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2025年12月19日金曜日

南シナ海の軍事化が拡大しており、ベトナムも自国の権利を主張して基地構築に乗り出している

 ベトナムの南シナ海の軍事拠点建設が完了間近に(Defense News)

南シナ海で各国の主張が対立していますが、そもそもベトナムによる軍事化のきっかけは中共のとんでもない野望であり、これを米国が最初から阻止しなかったことではないでしょうか

ゴヴィ・スネル

2025年12月18日 午前0時30分

8月1日、ベトナムの南シナ海前哨基地「バーク・カナダ・リーフ」。画像提供:ヴァンター・CSISアジア海洋透明性イニシアチブ、2025年。

トナムは今年、南シナ海における埋め立て事業を加速させ、スプラトリー諸島8箇所で建設を開始した。

中国とベトナムを中心に激しく争われている同諸島は、低地の礁や部分水没した岩礁から、兵器化された人工島へと変貌を遂げている。

アナリストによれば、ベトナムによる島嶼建設は、2013年以降、南シナ海の拠点(南沙諸島を含む)を軍事化してきた北京に対する防衛的対応だという。

南シナ海は資源豊富な海域で、年間数兆ドル規模の貿易が通過する繁忙な航路だ。約140万平方マイルに及ぶ海域で6カ国が領有権を主張しているが、北京が最大の存在感を示し、大部分の領有を主張している。

ベトナムは2021年に島嶼建設を本格化させた。当時11個の島に過ぎなかったが、現在では南沙諸島にベトナムが占拠する21の岩礁・干潮時露出地全てが人工島に拡張されている。戦略国際問題研究所(CSIS)のアジア海洋透明性イニシアチブが8月発表した報告書によれば、3月時点でベトナムがスプラトリー諸島に造成した人工島の面積は中国の約70%に達した。

報告書は、「中国の島建設の規模に匹敵し、おそらくそれを上回ることになるのはほぼ確実」と述べている。

ハノイの外国報道機関担当官は、コメント要請に応じなかった。

ホノルルのアジア太平洋安全保障研究センターのアレクサンダー・ヴービング教授は、本誌に対し、南シナ海はベトナムにとって「存在意義に関わる問題」であり、同国の経済、安全保障、国家のアイデンティティにとって極めて重要であると語った。

「ベトナムは現在、世界有数の輸出国であり、ベトナムの対外貿易の 90% は南シナ海を経由している」とヴービング教授は述べた。

さらに「南シナ海はベトナムの安全保障上も重要だ。フランスは海からベトナムに侵入し、アメリカも海からベトナムに侵入した…そして今、中国という脅威が存在する」と付け加えた。

武装化された島々

今年撮影の AMTI による衛星画像によると、ベトナムは、以前は小さなコンクリート製の砲台構造物しかなかった5 つの島々を軍事前哨基地に変えつつある。

アリソン礁、コリンズ礁、イースト礁、ランズダウン礁、ペトリーズ礁という、新たに要塞化された各礁には、厚い壁で囲まれ、区切られた6 つのコンテナからなる弾薬貯蔵庫が設置されている。ベトナムの前哨基地の軍事化には、港湾、港、そしてバーク・カナダ礁にある 8,000 フィートの滑走路も含まれている。

AMTI のグレゴリー・ポーリング所長は、ハノイが北京の埋め立てレベルに近づいていることは象徴として重要だが、ベトナムは海上で依然として圧倒されていると述べた。

「これは、ベトナムが中国と同じように実際に軍事力を投射できることを意味するものではない。また、ベトナムが中国と同じように攻撃的である、あるいは環境破壊的であるという意味でもない」とポーリングは述べた。「ベトナムがこれらの島々に展開した部隊を他国への攻撃に用いた事例は、知る限り一度もない。一方中国は日常的にそうしている」と彼は続けた。

中国の南シナ海における行動には、海上民兵や海警局による外国船への体当たり・包囲・強力な放水砲の使用、他国の排他的経済水域内での巡視が含まれる。

南沙諸島における北京の3大人工島——ミシフ礁、スビ礁、ファイアリークロス礁——には対艦・対空ミサイルシステム、レーザー・妨害装置、地下貯蔵トンネル、戦闘機が配備されている。

ポーリングは、ハノイは北京が沿岸警備隊や航空機を島々に前線配備する能力に追随し、情報収集能力の向上を目指すだろうと述べた。

ベトナムの人工島建設は継続中だ。シンガポール・ストレーツ・タイムズによれば、サウスリーフでは巨大なクレーンが休むことなく稼働している。現地メディア報道によると、サウスリーフ駐留の兵士には鶏の飼育や野菜栽培が奨励されているという。

