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2025年12月3日水曜日

日本のF-15J「スーパーインターセプター」戦闘機が中国に伝えるメッセージ(19fortyfive)

 日本のF-15J「スーパーインターセプター」戦闘機が中国に伝えるメッセージ(19fortyfive)

アイザック・サイツ

https://www.19fortyfive.com/2025/11/japans-f-15j-super-interceptor-fighter-has-a-message-for-chinas-big-air-force/

要点と概要 

 日本のF-15Jイーグルは、米国F-15Cのライセンス生産機で、1980年代初頭から航空自衛隊で防空の中核を担い、中国やロシアの航空機に数千回の緊急発進を行ってきた。

 三菱重工がライセンス生産したF-15Jは、イーグルの速度・航続距離・搭載能力を継承し、J-MSIP(日本型戦闘機近代化計画)を経て、現在はF-15JSI「日本スーパーインターセプター」計画で近代化されている。

新しい AESA レーダー、EPAWSS 電子戦システム、アップグレードされたミッションコンピュータ、JASSM-ER 巡航ミサイルにより、一部の F-15J は長距離攻撃および制空権確保のプラットフォームへと変貌し、2040 年代まで日本の F-35 および将来の第六世代戦闘機を補完する存在となる。

F-15J は日本の空軍で伝説的な存在になっている

F-15J は、日本がライセンス供与を受けたマクドネル・ダグラス F-15 イーグルの派生型である。

機体は基本型のF-15と同一であったが、米国は安全保障上の懸念から、ライセンス契約でエンジンと一部の航空電子機器を供与せず、日本が自国の特定のニーズに合わせて航空機をカスタマイズすることを許した。

その結果、基本特性を維持しつつ、日本特有の戦略的要件も満たす、改良型のF-15 が誕生した。

設計と開発

1970年代、日本は主にF-104スターファイターとF-4WJファントムIIで構成される空軍を維持していた。これらの航空機は十分にその役割を果たしていたが、老朽化が進み、日本空軍には新しい戦闘機が必要であることが明らかになった。

数多くの候補機を評価した結果、防衛庁はF-15C/Dイーグルを、その卓越した制空任務性能を理由に選定した。

1978年、三菱重工業が主要契約業者に選ばれ、1981年に最初のF-15Jが就役した。当初、生産は米国製と日本組立の機体が混在し、三菱が本格的なライセンス生産を引き継ぐ前に、マクドネル・ダグラスがセントルイスで数機を製造した。プログラム終了までに、日本は 203 機の単座型 F-15J と 20 機の複座型 F-15DJ を導入し、米国以外では最大のイーグル運用国となった。

F-15Jは、双発エンジン、後退翼、サイドマウントの吸気口など、F-15C の空力特性と構造的特性を継承している。全長は19.4メートル、翼幅は13.1メートル、全高は5.6メートルである。

空虚重量は約12,700キログラムで、最大離陸重量は30,800キログラムに迫る。動力は2基のプラット・アンド・ホイットニー社製F100-PW-220Eターボファンエンジンで、IHIがライセンス生産している。各エンジンは通常推力で17,450ポンド、アフターバーナー使用時は25,000ポンドの推力を発生する。

これにより最大速度マッハ2.5、実用上昇限度19,000メートル、航続距離約4,600キロメートルを実現している。武装はM61A1 20mmバルカン機関砲1門と、AIM-7スパロー、AIM-9サイドワインダー、後期型ではAIM-120 AMRAAMなどの空対空ミサイル用ハードポイント最大10基を備える。アビオニクスは当初米国F-15Cと同様だったが、高度な電子戦装備や核兵器搭載能力といった機密システムは省略された。

日本専用の制空戦闘機

1981年の配備以来、F-15Jは航空自衛隊の主力制空戦闘機である。主な任務は領空防衛で、日本の領空に接近または侵犯する外国機の迅速な迎撃を含む。2016年だけでも、F-15Jは1,100回以上出動しており、主に中国とロシアの領空侵犯への対応であった。同機は那覇、小松、千歳などの主要基地を拠点とし、日本の広大な防空識別圏をカバーしている。

