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シリア対応に5隻目駆逐艦投入、潜水艦も出動か

Fifth U.S. Destroyer Moves Closer to Syria By: USNI News Editor  Friday, August 30, 2013                                                   ノーフォーク海軍基地を8月18日に出港し米第六艦隊合流に向かう誘導ミサイル駆逐艦USSスタウト(DDG-55)(米海軍写真) 米海軍がアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦の五隻目をシリア近くの海域に移動させていることが米海軍から明らかになった。 USSスタウト (DDG-55) は8月18日にノーフォーク海軍基地を出港し、同海域で展開中の4隻の駆逐艦に合流する。 現在同海域にあるのはUSSマハン(DDG-72)、USSラメージ(DDG-61)、USSバリー(DDG-52)、USSグレイバリ(DDG-107)の四隻。各艦は弾道ミサイル防衛に加え地上目標をミサイル攻撃できる。 洋上の駆逐艦に加え、隻数不明の潜水艦も投入される模様で、トマホーク地上攻撃ミサイル (TLAM)を発射できる。報道によると英国海軍も少なくとも一隻の潜水艦を配備している。米海軍ではロサンジェルス級 (SSN-688-) およびヴァージニア級(SSN-744-)がともにTLAMS発射可能だ。 米海軍の誘導ミサイル潜水艦(SSGN)が該当海域に出動しているかは不明。SSGNは154発のTLAMの発射ができる。 米政府は8月21日に化学兵器がアサド政権により使用さみ計1,429名の住民が死亡したとみている。 「米政府は情報を総合してシリアの化学兵器部隊が8月21日の攻撃以前に準備していたと評価をあしている」とCNNが8月30日に報道している。 「攻撃実施の三日前に人的、通信、地理空間の各種情報収集 human, signals and geospatial intelligence を総合したところアサド政権の動きは化学兵器を使用した攻撃準備をしていると判明した、と米政府が発表した」と報道している。

スーパーホーネット改修型の売り込み先に米海軍に照準を合わせるボーイング

Boeing Targeting U.S. Navy For Super Hornet Upgrades By Amy Butler Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com August 29, 2013 ボーイングが米海軍に向けてF/A-18スーパーホーネット改修のデモを展開し、導入を働きかけている。 「もはや海外だけが当社の想定ではない」とボーイングでF/A-18、EA-18G営業を担当するボール・サマーズ Paul Summers は論じ、改修内容は「米国向けに適したもの」とスーパーホーネット、グラウラー担当主管のマーク・ギャモン Mark Gammon は説明する。 性能改修プロジェクトはF/A-18E/F 「国際ロードマップ」のもと2010年に改良内容のメニューが発表されている。ボーイングはその内容を海外政府向けに説明し、航空ショー他で紹介してきたが、米海軍にも一応義理もあり説明対象にしてきたという。 これまではスーパーホーネット改修は最終的には同機最大の利用客であるペンタゴンに照準を合わせたものと誰かが言おうものなら即座にこれを訂正させてきた。 国防総省では予算確保で大きな困難な状態にあるが、海軍は同機改修内容に期待しているようだ。ただし予算は未計上だが。海軍からは新造スーパーホーネット一機を貸し出し飛行展示を求める他、ステルス燃料タンクなど設計修正を求める。産業側関係者によると早ければ2016年予算に計上となると見ているようで、実際の予算編成作業は来年の夏になる。 海軍が同機に関心を寄せるのはF-35C開発で慎重になっていることが理由。海兵隊は2015年12月までに、空軍はその一年後それぞれ作戦能力獲得を予定しているが、海軍は現時点で2019年が予定。ボーイングは高性能改修版スーパーホーネット Advanced Super Hornet なら、エンジン改修、前面ステルス性能、状況把握能力改善でロッキード・マーティンF-35Cに代わる選択肢になると吹き込んでいる。ただし、今回の改修内容は2030年以降に予想される脅威に対抗するものだという。 改修内容全部を開発しても10億ドル以内で実現できると同社は主張。仮に海軍が新造

