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2021年5月14日金曜日

韓国KAIの軍用輸送機コンセプト画像が流出。画像を見て驚く方も多いのでは。

 これはC-2ではありません。Aviation Week記事のご紹介です。どうしても外形は似てくるとはいえ、韓国のことなのでどうしてもバイアスが入ってみてしまいますし、エンジンが機体サイズには不自然ですね。最初から武装を考えているのでしょうか。時間をかけて発達させるより最初からてんこ盛りの機能を実現したいというのはいかにもせっかちな韓国気質なのでしょうか。いろいろ突っ込みどころが多いようです。

 

韓国航空宇宙工業(KAI)による国産輸送機コンセプト画像と提案性能内容がネットに流出した。ビデオに登場するコンピュータグラフィックはブラジルのエンブラエルKC-390、川崎重工C-2に酷似した高翼双発機になっている。

 

Credit: Korea Aerospace Industries video


記事執筆時点でKAIからコメントは得られなかったが、韓国国防方面に詳しい筋はビデオが偽物ではないことを裏付けた。

 

本誌が見たビデオでは車両を空中投下するなど同機はC-2、エアバスA400Mの双方に近い空輸能力を狙っているようだ。

 

その他機能として無人機多数を放出する母機機能、伸縮方式のブームを装着しての空中給油機、「衛星攻撃」ミサイルの発射機が提案されている。

 

主翼下にパイロン4ないし8個がつき、対潜・対艦攻撃用の武装も搭載できる。

 

Aviation Weekデータサービスによれば韓国空軍の現有空輸機にはロッキード・マーティンC-130H/Jハーキュリーズ16機とエアバスA330多用途給油輸送機が4機ある。

 

KAIでは小型軍用機開発を進めており、T/FA-50ゴールデンイーグルに加えKF-21ボラマエが最近加わった。同社は大型機製造は未経験だが、エアバス・ボーイング両社の民生機材の部品製造を手掛けており、ガルフストリームG280の胴体主翼も生産している。■

 

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KAI's Airlifter Concept Leaked Online

Chen Chuanren May 12, 2021

 


2015年12月21日月曜日

韓国KAIがT-X向けにT-50改造型をお披露目



LRS-Bは今年の米空軍の調達業務で大きな仕事でしたが、T-Xが次に控えています。こちらは競合メーカーも多く、さらにややこしいことになりそうですがどうなりますか。国防予算の動向にも注意が必要ですね。この発表のあとでインドネシアで同型機が墜落したのがどう響きますかね。

South Korea Unveils Trainer Jet for USAF's T-X Contest

By Jung Sung-Ki 11:50 p.m. EST December 18, 2015

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(Photo: Korea Aerospace Industries)

SEOUL — 韓国から米空軍の次期練習機として参入を目指す超音速練習機が発表された。
  1. 韓国航空宇宙工業(KAI)がT-50練習機を米国輸出仕様としてT-X実証機との名称をつけお披露目したもので同社本社があるサチョン市で行われた。式典には朴大統領が出席し、案件の成約で米韓関係がさらに強固になることを祈念した。
  2. 「T-50の対米輸出は韓米同盟関係強化の橋渡しになり、両国の軍部隊の相互運用性が向上する」と大統領はあいさつした。
  3. T-50はKAIとロッキード・マーティンの共同開発で、ロッキードは開発費用の13%を負担し、米国内での営業活動で主導的な役割を担う。
  4. T-X仕様では米空軍の要求に応じる三大技術が搭載されているとKAIは説明。
  5. まず、コックピットに大型ディスプレー一面を搭載し、空中給油能力を付与し地上訓練システムを組み込んでいる。
  6. 「T-X仕様は米空軍の要求水準を全て満たし、F-35のミッションに備えた飛行訓練を実施できる」とKAIは述べる。「当社はさらにロッキード・マーティン社と協力し二年間かけ地上テスト飛行テスト双方を実施する」
  7. T-X事業は第一期で84億ドルで350機を調達し、ノースロップT-38Cタロン練習機を更改する。T-38Cは5年後に退役する。
  8. 米空軍がT-50採用すれば、米国ライバル企業側の不服申立ては必至とKAIも危惧する。
  9. KAIーロッキードチームはボーイング・SAAB連合(新型機を提示予定)のほか、BAEシステムズ(ホーク練習機)とアレニア・アエルマッキ(M-346)と競合するみこみ。(ノースロップ・グラマンも参入を狙う)
  10. 「KAI-ロッキードチームが性能面、技術面の双方で優位に立っているのはまちがいない」とKAI社長Ha Sung-yongはT-50の輸出成約を念頭に自信を示した。
  11. KAIはT-50各型をインドネシアへ16機、イラクへ24機、12機をフィリピンへ、さらに直近でタイへ4機の輸出を成約している。■


