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エイブラムズ戦車は40年にわたり供用され、今日も改良を続ける。米陸軍が手放したくない装備。ロシア、中国の最新戦車に対抗する決め手は?

    Image: Creative Commons.   米 陸軍はM1A2エイブラムズ主力戦車の後継装備を調達すべきか、それとも改良を続けるべきか。いまのところ、改修を支持する声のほうが大きい。   M1A2は大幅改良されており、車内は当初の様子から大幅に変わっている。同型式を世界最高峰の技術を盛り込んだ戦車だとする向きも多い。今年エイブラムズM1A2は北極付近の天候条件で2千マイル走破して寒冷地運用に問題がないことを証明する予定だ。   信じがたいことだが、エイブラムズの原企画はカーター政権時代の1970年代末だ。第一陣が納品されたのは1980だった。以後40年以上にわたり供用されている。最初の大規模実戦は砂漠の嵐作戦で、イラク軍を圧倒した。1,900両近くが砂漠に投入されサダム・フセインの軍を蹴散らした。エイブラムズ喪失はわずか18両で、第一湾岸戦争で戦車乗員に一人も犠牲者が発生していない。このあとに米同盟国からの同戦車発注が相次いだ。その後ロシア製戦車への対抗策としてエイブラムズは順次改良を受けていった。   エイブラムズには強力な120mm 滑腔砲と機関銃二門の武装がつく。乗員4名で運用し、三秒で次の砲弾を装填可能だ。ガスタービンエンジン1,500馬力で時速42マイルを出し、265マイルの航続力がある、   中でも大きな改良点が車両間情報システム Inter-vehicle Information System(IVIS) で戦闘中でも常時接続により通信が可能となった。先導車の車長に配下の各車から情報が自動的に更新されていく。各車それぞれの位置情報と移動ポイントが設定され、IVISの機能をフルに発揮する。IVISは敵戦車の位置も把握するのでM1A2は大きく戦闘で優位となる。各車長は全天候熱画像で状況を把握する。運転者にデジタルディスプレイがつき、砲手の視野角も広がった。IVISには音声認識機能及びデジタル地図機能が後日搭載される。   エイブラムズは40年にわたり供用されるという驚くべき戦車となった。対テロ戦では歩兵戦闘車や騎兵部隊が戦闘の前面に立った。だが、ロシアや中国が対戦相手となると装甲部隊間の戦闘となり、これまでの改良によりエイブラムズで米陸軍は優位性を保つはずだ。   残念ながら、海兵隊には戦車戦は発生しない。海兵隊はすでに装甲車両部隊を廃止