ラベル USSコール襲撃事件(2000年) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル USSコール襲撃事件(2000年) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年1月8日火曜日

これが米国式の正義だ 2000年のUSSコール爆破事件の犯人を元日に空爆で殺害

U.S. Airstrike Kills Terrorist Behind USS Cole Bombing
USSコール爆破事件に関与した犯人が米空爆で死亡


By: Ben Werner
January 4, 2019 4:49 PM


2000年にイエメンからMV ブルー・マーリンにより搬送されるUSSコール。 US Navy Photo

日の米軍空爆でジャマル・アル-=バダウィが死亡したようだ。2000年10月にアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSコール(DDG-67)の爆弾攻撃を調整した人物と関係者が伝えている。


「ジャマル・アル-バダウィがイエメン空爆で死亡したとの報道は承知している」と米中央軍報道官ビル・アーバン大佐がUSNI Newsの照会に対して電子メールで回答してきた。「米軍が精密爆撃を1月1日にイエメンのマリブ行政区を実施しジャマル・アル-バダウィを標的とした。同人はアルカイダの伝説的工作員でUSSコール襲撃事件への関与で知られている」

CNNが1月4日午後にジャマル・アル-バダウィの死亡を伝えた


FBI指名手配書でのジャマル・アル-バダウィ FBI photo.

米軍は空爆の効果をまだ調査中で、しかるべく手続きを経てから本人の死亡を確認するとアーバン報道官が述べている。

2000年10月12日にコールはイエメンのアデン港で念慮補給中だったが、アルカイダ戦闘員二名がゴムボートで同艦左舷にまわり爆弾を起爆したと米海軍歴史伝統本部がまとめている。

.爆発でコールには40フィートの穴があき、水兵17名が死亡した。艦は残る乗員が沈没を食い止め、ミシシッピ州パスカゴウラに搬送され大掛かりな修理を行った。

爆破事件を受けてFBIは対テロリズム部門から100名超の捜査官を動員したほか、各地の駐在捜査官が事件を捜査した。その結果、FBIはアルカイダが事件を計画実施したことを突き止めたとFBIの捜査史にある。

連邦大陪審は2003年にアル-バダウィ及び共犯者フアハド・アルキューソをテロ関連犯罪50件の罪で有罪とし、コール以外に2000年にUSSザ・サリヴァンズ(DDG-68)の爆破も狙っていたと結論づけた。米政府は賞金5百万ドルでアル-バダウィ逮捕に繋がる情報を求めと米司法省の記録にある。

アル-バダウィの起訴状によればオサマ・ビン・ラディンに近い筋により勧誘され攻撃を実施に至ったとある。またアル-バダウィが戦闘員用に隠れ家をアデンで確保したともあり、攻撃に用いたボートを手配し、tラックでボートをアデン港に運んだともある。

連邦大陪審がアル-キューソをコール襲撃幇助の一環で市内アパートから一部始終を撮影したと断定。アル-キューソは2012年に米軍の無人機空爆で死亡したとの報道がある。■

コメント これが米国の正義の意味です。地球の果まで自国人を殺害した犯人を追求し、欠席法定で有罪となれば本人を生死を問わず排除する。記事には全く触れていませんが、同人が偶然殺害されたのではなく、情報戦の勝利でしょう。では、過去日本人を殺害した複数案件の外国人を日本は起訴もしていないのはどういうことでしょう。当然、捜査も終結しています。遺族からすればやりきれないですね。

2017年7月28日金曜日

USSフィッツジェラルドは相当の高額修理になりそうだ


相当な大修理になりそうですがこれを機に必要な家性能改修を行えば一石二鳥と考えるのは軽率でしょうか。ただし予定外の作業で他艦にしわ寄せがいくほど米海軍も予算のやりくりが大変なのでしょうか。一方で海難審判はJAGの統一軍事法典で行うことになるのでしょうか。過失をどちらの側に求めるかが注目ですね。

Repair for USS Fitzgerald After Collision Will Cost More Than Fix to USS Cole After Terror Attack 衝突後のUSSフィッツジェラルド修理費用はテロ攻撃受けたUSSコール修理時より高くなりそう

 By: Sam LaGrone
July 27, 2017 6:10 PM

写真 USSフィッツジェラルド (DDG-62)が横須賀の第四乾ドックで損傷評価を受けている。US Navy Photo

THE PENTAGON — USSフィッツジェラルド(DDG-62)の修理費用が2000年にテロ攻撃を受けたUSSコール(DDG-67)の250百万ドルを上回りそうだ。
  1. 正確な見積もりではないが、海軍問題専門家がUSNI Newsに500百万ドルになってもおかしくないと指摘している。
  2. 損傷状況に詳しい筋によればコール事例よりはるかに高くなるという。コールは自爆攻撃ボートで左舷に大きく穴を開けられ乗組員17名が犠牲になった。
  3. 6月17日のフィリピン船籍ACXクリスタルとの衝突事故で乗組員7名が死亡し、艦体が大きく損傷し、高性能電子装備も損傷を受け、通信室と右舷前方のA/N-SPY1D(v)航空レーダーアレイも被害を受けた。クリスタルの左舷が艦橋を激突しレーダーをつぶし艦橋の骨格がねじれた。
  4. USNI Newsが得たフィッツジェラルドの損傷評価は進行中で修理の最終見積は出ていないが、海軍は同艦を米本土へ回航する方法を検討しているという。今のところ大型運搬船での米西海岸移動案が有力だ。
  5. コールは米本国へ大型石油掘削装置運搬用のMVブルーマーリンで運ばれ修理には二年かかった。「修理には250百万ドルかかり、鋼鉄550トン、主機関二基で27トン分を交換し、ガスタービン発電機三基を交換した」と海軍は発表していた。
  6. 今回の見積もりで大きな差が出ているのはフィッツジェラルドの電子装備の改修交換費用によるものだ。
イエメンからUSSコールを運ぶMVブルー・マーリン。コールは2000年に攻撃で損傷した。 US Navy Photo

  1. 「コールは機関関係が主でしたが今回は電子装備で経費がかかります」と退役海軍大佐クリス・カールソンがUSNI Newsに解説している。「主機関に相当かかりそうですが電子装備と比べれば簡単な修理です」
  2. さらに喫水線下の浸水区画は除去が必要だとカールソンは指摘した。
  3. 戦略予算評価センターの海軍関連専門家ブライアン・クラークは海軍の公表写真を見ると修理費用はコールの250百万ドルを軽く突破しそうだと述べた。
  4. フィッツジェラルドは1995年就役し、アーレイ・バーク級駆逐艦の最初の一隻で170百万ドルで艦体、機械関係技術系の改修が2019年度に予定され供用期間を10年から15年延長するはずだった。
  5. ただし海軍が修理時に電子装備を一気にベイスライン9仕様にし、弾道ミサイルと防空能力を両立させれば270百万ドルになる。
  6. 「当初予定より数倍高くなりますが他艦へ影響が出そうです」とクラークは指摘する。「BMD近代化改修を受けられない艦が出るれば割りが合いません」
  7. 修理予定に不明点が多数あるが海軍は同艦修理に本気なようだ。
  8. 第七艦隊司令ジョセフ・オーコイン中将は「艦を救う」と6月17日に報道陣に語ったとStars and Stripesが報じた。「かなりの修理になるがUSSフィッツジェラルドはここに戻ってくる。修理は数か月かかるだろうが一年未満だといい」
  9. 修理案を固めるのと並行して事故原因の調査が進行している。■