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★歴史に残らなかった機体⑤ 不幸なYB-49は早く生まれすぎた機体だがB-2として復活

A Bomber Way Ahead of Its Time (That Looks Just Like the B-2 Spirit): The YB-49 Flying Wing Robert Farley January 28, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/bomber-way-ahead-its-time-looks-just-the-b-2-spirit-the-yb-19219 ? 第2次大戦が一歩ずつ近づく中で米国には多くの画期的な機体設計をする余裕があり、予算も十分にあった。戦闘機、戦術攻撃機、長距離爆撃機にそれぞれ割り当てられたが、後者から米航空誌上でも最も興味を引く失敗作が生まれた。ノースロップYB-49「全翼機」爆撃機である。 全翼機 航空工学では初期段階から「全翼機」設計の可能性に着目していた。胴体を最小化し、尾部を省くことで空力上の制約と決別し、抗力を減らせるからだ。ただし代償として機体の安定性が通常形式の機体より劣る。このことで操縦は難しくなり、とくにフライバイワイヤー技術が実用化していない当時には深刻だった。全翼機は機内に乗員、ペイロード、防御装備の確保も大変で、せっかくの空力特性も台無しになった。 それでも技術者(ドイツとソ連)は大戦間になんとか全翼機を実用化しようと必死になり、輸送機、軍用機を想定していた。この結果、貴重なデータが入手できた。第二次大戦の終結が近づくとドイツはジェット戦闘機で全翼機の開発に成功したが大量生産できなかった。 XB-35からYB-49へ 第二次大戦の初期に米戦略思想家は米本土からドイツを空爆する必要に迫られる状況を想定した。英国が敗北する可能性があったためだ。米陸軍航空隊の要請によりコンヴェアはB-36を、ノースロップはXB-35をそれぞれ提案した。B-36は比較的通常の設計の機体で当時の大型爆撃機をさらに拡大した外観だったがそれなりに革新的な機構もあった。反面にXB-35は米航空史上初の全翼機でB-36より小さいものの性能面ではほぼ同等になるはずだった。 だが1944年になるとXB-35はB-36よりも遅れが(両機種ともに技術問題が浮上していたが)目立ってくる。また大