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2026年5月27日水曜日

新型ISR機材「ULTRA」高高度長時間滞空ドローンを米空軍が中東に投入する

 

The U.S. Air Force plans to send a new version of the glider-like Unmanned Long-endurance Tactical Reconnaissance Aircraft (ULTRA) drone with a turbocharged engine to the Middle East for an operational evaluation.2024年の過去の運用評価の際、アラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地に前線配備されていたULTRAドローン。米空軍

米空軍の新型ターボチャージャー搭載「ULTRA」監視ドローンが中東へ

グライダー形状の「ULTRA」が提供する長時間監視能力は、特にイランとの戦闘でMQ-9が損失を被っている状況下で高い需要を生む

空軍は、ターボチャージャー付きエンジンを搭載した、グライダーのような新型無人長距離戦術偵察機(ULTRA)ドローンを中東に派遣し、運用評価を行う。同機ULTRA Turboは、従来機より高速かつ高高度での飛行が可能でありながら、数日間空中に留まることができる。

DZYNE Technologiesが開発したULTRAドローンの初期モデルは、2024年に中東で運用評価を少なくとも1回実施している。空軍研究本部(AFRL)が主導するULTRAプログラムは、航空情報・監視・偵察(ISR)の継続的カバーを比較的低コストで実現する方法を模索するため、近年追求してきた取り組みの一つだ。特に中東におけるこの追加能力の重要性は、イランへの最近の活発な戦闘作戦現在進行中のイラン港湾封鎖によって、さらに強調されている。この能力は、広大な太平洋全域での作戦を含め、他地域でも有用なものとなるだろう。

ULTRAドローンのストック写真。DZYNE Technologies

空軍の2027会計年度予算要求には、ULTRAプログラムに関する新たな運用評価計画やその他の計画の詳細が含まれている。4月、DZYNEは、AFRL(空軍研究実験室)に追加のULTRA Turboを供給する新たな契約を獲得したと発表した。

空軍の予算文書によると、「2026会計年度の資金は、CENTCOM(米中央軍)の責任区域(AOR)におけるOCONUS OA(米本土外での運用評価)を支援するもので、ULTRAシステム開発における次の段階(運用試験および評価)である」としている。「この評価は、2026会計年度のOCONUS OAから開始される。2027会計年度の予算は、OAを継続するとともに、ユーザーの要件を満たすために必要な能力向上に充てられる。」

空軍の予算文書によると、同軍のULTRAドローンはいわゆる「マルチINT」構成を採用しているが、これ以上の詳細は明記されていない。この用語は一般的に、電気光学式、赤外線、またはハイパースペクトルカメラ合成開口画像および地上移動目標指示モードを備えたレーダー、および/または信号情報(SIGINT)スイートなどを含む、複数のセンサーの組み合わせを指す。ULTRAドローンは、少なくとも機体下部にセンサータレットを装備した状態で、かねてから確認されている。

2024年、アラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地で撮影されたULTRAドローン。センサータレットが確認できる。USAF

予算文書には、この新型ドローンが4気筒ピストン航空機エンジンであるRotax 916を搭載していることも記載されている。Rotax 916は、多くの民間超軽量機に加え、イスラエルのElbit製Hermes 900など、軍事用途向けドローンにも採用されている。

「このエンジンは、高度25,000フィート以上での出力と運用能力を解き放ち、ULTRAの任務遂行の柔軟性を高め、悪天候下での耐性を向上させます」と、DZYNEは初飛行を発表したプレスリリースで述べている

2月、DZYNEは、ULTRA Turboが「高度25,000フィート、真対気速度(KTAS)100ノットで60時間の飛行を達成し、実戦的な任務を遂行する飛行を完了した」と発表した。

執筆時点で、同社のウェブサイトによると、ベースモデルのULTRAは70時間以上飛行可能で、高度25,000フィート、最大速度96ノットまで飛行でき、450ポンドのペイロードを搭載できる。ULTRA Turboは、航続時間(最大60時間以上とされている)を多少犠牲にする代わりに、速度と運用高度(120ノット、最大30,000フィート)で向上を図っている。

