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2017年11月7日火曜日

米空軍OA-X比較検証の行方---第二段階は実戦投入テスト


そもそも米空軍が目指すOA-XはISISやタリバン等の戦闘員対策以外の各種任務まで想定するなら機体は多様なミッションに耐える余地の大きいスコーピオンかなと思いますが、A-29が実績で一馬身以上先に行っており、どうなるかわかりません。スコーピオンはなかなか空軍の高性能指向では理解が難しいのかもしれませんね。


Air Force Nears Decision-Which Light Attack Plane Goes to Combat

米空軍の軽攻撃機選定が近づく-次段階は実戦テスト

Firing laser-guided rockets at enemy ground locations, dropping precision-guided bombs from thousands of feet up in the air and coordinating closely with ground-attack

レーザー誘導ロケット弾を地上標的に発射し、精密誘導爆弾を低空で投下しながら対地攻撃を連携しながら行う


Scout Warrior - Nov 4, 11:30 AM
By Kris Osborn


米空軍が想定する軽攻撃機構想ではテロ集団戦闘員相手の戦闘で米空軍が航空優勢を確保している前提で多用なシナリオが想定され、機体操縦性を確保しつつ近接航空支援や精密地上攻撃能力が求められる。
Scout Warrorは米空軍関係者から軽攻撃機実証のシナリオ詳細を知ることができた。評価は現在作業中だ。
-基本的対地攻撃---レーザー誘導爆弾、非誘導ロケット弾等の命中率、正確度を試す
-近接航空支援(CAS)---敵目標を捕捉、確定、追尾し照準をあわせて標的想定への攻撃を供用現場攻撃統制官(JTAC)と通信をしながら実施する能力を評価する
-昼間地上強襲部隊 (GAF) ---機体の航続時間、距離、地上部隊との交信能力を秘匿性のある/ない戦術通信で行えるか評価する
-救難隊護衛(RESCORT)----ヘリコプターとの共同作業でのパイロット負担を評価し、対象地区の更新情報を受信できるかを評価しつつレーザー誘導兵装の運用を確認
-夜間CAS----標的の探知、確定、追尾、照準、攻撃にあたりパイロット負担を評価
OA-X軽攻撃機は抵コスト民生技術応用で戦闘にそのまま投入な機体の想定で各種任務を航空優勢が確保されているか低難易度環境での実施が期待される。
一部報道で空軍が民間企業の既成機種の完成度に好印象を受けているとあるが、空軍からはまだコメントが出ていない。
上層部向けに分析比較結果がまもなく手渡され次の段階に進む決定に役立てられると空軍報道官シャロン・エヴァンス大佐がScout Warriorに語ってくれた。
高性能だが運用も高価な戦闘機のミッション時間を節約するのが狙いでISIS向きなど対地攻撃にF-15やF-22を投入する必要を減らす。
実験第一週には空軍パイロットが各機を操縦し基本対地攻撃ミッションをテキストロンエイビエーションのAT-6ウルヴァリンターボプロップ機、シエラネヴァダエンブラエルのA-29スーパーツカーノで行った。
また空軍パイロットはテキストロンエイビエーションのスコーピオンジェットとエアトラクターL3のAT-802Lロングスォード両機で慣熟飛行を行った。
うち一機がISIS戦での実証に送られるとアーノルド・バンチ中将Lt. Gen. Arnold Bunch.(国防次官補付空軍調達担当)は今年早々にScount Warriorに語っていた。
軽攻撃機構想は戦闘状況にすぐ投入可能な機体をめざし、低コストでミッション効果を上げる能力を求めた議会有力議員に呼応したもので空軍上層部も本件に関心を示し実験場ホローマン空軍基地を訪れている。
軽攻撃機は地上近く上空で待機し米軍部隊近くの敵を迅速に変化し続ける戦闘状況の中で攻撃する能力を想定しており、対戦闘員のみならず対等の戦力を有する相手との交戦でも有益となるはずだ。戦闘構想では米空軍が技術的にも進んだ相当の戦力を有する敵との対戦想定でステルス機や第五世代戦闘機が航空優勢を確保している前提だ。
以下有力な各機を見てみよう。
A-29 スーパーツカーノ
米国が訓練したアフガン空軍がタリバンをA-29スーパーツカーノで攻撃を加えている。
A-29はターボプロップ機で20mm機関砲を機体下に搭載し毎分650発を発射し、主翼下に12.7mm機関銃、7.62mmのM134ミニガンを最高4基搭載し毎分3000発の発射が可能。
スーパーツカーノは70mmロケット弾やAIM-9L空対空ミサイル、対地攻撃用にはAGM-65マーヴェリック他精密誘導爆弾を運用できる。またレーザー測距機とレーザー誘導兵器も搭載可能だ。
スーパーツカーノは高い操縦性を誇り、高温過酷環境でも運用可能だ。全長11.38メーターで自重5,400キログラム、戦闘行動半径は300カイリまでで最高速度367mphだ。
テキストロン・スコーピオン
自社制作の同機は高性能精密攻撃兵器システムのロケット弾およびAGM-114Fヘルファイヤの発射をしている。誘導にはまず地上配備のレーザー照準器を使ってから機内のL-3WESCAM製MX-15Diセンサーに切り替える。
テキストロンは高性能版スコーピオンにガーミン製エイビオニクスを搭載する。同社の情報シートではG3000エイビオニクスの名を上げており、大型高精度ディスプレイにHDタッチスクリーン制御画面をつけており、パイロット席から多様なミッションを実施できる。後席に追加航法装置をつけ多様なミッションを行いつつ機体を軽量化している。
スコーピオンでは今後主翼に後退角をつけ水平尾翼を改良して高速性能を実現するほか、降着装置を簡略化し次世代ヘッドアップディスプレイも導入すると同社は解説している。
ホーカービーチクラフトAT-6
AT-6は多用途軽攻撃機で、A-10Cのミッションコンピュータを使い、CMCエスターライン製グラスコックピット、フライトマネジメントすステムにL3 WESCAMのMX-Ha15Di マルチセンサー装置を搭載しIRセンサー、レーザー照準技術を搭載している。■

