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2025年9月15日月曜日

F-15Eストライクイーグルがレーザー誘導ロケットでドローン撃墜を狙う(TWZ)

米空軍はF-15Eの兵装にレーザー誘導ロケットを急遽追加し中東でのドローンとミサイルの脅威の高まりに対応する

We now have our first look at a U.S. Air Force F-15E Strike actually firing air-to-air optimized variants of the laser-guided 70mm Advanced Precision Kill Weapon System II (APKWS II) rocket.

米空軍

空軍のF-15Eストライクイーグルがレーザー誘導式70mm「先進精密殺傷兵器システムII(APKWS II)」ロケットの空対空最適化型を発射する画像が初公開された。F-15Eに今年初めに急遽配備されたもので、TWZが最初に報じた最大42発のAPKWS IIロケットに加え、従来型の空対空ミサイルを装備することで、ストライクイーグルは高度な対ドローン・巡航ミサイル対策能力を備えた「兵器搭載機」へ変貌する。

F-15E/APKWS IIの試験画像は全て5月22日に撮影されたものだが、米軍の防衛視覚情報配布サービス(DVIDS)ウェブサイトに掲載されたのは昨日。APKWS IIを装備したF-15Eがフロリダ州エグリン空軍基地から離陸する最初の写真は、5月22日、軍事航空ポッドキャストおよび関連ニュースレター「The Merge」のソーシャルメディアアカウントにも掲載されていた。

5月22日の試験中、第40飛行試験飛行隊所属のF-15EがAPKWS IIロケットを発射する。USAF

新たな画像はエグリン基地第96試験航空団所属の第40飛行試験中隊が提供し、以下の同一キャプションが付されている:

「2025年5月22日、フロリダ州エグリン空軍基地上空で試験任務に就く第96試験航空団所属F-15Eストライクイーグル」 第96試験航空団と第53航空団は5月、F-15Eに搭載したAGR-20F 先進精密殺傷兵器システムII(レーザー誘導ロケット)の試験を共同で実施し、戦闘要員への早期配備を目指した。」

5月22日のF-15E/APKWS II試験に関する追加画像は以下に掲載。

USAFUSAF トーマス・バーリー軍曹

USAF トーマス・バーリー曹長

AGR-20Fは、APKWS IIの対空戦用に最適化された派生型(固定翼機搭載型対無人航空機システム兵器:FALCO構成)の呼称。APKWS IIロケットは3つの主要コンポーネントで構成される:各種弾頭オプションのいずれかと標準70mmロケットモーターの間に挿入されるレーザー誘導部。

7月の米陸軍ブリーフィングによれば、FALCO版には近接信管付き弾頭と「対空最適化誘導・感知アルゴリズム」が搭載される。陸軍は全米軍向けの70mmハイドラ70ロケットプログラムを管理する一方、APKWS II誘導キットは米海軍が運営するプログラムである。

比較的安定した飛行をする非反応型・低性能目標に対する空対空兵器として、APKWS IIは従来の空対空ミサイルと比較して、弾薬庫容量とコスト面で大きな利点を提供する。単一パイロンに7連装ロケットポッド複数を搭載可能であり、これは従来型ミサイル1発分のスペースに相当する。APKWS IIロケットのレーザー誘導部単体の価格は15,000~20,000ドルで、ロケットモーターと弾頭を追加すると総額が数千ドル上乗せされる。比較すると、最新型のAIM-120 先進中距離空対空ミサイル(AMRAAM)は1発あたり約100万ドル、現行世代のAIM-9X サイドワインダーは1発あたり約45万ドルである。

APKWS IIによる空対空迎撃の映像。これらが実戦での使用を示すものか、訓練や試験評価時のものかは不明である。米陸軍

APKWS IIロケットをドローンや巡航ミサイルに対する空対空兵器として運用する構想は、少なくとも2019年に遡る。当時空軍はF-16Cバイパーを用いた同兵器の試験を実施したと公表していた。この能力の最初の実戦使用は2024年に確認された。当時、空軍のF-16がイランでイラン支援のフーシ派武装勢力が発射したドローンを撃墜するためロケットを使用し始めた。