飛行中のULTRAドローン。DZYNE Technologies

速度の向上により、非常に離れた指定運用エリアへの往復にかかる時間が短縮される。これにより、現場での滞空時間も延長できる可能性がある。

特に滑空機のような設計の場合、高い高度で飛行できることは、燃料効率の面でメリットをもたらす。また、センサーの有効視野も広がり、例えば斜め飛行パターンを用いて、安全な距離からターゲットエリアの奥深くを観察する際にも有効だ。DYZNEが過去のプレスリリースで指摘しているように、より高い飛行高度で運用できることは、悪天候を回避する上でも利点となる。

DYZNEでは市販のスポーツグライダーを基本設計とするULTRAシリーズについて、導入および運用コストが比較的安価と説明しているが、正確な単価や飛行時間当たりのコストは不明。また、同型ドローンは展開時の占有面積も小さいとされる。空軍は現在、2027会計年度においてULTRAプログラム全体の開発を継続するため1,657万ドルの予算を要求している。

2024年の運用評価に関する現時点での情報からは、新型ターボチャージャー付きエンジンを搭載する以前でも、ULTRA設計がどのような能力を提供していたかについて、より現実的な見通しが得られる。これには、ドローンがアラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地から数千マイル離れたアフガニスタンへ出撃し、再び帰還する任務が含まれていたようだ。当時、空軍はこれらの任務にMQ-9リーパーも使用していたが、ペルシャ湾からアラビア海、パキスタンを経由して移動した後、現場に留まれる時間は限られていた。

赤でマークされたアル・ダフラ空軍基地と、北東にあるアフガニスタンとの距離を概観できる地図。Google Maps

余談だが、低空飛行するMQ-9は、2024年の「ULTRA」作戦評価以降でも、中東における米軍の空中ISR(情報・監視・偵察)体制で重要な要素であり続けている。先週の公聴会で、空軍参謀総長のケネス・ウィルスバック大将は、数十機の損失が報告されているにもかかわらず、イランとの最近の紛争においてリーパーが「おそらく最も価値のある戦力」であったと述べた。MQ-9による監視能力への継続的な需要、そして同時にこれらのドローンの脆弱性が高まっていることは、イエメンでフーシ派武装勢力を標的とした作戦の際にも指摘されていた。

前述の通り、イランに対する活発な戦闘作戦や同国港湾への継続的な封鎖は、持続的なISR監視能力に対する米軍の膨大な需要を浮き彫りにするに過ぎない。4月、本誌は、ギリシャにおいて一般に(非公式ながら)RQ-180、あるいはその派生型と呼ばれる、極めてステルス性が高く、超長航続時間、超高高度のISRドローンの出現という文脈において、こうした需要を詳細に検証した。RQ-180および関連設計は、言うまでもなく、ULTRAファミリーと全く異なるクラスに属する。

ただし、RQ-180のような極めて高度な資産を必要としない環境において、持続的なISRカバレッジを提供するため空軍や米軍の他の軍種が近年取り組んできたのはULTRAだけではない。成層圏での運用を想定したドローンや気球も、中東や太平洋地域およびその周辺での使用を含め、主要な関心領域だ。これらは高高度通信ノードとして利用可能であり、さらにはドローンや兵器を含む小型ペイロードの打ち上げにも活用できる可能性がある。

ULTRAに関する継続的な取り組みは、空軍がMQ-9の後継機候補を再検討している時期と重なっている。これまで空軍が公に提示してきた要件(最大航続距離932マイル、20時間の滞空時間など)は、ULTRAやULTRA Turboより航続距離が短い設計を示唆している。また、空軍はリーパー後継機では低コストかつ量産性を重視しており、高リスクな環境下でもより多くの機体を柔軟に投入できるようにしたいと考えている。これにより、能力の組み合わせを拡大し、ULTRAドローン部隊が参入できる運用上の余地が生まれる可能性がある。

USAF

全体として、ULTRAプログラムは依然として小規模ではあるものの、規模と範囲は拡大中で、同ドローンは新型のターボチャージャー付きエンジンを搭載して中東へ戻りつつある。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。


USAF’s New Turbocharged ULTRA Surveillance Drones Are Heading To The Middle East

The persistent surveillance capabilities the glider-like ULTRA offers are in high demand, especially amid MQ-9 losses in fighting with Iran.

