Electric UAVs Jolt Performance
aviationweek.com Jun 16, 2011
イスラエルで進行中の小型UAVに電動モーターを推進力とするものが複数あり、さらに水素燃料電池を利用するものもある事が判明した。各型は戦術利用を想定しており、データリンク含むペイロードを搭載する。- 電 動モーターはこれまでも小型、超小型UAVで使用されているが、今回の事例は設計・性能両面で大きな変化をもたらすものと専門家は見ている。電動モーター の利点に低燃費、静寂運転、機体重量の軽減、運動・音響両面での捕捉可能性の低減があり、UAVのステルス性、生存性を高くできる。
- 特殊部隊がイスラエル航空宇宙工業(IAI)製ティルトローターUAV(重量65キログラム)への関心を示している。同社は特許取得済みの垂直離陸垂直着陸VTOL機能をもつ2機種、パンサーとミニパンサーを開発済みだ。
- パ ンサーには固定翼機の性能にVTOL機のホバリング性能が加わり、ティルトローター2基と垂直離陸用の補助プロペラを備える。これによりパンサーは滑走路 を必要としない。特殊部隊にはこれまで大型機でしか利用できなかった機能を提供できる。パンサーには電動モーターを三基搭載し高度10,000フィートで 6時間滞空することができる。運用飛行半径は60Km で、IAI製MiniPOPマルチセンサー電子光学式EO昼間夜間ペイロードを搭載し、振動制御式のカメラ、測距装置、レーザー測距装置を含む。
- ミニパンサーは低高度飛行用で、重量は12Kg。飛行時間は2時間だ。搭載するのはPOP EO振動制御装備で運用は兵員2名で運搬する。
- 両機種に超低騒音モーターが搭載されている。パンサーの飛行制御には自動飛行移行制御モードがあり、ホバリングから前進飛行への移行をスムーズに実現できる。これにより同機の離陸着陸は操作員がクリックすることで完全自動で行える。
- こ れとは別の電動UAVは航空国防システムズAeronautics Defense Systemsが開発したマイクロオービターMicro-Orbiterで最大離陸重量は6.5Kg 。全翼機のオービターの全長は1メーターで翼巾は2.2メートルだ。ペイロードは1.2kgで10,000フィートまで上昇できる。飛行時間は最大90 分。同機の飛行は完全自動式で、10倍ズームカラーCCDセンサー・ペイロードを搭載する。オプションの暗視センサーもある。D-Stamp昼光ペイロー ドは650グラムしかない。さらに高性能エイビオニクス、GPS、慣性航法装置、データリンクを組み入れ同機は最大15Km地点からリアルタイム画像の発 信が可能だ。
- IAI には ミニチュアUAVとしてバードアイ650 BirdEye 650もある。用途は情報収集、監視、偵察(ISR)で、高度1,000フィートを飛行してリアルタイムで敵戦闘部隊の情報を伝える。衛星通信データリン クを介して移動式地上指令所に画像情報を送ることも可能だ。
- 同 機には陽子交換膜燃料電池をエアロパックAeropakの名称で搭載している。開発はシンガポールのホライゾンエナジーシステムズHorizon Energy Systemsで、飛行時間は6時間までとなる。これはリチウム電池を動力の前型の二倍以上にあたる。エアロパックは最高出力600ワットで、全体重量が 2Kg 以下の場合は900ワットとなる。
- エルビットシステムズElbit Systems は同社のスカイラークSkylark I-LE mini-UAVsでエアロパックをテストしている。
- 戦場を想定して実際のペイロードを搭載したミッションテストで、スカイラークは様々なシナリオでテストされている。離着陸の反復で燃料電池の耐久性が試された。
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