過去2年ほどの間に複数回、中東に前方展開していた空軍のF-15Eも非常に積極的に関与しイスラエルをイランのドローンやミサイル攻撃から防衛した。空軍のストライクイーグル搭乗員は作戦中にミサイルの不足に直面し、APKWS IIの対空戦能力の価値をさらに浮き彫りにした。米中央軍(CENTCOM)は、下記の写真(2025年5月下旬に中東のどこかで撮影)を公開した。これはイスラエルとイランの間で激しい12日間の紛争が勃発するわずか数週間前のものだ。

米中央軍が2025年5月に公開した、中東に前線展開中のロケット装備F-15Eストライクイーグルの写真。CENTCOM

現状では、米空軍のF-15EストライクイーグルF-16CバイパーA-10ウォートホグがAGR-20Fの使用を認可されていることが確認されているが、米海軍のF/A-18E/Fスーパーホーネットなど、さらに多くの機種が追随する可能性が高い。しかしTWZが過去に指摘した通り、F-15EとAPKWS IIの組み合わせは、同機の基本性能である搭載量と航続距離の優位性を考慮すると特に重要である。ロケット弾を装備したF-15Eは、ドローンや一部の巡航ミサイルに対し、膨大な弾薬搭載量による持続的な対空防御網を展開できる。

さらに、APKWS IIの空対空能力は新たなデュアルモード誘導パッケージによりさらに拡大される。これは赤外線シーカーを組み込み、擬似的な発射後放置能力を提供することで、1つの目標から次の目標への移行を容易にする将来のデュアルモードAPKWS IIは陸上および海上目標への使用も可能となる。

追加赤外線シーカーを装備したデュアルモードAPKWS IIのモックアップ。Jamie Hunter

ここで特筆すべきは、APKWS IIが対ドローン用地対空兵器としても実戦実績を積んだ点だ。同ロケットは低コストの精密誘導空対地兵器として機能し、地対地モードでの運用も可能である。

今年実施されたF-15E/APKWS II試験の新たな画像は、ストライクイーグルが得た火力増強と、レーザー誘導ロケットが複数領域で果たす重要性の高まりを浮き彫りにしている。■



F-15E Strike Eagle Fires Drone Killing Laser-Guided Rockets In New Images

The USAF rushed to add laser-guided rockets to the F-15E's arsenal this year amid growing drone and missile threats in the Middle East.

Joseph Trevithick

Published Sep 4, 2025 12:25 PM EDT

https://www.twz.com/air/check-out-an-f-15e-strike-eagle-firing-drone-killing-laser-guided-rockets

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、Small Arms ReviewSmall Arms Defense JournalReutersWe Are the MightyTask & Purposeなど他媒体にも寄稿している。


 


2018年12月4日火曜日

★★航空自衛隊F-15新規改修の方向性が見えてきた

US government, Boeing to help Japan upgrade missile, electronic warfare capabilities for F-15 jets 米政府、ボーイングが日本のF-15改修を助け、ミサイル搭載本数、電子戦能力の向上をめざす



By: Mike Yeo


ボーイングが発表したF-152040Cミサイル搭載本数増加版の想像図 (Courtesy of Boeing)