また、米国軍や同盟国との合同演習にも参加し、日本の安全保障上の連携を強化している。2025年には「アトランティック・イーグルス」作戦でF-15Jが欧州へ史上初の展開を果たし、日本の遠征能力の向上とNATOとの戦略的連携を示した。

F-15Jには複数の派生型が存在する。標準型F-15Jは単座の制空戦闘機であり、F-15DJは複座の戦闘訓練機でありながら戦闘能力も有する。近代化改修によりF-15J改やF-15J MSIP(多段階改良計画)といった改良型が誕生し、航空電子機器やレーダーシステムの性能向上を実現した。

最新の改良基準であるF-15JSI(日本スーパーインターセプター)は、先進的なレーダー、電子戦システム、長距離攻撃能力を統合している。

アップグレードと将来展望

長年にわたり、F-15Jは現代戦に対応するため数回にわたり近代化改修を受けてきた。1980年代後半に開始されたJ-MSIP計画では、進化する脅威に対応すべくエイビオニクス、レーダー、電子戦システムが更新された。さらに近年では、2020年にF-15JSI計画が開始され、68機のF-15Jを改修するため約45億ドルが投入された。

これらの強化には、優れた探知・追跡能力を持つAN/APG-82(V)1 AESAレーダー、高度な電子戦能力を備えたEPAWSS(イーグル受動警報生存性システム)、そして高速データ処理を実現する先進ミッションコンピュータ(ADCP II)が含まれる。

AGM-158B JASSM-ER巡航ミサイルの統合により、F-15Jは日本の防空戦略でこれまで欠けていた長距離攻撃能力を獲得した。これらの改修によりF-15JSIは米空軍のF-15EXイーグルIIと同等の能力を備え、相互運用性を確保するとともに、少なくとも2040年まで運用寿命を延長する。

F-35A/BライトニングIIのような第5世代戦闘機が配備される中でも、F-15Jは日本の防衛戦略において依然として不可欠な存在である。

ステルス機が敵防空網の突破に優れる一方、F-15Jは比類のない搭載量と航続距離を有し、ステルス機と連携した制空権確保やミサイル運搬任務に最適である。

F-15Jを退役させず近代化する日本の決断は、財政的慎重さと戦略的必要性の両方を反映している。改良型F-15JはF-35や現在開発中の次世代戦闘機と相互補完し、中国・北朝鮮・ロシアの脅威に対抗可能な多層防衛網を形成する。

日本はF-15JSIの改修を2030年までに完了し、強力な多用途プラットフォームへ変貌させる。

先進センサー、電子戦装備、スタンドオフ兵器との統合により、日本は自国周辺を越えた領域への軍事力投射が可能となり、インド太平洋地域における抑止力を強化する。

さらに多国籍演習や展開への参加は、積極的な安全保障姿勢への転換を示している。■

著者について:アイザック・サイツ

アイザック・サイツは防衛コラムニストであり、パトリック・ヘンリー大学の戦略情報・国家安全保障プログラムを卒業した。ミドルベリー語学学校でロシア語を学び、民間企業で情報分析官として勤務した経験を持つ。


Japan’s F-15J ‘Super Interceptor’ Fighter Has a Message for China’s Big Air Force

By

Isaac Seitz

https://www.19fortyfive.com/2025/11/japans-f-15j-super-interceptor-fighter-has-a-message-for-chinas-big-air-force/


2025年11月9日日曜日

2025年11月、航空自衛隊のF-35Bが訓練飛行を開始した(The Aviationist)

 


日本の最初のF-35B。(画像提供:時事通信社/ジャパンタイムズ)