Joseph Trevithick

Published May 25, 2026 1:28 PM EDT

https://www.twz.com/news-features/usafs-new-turbocharged-ultra-surveillance-drones-are-heading-to-the-middle-east



2026年5月26日火曜日

A-10で確立済みのCSAR戦闘捜索救難任務をF-35が引き継げるのか―もともとA-10の近接地上支援もライトニングIIが引き継ぐって言ってましたよね

 

Two F-15E Strike Eagle aircraft, both assigned to the 366th Fighter Wing, fly alongside two A-10 Thunderbolt II aircraft assigned to the 124th Fighter Wing, Idaho Air National Guard at the Gunfighter Skies Air Show at Mountain Home Air Force Base, Idaho, May 16, 2026.

Two F-15E Strike Eagle aircraft, both assigned to the 366th Fighter Wing, fly alongside two A-10 Thunderbolt II aircraft assigned to the 124th Fighter Wing, Idaho Air National Guard at the Gunfighter Skies Air Show at Mountain Home Air Force Base, Idaho, May 16, 2026. U.S. Air National Guard / Tech Sergeant Joseph R. Morgan

A-10の戦闘捜索救難任務をF-35・F-15で引き継げるのか

代替機を模索する間、ウォートホッグの退役が先送りされる

空軍が2030年までにA-10サンダーボルトIIを退役させる方針であることから、F-15イーグル・F-35ライトニングIIが将来的に戦闘捜索救難任務を担う可能性があると、水曜日に当局が議員らに伝えた。

A-10「ウォートホグ」は、数十年にわたり、戦闘捜索救難部隊、いわゆる「サンディ・パッケージ」の中核となる近接航空支援機として機能してきた。空軍の最高指揮官ケネス・ウィルスバック大将は、下院軍事委員会公聴会で、同軍がどのように能力を維持していく方針なのか議員から質問を受けた。

「A-10が戦闘捜索救難に非常に優れている理由は、それが同機の核心的な任務だからです。A-10を退役段階に移行させるにつれ、他のプラットフォームがその核心的な任務を担うようになるでしょう」とウィルスバック大将は述べた。「つまり、F-35やF-15、その他プラットフォームにもその能力はあるのです。」

「ウォートホグ」はイランとの紛争において、ホルムズ海峡での船舶への機銃掃射から、撃墜されたF-15搭乗員の果敢な救出作戦に至るまで、多用されてきた。先月、空軍は3個飛行隊の運用を継続すると発表した。うち1個飛行隊は2029年まで、残る2個飛行隊は2030年まで運用される予定だ。しかし、同軍が後継機を検討する中、パイロットに対しても戦闘捜索救難任務の訓練を行う必要が生じる。

「A-10パイロットは、戦闘捜索救難任務のために特別に訓練されています」と、ジョージア州選出のオースティン・スコット下院議員(共和党)は述べた。「F-35やその他のパイロットにも、戦闘捜索救難任務の特別訓練を行うつもりなのでしょうか?」

「そうせざるを得ないでしょう」とウィルスバック大将は答えた。「それが我々の任務だからです」

メリーランド州選出のサラ・エルフレス下院議員(民主党)からの同様の質問に対し、ウィルスバック大将は、2027会計年度予算案で100億ドルの飛行時間が要求されており、これによって同軍のパイロットに対する追加の戦闘捜索救難訓練を賄うことができると述べた。

「A-10の任務は近接航空支援だが、その一環として戦闘捜索救難も含まれる」とウィルスバック大将は述べた。「近接航空支援を行えるし、他のプラットフォームから戦闘捜索救難支援も行うことができる。Dude 44 Bravoの事例で見られたように、敵陣後方に墜落した隊員がいる場合、その救出に向かわなければならない。そこに空白が生じることは許されない。」

ホワイトハウス、議会、そして国防長官によるA-10の退役延期(2030年まで)に向けた取り組みについて、トロイ・メインク空軍長官は「これにより、能力に空白が生じないことが確実になる」と述べた。

スティムソン・センターの上級研究員で国家安全保障改革プログラムのディレクターを務めるダン・グレイジャーは、これに懐疑的だ。

「第一に、F-35もF-15も、A-10の能力に決して及ばないだろうことは極めて疑わしい」とグレイジャーは述べた。「第二に、ウィルスバック将軍は、誰もが心の中で思っていたことを口に出した。彼は、F-35がA-10の後継機として売り出されたにもかかわらず、依然として実用的な代替機にはなり得ないことを認めたのだ」

