2020年2月9日日曜日

なぜソウルは原子力潜水艦取得に前向きなのか。不可解な南朝鮮の動き


なぜ原子力潜水艦なのか。そもそも何を狙っているのか、国家としての格を見せびらかすためとは思えませんが、韓国海軍の考え方がどうにも理解できません。国産開発するにしても知見のない中で運用まで進め安定戦力になるまで20年はかかるでしょう。同国の技術運用の実績を見ると、事故やインシデントの発生は避けられないでしょうね。なお、今回は英語表記にならって北朝鮮、南朝鮮との表現にさせていただいています。他意はありあませんが、波紋を呼びそうです。実はそれもこのブログの狙いです。文化の鎖国状況を打破したいのですがね。
朝鮮のような国が隣にあると、色々準備すべきものがある。強力な陸軍空軍とか、強力な爆弾とかミサイル防衛とか。
 だが敵国まで首都から30マイルの国に大洋を横断できる原子力潜水艦は不要のはずだ。
 にもかかわらず南朝鮮は原子力潜水艦導入を検討している。南朝鮮海軍は原子力潜水艦導入の検討チームが稼働していると認めている。現段階は概念研究段階の模様だ。「専用チームができたからと言って今すぐ導入するわけではないし、なにも決まっていない」と海軍関係者は言う。「情報収集に努めている」
 原子力潜水艦導入は以前にも話題になっていた。2003年に構想が報道機関に漏れ、検討が棚上げになった。同国の聯合通信は2017年に国防省が研究を民間機関に委託し、軍もその必要を認めたと伝えている。
 一方で南朝鮮は通常型潜水艦建造を実施している。2018年に3,700トン型KSS-IIIの初号艦が進水している。初の国産建造艦で巡航ミサイル、弾道ミサイルを搭載する予定だ。 「3千トン型の張保皐Chang Bo Go-III級を原子力推進に改造するとの観測がある」と聯合通信は伝えている。
 にもかかわらず疑問は残る。南朝鮮が原子力潜水艦を必要とする理由は何なのか。威信を示すことなのか。
 有事となれば南朝鮮最大の脅威は北朝鮮の核兵器なのか、弾道ミサイルなのか、大量の戦車部隊や特殊部隊なのか。あるいはソウルを「火の海」に変える大量の火砲やロケット弾なのか。いずれも原子力潜水艦で食い止めることはできない。
 だが南朝鮮は原子力潜水艦を抑止手段と見ているようだ。原子力潜水艦は数ヶ月も潜航したままで、報復ミサイル攻撃を加えられる。もっと重要なのは南朝鮮が指揮統制できることで、米国に依存しなくてもよい。
 とはいえ抑止効果に原子力潜水艦がなぜ必要なのか。イスラエルには通常動力のドルフイン級潜水艦があり、核巡航ミサイルを搭載しているといわれる。紅海から東地中海までイランを狙えるが、南朝鮮でも通常型潜水艦で日本海から平壌を攻撃できる。
 だが疑問は次の点に落ち着く。強力な米韓の軍事マシンでも、米国の圧倒的核兵器でも北朝鮮を食い止められないなら、南朝鮮の原子力潜水艦1隻で抑止につながるのだろうか。
 北朝鮮が南朝鮮の宿敵とはいえ、それ以外にも敵国は存在する。日本との緊張がここ数年は高いままだ。南朝鮮の潜水艦が搭載する弾道ミサイルが日本に照準を合わせる可能性がある。あるいは日本経済を支える海上交通路を襲撃することもあろう。
 日本との軍事衝突の可能性は低いが、ミサイルを搭載した南朝鮮の原子力潜水艦が北朝鮮ではなく日本を敵国扱いする可能性はある。■


この記事は以下を参考にしました。

South Korea Is Once Again Thinking About Getting Nuclear Submarines

South Korea is studying whether to buy nuclear-powered submarines.
Key Point: Is this a good idea? 
February 8, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: SubmarinesMilitaryTechnologyWorldNuclear Submarines

1 件のコメント:

  1. ぼたんのちから2020年2月10日 16:04

    韓国は事大主義に回帰しようとしているのだろうか。韓国は米韓同盟を廃棄しようとしているように見える。米国の核の傘は朝鮮戦争後の朝鮮半島の安定化に寄与していたが、韓国は、同盟を破棄し、中国に庇護を求めるか、あるいは軍事力を増強し中立の道を歩みたいと考えているのかもしれない。すでに軍事費は日本と同程度に増えている。
    韓国は、大国のせめぎあいの場である朝鮮半島で北朝鮮と統合し、各大国に中立を認めてもらい、増強した軍事力に基づく安定を求めたいと考えているのかもしれないが、それは甘い考えだ。
    結局、最後は中国の傘下に入ることになる。原潜は、北朝鮮由来の原爆を装備したミサイルを搭載し、戦略原潜としたいのかもしれないが、数隻の戦略原潜があったとしても、もとより統一朝鮮は中国に抵抗する意思など無いから、中国は容易に朝鮮半島を支配下に置くことができる。そして、統一朝鮮は日米に対抗する中国の手先になり、原潜は中国の貢物になるだろう。
    このような状態を韓国国民がどの程度望んでいるかは分からないが、韓国は既に中国と北朝鮮による深刻な浸透があり、それらの勢力が政治を握っているから、抵抗勢力は排除され、民族主義などに覚醒などすること無く亡国の道を歩むだろう。そして、旧韓国は中国の一地方扱いとなり、西側からの資本と技術が途絶え、経済は衰退し、最後に中国資本により支配されることになる。
    現政権は、内政・外交において表向きいい加減な粗雑な対応を採っているように見えるが、批判勢力撲滅やクーデタ封じのために、三権分立や民主主義に反するような非常に巧妙な法改革などを行っている。これは非常に危険な傾向である。
    近い将来、日本は米中間の新冷戦の最前線に立ち、統一朝鮮と向き合うことになるだろう。このような状況は日本にとって良いものでないが、国家間の約束事を簡単に反故にし、「反日」の精神的自慰行為にふける韓国に対し、日米側に引き戻す有効な手段はないのかもしれない。

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