スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(ラムジェット推進)が付いた投稿を表示しています

歴史に残らなかった機体(1)F-103は設計に終わったラムジェット・マッハ3迎撃戦闘機

The F-103 Could Have Been America's Mach 3 Ramjet Fighter The XF-103 was an amazing design best left on the drawing board. Michael Peck September 22, 2016 http://nationalinterest.org/feature/the-f-103-could-have-been-americas-mach-3-ramjet-fighter-17807 ICBMが登場する前の1950年代はワシントン、モスクワ双方が高高度飛行爆撃機で核攻撃する想定だった。 当時の主力戦闘機F-86セイバーでは迎撃できないと考えられ、米空軍は1949年に高高度超音速迎撃戦闘機をもとめソ連爆撃機が爆弾投下する前に撃墜をめざした。 構想は1954年型迎撃機事業と命名され、その年に供用開始を見込んだ空軍に提案9件が寄せられた。そのうち三案が初期開発に進んだ。 コンベア はその後F-102デルタダガーとなる案、 ロッキード はF-104スターファイター、 リパブリックエアクラフト はAP-57を提案しXF-103と命名された。 三案でXF-103がずばぬけて先端的で、リパブリックは時速2600マイル(音速の三倍)で高度80千フィートを飛行するとした。1950年代初頭ではF-86とMiG-15が朝鮮半島で数百マイルの速度でドッグファイトをしていた中でXF-103は航空機と言うよりロケットのようなだった。 図面から起こした想像図は巡航ミサイルのように見える。高速度を得るためリパブリック(のちにF-105サンダーチーフを製造)は複合推進方式を想定した。ライトXJ-57ターボジェット一基で離陸と通常飛行し、ソ連のバジャー、ベア、バイソン各爆撃機にダッシュが必要となればラムジェットを始動する。ラムジェットは前方から空気を吸い込み、燃料と混合させ、後方に排出する比較的単純な構造だが前提は機体なりロケットがすでにマッハ1以上の速度で飛行している必要がある。ラムジェット効果を得るための空気圧縮度のためだ。そこでXF-103はまずターボジェットで速度を稼いでからラムジェットを始動する。 装備に