2015年4月1日水曜日

★韓国KF-XはKAI-ロッキード連合が受注へ



S. Korea Opts for KAI-Lockheed in Fighter Deal

Agence France-Presse2:42 p.m. EDT March 30, 2015

SEOUL, South Korea — 韓国は韓国航空宇宙工業(KAI)と共同事業者ロッキード・マーティンをKF-X国産戦闘機120機の調達先に選定した。KF-Xは現有F-4、F-5の代替となる。
  1. 総額8.6兆ウォン(78億ドル)規模の事業獲得は提案内容が大韓航空ーエアバスチームより優れているためとみられる
  2. 「KAI提案を選定したのは費用、開発工程、開発能力の点で優れていたため」と国防調達事業庁 (DAPA) が声明で発表している。「正式契約の調印は今年上半期中を予定」としている。
  3. 韓国政府が開発費用の6割を負担し、残りはコンソーシアムとインドネシアが負担する。インドネシアは韓国との防衛協定に基づき事業に参画する。
  4. KAI-ロッキード連合はもともと有利と見られていた。韓国初の国産超音速練習機T-50を生産の実績もある。ロッキードはF-35A40機の販売にも成功しており、KF-Xでは中核技術を韓国に移転すると確約している。
  5. KALはユーロファイター生産の実績を有するコンソーシアムの一員エアバスとチームを組んで技術支援を売り物にしていた。エアバスは韓国向け空中給油機で13.8億ドル規模の成約を期待する。
  6. KF-Xでは韓国国防省は新型設計を求めているが、専門家の中には既存機種の大幅改造が現実的と見る向きが多い。
  7. また韓国は12.8億ドルでペイトリオットPAC-3ミサイルの導入も決め、北朝鮮の弾道ミサイルへの防衛体制を強化する。DAPA関係者はPAC-3ミサイル(数量不明)を2020年までに導入すると述べた。
  8. 韓国の現有PAC-2ではレイセオンが改修事業契約企業に選定されており、発射制御システムを改良しPAC-2、PAC-3双方を運用できるようにするという。■


2015年2月10日火曜日

KFX 第一回入札不成立に終わる


うーん、これは今後難航しそうですね。F-35選択でも何回も入札を繰り返し、各メーカーの忍耐を試すような展開がありましたが、大韓航空はやはり無理と判断したのでしょうか。 ボーイングもやる気の無さが見え見えです。この先どうなるか注目ですね。


IHS Jane's Defence Weekly

KFX stalls after only one bidder meets development deadline

Jon Grevatt, Bangkok and James Hardy, London - IHS Jane's Defence Weekly
08 February 2015