ベトナム軍を専門とするニューサウスウェールズ大学の博士課程学生グエン・ザ・フオンは、ハノイは防衛的立場を取っていると述べた。

「最終的な目標は、ベトナムの管轄下にある島々を防衛し、最悪の事態が発生した場合に中国に最大限の損害を与えることだ」と、フオンはホーチミン市から語った。「ベトナムはそのような紛争に巻き込まれたくないが、準備はしなければならない」。

地政学上の意味合い

スタンフォード大学ゴーディアン・ノット国家安全保障イノベーションセンターの海洋透明性イニシアチブ「SeaLight」のディレクター、レイ・パウエルによると、ハノイは、強大な隣国を刺激して、北京と同じような「悪い」行動を取っていると見られたれないよう警戒し、建設の動きを厳重に秘密扱いにしている。

2013年に中国が人工島建設を開始したとき、パウエルは米国駐ベトナム空軍武官だったが、ハノイの米国大使館はベトナムが中国の先例に従うことを阻止しようとしたと述べた。

「我々は、南シナ海の現状を変えることは悪いという原則的な立場を取りたかった」とパウエルは語ったが、現在の米国の立場は変化した可能性が高いと考えている。

「中国が狂気の沙汰を行っても、米国は止めることができなかった。それなのに、今度はベトナムにそれをやるなと言えるのか?」

ワシントンは、ベトナムの埋め立てを「将来、中国が武力による占領を試みるのをより困難にする」と評価し、その取り組みを支持するかもしれない」と彼は述べた。

在ハノイ米国大使館は、この件に関する本誌からのコメントの要請に応じていない。

ベトナム海軍は 2013 年に建設を開始したいと考えていたが、資金、内部での合意、浚渫技術の確保に 2021 年までかかったと、フオンは述べた。

それ以来、北京の反応は「控えめ」であると彼は付け加えた。

ベトナムは「建設現場周辺を中国船が巡回しているのを目撃したり、建設資材を運ぶ船舶の移動を中国船が妨害する場面に遭遇している」とフォンは語った。

ハノイを拠点とする非営利団体「南シナ海クロニクル・イニシアチブ」の創設者ヴァン・ファムは、ベトナムの前哨基地付近をパトロールする中国船が現地メディアにほとんど報じられないと指摘した。

「数年前、ベトナム国営メディアは、スプラトリーに向かうベトナム海軍補給艦が中国に妨害された事件を報じた。ベトナムの控えめな外交を考えると、こうした報道はまれだ。追加の事件は公表されずに発生している可能性がある」と彼女は記している。

フィリピンへの焦点がハノイにタイミングだ

アナリストは、北京がフィリピンに焦点を当てている今は、ベトナムが領土を拡大するチャンスと捉えている。

パウエルは、「ハノイも、ある意味で適切なタイミングを待たなければならなかった」と述べ、現在、中国がフィリピンと米国の同盟関係に焦点を当てていることが「そのタイミングをもたらした」と付け加えた。

ポリングは、「フィリピンが行うことはすべて、フィリピンは単なる操り人形であり、アメリカが糸を引いているかのように扱われる」と述べた。

しかし、ベトナムの建設が完了に近づいていることから、中国当局は「それを無視できない」と認識している可能性が高いと彼は述べた。

ブビングは、ベトナムの建設は、ほとんどの国にとって、北京に対する歓迎すべき対抗勢力として見られていると予想していると述べた。

「中国は南シナ海の真ん中に、深海港と、軍事基地としても使用できる大きな人工島を備えた大きな滑走路4本を完成させた。文字通り、広大な南シナ海が狭隘な要衝に変わりうる」。「だがベトナムも現在、海上に新たな土地を造成中だ。おそらく人工島の一部を滑走路や深海港に転換するだろう。これにより潜在的に力の均衡が是正される可能性がある」。■


Vietnam nears completion of militarized South China Sea outposts

By Govi Snell

 Dec 18, 2025, 12:30 AM

https://www.defensenews.com/global/asia-pacific/2025/12/17/vietnam-nears-completion-of-militarized-south-china-sea-outposts/



2025年4月20日日曜日

ベトナムが米F-16戦闘機購入で合意か(19fortyfive) ― ロシア製機材一辺倒だったベトナム(ベトナム戦終結で米製機材が手に入ったことがありましたが)にも変化が生まれそうです

 


