2020年10月1日木曜日

無人機を母機とする小型無人機スパローホークを発表したジェネラルアトミックス

 

ェネラルアトミックスの新型無人機は別の無人機を母機から発進回収される。 

米無人機製造分野で大きな存在感を誇るジェネラルアトミックスが開発中案件として新型無人機構想を発表した。同機はスパローホークスと呼ばれこれまでにない特徴を有する。

 

同社によればスパローホークは小型無人航空装備で「空中発射回収技術の実証機」として母機となる大型無人機ないし別機種から運用する。

 

小型無人機は母機の機能を拡張する役目を果たすと同社広報資料にある。ジェネラルアトミックス社長のデイヴィッド・アレクサンダーは「スパローホークによりMQ-9が搭載するセンサーの能力が拡大され、省人化を進めながらISR有効範囲が広がる】と説明。

 

同機はまだ量産に入っていないが、折り畳み式主翼で機体全体は180度回転し飛行中の空力学的効果を狙う。

 

 

ジェネラルアトミックス説明ではスパローホークはグレムリン事業で製造するとある。これはDARPAの極秘事業で「UAV複数を既存の爆撃機や輸送機から発進させるねらいがある。母機は戦闘機や小型の機体でも対応可能とし、敵防空網の外から発進させる。

 

DARPAの説明では「グレムリンはミッションを完了すると、C-130が空中で回収し基地に戻る。基地で要員は24時間以内に次のミッションへ送り出す」とある。

 

安価な小型消耗品扱いの戦闘機が登場すればその利点は明らかだ。保守点検費用以外に航空要員の生命の危険を減らすメリットには大きなものがある。

 

ジェネラルアトミックスはリーパー、プレデターのメーカーとして有名だ。両機は米国の海外戦闘ミッションで不可欠な存在だ。だが、両機は長年供用されており、そろそろ後継機種が必要となってきた。

 

ジェネラルアトミックスが公開したのはスパローホーク以外にもあり、同社発表の想像図を見るとこの無人機はステルス全翼機のようで同社には初の試みとなる。同社によればこの無人機の特徴は長時間滞空性能だという。

 

無人機の老舗ジェネラルアトミックスはステルス無人機、無人機を母機とする無人機のほかにも隠し玉があるように見える。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

 

Sparrowhawk: This Drone Can Be Launched from the Air and Recovered by a Mothership

 

September 30, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: DroneMilitaryTechnologyGeneral AtomicsWar

by Caleb LarsonCaleb Larson is a defense writer with the National Interest. He holds a Master of Public Policy and covers U.S. and Russian security, European defense issues, and German politics and culture.

Image: General Atomic


1 件のコメント:

  1. ジェネラル・アトミクス(GA-ASI)はグレムリン事業で真っ先に機体模型を公開したものの、ダイネティクス連合にコンペで負けたのかと思っていましたが・・・同事業との関係は続いていたのですね。
    当時、GAがグレムリン用に言及していた空中回収機構はマジックハンドみたいなもので掴む(ドッキング)するものだったと思います。空中での発進・回収機構はダイネティクス案の方が実証容易だったが、将来的には、機体は実戦での無人機経験が豊富なGAの方が良さそう、といったところでしょうか?

    返信削除

コメントをどうぞ。