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2025年8月21日木曜日

中国の新型連携戦闘機が9月の軍事パレードの前に初公開された(The Aviationist)

 


トラック後部に搭載された未命名CCAと、回転翼無人航空機や無人水上艇と見られるシステム。 (画像提供: REautomaton/SDF via Andreas Rupprecht )

中国は軍事パレードで新型装備を披露する伝統があるため、この新型UCAVはほぼ確実に中国人民解放軍(PLA)の採用につながるだろう

2025年9月3日の勝利記念パレードに向け準備中のトラックの後部に搭載された、中国のCCA(Collaborative Combat Aircraft)の最初の非公式画像が、おそらく公開された。粗い映像には、UCAVと回転翼無人航空機、Wing Loong型ドローンが一緒に映っている。


このUCAVは、2022年から展示会で内部ベイから弾薬を投下する姿がスケールモデルで公開されてきたFH-97とFH-97Aと関連していると考えられる。これにより、CCAはFH-97を何らかの形で派生させた可能性が高く、いずれにせよJ-20ステルス戦闘機と共に飛行する予定であることが示唆される。

後述するように、一部のアナリストがFH-97自体の存在を疑問視している点は別問題だ。この設計は、ジェネラル・アトミクスのYFQ-42Aにも似ている。YFQ-42Aは、アンドゥリルYFQ-44Aと共に、有人戦闘機と連携して戦闘する米空軍の最初のCCAの一つとして計画されている。

どうやら、9月のパレードに向けて準備が進められているトラックに乗せられたCCA/UCAVの1機について、ようやく少し詳しく見ることができたようだ。

(Via REautomaton/SDF) pic.twitter.com/Ab0itdz5Gi

— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) 2025年8月16日

新しいCCA

FH-97と比較すると、新しい未命名のCCAは、より厚く短いノーズコーンが特徴的だ。新しい機体は、FH-97やYFQ-42Aよりも「太い」ため、内部容積が大きく見える。ただし、角度や照明のせいで、目立つキールラインが隠れている可能性もある。

bsdnf/SDFによるもう1つの興味深い発見:

「Kaman K-MAX/CQ-24Aのような相互噛み合いローター式UAVか?非常にコンパクトで折りたたみ可能なローター設計のため、船に搭載可能。大型の機体はK-MAXのような輸送任務に使用される可能性がありますが、Z-20に近く、より現実的です。」 https://t.co/RUKU2ECRtk pic.twitter.com/tBoWY4vv0B

— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) 2025年8月16日

ただし、新しいCCAとFH-97は、広範な設計構成を共有している。これには、上部搭載エンジンと、GA-ASIのMQ-20アベンジャーUCAVに似たクランクド・カイト型翼が含まれる。傾斜した垂直尾翼も共通の特徴だ。ピクセル化された画像では、排気配置のタイプは判別できない。

FH-97ステルスUAV/ロイヤルウィングマンと、内部武器ベイから発射されるFH-901ローリングミサイル

また、電気光学センサーも搭載している

— Húrin (@Hurin92)

FH-97とFH-97A

FH-97Aは、2024年11月に別のフルスケールモデルとしてオンラインで最後に公開された際、J-20と同様に側面に吸気口と顎部にEOTS(電光追跡システム)を搭載していた。これは、2022年11月の珠海航空ショーで展示された他のFH-97Aスケールモデルとは異なり、EOTSが上部に取り付けられており、搭載弾薬も異なっていた。

FH-97の忠実な僚機である艦載型FH-97A無人機が中国珠海航空ショーで公開された。これは、076型および福建級航空母艦に搭載されるJ-35戦闘機と並んで戦闘を行う予定だ。

— Eason Mao☢ (@KELMAND1) 2024年11月12日

中国の軍事航空研究の第一人者アンドレアス・ルプレヒトは、元のFH-97が「実際に製造され飛行したかどうか」を疑問視しており、それは「単なる航空ショー用モデル」だった可能性があると結論付けた。実際のパレードとより明確な写真がショー当日までに公開されれば、新しいCCAがFH-97とどれほど共通点を持っているか、あるいは仮の名称が想定していた無人CCAとどれほど共通点を持っているかが明らかになるだろう。