Only one company has lodged a bid to develop the KFX aircraft, according to South Korea's defence procurement agency. Source: IHS/James Hardy
韓国のKFX(韓国次期戦闘機調達計画)が2月9日に失速した。入札企業数が予定に達せず契約が成立しなくなったためだ。
  1. 韓国防衛事業庁Defense Acquisition Program Administration (DAPA) はIHS Jane'sに締め切りまで応募したのは一社だけと述べた。r.
  2. 韓国航空宇宙産業(KAI)を指していると思われる。同社はロッキード・マーティンと共同でKFX事業参画を画策していた。
  3. DAPAからは再入札は2月10日に開始され、月末で締め切ると追加情報が入った。最低でもあと一社の入札を求める。韓国の国防調達ルールでは一社入札での契約締結を禁じている。
  4. 大韓航空がエアバスと協力して入札をする準備中との報道があったが、締切日までに動きはなかった。韓国聯合通信はDAPA関係者が同社は2月末までに応募すると見ているとの発言を伝えている。KAIおよび大韓航空からはコメントが出ていない。
  5. 現地報道ではボーイングがF/A-18スーパーホーネット原型案で参入するとしている。ただし、ボーイング広報は IHS Jane's に「今回は時期が適当でない。期間が変更になれば、ボーイングも自社技術の投入を検討するかもしれない」と述べた。■


2013年6月6日木曜日

韓国F-X選定で念頭にあるのは北朝鮮よりも日本の存在なのか

何 かと日本への対抗心が強いおとなりの韓国ですがいよいよF-X第三段階の選定が大詰めになって来ました。F-35Aが最右翼なのでしょう。しかし、日本に この地域で唯一設置されることになっている同機の保守点検施設の利用は最初から排除するだけでなく、選定にあたっての潜在敵国の一番が日本と想定している ようで、日本の国防観との温度差は想像以上のようですね。どうして同じ価値観を共有すべき隣国が仮想的国になってしまうのか理解に苦しむところです。

