2024年8月10日土曜日

ウクライナのロシア侵攻作戦の狙いはどこにあるのか。ロシア国内の防衛が手薄な地点をウクライナが狙ったのか。プーチンは面目丸つぶれであるが、逆にウクライナを侵攻勢力としてプロパガンダ工作に走るのではないか。

 



ウクライナのロシア内部侵攻は全面攻撃なのか?


ウクライナ軍はロシア国内で攻撃作戦を続けており、過去48時間で大きく前進している。国境を越えた急襲から始まったこの作戦は、ロシアの都市を占領し、重要な物流機能を脅かす本格的な攻撃へと発展しつつある 


クライナ軍はロシア国内で大規模な攻撃作戦を開始し、135平方マイルを占領し、クルスク州まで15マイル前進した。これは、国境を越えた急襲から本格的な攻撃への移行を意味し、ロシアの重要な物流ラインと潜在的に核施設さえも脅かしている。 


この動きは、ロシアに資源を流用させることを目的とした、代替戦略と見られている。ウクライナ側の損失も大きいが、戦闘に復帰した負傷者も多い。 

 

ウクライナの攻撃は、ロシアの作戦支援に使われている鉄道路線を脅かしている。 


戦略レベルでは、ウクライナのロシア国内での攻勢は、膠着した前線に代わる選択肢を示している。昨年6月、ウクライナ軍はコンタクトラインの南部と中部で大規模な反攻を開始した。その目的は、突破口を開き、前線をクリミアに移すことだった。だがウクライナは失敗した。ロシア軍は反攻を予測し、第2次世界大戦以来ヨーロッパで最も大規模な要塞を築いていた。 


これらの防衛線を突破するのに必要な戦闘力を持たないウクライナには、代替案が必要だ。ロシアに侵攻することで、クレムリンに兵力を移動させ、コンタクトラインに沿って前進させることができれば、実行可能な選択肢となりうる。 


ウクライナ軍指導部がロシア軍の注意をそらすためだけに攻撃を開始したのか、それともウクライナが敵地に足場を築き、コンタクトラインを拡大することを意図しているのかはまだわからない。 


軍事史的に興味深いことに、ロシア国内での攻撃作戦に参加しているウクライナ部隊は、マーダー歩兵戦闘車を使用している。ドイツで製造され、ドイツ軍からウクライナに供与されたマーダーは、機械化歩兵を輸送・支援する有能な装甲車だ。第二次世界大戦後、ドイツ軍の装備がロシアでロシア軍に対して怒りにまかせて使用されたのはこれが初めてである。 


ウクライナ戦争におけるロシアの死傷者 

一方、ロシア軍は戦闘で大きな死傷者を出し続けている。この24時間で、ロシア軍と親ロシア派分離主義勢力は約1140人の死傷者と捕虜を失ったと報告されている。 

 さらに、81の無人航空機システム、戦術車両と燃料トラック59両、大砲と多連装ロケットシステム40門、歩兵戦闘車両と装甲兵員輸送車9る両、8つの特殊装備、4防空システム、3巡航ミサイル、2主力戦車、1輸送ヘリコプター、1戦闘機を失ったと報告されている。


ウクライナ国防省によると、ロシア軍は約900日間の戦闘で約59万人(毎日平均約655人)を失った。

 

ウクライナ軍もかなりの犠牲者を出している。ウクライナ政府は自軍の死傷者について厳しく口を閉ざしているが、この戦闘でキエフは30万人もの兵士を失ったと推定されている。しかし、ロシアの損失とは逆に、ウクライナの人的損失の多くは死亡ではなく負傷であり、戦線に復帰している。■

 

Full Offensive? Ukraine Is Now Taking the Fight to Russia (As In Inside Russia)

August 9, 2024  Topic: Security  Region: Europe  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryDefenseUkraineWar In UkrainePutinRussia


https://nationalinterest.org/blog/buzz/full-offensive-ukraine-now-taking-fight-russia-inside-russia-212263


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