さて、FH-97Aについて確認しておきたいのだが…元のFH-97は実際に製造され、飛行したのだろうか?筆者の見解では、そうではなく、これまで単なる派手な航空ショー用モデルだったと思う。

それとも私の認識が間違っているのでしょうか?🤔

(画像:@太湖啥个、Weibo) pic.twitter.com/zZIKPIENGx

— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) 2022年11月2日

より詳しい情報が明らかになるまでは、これらは 2 機の別々の航空機であると想定している。それでも、このプロジェクトは、ここで見られるCCA(中国製無人戦闘機)の何らかのインスピレーション源となっている。CCAはパレードで展示される予定なので、既に飛行可能なモデルが存在する可能性が高い。

リック・ジョー、もう一人の主要な中国軍事アナリストは、展示トラックの頂上に搭載された複数の新型無人システムの画像を共有した。これらは、勝利の日パレードにおける専用の「UAV部隊」の一部である可能性がある。ジョー氏は、PLAが「水面下で静かに」CCAと空中戦闘専門のUCAVの開発を進めており、FH-97とそのFH-97A変種は「その方向性における産業努力のほんの一部に過ぎない」と付け加えた。

6月のGEは、9月の勝利日のパレード(2019年のパレードと同様)にUAV部隊が参加する可能性を示している。

GJ-11パターン(赤枠)と、?MALE機体(黒)が見える。

CCAである可能性のある複数の新しい機体(青)も確認できる。

展示用トラックは、大きさを比較するために12.5mの長さだ。pic.twitter.com/5oucbzRwpf

— Rick Joe (@RickJoe_PLA) 2025年7月17日

J-20

J-20は急速に進歩し、新型のJ-20Aは、ロシアのサターンAL-31と中国のWS-10ターボファンエンジンに代わって、国産の第5世代WS-15スーパークルーズ対応エンジンに切り替えられた。2人乗りのJ-20Sは2022年8月に公開され、7月上旬に流出した画像から、おそらく実戦配備も開始されたと思われる。実際、塗装パターン、マーキング、尾翼番号から、プロトタイプ試験段階から移行し、運用部隊への配属が検討されている可能性が示唆されている。

運用部隊への配属を示唆するシリアル番号と塗装パターンを持つ双座型J-20Sジェット機2機が飛行中。(画像提供:Telegram/Sina Weibo)

5世代ステルス戦闘機として初めて双座型を採用したJ-20Sは、より高度な電子戦、目標捕捉、ネットワーク機能に加え、協力型UCAVの制御に適している。興味深いことに、CCTVでJ-20の忠実な僚機として描かれた別の機体は、GJ-11 Sharp Swordだ。

現在、中国人民解放軍空軍J-20Sの最も良い画像の一つ pic.twitter.com/q0ahylT5Os

— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) 2025年7月8日

しかし、GJ-11のモックアップが、昨年12月下旬に衛星画像で捉えられた実物大の空母試験施設と、2024年6月に上海の張興島にある訓練施設で確認されたことから、この組み合わせは実現の可能性が低くなったようだ。

ACuriousPLAFan/SDF経由:😮

最近の画像ではないが、武漢の空母モックアップと試験施設に新たな航空機が追加された。飛行甲板には、J-15、J-35、KJ-600、GJ-11Hのモックアップがはっきりと確認できる。

(画像:@伏尔戈星图 from Weibo) pic.twitter.com/UL6uk81zh4

— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) 2023年12月19日

このモックアップは、中国の新型Type 076 LHD(着陸ヘリコプタードック)が建造中の場所からわずか1マイル離れた場所にあり、中国の軍事観測筋は、試験施設の寸法がType 076の飛行甲板に近似していると指摘している。そのため、GJ-11は同施設から運用される可能性があるとみられる。それ以前、GJ-11は2024年2月のシンガポール航空ショーで初公開された。

GJ-11 Sharp Swordが上空を飛行する動画のスクリーンショット。ボックス内には、2019年10月の中国建国70周年記念パレードでトラックに搭載され、正式に公開されたGJ-11が写っている。(画像提供:X/Telegram)

結論

展示ブースで公開された6か月後にタクシー試験飛行を行った巨大なCH-7や、Global Timesの報道で試験と開発段階を完了し、運用開始が間近だと報じられた他の中国のUCAVも目撃している。9月のパレードで登場するかはまだ不明だ。

