2025年4月17日木曜日

米軍基地に電力を供給するマイクロ原子炉の「適格」企業8社が選定され、実現に近づく(Breaking Defense) ―『原子力アレルギー」の住民を抱える日本ではとても実現できるとは思えませんが技術は着実に進歩しています

 


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アイダホ国立研究所で試験予定のMARVELマイクロリアクターの完成予想図。 (エナジー省)


「海外への兵力投射の前に、自国内の電力確保が必要であり、このプログラムはその実現が目的」(DIU)


イクロリアクターの原子力エナジーで国土防衛施設を補強するため、国防革新ユニット(DIU)、空軍、陸軍の間で芽生えつつある取り組みが、国防総省がこの技術の実証で8社が資格を得たと判断し、前進している。

 先進的原子力発電施設(ANPI)構想の下で、DIUチームは、通常商用送電網から電力を得ている国防総省施設のエナジー源を補完し、領域横断的な活動を支援する原子力マイクロリアクターの実用化を目指している。

 エナジー省は、マイクロリアクターについて、1〜20メガワットの電力を供給する一方で、輸送可能な大きさ(輸送用コンテナに収まるようなもの)と説明している。ANPIの取り組みは、「固定式オンサイト・マイクロリアクター原子力発電システム」によって、軍事基地に強靭なエナジー・グリッドを構築することを目的としている。 DIUのリリースによれば、このプログラムは、「すべての重要な負荷の100%を満たす」ことができる「分散型でスケーラブルなマイクロリアクターシステムを実用化」し、マイクロリアクター技術の商業市場を活性化することを目的としている。

 4月10日付発表によると、ANPIプログラムでは8社が認定された。 

  • アンタレス・ニュークリア社Antares Nuclear, Inc

  • BWXTアドバンスド・テクノロジーズ社BWXT Advanced Technologies LLC

  • ジェネラル・アトミクス・エレクトロマグネティック・システムズGeneral Atomics Electromagnetic Systems

  • カイロス・パワー社Kairos Power, LLC

  • オクロ社 Oklo Inc.

  • ラディアント・インダストリーズ社Radiant Industries Incorporated

  • ウェスチングハウス・ガバメント・サービスWestinghouse Government Services

  • エックスエナジー社X-Energy, LLC

 DIUのリリースによれば、各社はそれぞれ、ANPIプログラムの「商業的に利用可能なデュアルユース・マイクロリアクター技術」の契約を受ける「資格」を有し、DoDと協力して「軍事施設に1基以上のマイクロリアクター原子力発電所を設計、ライセンス供与、建設、運転」する可能性がある。本誌はDIUの広報担当者へ詳しい情報を求めたが、すぐに回答は得られなかった。

 DIUのエナジー・ポートフォリオ・ディレクターであるアンドリュー・ヒギアーは、リリースの中で次のように述べている。 「マイクロリアクターの設置は、軍にエナジー優勢をもたらすため重要な第一歩となります。 この分野における民間企業の急速な進歩を利用することは、ここ数年のこの分野への多額の民間投資のために非常に重要です。 米国と国防総省は優位性を維持し、国家安全保障のために最高の原子力技術を活用しなければなりません」。

 このプログラムは、国防総省のエナジー源の強化で、国家安全保障を向上させることができると、この取り組みの支持者は述べている。■


DIU selects 8 ‘eligible’ companies for nuclear microreactors that could power US bases

“Projecting power abroad demands ensuring power at home and this program aims to deliver that,” said DIU’s Andrew Higier.

By   Michael Marrow

on April 14, 2025 at 4:32 PM

https://breakingdefense.com/2025/04/diu-selects-8-eligible-companies-for-nuclear-microreactors-that-could-power-us-bases/


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