F-35は当初、A-10の近接航空支援任務の代替機として提案されていた。政府監視プロジェクト(POGO)が入手した報告書によると、両機を対象とした内部試験では、F-35が有効な代替機となり得るか懸念が示されていた。さらに、F-15の開発期間中、同プログラムが爆撃任務から方向転換したことを示す表現として、「対地攻撃には1ポンドの価値もない」という言葉が使われた。しかし、両機種とも大幅な改良が施され、近接航空支援、ISR(情報・監視・偵察)、空対空作戦を含む数多くの任務を遂行可能な多用途戦闘機として位置づけられている。

ウィスコンシン州選出のデリック・ヴァン・オーデン下院議員(共和党)は、F-35の価格、滞空時間、および飛行時間当たりのコストが、いずれもA-10より大幅に高いことを指摘した。

「米海軍SEAL隊員として実戦現場に身を置いてきた者として言えるが、滞空時間は重要だ」とヴァン・オーデン氏は述べた。「近接航空支援、すなわちその通路にいる敵を撃破できる近接航空支援プラットフォームに空白が生じてはならない。F-35から何かを投下するだけでは不十分なのだ。」■

F-35, F-15 may take A-10’s combat-search-and-rescue role: USAF chief

Warthog retirements have been delayed as officials look for a replacement platform.

By Thomas Novelly

Senior Reporter

May 20, 2026

2026年5月22日金曜日

AC-130JガンシップにAESAレーダーと小型巡航ミサイルを装備した試験を特殊作戦司令部が実施へ ― 長射程発射により同機の脆弱性を拡幅する狙いは明らかに中国戦を意識していますね

 

AC-130が高度な紛争でも存在意義を維持できるよう、完全に統合された長距離攻撃能力を実証する

米空軍/技術軍曹 ジェラルド・ウィリス

特殊作戦司令部(SOCOM)はAC-130Jゴーストライダー・ガンシップで新たな長距離攻撃能力の実証に乗り出した。この取り組みの2つの核心となる要素は、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーとAGM-190A小型巡航ミサイル(SCM)で、以前から別々に開発が進められてきたものだ。本誌はかねてより、AC-130JにAESAレーダーを搭載することで、長距離攻撃能力が向上すると強調してきた。これはひいては、特に太平洋地域で、ゴーストライダーが今後のハイエンド戦闘でその存在意義を維持することにもつながる。

本日早朝、SOCOM(特殊作戦コマンド)の固定翼プログラム執行部(PEO-FW)責任者ジャスティン・ブロンダー大佐が、AC-130JへのレーダーおよびAGM-190Aの統合に言及した。ブロンダー大佐は、年次SOFウィーク会議のサイドイベントで開催された円卓会議において、その他SOCOM調達担当官と共に本紙含むメディアに発言した。

米空軍のAC-130Jゴーストライダー攻撃機。USAF

AGM-190Aは、ライドスLeidos*が当初「ブラック・アロー」として開発したSCMの、米軍の制式名称である。また、SOCOMがこのミサイルを「ハボック・スピア」の愛称で呼んでいることも明らかになった。実証済みの射程が少なくとも400マイルの同ミサイルは、AC-130Jが現在運用可能とされている現行のミサイルや精密誘導爆弾よりも、はるかに大きな射程を誇る。30mm自動機関砲や105mm榴弾砲も含まれるゴーストライダーの現在の武装構成は、近距離にある目標を狙う近接航空支援や阻止任務に重点が置かれている。

*本ブログでは従来同社をレイドスとしてきましたが、音声を確認し、ライドスに変えます

「その分野で多くの動きがある」とブロンダー大佐は本日述べた。「ライドスとの我々の独自の提携は、CRADA(共同研究開発協定)から始まり、現在AGM-190ハボック・スピア低コスト巡航ミサイルの迅速開発プログラムを通じて加速した。」

CRADAとは、米軍の各組織が民間企業やその他の組織と資源を共有できる、従来と異なる研究開発の仕組みだ。協定により、関係者は互いに利益となる取り組みを進めることができるが、通常の契約や金銭の授受が必ずしも必要ではない。