2019年10月のパレードで初めて公開されたGJ-11も、飛行モデルとして登場した。これは、トラックに搭載されたCCAが確実に採用される予定であり、今後の非公式動画で飛行シーンが捉えられる可能性があることを示している。

🇨🇳FH-97A UCAVモデル(異なる弾薬:FT-8B、FT-8C、FT-8D、FT-9またはFH-901ローリング弾薬)2022年珠海航空ショー

(via wb/艺伟影像) pic.twitter.com/JYTt8obYfg

— Jesus Roman (@jesusfroman) 2022年11月3日

中国は、J-36およびJ-XDSに続き、3機目となる次世代ジェット機を飛行させた。これが宣伝目的のパフォーマンスだと結論付けたとしても、新世代の有人および無人システムの導入が急速に進んでいる中、単なる政治的発言として一蹴できる「飛行例」は多すぎる。

China’s New Collaborative Combat Aircraft Breaks Cover Ahead of September Parade

Published on: August 17, 2025 at 8:51 PM

 Parth Satam

https://theaviationist.com/2025/08/17/chinas-new-cca-breaks-cover/

Parth Satam

Parth Satam のキャリアは、2 つの日刊紙と 2 つの防衛関連出版物で 15 年間に及ぶ。彼は、戦争という人間活動には、どのミサイルやジェット機が最も速く飛ぶかといったことを超えた原因と結果が存在すると考えている。そのため、軍事問題を外交政策、経済、技術、社会、歴史との交差点で分析することを愛している。彼の著作は、防衛航空宇宙、戦術、軍事教義と理論、人事問題、西アジア、ユーラシア情勢、エネルギー部門、宇宙まで、幅広い分野を網羅している。



2019年5月1日水曜日

中国軍事力の本当の実力は?過度の評価は無用、張子の虎だ

コメントは下にあります。

Not So Scary: This Is Why China's Military Is a Paper Tiger 恐れるにたらず、中国軍事力は張子の虎だ

China is a large but fragile power ruled by a vulnerable party that can’t afford any economic or foreign policy disasters, let alone war with America. 中国は広大だが実態は無敵とはいえない政党の支配下にある脆弱な国家だ。経済や外交で袋小路になる余裕はない。ましては米国との戦争の余裕はない。
October 15, 2015  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: ChinaPLAChinese MilitaryU.S.-China WarDefense


