2025年6月20日金曜日

JMUが日本の将来型駆逐艦DDGXのコンセプトデザインを発表(Naval News)

 


JMU concept models for DDGX and DDX programs.

JMUのDDGXとDDXプログラムのコンセプトモデル。


ャパン マリンユナイテッド(JMU)は、先月開催されたDSEIジャパンの防衛展示会で海上自衛隊の将来の駆逐艦となるDDGXとDDXのコンセプトデザインを初公開した。

 DSEIジャパンは同社にとって、あらゆるサイズの艦船を高い生産率で生産する能力を強調する機会となった。現在のところ、JMUの活動の80%は海上保安庁含む民間部門に集中しており、残りは海上自衛隊と在日米海軍第7艦隊の部隊の建造とMROに分かれている。そのためJMUは、海軍分野ですでに大きな存在感を示している。近年、同社は、「まや」級駆逐艦、「あわじ」級掃海艇を進水させ、さらに最近では、ロッキード・マーチンと共同ASEVの1隻、およびOPVの建造を受注した。


JMU DDGX 170m concept model.

JMU DDGX 170mコンセプトモデル。


 JMUが海上自衛隊の将来の駆逐艦コンセプトのスケールモデルを公開したのは今回が初めてである。1つは「こんごう」級の後継となるDDGX計画、もう1つは「むらさめ」級の後継となるDDX計画である。

 DDX計画については、昨年の24年度で最初の設計段階が開始され、あさひ級25DD級護衛艦ともがみ級30FFMフリゲート艦からのフィードバックに基づいて設計される。 本誌は、2024年の合同海軍イベントの際に、防衛装備庁(ATLA)による将来能力に関する初期要件を報じている。

 いずれにせよ、模型に示された技術を観察するのは興味深い。現段階では純粋なコンセプトだが、将来の艦船の就航と同時に運用されるプログラムや、それらの統合の可能性を示している。模型の1つにはレイルガンあった。レイルガンはまだ試験段階だが、開発は順調に進んでおり、ATLAが将来の海上自衛隊プラットフォームへの統合を広く推進している技術だ。また、指向性エナジー兵器、つまり川崎重工が現在開発中のレーザーシステムも展示された。JMUはまた、「もがみ」級の通信マスト「UNICORN」の再利用の可能性を示している。これは、現在就役中の艦船に装備されている堂々としたマストと根本的に異なる。


'Stealthier' concept model with lower cross radar section.

レーダー断面積を小さくした「ステルス化」コンセプトモデル。


 DDGXとDDXの潜在的な産業候補に対して、プログラムとその詳細がまだ公式に発表されていないことを考えれば、JMUはショーに展示されている模型について慎重で、詳細もほとんど明らかにしていなかった。 例えば、アッパーデッキの大きなスペースは空いたままだ。「防衛省から要件が発表されていないため、ここに示されている技術やデザインは純粋に概念的なものです。 ここにある空きスペースには、武器、コンテナ、その他のソリューションなど、どのようなタイプのシステムでも格納できる可能性がありますが、まだ決定していません。ATLAから正式な要求が発表されれば、もっと詳しくわかるでしょう」。とJMUの担当者は本誌に語った。

 3つ目の小さな模型は、将来の駆逐艦に期待されるレーダー断面積とASW能力を減少させる船体ラインを持つ可能性のある「よりステルス性の高い」設計を示している。未確認だが、将来のDDGXとDDXは少なくとも艦体搭載型ソナーを装備する可能性が高い。



JMU unveils concept designs for Japan’s DDGX future destroyers

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