サイレントイーグル後のF-15を検討するボーイング

Boeing Mulling F-15 Plans Beyond Silent Eagle By Amy Butler Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek,com August 28, 2013 ボーイングはサウジアラビア、韓国向け各型に続くF-15発展型を検討中というが、詳細は明らかにしていない。 韓国からのF-15調達60機の選定結果通知は9月中ごろと同社は期待。 サウジアラビアがF-15SA導入したことで同機生産ラインは維持されており、2018年までの継続がまず決まった。これに加え韓国の発注でさらに3年のライン維持を同社は見込む。 同社からの最終提案内容および価格提示は8月16日に韓国政府に提出ずみ。ユーロファイター・タイフーンが早々と選定対象から外れて、実質上はF-15サイレントイーグルとロッキード・マーティンF-35の一騎打ちだが、F-35の高価格はあきらかだ。 サイレントイーグルの特徴に一体型燃料タンクを兵倉庫に転用することがあり、韓国宇宙航空工業がこの兵倉庫を設計中で、イスラエル航空宇宙工業が一体型燃料タンクを別個に設計中。 レーダー断面積削減のため、エンジン空気取り入れ口の形状変更を開発期間の初期段階で実現できると同社は期待。詳細は明らかにしていないが、変更設計は完了している模様。 サイレントイーグルはサウジ政府資金により、デジタル式電子戦装備、アクティブ電子スキャンアレイ方式レーダーが開発された結果の恩恵を受けることになる。 サイレントイーグルではさらにデジタル方式フライバイワイヤ飛行制御、一体型兵倉庫、高性能コックピットシステム(11x19 インチカラータッチスクリーン方式ディスプレイが加わる。ボーイングが提案しているレーダーはレイセオンAPG-82(v1) 。■

予算節約のためイージス発射テスト回数を減らす米海軍

U.S. Navy Mulls Cutting Aegis Flight Tests to Save Money By Michael Fabey Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com August 27, 2013 米海軍はイージス艦のシステム更新の予算を死守しつつ、今後は試射回数を減らして予算を節約することを検討中。なお最新のソフトウェア改善の効果を試す実弾発射試験に成功している。 「海軍はテスト内容を統合して支出を減らそうとしてます」とイージスの主契約会社 ロッキード・マーティン で米海軍担当部長のジム・シェリダンは解説する。 海軍の5回の発射を3回にする予定とシェリダンは言い、同社も海軍の方針を支持するという。 シェリダンによればテスト回数削減は改良型イージスの配備日程と矛盾するという。ただし、回数削減で同社には新しい挑戦課題が生まれ、これまではテストを増やして開発を進めてきた同社にとって新しい環境となる。「テスト内容がより多岐にわたり、テスト艦上では多忙になるでしょう」 またテスト期間の短縮もテスト後の問題解決に当てられる時間の短縮となり同社は「迅速に切り回す」必要が生まれる。 現時点でソフトウェア改修は問題なく完了し、テストでも実用でも予定通りの性能を発揮しているという。また、「改修点」の多くはディッスプレイ装置の修正など「邪魔な」要素の排除だったという。 直近のイージステストでは今月初めに実弾発射を行い、見通し線の外でもデータを遠隔地のセンサーから統合して目標迎撃に成功したことでシステムの有効性を証明している。 海軍の統合火砲射撃対空手段 Naval Integrated Fire Control-Counter Air (NIFC-CA)  のテストも初めて洋上で実施され、イージスに遠隔地データを提供し目標迎撃に成功したのは二回連続となった、とロッキードが発表。使用したのは協同交戦機能 Cooperative Engagement Capability (CEC) で遠隔データを解析し、イージスがスタンダードミサイル-6 (SM-6)をUSSチャンセラーズビル(CG-62)から発射したもの。 同艦はイ