国の軍事脅威の高まりと米国の軍事力不足を強調する傾向が高まっている。この論調には1980年代中頃の旧ソ連が米国を軍事面で凌駕下との主張を思い起こさせるものがある。現在の中国がUSSRのように崩壊への最終段階にあるというつもりはないが、人民解放軍(PLA)には脆さがあり軍事組織としての職業意識は限りなく薄く、近代戦の経験が欠如し自慢する軍事装備も実戦の洗礼を受けていないのは事実だ
中国では経済成長の鈍化と社会経済構造の悪化が明らかで大国とはいえ脆弱な構造であり、統治する党も無敵ではなく経済あるいは外交面で難局が発生すればたちまち危機的状況に陥るのは間違いない。まして米国と戦争を試みる余裕はない。中国経済は国際交易とグローバルサプライチェーンがなければ成り立たない。中国にとって開戦の選択は経済社会面の破滅となろう。
さらに中国に役に立つ有力な盟友国は皆無に近く、戦略的に孤立しており、状況はむしろ悪化しつつある。
また近代戦の経験が欠如している。最後の交戦は1979年にヴィエトナムに「教訓」を教えてやろうとしたものの失敗した事例だ。インド、USSRとそれぞれ1960年代に国境をめぐり緊張し、1950年代には朝鮮戦争に派兵したのが近代戦としてかろうじて数えられる程度だ。
PLA戦力は共産党の権力に依存しており、党に忠誠を誓っても国家防衛は誓わない。PLA将校は陳腐な共産主義教義学習に相当の時間を費やし、軍事教練は二の次とする。そこに軍上層部の汚職が加わり昇進のため幹部の好意を買おうとする。
ここ数十年でPLAが驚くべき技術進歩を遂げたのは事実である。だが習近平主席が中国を海洋大国にすると述べているが、地理条件は逆に働いている。大陸国家の強国が海軍力でも強国になった実例はあっただろうか。USSR、フランス、ドイツいずれもあてはまらない。
オーストラリアでは中国の接近阻止領域拒否能力について議論をくりかえしている。中国への接近路が危険になっているのは事実だろう。とくに本国近辺で中国が動員可能な軍事力を見ればこれは正しい。だが米国はがこのままなにもせずに正視しているだろうか。また極超音速機、レイルガン、ステルス、無人機、サイバーアタックといった技術分野でなにも進展がないままでありえるだろうか。
重要な軍事技術で中国はいまだに米国から20年あまり遅れている。中国の対戦技術は限定的であり、保有する潜水艦多数は騒音がひどい。中国には推進系の静粛技術が不足しており、米ロ両国の原子力潜水艦とは隔たりがある。最新の「晋」級弾道ミサイル潜水艦は1970年代のソ連デルタIII級SSBN並みに騒々しい。今後登場する95型原子力潜水艦でさえソ連の1980年代後半のアキュラ型よりうるさいと米側が把握している。
中国の防衛体制では技術面で強力な敵に有効対応できない。さらに中国はロシア製装備のリバースエンジニアリングに大きく依存し、高性能ジェットエンジンではロシア頼みが明らかでここ30年かけても国産化に成功していない。
弾道ミサイル技術では確かに進展があるもののDF-21は未だかつて一度も移動水上目標に命中させていない。また目標捕捉には衛星や水平線超え長距離レーダーに依存したままだ。こうした装備はソフト目標と呼ばれ米軍の先制攻撃の前に脆弱だ。
ペンタゴンによれば中国に正確な標的情報を収集する能力、発射部隊に伝え遠隔地の海上を移動中の目標を破壊する能力があるのか不明だ。
ICBMではDF-5Bが複数独立標的設定再突入体(MIRVs)を搭載するがこれも革新的な技術と言い難い。1974年時点で国家情報解析部門の長として筆者はCIAから説明を受けソ連のSS-18ICBMが搭載するMIRVについて知った。40年前であれば画期的な技術だった。
中国の軍関係者や学識者で核戦闘能力を自慢する向きがある。二次攻撃能力は確保しているとはいえ全面核戦争となれば大国としては一番脆弱だ。人口密度とともに東側沿岸への集中が理由だ。人口14億といっても大規模核攻撃では生存はできない。このため米国にとって大規模核攻撃能力の維持の根拠となる。
あわせて中国に登場する軍事装備については米軍装備並びに歴史的な背景と分別ある形で比較する必要がある。米国がイノベーションで世界最先端を行く国であり、中国の軍事力整備を黙って見ているわけでないこと、あわせて中国の軍事装備の多くが深刻な能力不足であることを忘れてはならない。■
This piece first appeared in ASPI’s The Strategist here.
Image: Creative Commons.
米国にはいつも敵国が必要なのですね。特に国防分野ではどうしても「仮想敵国」の軍事力を実際以上に大きくし、警戒心から予算を確保してきた歴史があります。ただし、今回は初めて米国自身が国防予算の増額ができなくなりつつある事態となっており、その中で世界常識に反する国防予算増を毎年続ける中国(その経済の実態そのものが大いに疑わしいのですが)の不気味さが一層拡大している背景があります。本当に中国の軍事装備は張子の虎なんでしょうか。こればかりはやってみないとわかりません。

2019年2月12日火曜日

沖縄の自衛隊訓練状況を見た元中国海軍士官が自国の訓練即応体制の不足を痛感した理由

Chinese navy veteran warns training, not hardware is key to military preparedness

中国海軍の元士官から軍の即応体制の鍵は訓練、ハードウェアではないとの指摘
  • 中国の軍事力拡大の一方で退役海軍士官が近代戦では数が全てではないとの指摘
  • 「装備品を使いこなせる人員こそが重要だ」


