトCEOは、次のようにコメントしている:「イタリアの潜水艦プログラム事例での協力の成功に基づき、今回の産業協力協定は、水中分野でのさらなる共同プロジェクトに向けた素晴らしい出発点となります」。

 U212 NFSの特徴的な要素は、イタリア海軍が保証する運用サポートであり、フィリピン海軍に前例のないレベルの訓練、ドクトリン、ロジスティクスを提供する。このパッケージには、専門的な産業訓練と作戦訓練活動も含まれ、フィリピン海軍は、高度な資格を持つ乗組員を迅速に投入することができる。

 さらに、フィリピンの「自立防衛態勢再生法」との関連で、パートナーシップはフィリピン海軍の新海軍基地開発を支援する。これは、ティッセンクルップ・マリン・システムズとフィンカンティエリの数十年にわたる造船経験と世界中の海軍との長年の協力関係による設計ノウハウで可能となる。

---引用終わり---


本誌コメント

フィリピンは今年2月、軍事近代化計画の最大かつ最終段階として、同国群島の防衛用に潜水艦2隻を調達することを確認した。

 今回発表があったドイツとイタリア以外にもフランスのNaval Group、韓国のHanwha Ocean、スペインのNavantiaからもそれぞれ独自の潜水艦の提案が出ている。■


Fincantieri and TKMS partner for the Philippines Submarines Project

  • Published on 16/04/2025

  • By Naval News Staff

  • In News


https://www.navalnews.com/naval-news/2025/04/fincantieri-and-tkms-partner-for-philippines-submarines-project/