2025年11月24日月曜日

台湾からわずか70マイルの沖縄県与那国島に米海兵隊が注目する(Naval News)

 台湾からわずか70マイルの沖縄県与那国島に米海兵隊が注目する(Naval News) 

台湾の危機が日本の存立機器になることは世界も認めるところにもかかわらず、現実が見えない(見たくない)国内の「平和勢力」はこのニュースに噛みつきそうですね

2025年11月21日公開

カーター・ジョンストン記者

2025年10月27日、日本・普天間海兵隊航空基地にて、第1海兵航空団第36航空群第462重ヘリコプター飛行隊所属のCH-53Eスーパーストーリオンに搭乗する米海兵隊員たち。海兵隊は陸上自衛隊との相互運用性を高め、重要な海上地勢を制圧・防衛する能力を強化することを目的とした、前方兵站補給拠点訓練を展開した。(米海兵隊写真、撮影:ランシ・コーポラル・ライアン・ソトダビラ)

海兵隊は台湾からわずか70マイル(約113キロ)に位置する日本の最外縁島の一つ、与那国島の久良浦港と本島間で装備輸送を続けている。医療物資や災害対応装備の往復輸送は、海兵隊が与那国島を第一列島線戦略の要衝とする方針に伴い、加速している。

今年度の与那国島への艀船輸送は、第12沿岸兵站大隊による初期作戦能力実証の概念検証として開始された。同大隊は「レゾリュート・ドラゴン2025」関連任務を支援するため、野戦訓練装備を同島に展開した。第3海兵遠征軍当局によれば、初期演習には戦闘負傷者後送と応急処置が含まれており、これらは日本南西諸島における「レゾリュート・ドラゴン」の核心要素であった。

「レゾリュート・ドラゴン2025」展開では、輸送コンテナ、冷蔵設備、飲料水が島に搬入された。物資は島で荷揚げされ、島内にある自衛隊の与那国駐屯地へ輸送された。海兵隊は9月15日から16日にかけて、2日間で20フィートISOコンテナ18基、水輸送用SIXCONコンテナ2基、40フィート冷蔵コンテナ1基を荷揚げした。荷揚げされたコンテナは9月19日までに那覇軍事港へ戻った。

前方補給拠点Forward Arming and Refueling Point (FARP)は沖縄から与那国島へ空輸された。同島の位置とインフラは、台湾に近い立地と既存の港湾・滑走路を備える点で極めて重要だ。

海兵隊の自律型小型艦艇(ALPV)を用いた試験配備は、2025年リソリュート・ドラゴン演習中に与那国島の久武港で計画されていたが、計画変更により中止された。本誌は先月、リソリュート・ドラゴン2025演習中のALPVの代替任務について報じた

米海兵隊の計画文書によれば、リソリュート・ドラゴンから2か月後の11月18日、2度目のフェリー任務が完了した。契約バージが「人道支援・災害対応(HA/DR)」装備を運搬し、これらは与那国キャンプ向けであった。米当局者は、特にフィリピンのような地域では、装備や物資の前方展開の主目的としてHA/DRを頻繁に強調している

CBSニュースが最初に報じたところでは、先週土曜日に中国ドローンが与那国島付近を飛行したため、航空自衛隊のF-15Jが対応した。このドローン飛行は、与那国島での荷下ろし・輸送日程を記載した米海兵隊計画文書と一致する。

米海兵隊は今週、陸上自衛隊との共同訓練「ジョイント・エクササイズ07」期間中に与那国島に設置された航空機前方給油拠点の詳細情報を公開した。この訓練は先月下旬に実施された。

2025年10月27日、日本・与那国島にて、第1海兵航空団第36海兵航空群所属の米海兵隊員と陸上自衛隊隊員が前方給油・武装ポイントを設置した。このFARP訓練は相互運用性を高め、米海兵隊と陸上自衛隊が重要な海上地勢を支配・防衛する能力を強化した。(米海兵隊写真:ランズ・コーポラル・ライアン・ソトダビラ撮影)

米海兵隊関係者によれば、FARPは第1海兵航空団所属部隊によって設置され、同島に航空拠点が設けられたのは今回が初めてである。

「 米海兵隊のCH-53Eがここまで南西の地点に着陸した前例はなく、同島にFARPが設置されたことも初めてだ。この展開は、MAG-36所属の重輸送攻撃支援ヘリコプターが、隣接部隊及び陸上自衛隊パートナーを支援するため、指揮官が指定するあらゆる地点で作戦テンポを創出できることを実証しただけでなく、米海兵隊と陸上自衛隊の関係において大きな飛躍となった」HMH-462副長 パトリック・X・ケリー少佐

FARPは沖縄から与那国島へ空輸され、海兵隊のKC-130Jが空中給油機として使用された。設置後、FARPはCH-53Eスーパー・スタリオンへの給油に活用された。実戦運用では、前線給油拠点として機能する与那国島は、台湾侵攻防衛のため同島へ送られる装備・兵員の輸送ルートとして利用可能だ。F-35Bの代替飛行場としても運用できる。

同島の重要性は、台湾近海に位置し既存の港湾・滑走路を備える地理的条件とインフラに起因する。中国メディアは過去に、米海兵隊と自衛隊がF-35B短距離離陸戦闘機の運用を目的に港湾・滑走路を拡張中と報じた。F-35Bは複数の日本列島から緊急発進可能だが、最も重要な拠点は与那国島である。

米海兵隊が与那国島に恒常的に駐留すれば、M142ハイマーズ発射機や対艦砲「NMESIS」による領域拒否兵器で、中国人民解放軍海軍の太平洋進出を阻止できる。同時に台湾への装備・物資輸送拠点としても機能する。台湾への近接性は、中国の長距離ミサイルシステムの標的数を増やすことを目指す米国の広範な計画において、人民解放軍の計画を著しく困難にするという大きな利点も提供する。■

カーター・ジョンストン

カーター・ジョンストンはジョージ・ワシントン大学の学部生で、国際問題と国家安全保障を専攻している。彼の関心は、インド太平洋地域の勢力均衡を形成している米海軍および米海兵隊の造船所インフラ、新たな教義、技術に集中している。


U.S. Marines Are Eyeing an Outpost Just 70 Miles from Taiwan

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