Guo Rui
PUBLISHED : Tuesday, 05 February, 2019, 6:01pm
UPDATED : Wednesday, 06 February, 2019, 12:50am
中国海軍士官Wang Yunfeiは1月に沖縄を休暇で訪問し、那覇空港で自衛隊ジェット機やヘリコプターの訓練を見て、憂鬱な気分になった。
雲底は低く空はすっきりしていなかった。「地上200から300メートルまで雲が垂れ下がり、離陸したジェット機はすぐ雲の中に消えた」とWangは言う。
「中国では雲が地上400メートル以下だと訓練飛行しない」「その条件だと軍用機離陸でも危険なためだが訓練そのものは実施することが十分できる条件だ」
Wangは今は海軍兵装専門家で、近代戦では兵力の規模は決定的ではなく、米国や日本等の同盟各国に追いつこうとする中国にとってハードウェアがすべての条件ではないと指摘する。
「艦艇数を二倍にしても軍事力はそのまま二倍にならない」「大事なのは装備を駆使できる人員であり結局は訓練水準に行きつく」


「一部には我が国の軍用機のほうが進歩していると見る向きがあるが、わが軍の訓練の実態を見ると...とてもまだ向こうの水準に追いついていない」
マカオ在住の軍事専門家Antony Wong DongはPLAを研究し、Wangと同じ評価をしている。
PLAは朝鮮戦争以降の実戦経験がないがここ数十年で訓練内容を向上しているとWongは述べ、「即応体制」で大きく引き上げる余地があるという。
同じことを習近平主席が軍高官に対し戦争に備えて訓練、準備体制をひきあげることこそ2019年のPLAの最大課題だと12月の演説で述べていた。
沖縄県那覇市は航空自衛隊第9航空団の本拠地でF-15戦闘機40機を抱え3年前に編成された。当時は中国が東シナ海で強硬な態度になり、尖閣諸島をめぐり、日本が実効支配するものの、中国、台湾が領有主張していた。
日本の防衛省統合幕僚監部によれば2017年度に航空自衛隊は中国軍用機に500回スクランブル出撃した。2016年は851回であった。
ところが2018年度の最初の三ヶ月だけで476回もスクランブルしているのは習近平がPLAに訓練強化を求めたためで、本土から離れた地点でも訓練が増えた。
また中国が初の国産空母の試験公開を始めると日本はヘリコプター空母の改装でF-35B運用を可能とする方針を発表した。


このような背景でWangによれば中国は最新軍事装備への投資に加え全般的軍事力を深く理解する必要がある。
那覇空港で自衛隊の訓練状況を見て本人の気分が重くなったのはこのためだ。
「その日はF-15だけでなく、オスプレイやシコースキーのシーホークも盛んに離陸しており訓練は一日中続いていた」(Wang)
「これを見て日本軍を見くだしてはいけないとわかった。訓練の実態は有事の準備体制を反映していることを忘れてはいけない」
「わが方の艦艇や軍用機は数で日本を上回るが実戦になれば戦場は空でも海でも広くない」
「すべては限られた戦闘区域に展開できない。両陣営が同じ装備を戦場に投入すればこちらが楽勝できるとは思わないことだ」
新型装備が続々投入される中で中国軍で訓練が一層重い課題になっている。取扱方法や機構の理解といった技量が課題だ。
「いまだに方向を模索している。怠慢なのではない、新型装備があまりにも高度なのだ」「その例がJ-20や(艦載)J-15で性能を発揮させる方法が当初はわからなかった」
「最近になりJ-15の夜間離着艦をやっとマスターした。ただし重装備のまま機体が夜間運用できる体制になっているか確かではない」
軍事専門家WongによればPLAでは未解決課題が多い。そのひとつはがJ-15戦闘機の空母運用だ。
「PLA人員と兵装が有事にどこまでスムーズに機能するだろうか」「艦載機が搭載する兵装の質と量でギャップがあることがわかっている」■


コメント 中国を旅すると実に個性が豊かな人たち、物品に遭遇します。ビルはみんな個性的な建築様式で主張がはっきりしています。自分のやりたいことを自由にするのが中国流でそこには他人の気分や世間体を意識することはありません。また意外に外部の世界についても考察している人も多いのが特徴で、決して一枚岩の世界ではありません。(整形手術でみんな同じ顔になったり、空気を読みすぎて同調を最重要視する隣の国とは大違いです)そこで今回の記事ですがあらためて中国から見た日本の怖さを強調するのか、それとも自国の弱点をあえて指摘して関係者の奮起を求めているのかわかりませんが、改めて中国の怖さを感じさせます。だからこそ日本は抑止力としての軍事力の整備を今後も続けるべきです。