韓国F-XでF-15SE採用濃厚、しかし空軍はF-35に未練

South Korean Fighter Order: AF Backs F-35 By Bradley Perrett, Bill Sweetman, Amy Butler Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek,com August 26, 2013 Credit: Boeing ボーイング F-15SEサイレントイーグルが韓国F-Xフェーズ3で唯一の選択肢に残っており、60機導入が想定される中、韓国空軍はこの選択を快く思わず、 ロッキード・マーティン F-35共用打撃戦闘機導入を実現しようとロビー活動をくりひろげている。. 韓国が採用すればF-15生産ラインは2020年代も維持可能となり、競争力のある機体を立ち上げることができる。ただし、これは韓国の国防調達プログラム庁 Defense Acquisition Program Agency (DAPA) の決定待ちであり、同庁はF-35は高価すぎる、 ユーロファイター タイフーンは入札参加で想定外の事態ありとしていた。 EADS は同庁に異議が申し立中。 政府横断型の特別委員会を国防相が主催し、DAPAの決定内容を来月裁定する。同委員会には軍代表に加え、国会の国防部会委員、財務省、DAPAに加え、国防開発庁からも参加。同庁はKF-Xとしてステルス戦闘機の国産開発を求めているところ。 財務省は政的に無理がないのでDAPA決定支持に回ると見られるが、空軍はF-35支持を鮮明にしている。 「空軍の一部にF-Xフェイズ3が本来の目標から誤った方向に向かいつつあると批判する向きがある」と聯合通信社Yonhapが8月20日、DAPA決定を報道する際に伝えている。「本来の目標」とは明らかにF-35発注のことで、それを支持する空軍関係者の姿勢は他の二機種も一応参加させるがあくまでも競争入札のためだとするものだという。 これはデリケートな問題で、F-Xフェイズ1ではF-15が2002年に採用となったが、 ダッソー は最初から採用の可能性がないと見て参加は時間の無駄と早々と結論付けている。同社は韓国では事業が展開できないと判断し、将来の競合にも参加の意思なしとした。そのとおりにF-Xフェイズ2でもF-15

速報 シリア内戦介入の準備に入った米英海軍艦艇の動き

U.S. and U.K. Move Ships Closer to Syria By: USNI News Editor from United States Naval Institute Monday, August 26, 2013                                                   USS Mahan (DDG-72) conducts a replenishment-at-sea in April 2013. 米海軍はイージス誘導ミサイル駆逐艦一隻を東地中海に追加派遣中で、国連がシリア政権による化学兵器使用を査察が進める中での兵力展開と複数の報道が伝えている。 USSマハン (DDG-72) が現在同海域に派遣されているが、USSラメージ (DDG-61)に交代となる予定だった。これは米第六艦隊の弾道ミサイル防衛 (BMD) パトロールの一環。現時点で両艦はUSSバリー(DDG-52)およびUSSブレバリー (DDG-107) に合流して同海域に残ると見られる。上記四隻の駆逐艦は弾道ミサイル迎撃能力に加え、地上攻撃巡航ミサイル発射が可能。 「オバマ大統領から国防総省に対しすべての想定で準備をするよう命令があった。大統領が決定すればオプションのいずれでも実施する準備が整っている。」(チャック・ヘイゲル国防長官、日曜日に報道陣に答えて) ただし国防長官は具体的なオプション内容は言及していない。 土曜日に大統領は国家安全保障チームを召集し、シリア情勢を協議している。 米海軍艦艇に加え、英国海軍部隊も同海域で勢力を終結している。すでに栄海軍の原子力潜水艦一隻が同海域に展開中といわれ、軽ヘリコプター空母HMSイラストリアス(R06)、揚陸艦HMSブルワーク(L15)が地中海で演習中のほか、フリゲート艦2隻も同じく展開中だ。 各艦艇は「戦略的緊急部隊」を構成するとテレグラフ紙は報道。オバマ大統領はシリア内戦で化学兵器使用が認められれば米国の介入は決定的と宣言していた。化学兵器使用の報道が相次いだことで国連が事実確認のため査察チームを同国に派遣している。