「そのプログラム[AGM-190]は、非常に、非常に速いペースで進んでいます」とブロンダーは続けた。「我々は、AFSOC[空軍特殊作戦コマンド]のパートナーと緊密に連携し、開発および運用試験のタイムラインを大幅に短縮することで、遠くない将来にこの兵器の配備を加速させる方法を模索しています。これは調達面での大きな成功と言えるでしょう。」

「AESAレーダーと小型巡航ミサイルを用いた技術実証を行っており、特殊作戦部隊(SOF)の戦力に対して、こうした能力をいかに強化し、配備を加速できるかを検討している」とブロンダーは付け加えた。

「CRADA(共同研究開発契約)を通じて開発されたAGM-190A『ハボック・スピア』小型巡航ミサイルは、軍パートナーに対し、手頃な価格で長射程を実現する汎用的なソリューションを提供する」と、SOCOM(特殊作戦コマンド)のトップ米海軍のフランク・ブラッドリー大将も、本日早朝に開催されたSOFウィーク会議の基調講演で別途述べた。「AC-130ガンシップに搭載されたAESAレーダーと統合されれば、[それは]極めて強力な能力となる。」

先月公表されたSOCOMの2027会計年度予算案では、来年頃にもAC-130J向けの新たな能力組み合わせを実証する計画が示唆されていた。同司令部は、AC-130J向けのいわゆる「精密打撃パッケージ(PSP)」に関する作業を支援するため、予算約590万ドルを要求している。PSPは、すべての兵器および関連センサーをゴーストライダーに統合するための包括的なシステムである。

SOCOMの予算文書によると、資金は「AESAレーダー機能をPSPに統合するために必要」とある。計画中の作業には、「AESA機能を戦闘管理システムおよびその他の関連するAC-130Jシステムに組み込むためのソフトウェアおよびハードウェアの開発」が含まれる。

AC-130Jに搭載される具体的なAESAレーダーの型式は不明である。昨年のSOFウィーク会議で、ブロンダー大佐は、ノースロップ・グラマン社のAN/APG-83(別名:スケーラブル・アジャイル・ビーム・レーダー(SABR))に関する「実証実験」が進行中と述べていた。

「AFSOCは、空軍の特殊作戦部隊(SOF)としての役割と、米特殊作戦コマンド(USSOCOM)の航空部隊としての役割の両方を継続して遂行する中で、AC-130JへのAESAレーダーの開発と搭載を検討している」と、AFSOCは2025年8月に最新情報の提供を求められた際、本誌に述べた。「作戦上の機密保持のため、レーダーの種類については言及できない。」

APG-83は極めて有力な選択肢である。空軍はF-16C/D「ヴァイパー」戦闘機の大部分への同レーダーの統合を数年前から進めている。AN/APG-83は、目標探知・追跡能力に加え、合成開口マッピングモードを備え、地上移動目標表示(GMTI)データを生成できる。SARマッピングとも呼ばれるこのモードにより、SABRは高解像度のレーダー画像を生成できる。GMTIの追跡データを画像上に重ね合わせることが可能だ。これらすべては、目標の捕捉や識別、一般的な偵察にも活用できる。

SAR画像の上にGMTIの追跡データが重ねられた例。パブリックドメイン

市場には他にもAESAレーダーが存在し、コンパクト設計機種も増加傾向にある。この種のレーダーは、一般的に、従来の機械式走査モデルと比較して、レーダー反射断面積が小さい対象でも、より迅速かつ高精度・高忠実度で捕捉できる。また、走査速度が速く、複数の機能をほぼ同時に実行できるほか、高周波妨害に対する耐性が向上し、信頼性も格段に高い。

本誌はかねてより、AESAレーダーの搭載が、悪天候下であっても長距離での目標の探知、追跡、攻撃能力において、AC-130Jに大幅な性能向上をもたらすと指摘してきた。このレーダーは、データリンク機能を備えていれば、スタンドオフ兵器に対して飛行中(ミッドコース)のリアルタイム情報を提供することが可能となる。これにより、ミサイル側に終端誘導装置が搭載されていれば、移動目標への攻撃も可能になる。

