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2017年12月10日日曜日

多難なKC-46が完成形になるのはいつのことなのか

Mattis warns he will not accept the USAF's flawed

new tankers

国防長官が完全な形でなければ新型給油機は受領するなとUSAFに厳命
(Concept image from Boeing)
Christopher Woody Business InsiderDec. 07,


ム・マティス国防長官はペンタゴン調達部門に11月、
ボーイングから不完全なKC-46を受領する「つもりはない」と
述べたとブルームバーグが伝えている。
マティス長官はペンタゴンの兵器調達事業にはあまり関与して
こなかったが16年目に入った空軍の給油機更新について言及できる
地位にある。
ボーイングが新型機開発の契約交付を受けたのが2011年で空軍は
179機のKC-46を調達の見込みだ。だが、445億ドルの同事業は
技術と費用の両面で苦境にある。
政府契約によりボーイングは空軍の負担範囲を超えた分は
自社責任とされる。これまで同社は税引前で29億ドルを超過して
いる。
KC-46の納入は数年分遅れている。
2014年夏にはボーイングは機内配線で5億ドル相当の問題に直面
した。先に完成したテスト機材4機でこれが見つかった。テスト機
には給油装備はついていないままで2014年6月に初飛行予定だったが
実現できず、昨年末にやっとこぎつけた。
2015年には燃料系統でさらに5億ドルの自社負担になった。
2016年にはボーイングは契約上の義務である18機のKC-46の2017年8月
納期は技術問題のため実効不可能と発表した。F-16戦闘機への給油は
可能なのだが、問題は空軍の大型輸送機C-17への給油が「予想より高い」
圧力が給油ブームにかかることが判明した。
ブーム問題は解決が試みられたが、別の問題が浮上した。今度は
「カテゴリー1」問題でブームが給油中に機体をこする事態が発生したのだ。
機体損傷は軽微だったが、乗員にリスク要因となり、F-22やF-35に給油
すればステルス性の源泉たる機体表面塗装を傷めるかもしれない。KC-46の
給油ブームもステルス塗装で汚染されれば飛行できなくなる。ペンタゴンの
調達担当次官エレン・ロードは11月時点でこの問題は調査中と述べていた。
「カテゴリー1」問題が別に二つあり、深刻度はまだ低いものの見つかっている
が空軍はともに解決に向かっているという。
ボーイングの国防安全法相部門CEOは12月2日に自社設定した年内の
KC-46引き渡し開始は実施できそうもないと認めた。契約では2018年に
完全な機体18機と給油ポッド9基納入する義務がある。
マティス長官がボーイングの協力姿勢に触れている。
「空軍は契約が定めた形にない給油機を受領すべきではないと伝えてある」と
12月3日クウェートに向かう機内での記者会見で述べ他とブルームバーグが伝えている。
「空軍に正しい形の給油機はどうしても必要。納税者も給油機が正しい形に
なることを期待している。ボーイングには給油機を完成してもらう必要がある。
完成すれば世界最高の給油機になる」■