F-16 Fighter

第100航空給油団の米空軍KC-135ストラトタンカーが、ギリシャ沿岸上空を飛行中のRAMSTEIN FLAG 2024演習で、ギリシャ空軍F-16ファイティングファルコン機に給油する(2024年10月4日)。同演習はNATOの団結と強さを示し、ユーロ大西洋地域の同盟国が防衛的・攻撃的な航空作戦シナリオで肩を並べ訓練することで、共有された価値観への永続的なコミットメントと新たな環境への適応を支援する。(米空軍撮影:エドガー・グリマルド上級空兵)



誌取材に応じた複数の情報源(交渉に詳しい元米政府高官や複数の米防衛産業代表を含む)によると、ベトナムはF-16戦闘機を獲得することで米国と合意に達した。 この主張は、両政府間の長期にわたる協議と交渉に続くもので、東南アジア諸国が単発戦闘機の新たな顧客になる可能性があるようだ。



U.S. Air Force Capt. Ethan “Bantam” Smith, Pacific Air Forces F-16 Demonstration Team pilot, conducts a falcon turn during Misawa Air Fest at Misawa Air Base, Japan, Sept. 8, 2024. The demonstration team’s primary mission is to inspire goodwill and promote positive relations between the U.S. and partner nations across the Indo-Pacific region by showcasing displays of F-16 combat prowess and dedication to U.S. Air Force core values. (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Peter Reft)

2024年9月8日、日本の三沢基地で開催された三沢エアフェスタで急旋回を行う太平洋空軍F-16デモンストレーションチームのパイロット、イーサン "バンタム "スミス米空軍少佐。 (米空軍撮影:Tech. Sgt.)


ベトナムへのF-16戦闘機売却: これまでに判明していること

機数について言及がないが、24機は下らないと予想されている。 F-16と、ベトナムがアメリカからの調達を希望している他のプラットフォームが組み合わされれば、両国間で最大の防衛協定が結ばれることになる。

 昨年7月の報道では、両国がハノイへのC-130ハーキュリーズ軍用輸送機の売却を協議していることが明らかになった。50年以上前に互いに戦争を戦った2国間の安全保障協力強化に向けた良い第一歩だと考えられていた。


変化する供給基地

C-130とF-16に関する合意形成は昨年期待されていたが、ベトナムへの米軍用ハードウェアの供給は厄介な問題だった。

 ハノイは2022年末に、兵器システムの調達を従来のサプライヤーからシフトするつもりと述べていたが、この線に沿った決定はなされなかった。

 ハノイへの軍事品売却の禁輸措置を米国が解除した2016年以来、ベトナムへのF-16売却に関する協議は断続的に行われていた。 しかし、このプラットフォームに関する話し合いは、C-130に関する交渉よりも静かで、あまり進展していなかった。

 ベトナム高官が調達政策について議論するときはいつも「その話題は非常にデリケートだ」というのがお決まりのセリフだ。 ベトナム人民空軍(VPAF)が新鋭戦闘機を獲得する可能性に言及すると、このセリフはさらに頻繁に口にされる。

 というのも、新型の戦術戦闘機を導入すれば、ハノイの他の地域諸国、特に中国との関係に影響を及ぼす可能性が高くなるからだ。

 C-130は貨物機であり、通常は非武装であり、この地域で他国がすでに運用しているため、それほど敏感ではないとみなされている。


ロシアとの決別

過去にVPAFのカウンターパートと話したことのあるウクライナ企業の代表は、ベトナム空軍がスホーイSu-27SK/UBとSu-30MK2V航空機の運用に大きな問題を経験しつつあると本誌に語った。これは、米国製戦闘機の調達を促す問題の一部である。

 ロシア製航空機の一番の問題は、保証期間が終了していることだ。 VPAFが航空機の整備支援を打診したところ、RosoboronexportとSukhoiの代表者は、多額の前払い金がなければプラットフォームのサポートを継続したくないと話した。

 ベトナムはお金の支払いに消極的だとウクライナ人は言う。ハノイはまた、米国とEUの制裁体制に対する懸念から、ロシア側への支払いを警戒している。

 ウクライナ側によると、VPAFはすでに2024年にSu-30を4機で飛行停止措置を迫られた。 整備方法を見つけ、スペアパーツを調達する方法を確立するまでは、任務を遂行できるようにすることはできない。2025年末までに、さらに10機がこの状態に陥るだろう。


F-16の問題は承認

ベトナム政府関係者は、F-16はC-130よりも米国議会の承認が複雑になる可能性があると強調していた。 ウクライナがF-16で経験した困難から、ハノイはまたAIM-120AMRAAM空対空ミサイルのようなF-16用の高度なミサイルがベトナムへの販売を許可されないかもしれないことを心配している。

 もうひとつ複雑な要因は、安価な旧型F-16の在庫がもうほとんどないことだ。ベトナムはおそらく新型のF-16Vのいずれかを選択しなければならないだろうが、これは高価であり、またAN/APG-83 AESAレーダーを搭載しているため、技術流出の問題にも脆弱である。


NATO F-16 Fighter. Image Credit: Creative Commons.

