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AW&ST電子版11月20日
ノルウェー国防省はロッキードマーチンF-35を次期主力戦闘機に選んだ。
F-35統合攻撃戦闘機にはノルウェーも開発資金を拠出しており、以前より選択肢のトップであったが、同国は同時に小規模ながら同機の競争相手サーブ・グリペンNGにも出資していた。スウェーデン政府の後ろ盾のあるサーブは営業攻勢をかけ、見返りの多い製作分担提案を持ちかけたのでノルウェー産業界にグリペンNGを支持する向きもあったのは事実。ユーロファイター・タイフーンはすでに競合から脱落していた。
「統合攻撃戦闘機は候補機の中で優位性ありと考えられ、情報処理、偵察能力、空中戦闘、迎撃、対地上攻撃のいずれでも優れている。」(国防相アンネ・グレタ・ストリーム・エリクセン) ただ、両候補機ともに採用に値する、と付け加えている。
この決定はサーブには痛い敗北で、ノルウェーをグリペンNGのローンチカスタマーにしようと考えていた。次の勝負は来年のブラジルで、同社の競争相手はダッソー・ラファールとボーイングF/A-18E/F。
「ノルウェー政府の決定は残念かつ驚かされました。グリペンは運用性能要求を満たし、価格は定額で明示していたからです。さらに、広範囲かつ強力な産業協力案も提示していました。」(サーブCEO アケ・スウェンセン)
ノルウェーはF-16後継機として選択したため、ロッキードにとっては大勝利。また、国際競争の激戦市場でF-35の初の勝利でもある。なおノルウェーの購入規模は48機で、実戦配備は2014年開始が希望。
先週行われた本誌との円卓会議において米空軍チャールズ・デイビス少将(共用攻撃戦闘機計画の責任者)はノルウェーとデンマークが結局はJSF採用に回ると予測していた。同少将は性能の高さと西側同盟国との間に形成されるユニークな団結心がF-35の大きなセールスポイントだと指摘している。「長い目で見れば同盟国のすべてが採用するだろう」(同少将)
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