ペンタゴンがGoogle Gemini を採用し、AI 利用促進に向けた新サイトを立ち上げた(Defense News)
2025年12月10日 午前4時23分
国防総省とピート・ヘグセス国防長官は火曜日、軍および国防総省職員に対し、Google の「Gemini for Government」を皮切りに、生成型 AI の利用を奨励する大規模な取り組みを開始した。(DOD)
米国防総省は火曜日、軍関係者、民間職員、契約社員に対して、同省のウェブサイトに掲載されている生成型人工知能機能の利用を奨励する大規模な取り組みを開始した。
Google Cloud の Gemini for Government は、GenAI.mil で開始される最初の AI 機能だと、ピート・ヘグセス国防長官は火曜日にソーシャルメディアに投稿したビデオで述べた。
「アメリカの戦争の未来はここにあり、それはAI と綴られる」とヘグセス長官はビデオで述べた。
「このプラットフォーム(GenAI.mil)は、Google Gemini はじめとする世界最強のフロンティア AI モデルを、すべてのアメリカの戦士たちの手に直接届ける」と彼は語った。
ユーザーは、GenAI.mil にログインするため国防総省発行の共通アクセスカードを持っている必要がある。許可ない者はアクセスできない。
ヘグセス長官は、敵が急速な技術進歩を利用している中、国防総省は「手をこまねいて見ているわけではない」と述べた。
「ボタンをクリックするだけで、GenAI の AI モデルを利用して、深い研究、文書のフォーマット、さらにはビデオや画像の分析さえもこれまでにないスピードで行うことができる」と、ヘグセス長官はビデオで述べている。
国防総省も火曜日に発表した声明の中で、「戦闘力として人工知能に全力を注いでいる」と述べた。
国防総省はまた、AI に関する取り組みは、ドナルド・トランプ大統領が 7 月に発した「AI 技術において前例のないレベルの優位性を達成する」という命令に従うものであると述べた。
Gemini for Government は、「インテリジェント・エージェント・ワークフロー」、つまり自律的なプログラミングが人間の関与を最小限に抑えて意思決定と行動を行うAI プロセスを採用し、国防総省職員が各機能をより多く試せるようにすると、同省は述べた。
「AI 支配をめぐる世界的な競争で2 位には賞はない」 とエミル・マイケル国防次官(研究・技術担当)は声明で述べた。「我々は、Gemini for Government のような強力な AI 機能を、従業員に直接導入するために迅速に動いている。AIはアメリカの次の『マニフェスト・デスティニー』であり、この新たなフロンティアを確実に支配する」。
イーロン・マスクの xAI、Anthropic、OpenAI は、国防総省が国家安全保障任務の支援のために検討しているその他 AI プログラムである。情報分析、ロジスティクス、データ収集は、国防総省が AI の活用によって改善を望んでいる業務の一部である。
国防総省は、GenAI.mil ウェブサイトの利用方法について、無料トレーニングを省内の全職員に提供すると発表した。トレーニングセッションでは、職員にAI ツールの利用を可能にするとともに、機能を最大限に活用する方法を教える。
国防総省は本プログラム利用時のセキュリティ確保の必要性を強調し、GenAIウェブサイト上の全ツールは管理非機密情報(CUI)扱いとし、作戦運用に耐える十分なセキュリティを確保すると述べた。
Gemini for GovernmentはGoogle検索を基盤としており、生成情報の正確性を維持し「AIによる幻覚リスク」を大幅に低減する。
国防総省は、研究開発局傘下のAI迅速能力開発チームがこれらの機能開発を主導したと説明した。■
スティーブン・ロージーについて
スティーブン・ロージーはディフェンス・ニュースの航空戦担当記者である。以前はエアフォース・タイムズで指導部・人事問題を、ミリタリー・ドットコムでは国防総省・特殊作戦・航空戦を担当した。米空軍作戦を取材するため中東にも赴いている。
Pentagon taps Google Gemini, launches new site to boost AI use
Dec 10, 2025, 04:23 AM
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