NATOのF-16戦闘機。 画像出典:クリエイティブ・コモンズ


 この協議に詳しい米国の業界代表によれば、ハノイがF-16を調達する資金を米国が援助する可能性があるという。■


Vietnam Has Reached An Agreement to Buy U.S. F-16 Fighter Jets

By

Reuben Johnson

https://www.19fortyfive.com/2025/04/vietnam-has-reached-an-agreement-to-buy-u-s-f-16-fighter-jets/


文/ルーベン・ジョンソン

ルーベン・F・ジョンソンは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の生存者であり、現在はFundacja im.の対外軍事問題専門家である。 ワルシャワのFundacja im. Kazimierza Pułaskiegoの対外軍事問題専門家であり、国防技術や兵器システム設計の分野で国防総省、複数のNATO政府、オーストラリア政府のコンサルタントを務めている。 過去30年以上にわたり、ロシア、ウクライナ、ポーランド、ブラジル、中華人民共和国、オーストラリアに滞在。



2015年8月9日日曜日

★南シナ海>ベトナム漁船を追尾し衝突してきた中国海軍艦船



海洋法が定めるルールは世界各国が尊重するべきものですが、中国は別のようです。さらに海上衝突をしかけてくるというのはどういうメンタリティなのでしょうか。この報道は日本ではされていないようなので、お伝えすることにしました。中国国内で報道されているのか知りませんが、報道しても不当なベトナム漁船を排除した、とか都合のよい内容になっているのでしょうね。

Report: Chinese Navy Warship Rammed Two Vietnamese Fishing Vessels

By: Sam LaGrone
August 7, 2015 3:52 PMUpdated: August 7, 2015 4:14 PM

An undated photo of a Chinese Type Yuting II Type 072A tank landing ship (LST). PLAN Photo
An undated photo of a Chinese Type Yuting II Type 072A tank landing ship (LST). PLAN Photo


人民解放軍海軍(PLAN)の揚陸艦がスプラトリー諸島付近で7月にベトナム漁船2隻に意図的に衝突を試みたことが現地報道で伝えられているとし、海軍情報部は域内を通航する船舶に注意喚起している。

  1. 漁船乗組員の証言が Nguoi Lao Dong 現地新聞にあり、7月21日にスプラトリー諸島西15カイリ地点で「艦船番号994の中国船が突然姿を現し、警笛を鳴らしながら接近してきた」中国船は漁船に放水しつつ30分にわあたり追尾してきた。
  2. 「衝突しそうになったので遠ざかるよう操舵したが、なぞの艦はそのまま追跡してきて右舷側に衝突してきた」と船長Nguyen Nhat Ngocが同紙に語っている。同船長は重武装の中国艦は二回衝突をしてから追尾をやめたという。
  3. 「もうひとりの地元漁民Thanh Ninh によれば7月23日にも同様の攻撃を同じ中国艦(艦番号994)がしかけてきたという」(Thanh Nien新聞)
  4. 海軍情報局(ONI)によれば艦番号994は4,800トンの宇霆 Yuting II タイプ072A戦車揚陸艦の Daiyun Shan  (994)だ。同艦の全長は100メートル超。
Screen grab of ONI's Chinese ship identification guide. ONI Image
Screen grab of ONI’s Chinese ship identification guide. ONI Image


  1. 今回の報道は7月に発出されたONIによる世界対象の海運脅威報告(WTS)と照合している。その報告によればPLAN艦船とは断定していなかった。
  2. ベトナム漁業関係者は中国の海警および民間船舶との対立が2014年に中国がベトナム領海内に石油掘削施設を二ヶ月にわたり設置して以来増えているという。
  3. 「中国による挑発行為はベトナムが米国と高位レベルの接触を拡充する中で発生している」と The Diplomatが7月に報じている。
  4. ジョン・ケリー国務長官は8月6日に中国の南シナ海での進出ならびに同地域内のアクセスを制限しようとする動きを非難している。
  5. 「航海の自由、上空飛行の自由は国際海洋法上の基本部分だ」とケリー長官はクアラルンプールで開催中の東アジアサミットで発言しているとロイターが伝えている。「それぞれの自由を尊重するというが、ここにきて制約を加えようとする動きに警告をだしているところだ」
  6. 一方で中国はスプラトリー諸島内で埋め立て工事を続行しており、3千メートル級滑走路をフィリピンに近いフィアリークロス礁に建設中だ。■
 