本がF-15イーグル戦闘機の改修を企画中で米国政府、ボーイングの支援を想定と防衛省関係者が語った。
宇野 茂行(防衛政策局防衛政策課主席次長)は米国・ボーイングは海外軍事販売制度を使う想定で日本国内の防衛産業も加わるとDefense Newsに語った。
防衛省はでF-15J/DJのうち2機の改修予算を概算要求89百万ドルとしているが、これが今後の改修作業の原型となるのだろう。さらに386.7百万ドルを経常外予算で要求している。
改修で「新型電子戦装備で周辺国の能力向上に対応する」とある。また搭載ミサイルの本数を増やすねらいもあり、AGM-158共用空対地スタンドオフミサイル等のスタンドオフ兵器搭載も可能となる。
ボーイングは日本国際宇宙展でF-15高性能版の模型を展示した。現行F-15は最大8発搭載仕様だが、大幅に増える。
View image on Twitter
While Boeing has a model of the F-15 Advanced Eagle bristling with AIM-120 AMRAAMs
宇野によればF-15Jのレーダーも改修対象だが概算要求では特記していないという。
宇野は口にしなかったが新型レーダーが電子スキャンアレイになるのは確実で、米空軍のF-15C/D型、シンガポールのF-15SG、サウジアラビアのF-15SAがレイセオンAN/APG-63(V)3レーダーを搭載しており、米空軍F-15EストライクイーグルはやはりレイセオンのAN/APG-63(V)1を積んでいる。
宇野はもともと多段階改修を想定して製造されている日本の後期型F-15J/DJの88機にこれまでLink 16含む追加装備が搭載されているが今回の改修ではまずこの各機が対象となると述べた。
2018年末公表見込みの中期防衛ガイドラインが改修内容をより詳しく述べ対象機数も明らかになるだろう。
三菱重工はライセンス方式でF-15を213機1981年から1999年にかけ生産し、うち約200機が日本国内7ヶ所の飛行隊に配属されている。うち一個飛行隊はアグレッサー部隊だ。■

 これは費用対効果が高い考え方ですね。F-15にはまだ活躍して貰う必要があります。人口の高齢化とともに運用機材の高齢化も必然なのでしょうか。従来より長く運用に耐える機材の設計、製造、運用維持が必要ですね。

2018年11月22日木曜日

イスラエルがF-15改良型導入を決めた>F-35整備と並行し補完戦力の実現を図る

IAF to supplement F-35 stealth jets with upgraded F-15 IA イスラエル空軍がF-35の補完用に改良型F-15IAを調達へ

In addition to continuing purchasing F-35 multirole stealth fighters, IAF decides to upgrade its dependable F-15 fleet with improved model capable of carrying 13 tons of explosives with advanced avionics.
F-35導入しつつIAFはF-15改修型で兵装搭載量を13トンに引き上げ、高性能エイビオニクスも導入

Alex Fishman|Published:  11.19.18 , 17:12

F-15 IA (Photo: Boeing)
F-15 IA (Photo: Boeing)


スラエル空軍(IAF)から新型 F-15 IA を選定したとの公式発表があった。  

導入は政府が承認済みで初号機は早ければ2023年イスラエルに到着する。一方でIAFはステルス攻撃機の調達も継続する。

F-15IAの性能は既存F-15をしのぐといわれる。IAFはF-15を1998年から稼働中。

新型F-15は航続距離が伸び、生存性が高くなり、エイビオニクスの性能を向上させている。兵装搭載量は13トンと他機種の追随を許さない。

F-15 IA は空対空戦で ミサイル11本を運用し、対地攻撃用に大型スマート爆弾28発を搭載する。

新型機はIAFが運用中の装備全種類を搭載可能でイスラエルが独自に開発したミサイル、レーザー兵器、電子光学装備他を含む。
F-15 IA (Photo: Yoav Zitun)
F-15 IA (Photo: Yoav Zitun)

今回導入の機体はボーイングがカタール、サウジアラビア両国の空軍向けに開発したもので、当初は米空軍での採用も狙っていた。IAFは米空軍通じて調達し、イスラエル単独で調達させない形になっている。
これはF-35ステルス機の開発継続を米国としては優先させているためだ。

USAFが新造 F-15 IA への関心を昨年示したことでイスラエルも導入交渉が可能となった。米国はイスラエルに同機を供給する条件としてF-35調達の継続を求めてきたとみられる。
F-15 IA (Photo: Boeing)
F-15 IA (Photo: Boeing)

IAFは新型F-15導入でF-35ステルス機調達を中止することはないと強調するが、新型機は既存戦力を補完し、イスラエルが想定するイランからガザまでの標的攻撃能力が高まることは事実だ。

IDFの発表資料ではIAFがF-35の三番目飛行隊の調達を年間3機程度でゆっくりとすすめるとわかる。第三飛行隊の編成には10年ほどかかり、その時点でIAFにはF-35が最低75機そろうことになる。

退任が近づく国防相アヴィグドール・リーベルマンへ提出された同文書は大臣決済待ちだ。今後十年間でIDFの米製装備調達は総額380億ドルで政府に提出済みでこれも承認待ちの状態だ。■