全体として、AESAレーダーによる能力向上は、AGM-190Aのような新型長距離攻撃兵器と組み合わせると特に重要となる。また、このレーダーは、現在使用されているGBU-39/Bスモール・ダイアメーター・ボム(SDB)や、将来導入予定のGBU-53/B ストームブレイカー(SDB IIとしても知られる)など、その他の短距離弾薬を使用する際にも、ゴーストライダーの有効性を高めるのに役立つだろう。

AC-130Jの後部ランプから試験発射されるAGM-190A。Leidos

AESAレーダーは、AC-130Jの一般的な監視・偵察能力を拡大する以外に状況認識能力の向上も提供する。

これらはSOCOM(特殊作戦コマンド)の予算文書に反映されており、同文書では次のように述べられている。「AESAレーダーは、AC-130Jの状況認識能力、精密標的捕捉能力、および生存性を向上させると同時に、段階的に廃止される旧式レーダーに取って代わることで、ガンシップが連合軍のキル・ウェブを完結させ、米インド太平洋軍(USINDOPACOM)および西半球での作戦を支援する役割を拡大することを可能にする。」

ここでインド太平洋地域が言及されていることは、近年AC-130機群が直面している将来の作戦上の妥当性に関する広範な疑問を浮き彫りにしている。「ゴーストライダー」およびその直前の機種は、対テロ戦争時代での主力機であり、アフガニスタン、イラク、シリアなどの上空を頻繁に飛行した。それでも地上砲火への脆弱性を低減するため、ほぼ例外なく夜間の掩護下でのみ飛行していた。

AC-130ガンシップは今後も存在意義を維持できるだろうか?

太平洋における中国との対決など、将来的なハイエンドな戦闘においては、AC-130に対する脅威ははるかに顕著となるだろう。長年にわたり、これが米軍の戦力構成やその他の要件に関する計画策定を主導する主要なシナリオとなっている。イランとの最近の紛争や、近年の中東およびその周辺地域におけるその他の米軍作戦は、より高性能な防空システムが小国さらには非国家主体にも着実に拡散していることを明らかにした。

AESAレーダーと組み合わせた新たなスタンドオフ攻撃能力の統合は、AC-130Jが進化する脅威の生態系に対応する手段のひとつとなる。また、ゴーストライダーだけでなく、OA-1KスカイレイダーII軽攻撃機のようなその他AFSOC(空軍特殊作戦コマンド)所属機にとっても、新たな能力への扉を開く可能性がある。OA-1Kでも、将来の有用性に関して同様の疑問が提起されている。同機も主に対テロ作戦やその他の低強度紛争を想定して設計されている。

AC-130Jフリートは防御用対抗措置システムの改良を含む、その他のアップグレードも受けている最中である。

AGM-190Aが特殊作戦部隊の枠を超え、米軍全体で広く使用されるようになる可能性は十分にある。空軍は現在、「手頃な価格の大量発射ミサイル・ファミリー(FAMM)プログラム」を通じ、今後5年間で約2万8,000発の低コスト攻撃用弾薬を購入する計画を進めている。

「空軍が『Family of Affordable Mass Munitions』で何を行っているかについて話し合いを続けており」、「『軍から特殊作戦部隊(SOF)へ』あるいは『特殊作戦部隊から軍へ』の移行を行う継続的な連携の余地があるか」を確認している、とブロンダー大佐は本日述べた。

先週、国防総省はまた、今後3年間で少なくとも1万発の低コスト巡航ミサイルを調達する計画を発表した。これらは主に、コンテナ型発射機からの地上発射用途を想定している。ライドスは現在、この「低コスト・コンテナ型ミサイル(LCCM)」プログラムに関与している一社で、その要件を満たすためにAGM-190A派生型を開発中である。

低コストコンテナ型ミサイル(LCCM)プログラムの下で、ライドスが現在開発中のAGM-190A派生型ミサイルのレンダリング画像。ライドス

、AESAレーダーとAGM-190A巡航ミサイルの組み合わせによる本格的な実証試験が、AC-130Jガンシップの能力向上で一歩となるだろう。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。


AC-130J Gunship With Mini Cruise Missiles Paired With AESA Radar To Undergo Tests

The plan is to demonstrate a fully integrated, longer-range strike capability that could keep the AC-130 relevant in high-end conflicts.