航空自衛隊は新田原基地でF-35BライトニングIIの訓練運用を開始した

航空自衛隊は2025年11月4日、新田原飛行場でF-35BライトニングIIの訓練運用を正式に開始した。

日本におけるF-35B訓練は初期段階に

11月4日は、九州南部の同基地での同機の初訓練飛行となった。防衛省によれば、訓練の第一段階では短距離離陸・垂直離着陸(STOVL)の核心となる操作、すなわち短距離離陸、タッチアンドゴー、低速着陸、垂直着陸に重点を置く。

航空自衛隊の飛行任務と同様に、F-35Bの訓練任務は通常1~2時間続き、防衛省は初期訓練期間が天候や作戦要件に応じて2~6日間継続すると見込んでいる。防衛省はまた、ほとんどの飛行任務では通常離着陸(CTOL)作戦を実施すると発表した。

実際、新型機による騒音増加を考慮し、航空自衛隊は垂直離着陸の運用を月平均80回に制限することを約束している。このうち約20回は夜間飛行中に実施される予定だ。ホバリングと垂直着陸の1サイクルは2~3分程度とされている。

特筆すべきは、9月17日に米軍パイロットが基地で実演飛行を行い、垂直着陸による騒音への地域住民の懸念を和らげようとしたことだ。さらに、新田原基地の南約150キロにある馬毛島には、騒音苦情への配慮なく垂直着陸訓練できる航空基地が建設中である。

最初の3機のF-35Bは2025年8月に新田原へ納入された。その後10月にさらに2機が到着した。年度後半には追加で3機の納入が予定されており、航空自衛隊は日本の計画する42機のF-35B部隊の一環として、2025年度末までに初期配備分となる8機の短距離離陸・垂直着陸戦闘機を配備する見込みだ。

日本のF-35B

日本は42機のF-35Bの一部を、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「かが」と「いずも」で運用する計画だ。両艦は現在F-35Bの搭載に向けた構造改修中であり、2027年度末までに完了する見込みである。

この計画の一環として、両艦は既に米海軍(USN)のVX-23(航空試験評価飛行隊23)所属の航空機による開発試験を実施している。

現時点では新田原基地の航空機は「臨時F-35B飛行隊」として運用されているが、防衛省は2026年度予算において初の常設部隊として第202戦術戦闘飛行隊(TFS)を編成する計画を明らかにしている。第202戦術戦闘飛行隊は1964年に創設され、運用期間の大半を新田原で過ごしたが、2000年に解散した。

同部隊は、航空自衛隊で初めて F-104J から F-15J へ移行した飛行隊として有名だ。解散前のエンブレムは、基地近くの遺跡で発見された小さな土製の像「埴輪」だったが、復活した第 202 戦術戦闘飛行隊が引き続きこのエンブレムを使用するかは不明だ。

航空自衛隊は F-35Aも運用しており、計画されている 105 機のうち 47 機が受領ずみで、三沢基地を拠点とする第 301 戦闘飛行隊と第 302 戦闘飛行隊が、それぞれ 20 機を運用している。3番目のF-35A飛行隊である小松基地の303戦闘飛行隊は、最近F-15J/DJからの移行を開始し、これまでに7機の第五世代ジェット機を受領している。

名古屋・小牧にある三菱重工業がライセンス生産している航空自衛隊の F-35Aとは異なり、航空自衛隊のF-35Bはすべて、米国ロッキード・マーティンのフォートワース工場で生産される。■


Japan Starts F-35B Training Flights

Published on: November 4, 2025 at 12:51 PM

Rin Sakurai

https://theaviationist.com/2025/11/04/japan-starts-f-35b-training-flights/


桜井凛

桜井凛は、軍事航空写真家であり、The Aviationist の寄稿者だ。第二次世界大戦後の軍事航空に関するあらゆる事柄に関心があるが、特に東アジアの空軍と実験的な戦闘機に関心が高い。高校で学んでいるほか、Instagram、X(旧 Twitter)、Bluesky でも活動している

2025年9月18日木曜日

アトランティック・イーグルス展開で英国に到着した川崎C-2(The Aviationist)

 

