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2019年1月17日木曜日

F-15Xとは何を目指す機体なのか

The F-15X Fighter: The Missile-Hauler The Air Force Needs For A Stand-Off Fight F-15Xはミサイル多数を搭載するスタンドオフ機として米空軍に必要な機材だ。

January 14, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-15XRussiaChinaMilitaryTechnologyWorldA2/ad
空軍が極秘裏にF-15C/D型の更新機材としてF-15Xを導入する案を検討中との報道は昨年7月にthe Driveが報じたが、実現すればF-22やF-35の機数不足を補うものになりそうだ。あるいは第5世代機の運航整備経費が高額のため節約作になるかも知れない。
イーグルは1970年代中頃に就役し、欧州の空でソ連機を駆逐することを目的としていた。その後、中東や中央アジアの空で活躍したが、米空軍に残る200余機ものイーグルの去就は老朽化も進む中で注目されていた。
F-35はスイスアーミーナイフのような存在でステルス性能と対地攻撃能力もあるがドッグファイト能力はF-15より近接戦では劣る。もしF-35をスタンドオフミサイル発射母機に使い、外部パイロンも使い16発を搭載するとステルス性能を失い、脆弱になる。
.F-15は疑いなく第4世代空対空戦闘機の頂上に君臨する存在だ。ボーイングはイーグル機内のエイビオニクスを改良した輸出仕様をイスラエル、サウジアラビア、カタールに輸出している。F-15X提案では空対空ミサイル22本を搭載し、F-15C/D型の後釜をねらう。F-15Xは「視程外」(BVR)戦で最良の機材となる可能性があり、中国が目指す接近阻止領域拒否戦略に対応可能だろう。アジアで戦火の幕が開けば、BVRが緒戦で重要要素となるのは間違いない。
F-15Xではパイロンを新設計しており、従来より大型の兵装を搭載可能としており、電子戦装備も一新し、電子スキャンレーダーアレイの他、新型多機能センサー「リージョンポッド」を搭載する。また時間あたり運行経費は27千ドルとラプターの35千ドルより低い。
新刊小説 Ghost Fleet では第5世代戦闘機に依存しすぎた米国が中国、ロシアと太平洋で開戦する。悪夢のようなシナリオだが米空軍は対英気済みのF-15を機体保管場から引っ張り出し、奇襲攻撃を生き延びたF-22やF-35の機数不足を補う手段とするのだ。
この想定で今から準備しておく必要がありそうだ。■

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2018年12月23日日曜日

★★速報 米国がF-15X調達を決定か

Ore Huiying/Bloomberg
シンガポール空軍のF-15  


Pentagon To Request $1.2 Billion for New Boeing F-15 Fighters ペンタゴンが12億ドルでボーイングにF-15新造機材発注を予算要求か

  
December 21, 2018
Roxana Tiron

ンタゴンはボーイングからF-15X戦闘機計12機調達を2020年度予算で12億ドル要求する見込み。案件に詳しい二名が情報を確認したが、公式情報ではないため匿名での情報提供だ。

導入案は2月4日公表の正式予算要求の一部となる。今回の決定はペンタゴン上層部が下し、空軍みずからの発案ではないといわれる。


最新型F-15の調達はペンタゴン最上層の決定でパット・シャナハン副長官の肝いりと言われ、空軍の決定ではないと上記筋が述べた。シャナハンは元ボーイング社役員であり、上院による人事任命承認でボーイング関連案件に関与できない条件がついている。
同じく匿名の政権関係者によればシャナハンはボーイング関連案件で何ら決定していないという。同関係者は予算要求も2月4日の正式な要求案提出前であり正式ではないという。
F-15X導入は州軍航空隊で機体維持が高負担になっているF-15Cの後継機の位置づけという。C型生産は1980年代に終了と軍用機に詳しいTealグループ副社長リチャード・アブラフィアが述べている。
ボーイングはF-15をセントルイスで生産し、スーパーホーネットも製造しているが同機は議会の大盤振る舞いの恩恵を受けてきた。

「ボーイングは新型版を韓国、シンガポール、サウジアラビア、カタールに販売して生産を維持している」とアブラフィアは解説し、装備やセンサーを新型に変えていると指摘した。
「F-15は航続距離、性能がすぐれている別格の存在」とアブラフィアは述べ、F-35共用打撃戦闘機より高速かつ搭載量が大きい。F-35は最新かつ最高価格の機材だがステルス性能でF-15より優れるとアブラフィアは解説。
F-15最新版導入で議会、ペンタゴン内のF-35支持派は予算を取られる懸念のため落ち着いていられないはずだ。

F-15C、D、E各型は1991年の砂漠の嵐作戦に投入され空対空戦での撃墜36機のうち32機はF-15の実績であり、その他地上標的も攻撃している。1994年にはボスニアに投入され、セルビアのMiG-29を三機撃墜した。不朽の自由作戦ではアフガニスタンで攻撃を加え、F-15Eはイラクの自由作戦で対地攻撃ミッションに投入された。

ペンタゴン予算案に関しボーイングは論評を避けている。■