South Korea Nears F-X Phase 3 Decision

By Bradley Perrett
Source: Aviation Week & Space Technology

aviationweek.com June 03, 2013
Credit: Lockheed Martin
Bradley Perrett Seoul

韓国F-Xフェイズ3の選定決定をいよいよ今月に控える中、要求水準が北朝鮮対応だけを想定していると考えたら間違いと韓国政府関係者は語り、60機もの高 性能戦闘機導入の決め手は戦略的な優位性の日本、中国、ロシアに対する確保だとする。同国は脅威をこの順番で意識しているらしい。
  1. 「近 隣国が戦闘機性能を向上させる中、わが国も追随する必要があります」と政府関係者その1は語る。二番目の関係者はさらに詳しく説明する。10年前にF-X フェイズ1および2で導入したボーイングF-15K合計60 機で北朝鮮への攻撃能力は十分な水準だという。フェイズ3の真の狙いは日本がロッキード・マーティンF-35Aを導入し、中国がJ-20を開発、ロシアも スホイT-50(PAK-FA)を開発中への対抗とする。フェイズ1および2でさえ北朝鮮は問題の一部と想定されていたにすぎないという。
  2. これこそ韓国の国防調達計画庁Defense Acquisition Program Agencyが空中戦と攻撃ミッションに等しい重要性をF-Xフェイズ3に与える理由だが、北朝鮮戦闘機部隊の撃滅は難題ではない。
  3. 今 年に入り北朝鮮が繰り返す挑発姿勢がフェイズ3の優先順位を変えたか不明だが、北朝鮮が米国製候補F-35AおよびF-15SEに優位に働いたのは明らか でユーロファイター・タイフーンは劣勢が隠せない。そのポイントは韓国防衛での米国の寄与度への見返りに米国製装備導入を大規模に行うことであり、米国製 二機種に選択が絞られる。
  4. 北朝鮮が好戦的態度に出る前は米国が韓国の大きな支えであることは意識しつつ、一度は例外的に米国製以外の戦闘機を導入してもいいのではとの機運もあった。とくにユーロファイターからは広範囲の技術支援の申し出があった。
  5. た だしKF-Xの国内生産は絶対条件ではなく、F-Xフェイズ3で技術移転条件を提示した会社が落札しても実際に移転できなかったらどうなるか。これが韓国 関係者が考える機材輸入の落とし穴だ。各社とも技術提供を提示しており、とくにユーロファイターは米国政府による規制対象ではない。さらにユーロファイ ターの株主EADSからはタイフーン導入の場合は20億ドルを投資するとの申し出がある。もしEADSが落札しKF-X計画が頓挫した場合は投資義務も消 滅する。このためKF-X開発支援との約束には疑問符がつく。戦闘機国産化には価格に加え実現不可能として国内の反対も根強い。
  6. EADS は整備施設と航空宇宙ソフトウェアセンターの設置も提案している。タイフーン国内生産も可能だ。米国側からも航空産業での付随恩恵も提案されている。韓国 航空宇宙産業Korea Aerospace Industries (KAI)はさらに大きな役割を果たす可能性がある。F-35では高度な内容の生産に関与でき、同機の長期間供用を考えるとメリットも大きい。ただし韓国 軍のF-35Aは日本国内の整備施設を使わないと韓国筋が見ていることだ。ロッキード・マーティンの提示内容は日本向けと同等であるべきと韓国は主張す る。「二番目の地位をもはや甘受できない」
  7. ロッ キードからはこれと別に米空軍のT-X次期練習機提案の一部としてKAIのT-50練習機二機購入のオファーがあった模様。EADSからT-50をスペイ ン向けに20機導入する追加提案が出れば望ましいとの意見もあるがEADSのKF-X向け投資提案にはこの取引の可能性は示されていない。
  8. タ イフーンは米国製機材より対地攻撃能力で劣るが空対空能力を重視すれば競合性はたかまる。F-15SEやF-35と同様にタイフーンも韓国が重要な要素と 見るLiancourt Rocks上空のパトロール実施が可能だ。韓国と日本が領有権で対立している地点である。このことは北朝鮮以上の潜在脅威を示している。
  9. 同筋によればタイフーンは英国の第一線機材で完成形であるのに対しF-35Aは開発が未完成の機材であり、F-15SEも相当の技術開発が必要な機材である。F-15Kの技術成熟度がフェイズ1および2の選定の決め手であった。
  10. F- 15SEとF-35Aでは韓国が想定する打撃ミッション内容で優位性が左右される。北朝鮮との開戦当初では北朝鮮領土奥深くの飛行は可能性が低い。実施す るには全面的なステルス機が必要だ。むしろ優先順位は前線付近の北朝鮮地上軍の攻撃であり、とくにソウルを狙う砲兵隊の殲滅におく。韓国空軍機とくにF- Xで導入する大型戦闘機は前線に繰り返し出撃し誘導爆弾をソウル北方に投下するだろう。
  11. 推 力と爆弾誘導能力がかぎで、F-15SEが候補機種の中ではもっとも有利だ。F-35Aも対地攻撃能力があるとはいえ、供用開始当初は兵装の外部装着がで きないのが不利だ。敵地奥深く侵攻するのにはF-35Aが適しているが、韓国はドイツ・スウェーデン共同開発のトーラス Taurus空中発射巡航ミサイルを導入しており、国産の地対地巡航ミサイルや弾道ミサイルも配備している。ただしF-35Aでもあえて北朝鮮上空を飛行 させ、攻撃目標を探知させるにはまず防空網を使えなくする必要がある。
  12. 各 種想定は北朝鮮の脅威度をどこまで認識するかでF-Xフェイズ3は左右される。実は韓国は日本をより憂慮しており、F-35Aが注目される。 Liancourt Rocks付近をパトロール中のF-15SEあるいはタイフーンが航空自衛隊のF-35Aを探知できず逆に撃退されたとの報告が入るのは韓国には受容でき ないだろう。F-15では基本設計の古さもあるが、韓国は同機を2060年まで飛行させる予定。
  13. F- 35Aの難点は三機種の中で一番高価格だが空軍としては一番ほしい機種であることだ。韓国政府はF-Xフェイズ3に8.3兆ウォン(73億ドル)を予算計 上しているが、実際には10兆ウォンになりそうと関係者は見る。事実、ロッキード・マーティンは108億ドルと見積もっている。F-15SEは価格が一番 下になるのはF-15Kの支援施設を利用できるためだ。そのため同機を稼動期間20年限定で導入するのが合理性を持ってくるが、政府関係者によるとこの案 は検討もされていないという。■