アトランティック・イーグルス展開で英国に到着した川崎C-2(The Aviationist) ― 見慣れない日本製の機体は英本国の航空ファンにもエキゾチックに映ったことでしょう

Kawasaki C-2 Arrives RAF Coningsby, UK

英国RAFコニングズビー基地で夕陽を浴びる川崎C-2 58-1218(撮影:グレン・ロケット)

空ショー以外での初の英国訪問として、川崎C-2 58-1218が2025年9月17日RAFコニングズビー基地に到着した。

航空自衛隊(JASDF)のF-15Jイーグル4機による欧州親善派遣「オペレーション・アトランティック・イーグルス」の支援機として展開する2機のC-2の1機である58-1218は、現地時間18時05分(UTC 17時05分)にコールサイン「Japanese Air Force 101」で到着した。同機はカナダ・グースベイ空軍基地から離陸した。4機のF-15J及びその他の支援機は、日本・千歳基地からアラスカ・エイールソン空軍基地を経由して同基地に途中停泊していた。

58-1218は今年3月に納入された機体であり、C-2艦隊の中でも最新鋭の1機であり、航空自衛隊全体でも最新機体の1つである。同型機は22機が発注されており、現在は基本輸送型C-2と偵察型RC-2で構成されている。

コニングスビー基地の25番滑走路へ進入するC-2。(画像提供: Glenn Lockett)

戦闘機に先立って到着したC-2は、F-15Jの受け入れ準備を整えるため、要員や各種地上装備を輸送したと見られる。コックピットや機体へのアクセス用はしごなどは、機体の高さや胴体形状が異なるため、機種ごとに専用設計されることが多い。一見汎用ツールのように見えても、実際には機種固有の仕様が求められる。さらに、到着時には吸気口カバーやその他の保護装備も必要となる。予備部品や装備、追加要員は、戦闘機の輸送を支援するKC-46およびKC-767給油機に加え、2機目のC-2に搭載されて後続する。

川崎C-2が英国を初訪問したのは2018年、機体番号68-1203がロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー(RAFフェアフォード)(通称RIAT)で展示された際である。その後2022年には18-1215が再びRIATのために訪英した。今回の訪問は、航空ショー以外での同機種の英国初訪問となる。米空軍の機体番号(発注年度の会計年度で始まることが多い)に似ているが、日本の機体番号は異なる規則に従っている。

最初の数字は製造年の末尾を示す。18-1215は2021年、68-1203は2016年、前述の58-1218は2025年に納入された。2桁目は機種に基づいて割り当てられるが、現在および過去に運用された機種数が多いため、一意ではない。川崎C-2に用いられる数字「8」は、その前身機であるC-1でも使用されていた。3桁目(ハイフンの直後の数字)は航空機の基本任務を示す。全てのC-2はこの位置に「1」を配置し、輸送機であることを示す。一方、来訪中のF-15は全て「8」を配置し、これは戦闘機に割り当てられる番号だ。最後に、末尾3桁は順次割り当てられており、最初のC-2は「201」を装着し、以降の機体はそこからカウントアップされる。

日本部隊は「コブラ・ウォリアー25-2」演習の最中に到着するが、F-15Jが英国滞在中に飛行する可能性は低いと報じられている。日本の朝日新聞は、元航空自衛隊パイロットで現統合幕僚長の内倉博明中将の言葉を引用している:「飛行経験のない国へ飛び、未訪問の空港に着陸するのは非常にストレスがかかる。必要な準備は想像を絶するが、これを成し遂げられれば非常に意義深い」。

珍しい光景-英国空軍のユーロファイター・タイフーンを背景に撮影されたC-2輸送機(撮影:グレン・ロケット)

しかし、今回の初の親善訪問(航空自衛隊戦闘機が欧州に展開するのは史上初)が、将来のより活発な飛行活動を伴う展開への道を開くことが期待されている。グローバル戦闘航空計画(GCAP)戦闘機の配備開始により、将来の展開計画は容易になる見込みだ。航空自衛隊機は英国空軍の既存支援装備や予備部品を共有できるためである。