アジア太平洋重視の米戦略の展開方法に疑問が出る中、各国は着実に軍備増強に向かっています。

Questions Surround U.S. Commitment To Asia-Pacific Pivot By Michael Fabey Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com August 23, 2013 Credit: U.S. Navy 地政学の観点からアジア太平洋重視で軍を配備する米国の戦略に疑問がでている。同様にアジアの観点から分析した結果があり、ともに米国がアジア太平洋でどこまでの軍事力を展開するかの疑問がでている。この疑問が表面化する一方、同地域のアメリカ同盟各国が軍事増強をしている。 関心のすべてが中国に集中しており、同国の意図と地域への影響が関心の的だが、実は中国は同地域で地政学的には最大の影響を与えられる国ではない、とシンクタンクProject 2049を主催するランドール・シュライバー Randal Shriverは議論を提示している。シュライバーはアーミテッジ国際研究所 Armitage International の共同創設者でもあり、戦略国際研究所Center for Strategic and International Studiesの上席研究員でもある。 シュライバーは「問題は中国ではない。米国である。もし米国が役割を果たせないと、同地域全体が不安定化する」と発言。 バラク・オバマ大統領がアジア太平洋への再バランスを重視する中、問題の核心はアジアを担当する意味で現地に飛び込む高官がいないことであり、現政権にも全力を尽くす熱意が感じられないと主張。構想を実現する裏付けも希薄だという。. シュライバーは2003年から2005年にかけ東アジア太平洋問題担当の国務副次官補。 5月にはシンガポールのアジア国際戦略研究所International Institute for Strategic Studies-Asia (IISS)のウィリアム・チュン William Choong (シャングリ・ラ対話上席研究員)から同様の懸念が出ており、米国の再バランス案は必要な軍事プレゼンスがともなわず米国の真意は疑問だとしている。全域で薄く展開して、大きな力を示すメリハリがないというのだ。 今回はチュン

明らかになったスホイT-50(PAK-FA)の飛行制御性能の革新性

Sukhoi T-50 Shows Flight-Control Innovations By Bill Sweetman Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com August 19, 2013 Credit: Sukhoi MAKSエアショーがモスクワ郊外のジューコフスキー空港で来週開催されるが、目玉はスホイ‘T-50PAK FA (Perspektivny Aviatsionny Kompleks Frontovoy Aviatsii—将来型戦術航空機システム)戦闘機の展示飛行だろう。 T-50は二年前の同航空ショーで登場しているが、現在もテスト飛行中で性能限界を徐々に伸ばしている。最近のビデオを見ると高度を維持したままの水平回転や高迎え角で方向転換といった高機動飛行をしており、パリ航空ショーでSu-35Sが示した展示飛行と同様の飛行をしている。T-50試作機の5号機が今年末までに飛行を開始し、公試は2014年に開始予定と United Aircraft Corporation 社長のミハイル・ポゴシヤンMikhail Pogosyanが伝えており、本生産開始は2015年という。 ロシア大統領ウラジミール・プーチンRussian President Vladimir Putin は量産型の配備は2016年と発言している。ただし、搭載エンジンがまだ確定しておらず、ロシア空軍はソ連時代と同じくテスト用エンジンを稼動中の機体に搭載し、一方でエンジン含むシステム完成度を上げる方法をとっている。 搭載する機器、兵装は未公表だが、ここに来てスホイ設計局がT-50関連でステルス機の根幹にかかわるもの含む特許数件を取得したと判明している。 また取得特許にはロッキード・マーティンF-22に類似した基本設計内容があるが、Su-27から10年近く経て再開したロシアの戦闘機設計には従来の欠点を改善しようと懸命な様子があらわれている。F-22の推力ベクトル制御 thrust-vector control (TVC) システムではロールあるいはヨーの制御は実現できない。なぜならエンジン二基の配列が接近しすぎているからだ。 エンジン取り付け位置次第で兵倉庫