ついこの前までボーイングの戦闘機ラインは今にも閉鎖されるそうな状態でしたがここに来て盛り返してきましたね。これもF-35のおかげなのでしょうか。コストパフォーマンスを重視してF-15/F-16発展型を導入するのか、(未実証の)高性能未来志向機材を導入するのか各国もなやましいところですが、イスラエルはいち早くミックス策を選択したわけですね。では、日本は? やはりミックス運用が一番戦力を大きくできる気がします。特に新型イーグルが「ミサイルトラック」になりますので、F-35とE-2Dをセンサー機材として一緒に使うのがベストではないでしょうか。

2018年9月21日金曜日

米空軍はF-15XにもF-22生産再開にも関心なし



貿易赤字問題にひっかけて日本政府が無理な妥協をしていいのかという問題ですね。念願のF-22が手に入ると喜ぶ方がいるようですが、車でいえば90年代の「名車」を今更新車と銘打って入手するようなものでしょう。米空軍が商売上手なロッキードの言い分を聞き流しているのは当然でしょう。さて、日本はどうしますか。



Why the Air Force Won't Buy the F-15X or 'New' F-22 Raptor 米空軍がF-15Xも「新規生産」F-22ラプターを求めない理由

Old designs and Russia and China catching up have a lot to do with it.  旧式設計でありロシア、中国が急速に追いつこうとしている背景にある

空軍はボーイングF-15X最新型の導入、ロッキード・マーティンF-22あるいはF-35のエイビオニクスを導入した改良型同機の追加購入のいずれにも関心を示していない。優先順位がおかれているのはF-35を可能な限り多数調達し第5世代戦闘機の比率を増やすこと、同時に次世代技術を導入した航空優勢を確立できる次世代機の実現だ。
「現状では第四世代機が8割、第5世代機が2割だ」と空軍長官ヘザー・ウィルソンが9月5日のDefense News取材で答えている。「今後想定される戦闘では第5世代機を増やすことで大きな効果が出るので5-5の比率にしたいところであり、第四世代機の導入予定はない。つまり第5世代機を増やすということだ」
.F-22の近代化改修または生産再開のいずれも検討対象ではないとウィルソンは述べている。
これは当然だ。米空軍は第四世代機の生産再開に強硬に反対してきた。F-15やF-16では今後は有効活用はできないためだ。確かに非ステルス機でもスタンドオフ兵器の利用が可能だが、ロシアS-400や中国HQ-9といった最新装備で守られた空域では生き残れないと見る。
改修型F-22ラプターの生産再開について議会の求めに応じて空軍がまとめた報告書では生産ライン再開が高価かつ時間ガかかりすぎることを指摘している。「生産ライン再開とともに生産補給業者のネットワークを再開、再設定し原材料を確保して熟練度高い労働力を確保するリードタイムが課題で、サブシステムの再設計や管理コストも相当のものになる」と空軍は報告書でまとめていた。
「生産再開の場合の初回必要経費は70億から120億ドル(2016年ドル価格)で、194機調達の場合の調達単価は206から216百万ドルで2025年度から2034年度にかけ納入と想定した。194機調達の場合、総調達費用は400から420億ドルと試算した。総調達費用と生産再開に必要なコスト98.69億ドルを合わせると総額は503億ドルとなる」