残りの航空機は9月18日に英国到着予定で、F-15Jは夕方にRAFコニングズビー基地に到着する見込み。2機の空中給油機はRAFブライズノートン基地で英国空軍の輸送機群と並んで駐機される。数日間の英軍乗員との文化交流後、日本軍部隊はドイツ・ラーゲ基地での「アトランティック・イーグルス」展開の次段階に向け出発する。

川崎C-2

C-2は川崎重工業が旧型輸送機C-1の後継機として設計した。前機と同様に国産設計で、日本が求める能力をすべて満たす外国製機体は存在しないと評価された。初号機は2010年1月に初飛行を行い、C-2は6年後の2016年に正式に日本軍に配備された。

C-17グローブマスターIIIのような四発ジェット輸送機よりは小型だが、C-2は後継機であるC-1より大幅に大きく、輸送能力はエアバスA400Mと同等である。ただしターボプロップA400M輸送機と比較すると、C-2は巡航速度、実用上昇限度、航続距離において優れている。搭載するジェネラル・エレクトリックCF6ターボファンエンジンは民間・軍用機双方で広く採用されており、エアバスA330、ロッキードC-5Mスーパーギャラクシー、米空軍VC-25AやE-4Bを含むボーイング747の一部機種を推進している。日本のKC-767給油機にも採用されているが、新型のKC-46は代わりにプラット・アンド・ホイットニーエンジンを搭載している。

C-2の主な欠点は、専用設計であることと発注数が少ないことに起因し、競合機が享受できる規模の経済の恩恵が受けられない点にある。このため輸出市場で魅力に欠けるが、川崎重工はこの課題に対処し生産コスト削減を模索中だ。2010年代半ばまで、日本の法律は軍事装備の輸出に厳しい制限を設けていた。

法改正後、川崎重工などメーカーは海外航空ショーでC-2やP-1海上哨戒機などの製品を積極的にアピールしている。一部関係者からは新明和工業US-2水上機への関心も示されていると報じられている。

本質的に、日本の軍事輸出市場への動きは、アトランティック・イーグルスなどの任務を通じた同盟国との軍事協力強化への意欲と表裏一体である。欧米の航空ファンはこうした進展を熱望するだろう。過去には日本のユニークな航空機を目にする唯一の手段が高額なアジア渡航だったからだ。

C-2到着の素晴らしい画像提供を快諾してくれたグレン・ロケット氏に深く感謝します!


First Kawasaki C-2 Arrives in UK for Atlantic Eagles Deployment

Published on: September 17, 2025 at 11:54 PMGoogle News IconFollow Us On Google News

 Kai Greet

https://theaviationist.com/2025/09/17/kawasaki-c-2-arrives-in-uk-atlantic-eagles/

カイ・グリート

カイは英国コーンウォールを拠点とする航空ファン兼フリーランス写真家・ライター。ファルマス大学にてBA(優等学位)プレス・エディトリアル写真学を修了。国内外の著名組織やニュース媒体で写真作品が掲載され、2022年にはコーンウォールの歴史に焦点を当てた書籍を自費出版。航空全般に加え、軍事作戦・歴史、国際関係、政治、諜報活動、宇宙開発にも深い関心を抱いている。


2025年8月15日金曜日

日本がF-35B ライトニング II 戦闘機 3 機を受領、1機は納入遅延(USNI News)—馬毛島施設の完成が遅れる間にVTOL訓練ができないままではたまりません。防衛省は地元と真摯な交渉を行うべきです。

 

2025年8月7日、3機のロッキード・マーティンF-35B が新田原基地に到着した。航空自衛隊写真

本は8月7日、最初の 3 機の F-35B ライトニング II 戦闘機を受領したが、4 機目は整備および検査の要件で納入延期となった。

航空自衛隊によると、ロッキード・マーティン F-35B 3 機が、新田原基地に到着した。到着する予定だった 4 機目は、メンテナンスと点検のため、ロッキード・マーティン施設(米国)に残ったままで、日本当局者は、納入日はまだ決定していないと述べた。