Joseph Trevithick

Published May 19, 2026 7:20 PM EDT

https://www.twz.com/air/ac-130j-gunship-with-mini-cruise-missiles-paired-with-aesa-radar-to-undergo-tests





2026年5月15日金曜日

米空軍は輸送機からの巡航ミサイル発射の実施を2027年に実用化する(ラピッド・ドラゴンあたら芽ドラゴン・カートは分散戦力構想のひとつで中国戦を意識している)

 

米空軍は巡航ミサイルを輸送機から発射する体制を2027年までに展開する

  • The Aviationist

  • 2026年5月10日 午後9時44分

  • Parth Satam

C-17AグローブマスターIIIから投下される、パレタイズド・エフェクツ・デプロイメント・システム(PEDS)の4パック構成による貨物空中投下。(画像提供:AFRL)


「ラピッド・ドラゴン」プログラム(現在は「ドラゴン・カート」へ改称)は、正式なプログラム・オブ・レコード(PoR)に移行し、2027年までに輸送機からパレット化された巡航ミサイルの展開が可能となる見込みだ

空軍のラピッド・ドラゴン計画は、正式な「プログラム・オブ・レコード(PoR)」となった。空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)が2026年4月30日発表した。PoRステータスとは、システムが政府に正式に承認されたことを意味し、予算において議会による資金配分が保証されることを示す。

「ラピッド・ドラゴン」では、米空軍がC-130Jハーキュリーズやその派生型、C-17グローブマスターIIIなど輸送機を用いて、スタンドオフ型対地攻撃ミサイルの「パレット発射」を行う構想だった。プロジェクトは、監督権限が空軍研究開発本部(AFRL)からAFLCMCに移管されたのを受け、「 Dragon Cart ドラゴン・カート」と名称変更された。

同システムは、ミドル・ティア・アクイジション(MTA)-ラピッド・フィールディング・ルートを活用し、2027年までに配備される見込みである。また、AFLCMCは、Extended Range Attack Munition(ERAM)イニシアチブの下で開発された「Family of Affordable Mass Munitions(FAMM)」シリーズのミサイルを、ドラゴン・カート向けの主要兵器として指定した。

ゾーン5テクノロジーズZone 5 Technologiesの「ラスティ・ダガー」とコ・アスパイアCo-Aspireの「迅速適応型低コスト巡航ミサイル(RAACM)」は、FAMM/ERAMプログラムの下で誕生した。前者は、2026年1月と3月にそれぞれ、実弾およびF-16との統合試験の一連の試験を受けた。

FAMMプログラムは現在、「FAMM-Beyond Adversary Reach(BAR)」調達へと発展している。2026年4月20日付のAFLCMCによる情報提供要請(RFI)では、運搬用コンテナ搭載型およびパレット搭載型の両方で発射可能なFAMM兵器を設計・製造でき、米国政府および海外購入者向けに年間1,000~2,000発の生産注文に対応可能な企業を公募している。

「ドラゴン・カート」がPoR(概念実証)段階に

当初の「ラピッド・ドラゴン」パレット化弾薬プログラムは、代替ミサイルおよび実戦配備済みのAGM-158B ジョイント・エア・トゥ・サーフェス・スタンオフ・ミサイル・エクステンデッド・レンジ(JASSM-ER)を用いて、複数回にわたり試験が行われてきた。同軍は、「ドラゴン・カート」が「実験キャンペーンから得られた教訓に基づいて構築されている」と述べた。

AFLCMCは、ドラゴン・カートの強みは、既存の「標準的な空輸在庫および空中投下装備」と、米国政府が所有する戦闘管理システムを活用できる点にあると述べた。これにより、パレット構成のFAMMやJASSMのようなキネティック兵器システムを「輸送機に積み込み、後部から投下し、世界中で空中展開」することが可能になる。

ドラゴン・カートのプログラム・マネージャー、ジアジア・リーは、このコンセプトが「作戦上の曖昧性、敵に対する抑止力、そして作戦効果を最大化するための追加的な指揮オプション」を提供すると述べた。リーはさらに、これにより「輸送機を強力な攻撃プラットフォームへと変貌させる選択肢が得られ、従来の輸送機部隊の運用方法では得られなかった能力を解き放つことができる」と付け加えた。

ドラゴン・カートはまた、他の従来の防衛調達プログラムと異なり、武器データや技術に対する政府の管理が重視されたため、迅速に正式プログラムへ移行した。システムエンジニアリング・プログラムマネージャーのケント・ミューラーは、新たなペイロードに対応するためFAMMの設計を迅速に変更することを可能にする、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)アプローチを強調した。