 

関連

南シナ海で軍事衝突は発生するのか

ジェフ・ペンソン海軍中佐によれば近代中国の父鄧小平は南シナ海を「太古の時代からの」中国の領土と位置づけている。この20年ほど中国は南シナ海での軍事衝突を回避してきたが、情勢が緊張してきたのは間違いがない。


2014年10月7日火曜日

ベトナム向け武器売却解禁に出たアメリカの狙いは



ベトナム経済は堅調ですし、地政学的にも中国の南方で海洋アクセスを抑える重要な位置にありますので、単に中古機材を押し付ける相手ではなさそうですね。今回の米越接近は日本にとっても考えさせられるニュースではないでしょうか。

New Vietnam Ruling Could Open Door To Further Exports

Oct. 4, 2014 - 03:30PM   |  
By AARON MEHTA   |   CommentsNew Life for old Planes: US-built P-3 Orion maritime patrol aircraft are among the equipment Vietnam may want to purchase, after the US loosened its regulations governing sales to Vietnam.
P-3オライオン哨戒機はベトナムが導入を希望する機種のひとつ。米国が武器輸出の規制を緩和した事が大きい。(MC2 Jillian Lotti/ / US Navy)

WASHINGTON — ベトナム向け武器輸出の解禁が決定されたが地域バランスと米国産業界双方に影響が出そうだ。
  1. ベトナム向け武器輸出がベトナム戦終結後はじめて可能となるが、ときあたかも中国が南シナ海で敵対的な姿勢を強めている。
  2. ただし販売は海洋防衛に限定し、合衆国政府は事案ごとにベトナム軍への売却の可否を検討する。
  3. ベトナムの海上防衛力の強化を人権侵害を発生させずに実現するのが目標と国務省関係者が説明している。
  4. 国務省は今回の決定はベトナム関係の改善を背景とし、中国をけん制するものではないと説明している。
  5. 米越関係はこの数年間で好転し、とくに2010年にヒラリー・クリントン国務長官(当時)のハノイ訪問以降に顕著だ。国務省は人権面で一定の進展がベトナムに見られたと指摘する。
  6. だが中国の好戦的な態度が大きくなっていることは否定出来ない。この夏には中国軍がベトナムが領有を主張する海面で石油掘削施設を完成させ、両国の海軍部隊が緊張する場面があったばかりだ。
  7. 中国は同施設を撤収したが、この事件でベトナムは北の隣国の「向こう側を見通す」必要性を痛感した。
  8. 中国としては南の隣国への武器引き渡しを歓迎できないところだ。
  9. 「中国を意識した事前集積で、中国としては不快だ。が、過剰反応はしない。中国とベトナムの間に危機的状態があるわけでないから。だがオバマ大統領がAPEC会合で北京へ来たらこの話題は避けられないだろう」(上海交通大学のZhuang Jianzhong of Shanghai Jiao Tong University )
  10. 国務省の解釈では海上防衛手段は航空機を含む。これは予算削減が続く米産業界にとって海外販路を拡大し利益を計上する好機となる。ベトナムは金鉱になるかもしれないとTeal Groupのリチャード・アブラフィアは言う。「いつの日にかベトナムは米国製装備の重要市場になるかもしれません」
  11. 中でも米海軍の余剰P-3の売却が可能性が高いとアブラフィアは見る。米海軍はP-8導入でP-3の退役を進めている。
  12. また中古C-130輸送機も海上救難捜索任務に最適だ。沿岸警備隊のC-130Hが候補で、C-130J導入で余剰になっている。.
  13. そこで注目すべきはジョン・ケリー国務長官が2013年末に発表したベトナム向け高速非武装パトロール艇5隻供与の案件だ。前出の国務省関係者によればベトナムからは当初想定の5隻への関心は示されておらず、武装カッターの発注に関心を示しているという。
  14. ベトナムヘ米企業が強気の期待を寄せるが、米政府も同様だ。
  15. 国務省は残る武器輸出解禁の予定はないとしながら、将来に含みを残す。「関係の変化あるいは人権面で進展が見られれば、次の段階に進める可能性が高くなる。したがって進展があるかぎり解禁がないとはいえない」■