3機の短距離離着陸型航空機は、新田原を臨時拠点として運用される航空自衛隊の F-35B 暫定飛行隊に配備される。F-35Bは、いずも型護衛艦「いずも」 (DDH-183) ・「かが」 (DDH-184) からも運用される予定だ。

現在までに両艦は米国が運用するF-35Bとの飛行訓練のみを実施している。いずもは2021年10月、海兵隊戦闘攻撃飛行隊(VMFA)242の「バッツ」部隊と訓練を実施しました。かがは、昨年秋に米国で行われた試験に、第23航空試験評価飛行隊(VX-23)「Salty Dogs」に所属する航空機と、F-35パックス・リバー統合試験部隊(Pax ITF)の試験パイロットと共に参加した。

いずもはF-35B運用に向け2段階目の最終改修工事を実施中だ。一方、かがは現在、ジョージ・ワシントン空母打撃群(CSG)とイギリス海軍の空母打撃群、および両用上陸艦USS アメリカ(LHA-6)との訓練を実施中だ。イギリスとアメリカ海兵隊のF-35Bは、今週中にかがで甲板間着陸と離陸を実施する。VMFA-242は、アメリカとイギリス海軍(RN)の航空母艦HMS プリンス・オブ・ウェールズ(R09)に搭載されている。

米パイロットは、航空自衛隊がF-35Bの能力を向上させる際に教官として務め、3機のF-35Bを日本へ飛行させた。アメリカ海兵隊は、B型を運用する唯一のアメリカ軍種だ。

当初、日本の防衛省(MOD)は、九州住民からの騒音懸念を理由に、新田原での垂直離着陸訓練を禁止していた。訓練は無人島の馬毛島に建設中の専用施設で行う予定だった。

しかし、馬毛島施設は建設遅延により2030年まで完成しない見込みのため、航空自衛隊はF-35B戦闘機の訓練を本土で行う必要が生じた。防衛省は最終的に決定を改め、新田原基地で垂直離着陸訓練を実施することにした。

2025年8月7日に撮影された3機の短距離離陸・垂直着陸戦闘機は、九州の新田原基地に一時的に配備されるF-35Bの暫定飛行隊に所属する。航空自衛隊提供

この決定は、地方自治体関係者や住民から反対を受け、防衛省は基地での訓練計画を見直すことになった。防衛省は9月に改定計画を提示する見込みで、それまでの間、垂直着陸訓練は行われない。

日本はF-35B ジョイント・ストライク・ファイター・ライトニングII部隊を整備中だ。航空自衛隊は、木曜日に到着した機を含む合計8機のF-35Bを2026年3月までに配備する予定だ。2026年3月。日本はF-35A 105機とF-35B 42機を注文しており、全機が引き渡された時点で米国を除くと最大のF-35運用国となる。

複数国が短距離離陸・垂直着陸能力の拡大を進めている。シンガポールはF-35B 12機とF-35A 8機を注文し、2026年から受領を開始する。全機はシンガポール空軍(RSAF)に所属し、同空軍はシンガポールの海軍ヘリコプターと海上哨戒機も運用する。

イタリアは最終的にF-35B 40機とF-35A 75機を配備する。これらの機体はイタリア海軍とイタリア空軍に均等に配分される。イタリア空軍のF-35Bは、イタリア海軍のF-35Bと共に航空母艦ITS Cavour(550)で運用中で、2024年のインド太平洋展開において、同航空母艦の航空団にはイタリア空軍F-35B2機が搭載されていた。

イギリスは48機のF-35Bを発注中で、うち41機が引き渡しずみだが、2021年11月に1機喪失した。■


Japan Receives 3 F-35B Lighting II Fighters, 1 Faces Delays

Dzirhan Mahadzir

August 7, 2025 1:54 PM

https://news.usni.org/2025/08/07/japan-receives-3-f-35b-lighting-ii-fighters-1-faces-delays


