2016年2月1日月曜日

★米大統領専用機にボーイング747-8が選ばれました(米空軍発表)



VC-25Aは747-200が原型ですから確かに民間航空から同型機が消えている中で維持運航が大変なのでしょうね。ただ以下の空軍広報を見ると機体はボーイングでも保守管理や内部機材は他社提案が安ければどんどん採用していく姿勢が見えます。おなじ-200をベースにしたE-4フリートはどうなるんでしょうか。なお、日本政府は777-300ERを次期専用機として選定済みです。

AF awards contract for next Air Force One

By Secretary of the Air Force Public Affairs, / Published January 29, 2016


WASHINGTON (AFNS) -- 米空軍はボーイングに1月29日次期大統領専用機調達事業に関しリスク低減活動の契約を交付した。

同事業で契約交付はこれが初。この契約案に追加条項が加えられ民間向け747-8の改修を進め、大統領の搬送ミッション用に設計変更、テストが実施される。

第一ステップとしてリスク低減とライフサイクルコストの管理を進める。要求性能の決定および実機製造決定の際に設計上の代償も検討し、リスクを低くした形で技術製造開発段階に進み、ライフサイクルコストを低くするのが狙い。

「ボーイングとはこれで契約関係ができた。ボーイングは次期エアフォースワンの設計ができる」とエイミー・マケイン大佐(次期大統領専用機事業主査)は語る。「まずリスク低減策からはじめます。これは大変な作業となる個所を見つけることで、経済的な解決方法を探し、納税者の皆さんに最大の価値を実現しつつ、最高司令官のニーズにこたえる道を求めることです」

空軍長官は経済性が次期大統領専用機調達事業ではカギとなると明確に述べている。

「事業が負担可能な範囲で進むことをめざし、コストを意識した調達とします」とデボラ・リー・ジェイムズ長官は発言している。

空軍は供用期間を30年と想定して技術緒元を十分検討し改修と機体維持では企業間の競合を前提とする。競合でコストが下がり、革新性と技術の選択肢が広がる。

「この事業では価格を重視していきます」とマケイン大佐は語る。「今回の契約では747-8を同改造して次期エアフォースワンにするかを決めます。その後コスト削減の可能性を要求性能を検討して探り、サブシステムは競争入札にし、機体の維持管理でも同じとします」

「現有のVC-25A大統領専用機材は非常に高い性能を示してきました。これは機材を管理紙飛行させている空軍隊員各位の努力の結晶でもあります。ただし、機材更新の時期がきました。部品が陳腐化し、製造元が減り、整備時間が長くなっている現状の課題は新型機がやってくるまで増える一方です」とジェイムズ長官は述べている。■


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