「当方が設計権を保有しているため、新しいペイロードにわずかに長い発射モジュールが必要となっても、モデルを作成し、荷重経路解析を行い、そのモデルを製造ベンダーに送るだけで済む」とミューラーは述べた。

同局はまた、「実証済みの既存技術を斬新な方法で組み合わせ、デジタルアーキテクチャを厳格に管理することで、プログラム事務局は従来の障壁を取り除き、迅速なスケールアップと将来のアップグレードを可能にした」と説明した。

興味深いことに、空軍は以前、このプログラムの名称が「1000年前の中国軍が設計した弩(ぬ)カタパルトに由来する」と述べていた。この兵器は、単一の引き金操作で複数の弩矢を発射し、極めて遠距離から破壊をもたらすものであった。これらの兵器は「疾龍車(ジロンチェ)」と呼ばれていた。

ラピッド・ドラゴンとパレット式発射

2021年8月にニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル射場で行われたある試験では、C-17AグローブマスターIIIおよびEC-130SJの貨物室からミサイルが放出された。2021年12月にフロリダ州エグリン空軍基地で行われた別の試験では、MC-130J コマンドーIIが、標的データを受信して飛行試験機(FTV)にアップロードした後、FTVと3つの質量シミュレータを含む4セル構成の「ラピッド・ドラゴン」展開システムを空中投下した。


Dragon Cart2022年11月9日、ノルウェーのアンドヤ宇宙防衛射場で行われた「ATREUS 22-4」の実弾射撃演習で第352特殊作戦航空団所属のMC-130J コマンドーIIがパレット化された弾薬システムを投下した。(画像提供:米空軍、撮影:ブリジット・ウォルターマイア技術軍曹)2022年11月の第3回試験では、第352特殊作戦航空団(352nd SOW)所属のMC-130J コマンドーIIが、ノルウェー海上空で同様のパレット1基を展開した。JASSM-ERはパレットから正常に離脱し、動力飛行を開始した。

本プログラムの将来性について、4月20日付のAFLCMC RFI(情報提供要請)は次のように述べている。「プログラム事務局は、手頃な価格で適応性が高く、スタンドオフ射程を十分に有する単一の共通空対地兵器を開発することにより、戦場の効率化を図る。中核となるコンセプトは、単一の設計に基づき、主要な展開方法として『パレタイズド(Palletized)』方式を採用するものである: 貨物機からの長距離攻撃。政府はまた、同じ単一設計から、ラッギド方式による二次的な配備方法の選択肢も提示している。これは、戦闘機やその他の航空機での長距離運用を目的としている。」

2021年7月、ニューメキシコ州ホワイトサンズミサイル射場で行われた初のシステムレベル飛行試験における、JASSM-ERの代表試験ミサイル。(画像提供:写真提供)

他の業界大手も、コスト効率に優れ、拡張性のあるパレタイズド発射方式の空対地ミサイルを開発している。これには、空軍が2月にAGM-190Aと指定したレイドスのBlack Arrowや、ロッキード・マーティンのCommon Multi-Mission Truck (CMMT)がある。このうちCMMTには、CMMT-Dと呼ばれる無動力滑空機と、CMMT-Xと呼ばれる小型の動力型バリエーションがある。■

パース・サタムのキャリアは、2つの日刊紙と2つの防衛専門誌での15年にわたる活動に及ぶ。彼は、戦争という人間の活動には、どのミサイルやジェット機が最も速く飛ぶかという問題を超えた、はるかに深い原因と結果があると信じている。そのため、外交政策、経済、技術、社会、歴史と交差する点から軍事問題を分析することを好んでいる。彼の執筆活動は、防衛航空宇宙、戦術、軍事ドクトリンと理論、人事問題、西アジア・ユーラシア情勢、エナジー部門、そして宇宙に至るまで、その全領域に及んでいる。


U.S. Air Force Plans to Deploy Cruise Missiles from Cargo Aircraft by 2027

Published on: May 10, 2026 at 9:44 PM


 Parth Satam

https://theaviationist.com/2026/05/10/usaf-to-dragon-cart-by-2027/