2017年7月18日火曜日

米空軍OA-Xの比較検証は今夏実証、勝者は?



一番興味を惹かれる機体がスコーピオンですが、選定はA-29になるのではないでしょうか。ただしいきなり一機種に絞り込むようではないためスコーピオンにも目があると思いますが、皆さんはいかが考えますか。

 

New Air Force Light-Attack Plane May Soon See Combat Operations

米空軍のめざす新型軽攻撃機候補が即戦闘作戦に投入される可能性がある

Visit WarriorKris Osborn SCOUT WARRIOR


  1. 米空軍が進める軽攻撃機構想で実弾発射試験に投入する候補機種を実際の戦闘シナリオに送ると空軍上層部が説明している。
  2. OA-X軽攻撃機は低コスト、民生仕様での製造で戦闘投入可能な機材で航空優勢を確立した環境で各種ミッションを容易に実現する想定だ。F-15やF-22のような高性能高価格機材をISIS攻撃のような対地攻撃に投入せず貴重なミッション時間を節約できないか。これが構想の出発点だった。.
  3. 今夏に空軍は提案中四機種を実弾発射試験で比較検討する。
  4. 「実弾発射飛行テストでは広く使われている戦闘機攻撃機用兵装を試し、軽攻撃機としての性能を現行機種と比較する」と空軍広報官エミリー・グラボウスキ大尉がScout Warriorに説明している。
  5. 空軍が試すのはシエラ・ネヴァダのA-29スーパーツカーノ、ホーカー・ビーチクラフトAT-6、テキストロンのスコーピオンジェット、エアトラクターのAT-802Uだ。
  6. 評価試験では各種武装の投下、センサー機能、監視偵察機能と各種ミッションを戦闘状況を想定して行う。
  7. 各シナリオでは実際の戦闘状況を想定し近接航空支援、航空阻止、戦闘捜索救難、攻撃偵察がある。
  8. アーノルド・バンチ中将(調達担当空軍次官補付き軍事補佐官)はScout Warriorに対し一ないし二機種を戦闘投入する可能性があると紹介した。「良好な結果が得られれば戦闘実証したい。一部の機種を作戦戦闘シナリオに投入し限界を確認したい」
  9. 事業には相当の予算裏付けがあり、議会からの支援も手厚い。上院軍事委員会委員長ジョン・マケイン議員もそのひとりで空軍にはOA-X軽攻撃機300機の調達を期待するという。

A-29スーパーツカーノ
  1. 米国で訓練を受けたアフガニスタン軍パイロットがタリバンをA-29スーパーツカーノで攻撃している。A-29はターボプロップ機で20mmキャノンを胴体下に搭載し毎分650発発射できる。FN ハースタル製12.7mm機関銃各一を主翼下に搭載し、7.62mmディロン・アエロM134ミニガンは最高4基搭載すれば毎分3千発の発射が可能。
  2. また70mmロケット弾、AIM-9Lサイドワインダー、AGM-65マーヴェリックや精密誘導爆弾も搭載可能。レーザー誘導兵器も利用できる。
  3. スーパーツカーノは操縦性に優れた軽攻撃機で高温かつ厳しい艦橋でも運用可能だ。全長11.38メートルで翼幅11.14メートル、最大離陸重量は5.4トン、戦闘半径は300カイリで最高時速は367マイルだ。


テキストロン・スコーピオンジェット
  1. この自社開発機型の新型は昨年12月に飛行に成功している。それに先立ち同機は高性能精密攻撃兵器システムのロケット弾とAGM-114Fヘルファイヤーの発射に成功している。当初は地上からレーザー照準器で誘導され、その後機内のL-3WESCAM製MX-15Diセンサーで発射に成功したとテキストロンが発表している。
  2. テキストロン発表では改良型スコーピオンではエイビオニクスがガーミン製になるという。またG3000エイビオニクス一式で大型高精細度ディスプレイにタッチスクリーン式コントローラーを付け、ミッション実施能力が前席から制御可能となり、後席には航法機能を拡充させながら北重量を軽減化し性能を向上している。
  3. さらに機体には主翼に後退角4度を追加し、水平尾翼を改良し高速性能を向上し、降着装置を簡略化し、次世代ヘッヅアップディスプレイと実証済みのスロットルスティック制御を付けているとテキストロン資料からわかる。
ホーカー・ビーチクラフトAT-6軽攻撃機
  1. AT-6は多用途軽攻撃機である。ロッキード製A-10CミッションコンピュータとCMCエスターライン製のグラスコックピットにL3 Wecam製MX-H a15Diマルチセンサーを搭載し、カラーおよびIRセンサー、レーザー照準技術とレーザー距離計も搭載する。■