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さらに空軍はラプター生産再開となった時点で米国の航空優勢がロシアや中国に脅かされる事態を想定する。「F-22生産再開の大日程では新造機材の納入は2020年代末と見て」いると空軍報告書は述べている。「F-22は現行脅威に対して依然として優位な存在だが新規生産機材が納入される2030年以降ではF-22に強力な相手が立ちはだかっているはずだ」
またF-22生産ライン再開の場合、ラプター後継機をめざす次世代侵攻制空(PCA)事業との競合も発生する。「F-22生産再開の場合は空軍参謀総長自らが承認した航空優勢2030構想(AS 2030) 、各方面能力強力チームEnterprise Capability Collaboration Team (ECCT) のフライトプランの実現に必要な資源を食い合うことになる。同プランでは急展開中の接近阻止領域拒否(A2/AD)下の脅威環境を前提に侵入生存可能な性能が必須としている」
米空軍は予算5億ドルで航空優勢システムファミリー構想としてF-22及びボーイングF-15C後継機を次世代制空Next-Generation Air Dominance (NGAD)の名称で検討開始している。侵攻制空戦闘機 Penetrating Counter Air (PCA ) は将来実現する「各種性能のファミリー」の「航空分野プラットフォーム部分」で航空優勢を担当する想定だ。だが各種性能のファミリーとはPCAだけを指すのではなく、基地や補給活動、通信、情報収集監視偵察(ISR)、指揮統制まで含み装備も新型、既存を共に想定する。空軍にとって制空任務とは運動行為にとどまらず非運動行為の電子戦やサイバー戦まで広い分野を想定する。
ロシア、中国はじめ潜在敵各国がますます装備能力を向上させる中、現在の米軍の力が試される機会が増えている。このため空軍は新型制空戦闘機を開発し米軍の優越性を守る必要に迫られている。「敵勢力は機材、兵器の性能を向上させておりますが、こちらも同様に向上させており、将来の空対空作戦は根本的に変わるのではないでしょうか」と航空戦闘軍団の航空優勢中核機能チームを率いるトム・コグリトー大佐がNational Interest 取材に以前答えていた。■

Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter:  @davemajumdar.

2018年7月29日日曜日

★イスラエルがボーイングから大量機材購入へ。F-15新型含む

Israel looks at massive military aircraft purchase from US firm Boeing イスラエルが大規模軍用機調達をボーイングから画策

$11 billion deal, to be paid from US military aid, would replace outdated transport helicopters and refueling planes, add a squadron of stealthier F-15s to Air Force arsenal 

110億ドルを米軍事援助制度で利用し、旧式輸送ヘリ、給油機の更改をめざしさらにステルス型F-15一個飛行隊の導入を目指す

By TOI STAFF26 July 2018, 3:48 pm  5


An Israeli Air Force F-15 takes off during the Blue Flag air exercise at the Ovda air force base, north of the Israeli city of Eilat, on November 8, 2017. (Jack Guez/AFP)
イスラエル空軍のF-15がエイラートのオブダ空軍基地を離陸しブルーフラッグ演習に参加する。November 8, 2017. (Jack Guez/AFP)


イスラエル空軍がこれまでで最大規模の110億ドル相当の調達交渉をボーイングと進めている。
内容は性能向上型F-15一個飛行隊分、輸送ヘリコプター一個飛行隊、給油機を含むとイスラエル現地紙ハヨムが伝えている。
調達には米軍事援助予算を使い、2020年代に新型機導入を目指す。
軍関係者によればイスラエルのヤスール輸送ヘリコプター(シコースキーCH-53シースタリオン)および空中給油機は老朽化が進んでおり、機材更新に高優先順位がついている。
空軍はボーイング機材の導入を希望していると記事は紹介。ボーイングには767旅客機を改装した給油機があり、信頼性は証明済みで納入も迅速に可能だ。ボーイングのヘリコプター製品にはCH-47チヌーク、V-22オスプレイがあり幅広い性能をヘリコプター部隊で実現できる。
実現すればイスラエルはF-15調達を20年ぶりに再会することになる。
検討中のF-15はIAすなわち「イスラエル向け高性能版」と呼称されレーダー波吸着剤や機内内部への兵装搭載などステルス性能がある程度まで実現する。
案件は未成立だがイスラエル空軍の最終提言内容が参謀総長ガディ・エイセンコット中将、国防省に届けば安全保障関連内閣会議で最終決定が下るはずだ。■
F-15はここにきて急に息を吹き返してきましたね。やはりコストパフォーマンスが高い、それだけ第五世代戦闘機が魅力がないということでしょうか。ここでいうイスラエル用機材は以前話題に出たF-15SEサイレントイーグルの焼き直しのように聞こえますね。KC-767はここでまた受注成功すればボーイングはKC-46と並行して二機種を新造することになりますが大丈夫なのでしょうか。日本はKC-46導入を早々に決めていましたね。