米空軍のC-17グローブマスターIII(左)が2025年9月12日、プエルトリコのローズベルト・ローズにあるホセ・アポンテ・デ・ラ・トーレ空港に到着した。横でC-5Mスーパーギャラクシーが荷物を降ろしている様子。ケンドール・トーレス・コルテス/アナドル通信 via ゲッティイメージズ
次世代輸送機導入の遅延に備える必要があると空軍は説明している
2025年11月25日
https://www.defenseone.com/defense-systems/2025/11/usaf-plan-fly-c-5-c-17s-even-longer-elicits-concern/409805/?oref=d1-homepage-river
空軍が最近公開した文書によると、次世代機導入まで、老朽化したC-5とC-17輸送機の運用期間を当初計画より数年間延長する方針とあるが。元兵站部門の指導者たちは懸念を示している。
11月19日付の調達メモによれば、C-5ギャラクシーは2045年まで、C-17グローブマスターは2075年まで運用継続する。これは従来の計画より長期化しており、次世代輸送機導入までの間、十分な空輸能力を確保するためだ。
次世代輸送機(NGAL)の量産開始は2038年以降、初期運用能力達成はその3年後を見込んでいる。覚書は「調達遅延、資金の不確実性、技術的課題に伴うリスクを軽減するため、完全な能力を備えた代替機が配備されるまで、現行機材のC-5MおよびC-17Aの運用継続を維持する必要がある。各プラットフォームの耐用年数延長と関連する軍用型式証明(MTC)の更新が求められる可能性がある」と記している。
計画では、新型NGALが1機配備されるごとにC-5を1機退役させ、その後C-17についても同様の措置を取る。
しかし空軍で最も古い輸送機の機体を飛行させ続けること自体が既に大きな負担だと、退役した軍関係者が本誌に語った。整備上の課題、任務遂行率、最近の事故統計が懸念材料だ。
「この古い問題へのアプローチが、これまでと異なる結果をもたらす理由があるのか?」と、昨年空軍機動軍司令官を退任したマイク・ミニハンは言う。「我々が実施するアップグレードで提供する能力が、実際に戦闘要員が必要とするものだと保証する分析は行ったのか?」
ミニハンは、空軍が次世代輸送機(NGAL)を導入する取り組みを支持すると述べた。(5月には世界最大の輸送機導入を目指すレイディアの顧問に就任)また、覚書が「中断のない戦域間空輸能力が世界規模の作戦において最重要である」と認めた点は称賛した。
しかしミニハンは、空軍は老朽機の近代化だけでなく、将来の空輸能力を優先すべきだと指摘した。
「『均衡』と呼ぶ状態を極めて懸念している。支援する部隊と支援を必要とする部隊、つまり攻撃部隊との均衡だ」とミニハンは語った。「第五世代や第六世代の爆撃機や戦闘機が配備される一方で、輸送機や給油機は依然として第二世代のままでは困るんだ」。
C-5は1970年に就役した。空軍が2004年にギャラクシーの耐用年数がまだ数十年あると結論付けた後、残存する52機は2006年から2018年にかけてエンジン交換と改修が行われた。しかし昨年、整備と供給網の問題により一部の機体が900日間も整備工場に留まる事態が発生し、同機種の任務遂行可能率は48%に留まった。空軍ライフサイクル管理部門は稼働率を55%に引き上げるため「55%達成キャンペーン」を開始した。
ミニハンは公の場で主張している。空軍はC-5を民間企業に売却し、必要に応じてチャーターすべきだと。そうすれば「C-17の負担軽減」になるという。
1995年に就役したC-17は、より信頼性の高い75%の任務遂行可能率を誇る。しかし過去4年間で、グローブマスターはクラスA事故(最も致死的で費用のかかる事故)を21件発生させており、これは軍で最も多用される航空機の中で最多である。
C-5とC-17のプログラムを統括した元空軍パイロット兼プログラムマネージャー、ジェシカ・ラッテンバーは、両機種の寿命延長要請に驚きはないと述べたが、そのコストは今後も高止まりすると指摘した。
「旧式機だから、全く驚くことじゃない」とラッテンバーは語った。「C-5とC-1で懸念されるのは…維持費と保守コストだ」
メモによれば、NGAL(次世代輸送機代替案)の提案募集への回答期限は約2か月後、代替案分析は2027年に行われる予定だ。■
USAF plan to fly C-5, C-17s even longer elicits concern
Service says it needs to hedge against delays to planned Next-Generation Airlift plane.
SENIOR REPORTER
NOVEMBER 25, 2025
AMCを率いていたミニハン大将は新興企業レイディアへ天下りしていたのですね。しかし、C-5を空軍から購入して運用するような企業があるのでしょうかね
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