2025年5月25日日曜日

訓練機更新を求める日本に、新型ジェット練習機構想が各社から登場(Breaking Defense)

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入間基地に着陸する航空自衛隊の川崎T-4練習機(クレジット:Mike Yeo)



日本が新型練習機を求めていることから、各社は練習機ソリューションを熱心にDSEIジャパンで展示した


DSEI JAPAN - 航空自衛隊(JASDF)は、次世代戦闘機のパイロットを輩出するため、訓練機の再編成を進めている。

 航空自衛隊は今年初め、テキストロンT-6ターボプロップ訓練機を選定したと発表し、次は既存の訓練機に代わるジェット訓練機を探し始めている。

 東京で開催されたDSEIジャパンエキスポで業界幹部が語ったところによると、日本は航空機の種類と市場における訓練ソリューションを調査している。

 これには、2024年4月の日米首脳会談で発表された、航空自衛隊の川崎T-4ジェット練習機に代わる米国との新型練習機の共同開発も含まれる可能性が高い。

 日本が新型練習機を求めていることから、各社はDSEIジャパンで練習機ソリューションを熱心に展示しており、三菱重工業(MHI)はT-Xジェット練習機コンセプトのスケールモデルを展示した。

 一方、ボーイングは、T-7Aレッドホーク練習機で日本の潜在的な需要に提供する用意があり、ジョン・スディング東アジア防衛・政府サービス担当エグゼクティブ・ディレクターは、米空軍の独自の練習機プログラムに採用されている型式は、日米共同開発に理想的であると指摘した。

 「T-7が)アメリカ空軍のために行う訓練は、日本が空軍のために行っている訓練と非常によく似ており、特にF-35やF-15などの戦闘機がアップグレードされているため、訓練システムには多くの共通点がある」とスディングは語った。

 イタリアのレオナルドもDSEIジャパンに出展し、M-346ブロック20のコックピット・シミュレーターを展示した。航空自衛隊は現在、イタリアの国際飛行訓練学校(IFTS)へパイロットを派遣しており、M-346ではカタールやシンガポールを含む数カ国のパイロットを対象に、フェーズIVの上級/先導戦闘機訓練(LIFT)に重点を置いている。

IFTSはイタリア空軍とレオナルドのプロジェクトであり、同社の広報担当者は、日本が2022年にパイロットの派遣を開始して以来、すでに9人の航空自衛隊パイロットがこのセンターで訓練を受けていると本誌に語った。

 パイロットのIFTSでの養成期間は約6ヶ月で、広報担当者は、年間10人のパイロットに増やすことを目標としているという。

 IFTSに関わるもうひとつの企業はCAEで、レオナルドと航空機やシミュレーターに関する産業提携を結んでいる。CAEはまた、2023年に航空自衛隊がスバルT-7ターボプロップ練習機で基礎飛行訓練を実施している防府北基地に30人のパイロット養成候補生を配置し、バーチャル・リアリティーを利用した訓練能力を航空自衛隊に実証している。

 CAEの主席技術責任者であるゲイリー・イーブスは、今回の実証実験の結果、航空自衛隊は感銘を受けたと述べた。

 これには、航空自衛隊が将来の訓練プログラムのためにどのタイプの練習機を選択するかに依存しない、統合された地上ベースの仮想訓練が含まれる。

 「私たちは、航空自衛隊が選択する航空機に協力します。 私たちは、どの航空機とも協力することができますし、このプロセスを通じて航空自衛隊を指導していきます」とイーブスは語った。■


New jet trainer in the cards as Japan seeks training fleet refresh

Japan’s search for a new trainer aircraft has meant that companies were keen to display their trainer aircraft solutions at DSEI Japan.

By   Mike Yeo

on May 23, 2025 at 12:36 PM



https://breakingdefense.com/2025/05/new-jet-trainer-in-the-cards-as-japan-seeks-training-fleet-refresh/